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2022年5月から、牡羊座の人々は約12年に一度の「一大ターニングポイント」に入っています。
この発展的な転換期は、2022年10月末から12月中旬の小休止を経て、2023年5月半ばまで続きます。
古くから大吉星と呼ばれる木星が巡ってくるこの期間は、一般に「幸運期」と言われることも多いようですが、私は敢えて「耕耘期」と呼んできました。なぜなら、この時間に起こるのは「ここだけのラッキーな出来事」ではないからです。この時期木星がくれるものは、この先12年をかけてじっくり育てていける「幸福の種」なのです。種を蒔く時は、古い根っこをすべて取り除き、まっさらな土の上に蒔いていくことになります。それにも似て、木星が巡ってくる時期には過去にやってきたことが一旦リセットされ、一見「何もない状態」になることもあるようです。でも、実際にはそこには、新しい種がたくさん蒔かれているのです。
ここから2023年5月に向けて、「なんでもあり」の時期と言えます。転職や独立、引越し、結婚そのほか新しい家族を得ること、何かしら大きな役割を引き受けたり、未知の世界のど真ん中に降り立ったり。過去に経験したことのない、とてもフレッシュで挑戦的な体験が起こります。ここで重要なのが「対話」です。巡ってくる運命に唯々諾々と従うのでは、この時期のポテンシャルを引き出しきれないのです。疑問があれば質問し、調整して欲しければ相談し、納得がいかなければ異議を申し立てる、といった主体的で熱いコミュニケーションが、この時期は是非とも必要です。もとより、言いたいことがあるのに引っ込めるようなあなたではありませんが、その生来の勇敢さと率直さが、ここではとても重要なのです。この人生の大転換期を、あなたは歩きながら、学びながら、話しながら進むことになります。反骨精神、批判精神、ものを言おうとする情熱が、チャンスや転機のスケールを拡大してくれます。
「必要は発明の母」と言われます。この下半期は「大転機」であると同時に「学びの季節」でもあります。教科書を渡されてただ内容をおぼえるように言われても、なかなかアタマに入りません。一方、問題意識を持ち、当事者としての問いを抱えている時は、必要な知識や情報が向こうから心に飛び込んで来るように感じられます。この時期のあなたはそんなふうに、未来に向かうために大きな問題意識や疑問を抱え、その思いが知的情熱と結びついて、急激な成長を遂げることになります。特に、2020年の終わり頃から取り組んでいる「難問」があれば、それを解くための具体的なアクションをおこせるはずです。ここでの「学び」はあなた自身のためだけのものではなく、どちらかと言えば周囲の人々のためとか、世の中のため、といった意味合いを持っているかもしれません。視野が広くなるほど、知りたいことも増えます。そして学べば学ぶほど、語りたいこと、語るべきことも増えていくだろうと思います。
「やりたいことがみつからない」状態は、牡羊座の人々にとって、非常に苦しいものです。にもかかわらず、2020年頃から、あなたの中に「夢を追いかけるなんて、青くさくて恥ずかしい」「やりたいことなんてみつからないし、みつかってもできるわけがない」など、厭世的な、なげやりな気持ちが芽生えていたかもしれません。未来が厚いカベで閉ざされているような、重苦しい気持ちに悩んでいた人もいるだろうと思います。2022年下半期は、そんなカベを「動く」ことで破壊できる時と言えます。今この場所で夢が見つからないなら、夢がある場所まで移動しよう、という意欲が湧いてきます。より多くの人々と語り合い、より多くのことを学ぶ中で、「これは!」と思えるものに出会えます。もしあなたがこの下半期に「時間をかけ、苦労してでも叶えたい」と思える夢に出会ったなら、その夢はきっと叶います。もしかすると、その夢のために、引越しして環境を変えたり、全く新しい人間関係の中に飛び込んだり、といった決断をすることになるかもしれません。この時期のあなたの靴には、翼が生えているのです。
[時期について]
7月から8月半ばは「お金が動く」時期です。大きく稼ぐ人もいれば、大きな買い物に挑む人もいるでしょう。この時期の経済活動には、「勝負」や「賭け」の要素が含まれています。大胆さ、決断力、チャレンジ精神が必要になりそうです。
また、7月半ばから8月前半は家の中が楽しく、温かくなる時でもあります。身近な人とゆたかな時間を過ごせるでしょう。家族への愛情表現を大切にしたい時です。
8月半ばから9月頭はキラキラ輝くような、とても楽しい季節となっています。愛にも強い追い風が吹きますし、趣味や創造的な活動にも心から打ち込めるでしょう。
8月下旬から2023年5月半ばにかけて、精力的な学びと熱いコミュニケーション、そして旅の季節となっています。フットワーク良く動き回り、たくさんのことを汗をかきながら吸収できるでしょう。この時期の「学び」は、教科書の内容を苦労して暗記するようなものではなさそうです。そうではなく、自分自身の生き方や生活に直結した疑問を元に、貪欲に吸収し、成長していける時期となっているのです。ゆえに、「勉強している」という自覚なく多くを身につけられるタイミングとなるかもしれません。
あちこちへ出かけていく機会も多くなりますし、引越しなど大きな移動も起こりやすい時です。乗り物に乗ったり、人に誘われて出向いたりする機会が、とにかく増えるはずです。
9月から10月頭にかけては、懐かしい人との再会が期待できます。また、仕事や日々の任務において、見直しややり直しの機会が増える可能性があります。といっても、これは決して「悪いこと」ではなく、この時期の出来事がきっかけとなって、業務改善や生活の改善が実現していきます。
日頃無理をしている人、疲れを溜め込んでいる人は、体調を崩しやすいタイミングです。決して無理をせず、じっくり休養をとることも「責任のうち」です。この時期は焦って先に進もうとしても、ほとんど意味がありません。周囲もスローペースになっているからです。
10月末から12月中旬は、遠い場所との間に橋が架かる時間帯となっています。遠くから誰かが訪ねて来てくれたり、自分から遠方に出向いたりすることになるかもしれません。また、「過去からの贈り物」を受け取れる時でもあります。タイムラグを経て、素敵なものがあなたの元に届きそうです。
この時期は「人との助け合い」もとても大切です。ただ、「助け合い」といっても、すぐにギブアンドテイクを成立させようとするのは、この時期は少し違うかもしれません。助ける時は完全に助ける側に、助けてもらう時は完全に助けてもらう側に徹することで、全体の流れが良くなります。変にバランスをとろうとすると、気持ちのやりとりに支障が出やすいのです。
年末はとても忙しくなります。年明けにかけて、腰を据えてじっくり取り組むべきミッションが出てきそうです。年明けに向けていち早く新しい目標を掲げ、精力的にアクションを起こす人も少なくないでしょう。ここから2023年5月に向けて、「人生の一大ターニングポイント」がどんどん勢いを増していきます。活力に溢れる年末年始です。
[愛について]
「何でもアリの1年」は、愛にももちろん当てはまります。運命の出会いや電撃結婚、既にいるパートナーとの劇的な関係改善など、本当に「何でもアリ」です。
特に、木星の巡ってくる1年は公私ともに、人生を変えるような出会いが起こりやすい時期です。愛を探している人はこの時期、素晴らしいチャンスを掴めるでしょう。2022年下半期は「フットワーク勝負」の時期なので、とにかく外に出る、動くことが大切です。さらに、学びの場、学校のような環境、教えたり教えてもらったりする関係性の中などで、愛のきっかけを掴みやすいかもしれません。遠い場所よりは、比較的近い場所に縁がありそうです。身近な場所、普段の行動範囲を少しずつ広げていく時、ぴんとくる相手に巡り会えます。また、幼なじみとの関係が恋人としての関係に発展したり、同郷の人と意気投合したり、兄弟姉妹の紹介で出会うなどの展開もあるかもしれません。「距離の近さ」がキーワードです。
カップルも、愛に強い追い風が吹きます。愛し愛される関係においては、お互いに弱みを見せ合う強さ、率直に自分を預け合う勇気が必要になりますが、この時期はそうした意味でブレイクスルーが起こりやすいのです。愛をせきとめたりつっかえさせたりしてしまう悪い癖に悩んでいる人ほど、この時期「愛のために素直になる・正直になる」方法を学べるでしょう。人としての器の大きさ、愛を受け取る力のゆたかさが育つ時期なのです。
一方で、今自分がおかれている転機について、相手に分かってもらうことがポイントになるかもしれません。何かと忙しい時なので、愛にまつわる「ケア」を怠ると、問題が起こる可能性があります。たとえば、大勝負に挑んでとても忙しくなっているのに、パートナーへの説明が不十分で心がすれ違う、等の展開は避けたいところです。今という時間が普段とは違っていること、自分が非常に真剣になっていることがあること、自分自身が変化を遂げつつあることなどを、機会を捉えてきちんと説明しておくと、その対話自体が愛を育てる糧になるはずです。
また、話をするだけではなく、話を聞くこともとても大切です。この時期はコミュニケーションをどっちの方向に向かわせるかということが、愛の場においてとても大切です。愛する気持ちをぶつけ合い、情熱的に愛を語り合える時間であると同時に、ちょっとした議論から激論へと発展するようなことも起こりやすくなっています。牡羊座の人々は基本的に、愛する人とでも論を戦わせるようなことを好む傾向があります。ただ、その面が強く出過ぎると、望まない大ゲンカを招くことにもなりかねません。自分自身の「言葉の強さ」を自覚し、あくまで前向きな意味で「熱い対話」をしたい時です。
愛に強い追い風が吹くのは8月半ばから9月頭、9月末から10月、11月半ばから12月上旬です。また、7月下旬、9月下旬にも、愛の好転が起こりそうな気配があります。出会いを探している人はこのあたりが有望です。
[目標・仕事について]
全く新しいフィールドに立つ人が少なくなさそうです。チャレンジできる時期ですし、「一皮むける」時でもあります。状況に流されるような形ではなく、自分自身の意志で選択してチャンスを掴む、という形を作りやすいはずです。これまでのキャリアをいったんリセットして、新たな活躍の場を得る人もいるでしょう。
この時期は「学ぶこと」「出かけてみること」がとても重要です。これまでのキャリアを継続する人も、新たなキャリアを選択する人も、精力的に勉強し、情報収集を重ねていくことになるでしょう。フットワークの良さが武器になる時でもあります。「百聞は一見にしかず」で、なにごとも現場に足を運んでみることが大切です。
リスクをとった取引、スリリングな駆け引きなど、普段よりもビジネスの場に熱がこもりやすい時です。また、仕事の上で熱い議論を戦わせる場面も少なくないでしょう。この時期は「いつもどおり、おとなしく、なにごともなく」という具合にいきにくいところがあります。摩擦も衝突もあちこちに発生しますが、最終的には「ぶつかってよかった!」という展開になるはずです。
10月末から12月中旬は「助け合い」の精神が大切です。損得抜きに手を差し伸べた時、未来につながる信頼関係が結ばれます。あなたはもともと、とても優しい人ですが、その優しさを必要としている人が仕事の場でも、近くにいるようです。
忙しくなりそうな時期は8月半ばから10月上旬、12月です。秋は特に、今までやってきたことの見直しややり直しのような作業が発生するでしょう。先を急がず、柔軟に。
[家族・人間関係について]
引越や一時的な転居など、「移動」が起こりやすい時です。また、家にじっとしている暇がないほど、あちこち飛び回ることになる人もいるかもしれません。慌ただしい「動き」の中で、居場所の大切さを考えていける時です。
家族内での話し合いが必要になる気配があります。雑談の中でお茶を濁すより「家族会議」のように、真剣に向き合う場を設ける方が、話が早いかもしれません。真剣に話を聞いているし、真剣に話している、とお互いに実感できることが大切なのです。しっかり時間を割き、深く考え、お互いの納得できるところまでじっくり話を重ねていく姿勢が求められるようです。
兄弟姉妹がいる人は、普段よりも深く関わることになるかもしれません。多少の摩擦や衝突もあるかもしれませんが、そうした小さなぶつかりあいの中で、「こんなことを考えていたのか!」「自分の知らない、こんなことがあったのだな」など、新鮮な発見がたくさんあるでしょう。また、相手の中にあった自分に対する誤解も、この時期解けていくはずです。
[お金について]
大吉星・木星は「財の星」でもあります。この時期、文字通り「大きな財」を手にする人も少なくなさそうです。とはいえ、経済活動に本格的な勢いが出てくるのは、2023年半ば以降となります。ゆえに、この時期は生活の物質面を整理したり、未来のことを考えて投資をしたりする、といった「準備期間」になるかもしれません。あるいは、この下半期にスタートさせたことが、2023年半ば以降に「実を結ぶ」という展開になるのかもしれません。
2011年頃から経済活動にかなり大きめの変化が起こり続けているはずです。その変化がこの時期、「折り返し地点」に入っていきます。たとえば、「買い物依存からミニマリストへ」といった劇的な変化を経験している最中の人もいるだろうと思うのですが、そうした価値観の変化、生き方の変化が、このあたりで「根をおろす」ことになるのかもしれません。ひとつの選択が軌道に乗っていく節目といえます。
一般に、未来への経済的不安が強まると、節約や貯金など「守りに入るもの」と考えられますが、実際にはなぜか「かえって破壊的な行動を起こしたくなる」というパターンもあるようです。もし、あなたが過去2,3年の中でそうした体験をしたならば、この下半期当たりからそうした非合理に気づき、「強い不安からの衝動的な経済行動」というパターンを脱出できるかもしれません。
お金について嬉しいことが多そうなのは、7月から8月中旬、10月半ばから11月です。特に11月上旬は、経済活動における大きな転機が訪れるかもしれません。