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「その鎧は、もうここでは必要ないよ」と、声をかけてもらえそうです。
1年ほど前のあなたは、その鎧を着ていないと、簡単に槍で突き刺されて倒されてしまう場所にいたのです。
でも、もうあなたはその場所を出て、別の世界に立っています。
ここではその鎧はもう、必要ありません。なぜなら、あの「槍」を持っている人がもう、存在しないからです。
これはもちろん、比喩です。
現実的にはたとえば、古い体質の大企業に勤め続けて疲れ果てた人が、思い切って転職し、若い人が少人数で起ち上げたベンチャー企業に入った、といった変化のイメージです。
かつての職場での、「上の人」の評価に対する恐れや、周囲の力関係への警戒、排除されたり非難されたりするのではないかという不安に苛まれる状況は、「常に心に鎧をまとう状況」です。
一方、友だち同士のようにフラットで自由な、何でも言い合える関係の新しい職場では、そうした警戒心の方がジャマになります。とはいえ、担当部署を越えて自然に助け合い、時間の使い方も個々の裁量に任されている環境では、「自分で考えて動く」「自分から他者に働きかける」ことが求められます。「心の鎧」は、そうした動きをさまたげるため、脱がざるを得ないのです。
2021年下半期、あなたはこれまで以上に、のびのびと動けるでしょう。更に言えば、かつてよりずっと大きく手足を伸ばさないと、求めるものに触れられないかもしれません。
これまでの環境であれば、指示されるのを待つべきところで、今は「自分で自分に対する指示を考える」必要があるかもしれません。誰かが声をかけてくれるのを期待していた自分から、自ら声をかけていく自分へと、変わらなければならないかもしれません。
このような「自由への変化」は、人間関係や対外的な活動の場においてだけではなく、経済活動や物質的な生活基盤についても、ビビッドに感じられるでしょう。
たとえば、これまでは自分自身の利便性だけを考えて物を買っていたのが、ここからは環境や世の中に対する影響を考えて物を選ぶようになる、といったことが起こるかもしれません。あるいは、将来の壮大な夢のために、節約と貯金を始める、といった選択をする人もいるかもしれません。どちらも、より大きな時空に「出てゆく」ような変化です。
2021年下半期、牡羊座の人々は、時間的にも、人間関係的にも、より広い世界に立っています。もとい「広い世界」というよりは、「家から外に出る」「所属する組織の外に出る」「建物の外に出る」「肩書きの外に出る」といったような、オープンな場所に身を置いている、ということなのかもしれません。肩書きや家屋も、広い意味では「身を守る鎧」です。こうしたものの外側に出たときには、「中」にいたときとは別の動き、別の考えが必要になるのです。
2021年下半期、牡羊座の人々への最大の恵みは「友」です。
幼い頃と違い、大人になると「友だちを作るのが難しい」と言う人は少なくありません。でも、たとえ「仕事仲間」「同僚」「恋人」「関係者」「パートナーの親」「上司」などの関係性であっても、そこに一人の人間としての「友情」が生まれることは、よくあるのではないでしょうか。
一般に、自分の友情が独りよがりでないかどうか、相手に確認するようなことは、難しく思えます。それでもこの時期は不思議と、「お互いの間にある、立場性を越えた友情」を確かめ合える場面が少なくないだろうと思います。
夢や希望、友情などは、かたちのない、目に見えないものです。
ですが、この2021年下半期、そうした「本来、かたちのないもの」に、形が与えられるかもしれません。
たとえば愛する人に花を贈ったり、勝利者に名誉の印として勲章や冠を授与したり、「卒業証書」を手渡したり、といったことはすべて、「かたちのないものに形を与える」行為です。
そうした典型的な形ではないかもしれませんが、あなたの手の中にこの時期、形のないはずのものが形を得て、ころんと転がり込む可能性があります。
あるいは逆に、ふと手にとったアイテムが、あなたがこれから目指すべき夢への道を教えてくれる可能性もあります。手の中に転がり込むように、未来への「カギ」があなたのものになるのかもしれません。
[時期について]
7月は「自分の世界」を大事にできる時期です。好きなことに打ち込めますし、自分が一番大切だと思えることに、多くの時間を注げるでしょう。
愛にも強い追い風が吹き続けています。積極的に愛することができる時です。
8月はかなり忙しくなりそうです。出動要請を受けたり、仲間や友だちから相談事を持ちこまれたりと、「人のため」に動く場面が増えるでしょう。比較的「自分のため」に時間を使えた7月とは対照的です。
「人のため」に動くにつれて、この時期は不思議と自由度が増します。誰かのために立ち止まれば立ち止まるほど、なぜか状況が迅速に好転していく気配があるのです。
9月から10月は、誰かと一対一でガツンと向き合える時間帯です。懐かしい人と再会を果たせる気配もあります。
壊れそうだった関係の再構築、誤解を解くための腰を据えたコミュニケーション、誰かとの和解のための粘り強い交渉などが展開します。簡単に答えを出さない勇気が必要になるかもしれません。
10月7日から19日は、状況が一気に前向きに動き始める、「節目」的タイミングです。誰かの否定的な態度ががらっと肯定に変わったり、「承認」が得られたりするかもしれません。
11月は爽やかな好調期です。これまで難問に粘り強く向き合ってきた努力が、素晴らしい形で報われるでしょう。
さらに、11月から12月は、キラキラしたチャンスが巡って来やすい時期となっています。ここから年明けに跨がって、かねてから希望していたことが次々に叶う気配もあります。人からほめられる場面も増えるでしょう。
[愛について]
交友関係、普段の仕事にまつわる広やかなネットワーク、昔の友だちとの繋がりなどから、愛が芽生える可能性があります。
ピンポイントで愛を狙うのではなく、「人間関係の輪を拡げる」「より広範囲の、たくさんの人とのつきあいを持つ」ことで、愛に出会いやすいタイミングと言えます。
愛に悩んでいる人は、友だちや尊敬できる人に相談するのも一案です。この時期は不思議と「援助者」に恵まれる気配があるのです。
特に、パートナーとの関係に悩んでいる人は、9月から10月にかけて、腰を据えて向き合うことができそうです。お互いの認識のズレや本当の気持ちを、時間をかけて掘り下げ、洗い出していくことができます。
愛に追い風が吹くのは7月、8月半ばから9月上旬、10月から11月頭です。さらに、8月8日前後、10月6日前後は、チャンスを掴みやすいかもしれません。
[目標・仕事について]
「少年よ、大志を抱け」は有名なフレーズですが、少年でなくとも「大志を抱く」ことは重要です。特にこの時期の牡羊座の人々には「大志」が似合います。出来るだけ大きな夢を描く方が、むしろ現実的なのです。
仕事は「目先の利益」に縛られないことが重要です。また「組織の論理」「小さな力関係」などにも、あまり重きを置く必要はなさそうです。現段階の実力者や意志決定権を持つ人が、その先も永遠にその力を行使するわけではありません。この時期のあなたの世界では、様々な意味で「世代交代」が起こりやすくなっているのです。「未来・将来性」を長い目で見つめたとき、何を選ぶべきか、誰の意見を重んじるべきかが解るはずです。
場合によっては「このままここにいていいのか?」という問いから、真に選ぶべき道が見つかるかもしれません。
新しい仲間と新しい仕事を始めるなら、今はうってつけのタイミングと言えます。友だちの誘いで利他的な活動に参加したり、広く世の中と関わる機会を持てたりするなら、ここからの道のりは楽しいものになるでしょう。
どんな仲間と一緒に活動するか、という点が重要です。心から尊敬し、信頼できる人と出会えます。一方、「本当にこの人が言っていることは、正しいのだろうか?」という違和感が湧いたら、自分の力で別のリソースにあたり、検証してみるべきです。なぜなら、この時期は、歪んだ依存関係から脱出できる時期でもあるからです。
11月から2022年3月頭にまたがって、素晴らしいチャンスの季節となっています。好きなこと、得意なことに挑戦し、大きな成果を挙げられるでしょう。「自分が何をしたいのか解らない」という不安を抱いていた人は、この時期に「これがやりたい!」と思えるテーマに出会えるかもしれません。
[家族・人間関係について]
この下半期は、人間関係にとにかく時間をかける時期となっています。家族関係やパートナーシップも含め、誰かと真剣に向き合う時間を、一度ではなく二度三度、何度でも重ねていく必要が出てくるはずです。特に8月から11月頭にかけて、「関係に時間と労力を注ぐ」ことになるでしょう。
人間関係の再構築、古い繋がりの復活、気持ちの再生なども起こるでしょう。眠っていたものが揺り起こされ、隠されていたものが表に現れます。そして、新たに「受け入れあう」ことが可能になります。
ケンカや衝突も、大切な「関わり」です。脚本家の橋田壽賀子さんは「ケンカしないと、人は成長しない」と言いました。好んでケンカをふっかける必要はもちろん、ありません。でも、ぶつかりあうことに寄ってしか学べないことがあるのは、確かだろうと思います。なぜなら、人間としての「学び」は、インプットではなくアウトプットをきっかけにしてスタートすることが多いからです。自己を開示することなしに成長することは難しいはずです。そして、誰にでも受け入れてもらえるような形に抑制されたものは、本当の「自己開示」とは言わないのです。
[お金について]
2019年頃から、経済活動における「自由」を模索している人が多いはずです。この下半期は、自分が自由になるためのお金との関わり方を、新たに発見できるかもしれません。
特に11月後半、経済活動のターニングポイントが巡ってきそうです。
11月から2022年3月頭は、頑張ったことがダイレクトに収入に結びつくタイミングです。収入の道を探していた人は、ここで自分に合った稼ぎの道を発見できるかもしれません。