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「あなたの人生を変えた映画は?」「座右の書、座右の銘はありますか」。
インタビューやアンケートで、たとえばそんな問いをしばしば、見かけます。
本、映画、様々なコンテンツ、人から受け取ったメッセージ。
物語や言葉には、人生を変える力がある、と多くの人が考えています。
その一方で「あなたの人生を変えた『もの』はありますか?」とは、あまり聞かれないように思われます。
でも、実際には「もの」は時々、人生を大きく変えてくれます。
たとえば、40代になってから一念発起、運転免許を取得して車を購入し、そこから人生が変わった、という人がいます。行動範囲が広がり、単独行動が増え、新しいコミュニティに出会い、生きる場が文字通り、ガラッと変わった人がいます。
シンデレラのガラスの靴、白雪姫のリンゴの実、一寸法師の打ち出の小槌、桃太郎のきびだんごなど、お伽噺にも「もの」で人生が変わる主人公は珍しくありません。
2024年上半期、あなたはもしかすると、そんな「人生を変えるアイテム」に出会えるかもしれません。
もちろん、魔法の杖や不思議な薬などは難しそうですが、それでも、人生にはお伽噺よりもずっと不思議な魔法がかかることがあるものです。
たった一本の万年筆、ただ一足の靴が、新しい世界への扉となることも、よくあるのです。
さらに、現実の人生を変える鍵となりがちなのが「お金」です。
2023年下半期に引き続き、2024年上半期も「お金」は牡羊座の世界の、一大テーマです。
普段より一回りも二回りも「大きな」お金の使い方/稼ぎ方をする人が多いでしょう。
遠く未来を見据えたお金の使い方、過去の意義を変えるようなお金の稼ぎ方。
お金の力で「人生を変える」ことも、もしかしたらできるかもしれません。
額がスケールアップすることはもちろん、目の前の小さな損得に囚われず、より長い時間、広い世界を見据えたお金のやりとりが可能になります。
これまで貯めてきたお金を、思い切って使う人もいるでしょう。あるいは、あまりお金を残さずに使ってきた人が、ここからは蓄財の方向に舵を切るのかもしれません。
2024年上半期はあらゆる意味で、経済力が強まります。大きな財を手にする人もいます。
人生を語るような場では、色々なものが「財産」に数えられます。
一昔前は「苦労は買ってでもしろ」と言われましたし、「手に職をつけろ」「知は力なり」「かわいい子には旅をさせろ」「時は金なり」等々、人は様々な宝物を持つことができると考えられています。経験、知識、見聞、時間。健康や人脈も「財産」とされます。
この時期のあなたはそんなふうに、ごく広い意味で、自分の持つ「財産」を見つめ直し、使い始めることになるでしょう。
病気の人は健康な人を、多忙な人は余暇の多い人を羨みます。ですが羨ましがられている当の本人は、自分の「財産」にほとんど気づいていません。
特技や才能もそうです。貴重な原石を持ちながら、それに無頓着な人はたくさんいます。
持ち主は自分の財を「当たり前」「ありふれたもの」だと思いやすいのです。
でも、それは決して、当たり前ではありません。発見され、磨かれれば、輝くのです。
自分の持っている「財産」の特別さに気づいた時、一気に情熱に火がつき、そこから新しいことが始まります。
年齢を重ねてからでなければ使いにくい「才能」もあります。
経験を通して磨かれ、育てられ、変容を遂げる「才能」もあります。
2024年上半期、自分の持つ「財」を再発見し、生まれ変わらせることができそうです。
[時期について]
1月から2月半ばは、熱い忙しさに包まれます。徹底的に挑戦できる時期です。2008年頃からのチャレンジ、あるいは2020年頃からのチャレンジを、ここで一気に「ブレイク」させることができるかもしれません。言わば「決勝戦」のような状況に立つ人もいそうです。
1月下旬から3月は、新しい仲間ができそうです。熱い人々と関わり、ひろやかな結びつきが生まれます。交友関係が膨らみ、人脈が強化され、「このメンバーなら、こんなことができそうだ」というふうに、色々な企画が起ち上がりそうです。
3月半ばから5月頭は、「過去」がキーワードです。過去に遡るような動き、一度歩いた場所をもう一度歩き直すような動きが生じます。懐かしい場所に帰る人もいれば、懐かしい人に再会する人もいるでしょう。一度決めたことを見直せますし、進んだ場所からなんらかの形で「引き返す」こともできます。過去と現在、未来を複雑に行き来しながら、新しい軌道に乗れる時です。
特に、劇的に復活する「縁」がありそうです。過去に起こった出来事を、強い「伏線」のように「回収」できるかもしれません。
5月から6月上旬は熱い活躍の時間です。持ち味を生かし、のびのびとチャレンジできそうです。自分から新しいことを始めるのにフィットしています。現状を変え、周囲を巻き込んで、ムーヴメントを巻き起こせます。
5月末から、旅に出る人もいるでしょう。ここから2024年前半にかけて「移動と学び、コミュニケーションの季節」となっています。新しいコミュニケーションが生まれますし、新たに「移動していきたい場所」を見出す人もいるはずです。新鮮な風がどんどん吹きこんで、フットワークよく動けそうです。
[愛について]
「振り返る」動きが強まりそうです。
失った愛が蘇ったり、冷めた気持ちが復活したりするかもしれません。
懐かしい人との再会の中から、愛を見つける人もいるでしょう。
この時期の愛は何かしら、「過去の縁」に繋がっているのです。
特に3月から5月半ばに、その傾向が強くなります。
3月末は人間関係全般に大きな変化が起こる時です。
パートナーシップにおける問題が解決に向かったり、関係性が一変したりするかもしれません。過去の問題について話し合ったり、ずっと貯め込んできた思いをぶつけ合ったりするやりとりが、「ボタンの掛け違いを修正する」ことに繋がりそうです。こんがらがったリボンを一度きちんと解いて、丁寧に結び直す、といった作業がはかどる春です。
愛を探している人は3月末以降、知人からの紹介や「再縁」の気配があります。合縁奇縁、少々不思議な経緯で出会いを得る人も少なくなさそうです。あまり魅力を感じなかった相手が、なんらかのきっかけで突然「運命の人」だとわかる、などということも起こるかもしれません。「一度探して見つからなかった場所を、もう一度探す」ような試みが功を奏する可能性もあります。
[人間関係・家族について]
人間関係全般においても「再会」「復縁」の流れが強まります。公私ともに、懐かしい人ともう一度、強い関係を結べます。
普段は新しい人脈を開拓することに情熱を注いでいる人も、この時期は過去の名刺を引っ張り出したり、既にあるアドレス帳をじっくり見直したりしたくなるかもしれません。
ふと思い浮かんだ人に久しぶりに連絡をとったところ、密かに抱えている悩みに親身に相談に乗ってもらえた、といった展開もありそうです。
5月末以降、約1年の「コミュニケーションの季節」に入ります。ここから先は、人間関係が一気に広がりそうです。味方が増え、「身内」と呼べる相手が増えます。
兄弟姉妹や幼なじみ、近所の人との関係が好転する時期でもあります。身近な人と協力して取り組むべきミッションがあり、その活動を通してより深い心の結びつきを得られそうです。
[仕事・勉強・お金について]
とにかく経済的に恵まれる時期です。「仕事をする」「稼ぐ」「貯める」「お金を殖やす」といったことに、強い追い風が吹き続けます。
とはいえ「棚からぼた餅」的な「金運」ではなく、あくまで「自分の手でつかみ取る・獲得する・生み出す・創造する」時期です。自ら手を伸ばし、手を動かすことで掴めるものがあります。欲の深い人ほど、結果を出せます。自分の中の欲望と向き合い、何が欲しいか、どうすれば満足できるのかを考え、そこから行動を起こすと、素晴らしい成果が出るはずです。
人間は様々な動機でお金を稼ぎ、様々な動機でお金を使います。
もちろん、その最も基本的なところには「生活のため」だと思います。
その一方で、第三者の目に「ギリギリだといいながら、なんであんな無駄なお金の使い方をするのだろう?」と映るような部分があるのも、「家計」の特徴なのかもしれません。
何が無駄で、何が無駄でないかというのは、人によって実に様々です。
ただ、本当は必要でもないし、それで満足感が得られるわけでもないのに、混乱した感情のもとに無駄なお金の使い方をして、自分で自分を苦しめる結果になっている、といった状況の人も、世の中には決して、少なくありません。
たとえば、人の気持ちをつなぎ止めるためとか、人に自慢するため、見栄のため、プライドのため、等々、自分自身の物質的・美的満足とは全く別のところでお金を使う人がたくさんいます。「人間関係をお金で買う」「社会的承認をお金で買う」「愛をお金で買う」「人気をお金で買う」ような行動は、現代ではかなり一般的な現象です。
この上半期は、そうした矛盾した状況を根本的に見直し、真に自分に合った物質的・経済的生活環境を再構築できる時です。
仕事の内容については、2008年頃から情熱を注いでいたテーマが、そろそろ一段落しつつあります。これまで野心的だった人ほど、「次は何をしようか」と、フリーハンドで夢を描ける解放感が湧いてきそうです。「勝たなければ」「結果を出さなければ」といった、ある種の切迫感から解き放たれるのです。
年明けから2月は、過去15年ほどの「集大成」のような活動ができるかもしれません。「ここまで来られた!」という達成感を味わえるでしょう。
3月から5月半ばは、じっくり腰を据えて取り組めるテーマがありそうです。見直し、やり直しなどのイレギュラーな作業が発生しても、そのプロセス自体に前向きなチャンスの芽がぎゅっと詰まっています。
5月末からは「学びの年」に入ります。ここから2025年6月頭にかけて、集中して学べます。ともに学べる仲間に出会える時でもあります。知的センサーを研ぎ澄まし、少しでも興味を感じた分野にはフットワークよくアクセスしてみたいところです。敢えて勉強のテーマを絞らず、あちこち「いっちょかみ」する中から、本当に追求すべきテーマが見つかる可能性も。間口を広げておきたい時です。