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誰もが認める情熱的な野心家だった人が、突然山に入って仏教の修行を始めた、などというエピソードを耳にすることがあります。経済的、社会的成功をひたむきに目指し、誰よりもがむしゃらに頑張って来た人が突然、全く別の価値観の中に飛び込んでいく、というのは、非常にドラマティックな現象です。実際、京セラ創業者の稲盛和夫氏や、アップルコンピュータ創業者のスティーブ・ジョブズ氏は、仏教に非常に強い関心を寄せていたそうです。2023年上半期の牡羊座の星回りから、たとえばそんなエピソードが思い浮かびました。もちろん、この上半期の牡羊座の人々が、いきなり山ごもりをするとか、隠者になるとかいうことではありません。ただ、なんらかの形で、価値観が劇的に変化する可能性がある、と感じたのです。これまでどちらかと言えば現世利益や社会的成功を追い求めていた人が、「もっとスケールの大きな歓びが欲しくなる」のかもしれません。あるいは逆に、今まで利己的、経済的な成功の夢を抱く人々を軽蔑していたのに、その思いが一転して自分自身が、お金でギラギラ輝くような熱いヴィジョンに飛び込んでいくことになるのかもしれません。
2022年5月から、牡羊座の人々は「約12年に一度の、人生のターニングポイント」に入っています。2022年10月末から12月中旬に一度「小休止」が入ったものの、年末からまた、「ターニングポイント」の激動の時間が再開するのです。この「ターニングポイント」は5月17日まで続きます。2022年中は「ターニングポイント? 何のことかさっぱり解らない」という気持ちだった人も、2023年に入ると「なるほど、これか!」とぴんとくるはずです。具体的に起こるイベントは人によって様々ですが、引越や転職、出会いや結婚、出産その他、生活の中でそうしょっちゅうは起こらないような大きな出来事が起こりやすい時なのです。特に、長い間続けて来たことをやめて、全く新しい世界に飛び込んでいくような体験をする人が多い時です。人生の節目、と感じられるような、大きな決断ができます。
そんな中、上記のような「価値観の大変化」が起こり始めるのですから、起こる出来事の振り幅も自然、大きくなります。たとえば、独身主義を貫き「自分は絶対に他人に縛られたりしない」という信念を抱いていた人が、突然結婚して子供を授かる、というようなドラスティックな「生き方の変更」が起こる可能性もあります。「自分とは関係ない」「あんなことをする人の気が知れない」などと感じていたテーマが、突如「我がこと」になるのです。
また、2023年上半期は、あなた自身だけではなく「自分を取り巻く世界全体が変わる」時間でもあります。周りの人間関係がガラッと変わったり、所属している組織に大きな改編があったり、普段取り組んでいる活動のシステムやルールが一変したりするかもしれません。自分の意志で決められることよりももっと大きな枠組みが変わった時、「そういえば、全く別の選択肢もあるのかも」と、今まで見えていなかった新たな道が見えてきそうです。
家族や身近な人と熱くぶつかり合ったり、友人や仲間、同僚と激しく意見を戦わせたりする場面もあるかもしれません。ごく近しい人間関係の中で思いをぶつけ合い、「揉まれる」ことによって、もっと自由で強い「場」が生まれます。
「揉まれる」プロセスでは、どちらかと言えば「場が壊れる」という感触が強いかもしれませんが、すでにできあがっている場を壊さなければ、新たな場を生み出すことはできません。ガンガンぶつかり合ったあとに、「やっぱり一緒にいられることに、価値がある」と認め合い、そこに、新しい関係性によってよりフラットに、風通しの良くなった場がたち現れるはずです。
4月下旬、あなたの星座で皆既日食が起こります。日本からは、一部地域から部分日食が見えるのみですが、星占い的には非常に大切な、特別なスタートラインです。上記の「人生の一大ターニングポイント」が本当に人生の「次の章」への入り口であるということを、象徴的に強く印象づけるような出来事が起こりそうです。「転機」を信じることができるような、力強い前進のタイミングです。
さらに5月下旬以降10月上旬まで、熱い愛の時間に入ります。大恋愛をする人もいれば、好きなこと、やりたいことにどっぷり打ち込む人もいるでしょう。情熱を燃やし、魅力や才能を輝かせ、非常に深い喜びを生きることができる、こちらも特別な時間帯です。
[時期について]
年明けは比較的ゆっくりとスタートします。忙しさはあるのですが、「少し慣らし運転をしながらいこう」というような余裕が大切な時です。
一方、交友関係が華やかに盛り上がるので、「本題に入る前に、ひとまず楽しく話そう」といった、緩くてあたたかな雰囲気に包まれそうです。
1月下旬から2月は、一気にスピード感が出てきます。今年一年のスケジュールがバリバリ埋まりそうですし、昨年未決だったことも一気に決まっていきます。気合いを入れて、よりスケールの大ききな未来に向けて、ガンガン仕込みを入れられる時です。
また、この時期は人のあたたかさ、優しさに守られるようなところがあります。人の真心にダイレクトに触れられますし、「愛に救われる」ような場面もあるかもしれません。
3月は星座を問わず、この上半期の「クライマックス」です。特に牡羊座の人々にとっては、激しい討論や交友関係におけるトラブルが一気に収束に向かうような、「落ち着いていく」展開が待っているようです。人との関わりにおいて、あるいは仕事やおおやけの立場において、背負い続けていたものから解放される人もいるでしょう。
経済的にはとても嬉しいことが起こりそうです。「棚からぼた餅」的な幸運も。
4月から5月中旬は家の中がバタバタしそうです。家族や身近な人との間で衝突が起こったり、引越など物理的な変化があったりする時です。大きな家具を動かして模様替えをし、生活動線を大きく変える人もいるかもしれません。身内での経済的な役割分担を見直すような場面もありそうです。
5月半ば、木星があなたの星座を出て、牡牛座に移動します。2022年5月頃から、人生の大きなターニングポイントにさしかかっていた人も少なくないはずです。約12年に1度のスタートライン、「一大転機」がこの5月半ばで一段落し、ホッとひと息つく人が多いでしょう。過去1年ほどの中でスタートさせたことの「果実」を、ここから1年かけて育て、収穫できそうです。
5月下旬から素晴らしい愛と情熱の時間に入ります。恋愛には強い追い風が吹きますし、恋愛以外のあらゆる「愛」に勢いが出てきます。ここから10月上旬にかけて、キラキラの愛を生きることになるはずです。
クリエイティブな活動に取り組んでいる人も、ここから10月上旬は大チャンスが巡ってくる活躍期となっています。
[愛について]
年明けから5月半ばは前述の通り「約12年に1度のターニングポイント」で、人生を変えるような一大イベントが起こりやすい時期と言えます。愛の出会いや結婚、出産なども、「人生を変えるような一大イベント」ですので、この時期に愛のドラマが一気に進展する可能性は低くありません。刹那的な楽しみのためだけのラブアフェアではなく、未来を共有できる真剣な関わりを模索している人には特に、チャンスを掴みやすい時期と言えるでしょう。
カップルは、自分自身が人生の転機にさしかかるため、コミュニケーションが非常に重要になります。自分のことでいっぱいいっぱいになってしまうと、すれ違いが起こったり、距離ができたりしやすいからです。自分が今何に取り組んでいて、どんな大変さを抱えているか、ということを積極的に伝え、さらに相手の「大変さ」についても、しっかり耳を傾ける必要がありそうです。お互いの頑張りを応援し合うようなコミュニケーションを定期的に持てれば、互いを無二の味方として、とても強くなれるでしょう。
さらに、少々フライングですが、5月下旬から10月上旬まで、バラ色の愛の季節が続きます。特に6月頭から7月上旬は、愛についてどんな願いでも叶いそうな、「最強」の時間です。愛が熱く盛り上がり、少なからず人生が変わるでしょう。愛を探している人は積極的にアクションを起こしたいところです。カップルも愛に満たされる、素晴らしい時間を過ごせます。
この時期はストレートな愛情表現がダイレクトに「響く」傾向があります。もともと、待ちの作戦は大嫌いな牡羊座の人々ですが、この時期はその積極的な持ち味を活かしやすいでしょう。自分から動いて、愛を成就させることができる時なのです
他に、愛の進展が見られそうな時期は、2月頭、4月頭、4月後半です。
[人間関係・家族について]
2020年頃からチームワークや交友関係において悩みを抱えてきた人は、3月を境にその悩みから解放されるでしょう。また、2022年8月下旬からややこしい議論や交渉を続けて来ている人も、3月末には話の着地点を見いだせそうです。総じて、この上半期があとになるほど、人間関係における「気持ち」は軽くなっていくでしょう。負担が軽減され、自由になれそうです。
家族に関しては、3月末から5月中旬に動きがありそうです。あなた自身の「転機」が、家族との関係を変えていく可能性があります。たとえば、自分が昇進して仕事が忙しくなり、家事の分担を変えてもらう、といったことが起こるのかもしれません。あるいは、自分自身の夢を叶えるためにみんなで相談し、引越すことになる、という展開も考えられます。住環境や家族間での負担を見直すことで、より自由な生活の場を再構成できます。
子育てについては5月末以降、素晴らしい追い風が吹いています。ここから10月上旬にかけて、楽しいこと、嬉しいことが多いでしょう。普段悩みの多い人も、この時期はストレートなサポートを得られそうです。
[仕事・勉強・お金について]
・仕事について
2008年頃から熱い野心を燃やし、ひたむきに仕事に邁進してきた人が少なくないはずです。中には、何かに取り憑かれたように働き続け、大切なものを失った人もいるかもしれません。自分でも想像しなかったほどの大きな力を手に入れた人、大スケールの成功を収めた人もいるでしょう。
そんな「野心の時間」がこの3月、収束に向かいます。「仕事よりも大事なことがあるかもしれない」「今までの自分はどうして、あんなに成功に拘っていたのだろう」など、心の中に大きな変化が起こり始めるでしょう。仕事に対する価値観や考え方、スタンスが、徐々に変わり始めるのです。より自由な生き方、豊かな生き方を模索するため、続けて来たことをいくつか、手放すことになるかもしれません。
仕事に縛り付けられていた人、過酷な職場で耐え続けるような状態だった人は、その環境から離脱するきっかけを掴めそうです。
こうした変化が始まるのが3月で、変化が「完了」し、完全に新しい働き方にシフトできるのは、2024年の終わり頃となりそうです。
・勉強について
2022年8月下旬から、精力的に学び続けてきたあなたがいるのではないでしょうか。スキルの習得、資格取得など、短期的に集中して知的な武器を得ようとしてきた人が多いはずです。競争心や闘争心が学びの原動力となったかもしれません。勉強においてライバルを意識したり、「受験戦争」のように、学びを闘いと捉えて来た人もいそうです。
また、周囲とのコミュニケーションが盛り上がったり、SNSでの対話の輪に加わったりする中で、人と話し合うことで大いに知識や情報を吸収し、価値観をアップデートしてきた、という人もいるかもしれません。そうした熱い知的活動・学びの時間が、3月いっぱいで一段落します。3月まではガンガン学び、語り合い、急成長できる時間となりそうです。
3月以降は「学んだことを現実の中で用いる・武器として使う」フェーズに入ることができそうです。学んだことをもとに「自分を変えよう」と試み始める人もいるだろうと思います。
・お金について
お金については、5月半ばから向こう1年、平たくいって「金運の良い時期」となっています。経済活動における素晴らしい成長期に入るのです。収入がガツンと増える人もいれば、大きな買い物に挑む人もいるでしょう。非常に豊かな時間が幕を開けます。
2018年頃から「お金や物に縛られない暮らしをしたい」「経済的な自由を手に入れたい」といった考えから、生き方を様々に変えてきた人は、この5月半ば以降、そこに新しい考え方が「重ね合わされる」ことになるかもしれません。「ただシンプルならイイというわけではない」と考え始める人もいれば、「真の経済的自由とはこれだ!」という新たなイメージを描き始める人もいるでしょう。お金やものに関する、強い転機が訪れます。