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なぜ人間は子供を産み育てるのでしょうか。
なぜ人間は庭に花を咲かそうとするのでしょうか。
「損得」だけを考えれば、そこにかかるコストは明瞭でも、「得」については計算も説明もできません。これほどに大変なことを、これほどに手間がかかることを、人間は自ら望んで行います。「たいへんだ」という苦労話はいくらでも聞くことができますが、「それでどういう得なことがあるのですか?」と聞いても、苦労話の100分の1ほどの言葉も返ってこないでしょう。
もちろん、「言葉が返ってこない」のは、「何の得もないから」ではありません。得だとか損だとか、そんなものさしでは捉えられないほどの大きな喜びや充実、満足、幸福などがそこにあるからこそ、人間は苦労して子供を育てようとするのだと思います。花を丹精しても花は何も答えてはくれませんが、その命の輝きに、自分の人生の意味のカケラを見いだす人がたくさんいます。誰に強制されたのでもない純粋な献身や自己犠牲の価値は、損や得といった枠組みを超越しています。
2022年上半期、牡羊座の人々が心の底から求めるのは、おそらくそうした「人生における最も大きな果実」です。大きな愛を得る人もいれば、自分の満腔の愛を注ぎ込める対象に出会う人もいるでしょう。この「愛」は、最も広い意味での「愛」です。たとえば恋愛でも、ごく狭い欲望のやりとりとしての恋愛がある一方で、世界を包み込むような大きく強い思い、容姿や社会的条件はおろか、時間や空間も凌駕するような大きな愛も存在します。2022年上半期に牡羊座の人々が手を伸ばすのは、人生全体の目的といってもいいくらい、とても大きな幸福なのです。
とはいえ、この時期のあなたが非現実的なもの、食べられないようなものばかりを求めるのか、と言えば、実はそうでもありません。特に2021年11月から2022年3月頭にかけて、牡羊座の人々が手にするのはある意味、上記のような価値観とは対極にある、あくまで現世的な、ベタな成功や報酬、勝利であるはずです。長ければ2008年頃、短くても2020年頃からあなたが真剣に追求してきた社会的な野心が、ここで現実のものとなる可能性が高いのです。ずっと願ってきたポジションに手が届くかもしれません。目指してきた目標にたどり着き、お金や勲章のようなものを両手一杯に手に入れる人もいるでしょう。3月頭までに手に入るのは、言わば「手で触れる王冠」です。そしてそこから5月上旬までの中で、手では触れられないような、もっと巨大な王冠を、その心に「授かる」のだろうと思うのです。
5月11日以降、あなたは更に新しい時間へと足を踏み入れることになります。古くから大吉星とされる木星が約12年に1度、あなたの元に巡ってくる時間、「向こう12年をかけて育てていける幸福の種を蒔くための、耕耘期」です。特にこの5月から6月は、原点に立ち返ってダイナミックなスタートを切る、特別なターニングポイントとなっています。人生を一変させるような重要な決断をする人も少なくないでしょう。この時期の「変化」は外側から来るのではなく、あくまであなたの内側に、「情熱」の形をとって巻き起こる嵐です。あなたが望まない変化は拒否することができます。一方、あなたは自分自身の望みを、決して諦めることができないだろうと思います。
たとえば、非常に大きな苦労を経験した人は、小さな不便を苦にしなくなります。おそらく喜びにも、そうしたことが言えるかもしれません。すなわち、より大きな喜びを追い求める人は、小さな満足に拘らなくなるのだろうと思うのです。誰かを「ずるい」と思う気持ちや、自他を比べて抱く劣等感などは、「小さな満足」と強く結びついています。より大きな喜びを追いかけ始めると、そうしたことがもはや、視野に入らなくなるのです。
新しいものを手にしようとする時、長期的な願いを叶えようとする時、より大きな願いを抱く時。そうしたとき、これまで拘っていたものが、実は些細な、どうでもいいことだったのだと気づかされることがあります。これまで絶対に失いたくないと思ったものを、突然「もうこれは、手放してもいい」と思えるようになったなら、それがあなたがより大きなものを目指し始めていることの証です。
[時期について]
1月から3月頭までは、とにかく忙しい日々となりそうです。
とはいえ、1月はプレッシャーよりも楽しさが優りますし、ある種の「ゆるさ」があるでしょう。仕事や、日々の責任を果たす場において、たっぷりと時間を使いながら自分の活動を楽しめるはずです。
1月下旬から3月頭は多忙さに「火がつく」時期です。2021年の年末から目指し続けて来た目標に向かって、全面攻勢に出ることになるでしょう。この時期、社会的立場ががらりと変わる人も少なくないはずです。
3月から4月前半は「仲間に恵まれる」時期となっています。ちょうど、季節的にも新しい仲間に出会いやすい時期ですが、今年は特に自分から「新たな友を作りたい」という思いが湧きそうです。
4月半は、水面下での動きが多くなりそうです。第三者からは見えないところで大勝負の準備をしたり、新しい世界に飛び込むために着々と調整を重ねたりすることになるかもしれません。ここで「仕込み」をしたことが、年の後半以降に大いに役立ちます。
5月11日から「約12年に一度のターニングポイント」に入ります。特に5月下旬から6月という時間は、自ら非常に大胆なチャレンジに出る人が多そうです。5月中には「スタートはしたものの、スタートダッシュ的な勢いがない」状態かもしれませんが、6月に入ると俄然勢いが出てきて、一気に障害物を突破していけそうです。
たとえば5月中「何か始めたいけれども、何を初めていいか解らない」状態だった人が、6月に入って「これだ!」と思えるものに出会う、といった展開もあるかもしれません。
[愛について]
「助け合う」ことがなにより大事です。牡羊座の人は基本的に「助ける」ことは得意でも、「助けてもらう」ことは、あまり得意ではないようです。まず、自分が困っていたり、弱っていたりするということに「気づかない」ケースが多々あります。自分自身の傷に気づかないので、自分が助けを必要としていることがわからず、救いの手を差し伸べてくれた人に「何か御用でも?」という顔をして驚かれることもあるようです。
でも、ひとたび「自分は傷ついているのだ」「疲れているのだ」「弱っているのだ」「困っているのだ」と認識できれば、案外ストレートに助力を受け入れることができます。さらに、そうした経験はその後、自分が誰かを助けてあげようとした時、大いに役立ちます。
2022年上半期、あなたの愛は助ける側としても、助けられる側としても、発動するでしょう。恋愛と「助け合い」は関係ないと思えるかもしれませんが、困っている時に助けてくれないような恋人は、恋人と言えるでしょうか。もちろん、何か事情があって出来ない、ということはあるかもしれませんが、基本的に「好きな人」「愛する人」のことは、助けたいと思い、助けようとするはずなのです。
この上半期のあなたの愛の世界では、「愛の助け合い」に関する大変革が起こるかもしれません。たとえば、愛する人のお陰で自分の弱さや傷に気づくことができるのかもしれません。あるいは、愛する人を助けたい気持ちがありながら、どうしてもうまく出来なかった人が、その理由を発見できるかもしれません。また、パートナーとの関係においてなぜか助け合いがうまくいかなかったなら、お互いの「困っていること」「して欲しいこと」を見つめ合って、掛け違えたボタンをかけなおしていく、といったことができるのかもしれません。
特に愛に追い風が吹くのは、3月から4月頭、5月です。
また、2月半ば、4月半ばに、素敵な愛のドラマが起こるかもしれません。
[目標・仕事について]
年明けから3月頭まで、大チャレンジの時間となっています。素敵なチャンスが巡ってきますし、大勝負に出られるでしょう。
特に1月半ばから2月頭は、過去に挑戦してうまくいかなかったこと、中途半端になっていたことに「再挑戦」できるかもしれません。
1月末から3月頭はとにかく「前進あるのみ」の、熱い時間となっています。多少背伸びをしてでも、巡ってきたチャンスは全部モノにしていきたい時です。
3月末から4月半ばも多忙期です。いろいろな人のニーズに応えていくことになるでしょう。発言力が増し、相談を持ちこまれるような場面も増えそうです。
そして5月11日からは、何でもアリの大ターニングポイントです。2023年5月半ばにまたがって、キャリアにおいて人生を変えるような決断をする人もいるだろうと思います。特に「自分を変えたい」「何か新しいことを始めたい」と思いつつ、きっかけを掴めないまま長いこと過ごしてきた、という人にとっては、5月からの約1年は「大チャンス」の時間です。いい意味で「犬も歩けば棒に当たる」をモットーに、ガンガン動いて、「何か」を掴みたい時間帯です。
[家族・人間関係について]
「愛について」でも触れましたが、家族や人間関係全般においても「助け合い」がとても重要です。助けてもらうことも、助けてあげることも、この時期はあなたの最優先テーマと言えそうです。助け合いの場では、強さよりも弱さに注目することが必要になるので、胸の中に炎を燃やす人であるあなたにとっては、辛く感じられる場面もあるかもしれません。でも、勇敢な闘士ほど、自分の弱点についてはよく知っているものですし、自分と同じように闘う人々の辛さに思いを馳せるものではないでしょうか。闘ってきたからこそ発動できる優しさを、身近な人たちに向ける時、あなた自身も、身近な人たちがくれる優しさを受け取る勇気が湧いてくるはずです。
「つらい時、しんどい時は、人に助けてもらうこと」。これが、この時期の人間関係の最も大きなキーワードです。
[お金について]
2019年頃から経済活動の変革期に入っているあなたですが、2022年はその「変革」がさらにミラクルな展開を見せるようです。かつてとは全く違った稼ぎ方を試みる人も少なくないかもしれません。
また、人と同じくモノや財も「縁あって」手に入るところがありますが、2022年からは「モノや財との縁」が不思議な形で結ばれやすくなっています。どんなにお金があっても、縁がなければ気に入ったモノは手に入りません。一方で、お金がないけれども不思議な縁で自分のものに「なってしまう」ものもあります。この時期は「縁あって、自分のものになる」ものが多いのではないかと思います。また、収入の途やビジネスに関しても「縁」がとても大きな条件になるようです。
5月から6月は、経済活動が大変好調な時期です。「過去に失ったものが戻ってくる」「損失を取り返す」ようなこともありそうです。
また、4月末から5月半ばにかけて、特に上記のような「縁」が結ばれやすい気配があります。