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2014年上半期の特徴は、「願ったことが現実になる」ことです。
これは、大変喜ばしいことのように思えますし、確かにそうなのですが、一つの危険をはらんでもいます。
というのも、「三つの願い」というおとぎ話をご存じでしょうか。
似た様式のおとぎ話は世界各国にバリエーションがあるようですが、たいていはこんなふうに展開します。
まず一つ目は、ささやかで嬉しい願い。二つ目は、過剰な願い。三つ目は、二つ目の願いを「元に戻してください」という願いです。
これは、一つ目も二つ目も「過剰な願い」で、三つ目が「すべてを元に戻す」願いとなるケースもあります。
いずれにせよ、「叶って幸せになれる願いを選べていない」ことに、深い本質があります。
「本当に叶ってもいい願い」を選び取ることは、結構難しいことなのです。
この時期のあなたは、かなり大きな目標に到達することができます。
願ったことを、思ったよりもずっと容易に、あなたが住む世界に「実現」することができると思います。
入社してすぐの退職やスピード離婚に見られるように、私たちは必ずしも、自分に最もふさわしい願いを願うことができるわけではないのです。
中には、自分にウソをついて、自分をごまかして、何かを「欲しいフリ」をする人もいます。他人と自分を比較して焦り、相手の持つものが「欲しい」と思い込んでいるけれど、本当はそんなものはちっとも欲しくない、という人もいます。
こうした場合、その願いが叶って、幸福になれるわけもありません。
この時期は、まず願いが本当に自分の心に深く根ざすものかどうか、非常に注意深く検証することが必要だと思います。
今まで歩んできた道を粘り強く振り返り、自分が本当に生きていきたいと思える世界を深く思い描いたとき、「本当の願い」がじわじわとあぶり出され、それを叶える道に踏み出していけるはずです。
たとえば、爪を切るとき、私たちはわずかに緊張します。
肉まで切ってしまわないか、いつもより目を大きく見開き、そっと力をこめます。
髪の毛や爪以外にも、私たちの生活ではいつの間にか「伸びすぎ」たり「積もりすぎ」たりして、定期的に切り離さなければならない部分というものがあります。
爪ならば日単位、髪ならば月単位程度ですが、自分の内側に積み重なる様々なものに関しては、もっと長いスパンで「切る」べきときが訪れるものではないでしょうか。
2014年上半期、牡羊座の人は誰か、あるいはなにかと、熱い戦いを繰り広げることになります。
交渉事や競争、未知の分野への挑戦など、勝利を目指して戦ううちに、その戦っている相手が何なのかがわかってきます。
戦っている相手、それは、自分の中にある「そろそろ、切るべきもの」です。
それを知ったあなたは、爪を切るとき同様、軽い緊張を感じ、集中力を高めることでしょう。
切ってはいけない部分を切らないようにして、切るべき部分を決然と、切り離すことになるわけです。
この「切る部分」が何なのか、それは、人それぞれだと思います。
心の中にある古く錆びた鎖を切り離すことで、もっと自由になる人もいるかもしれません。
たとえば、過去に起こった出来事が「笑い話になる」のもその一つです。
「笑い」は「切り離す」ことと密接な関わりを持っています。
たとえば、自分が気がかりで仕方がなかったことを、誰かが笑い飛ばしてくれたら、それで重荷から解放されて気が楽になることもあります。
ケンカのあとで相手が笑ってくれたら、それで「ケンカは幕切れ」です。
そんなふうに、ずっと苦しんできたことから解放されたり、ストレスやプレッシャーの元を切り離すことができたりするのかもしれません。
「切る」対象は、自分のコンプレックスであったり、おびえであったり、幼い価値観であったりする可能性もあります。
さらに、その延長線上にある、依存的な関係や、望ましくない交友関係であるかもしれません。
責任感や罪悪感に縛られて、本来関わるべきではない相手との関係を背負い込み、身動きできなくなっている人にとっては、この時期は間違いなく「本来の自分自身に戻る」ための時期、と言えると思います。
時期的なことを少し申しますと、まず1月はロングスパンで物を考えることが重要になります。
今すぐやるべきこととそうでないことを厳密に分け、いくつかの大事な決断を下し、それらを実行に移すことになるでしょう。
2月は物事が停滞しやすいときで、特に牡羊座の人にとっては、仲間との関係や「裏方」での動きにごたごたが起こりそうですが、時間をかけて丁寧に解していくうち、真に大事にすべき人間関係が見えてきます。
3月はとても開放的で、人間関係に恵まれ、ストレートに「嬉しい!」と思える出来事が多いでしょう。
4月は、大きな転換期です。
どの星座にとってもこれは言えることですが、牡羊座の人にとっては特に、最も大きな転換点と言えると思います。
転職や引っ越しや出産、結婚など、なにかしら「人生の一大事」が起こりそうなタイミングです。
こうした雰囲気は2011年頃から続いているのですが、ここはその中でもかなり目立った「山場」となるのではないかと思います。
5月は人との関係をしっかり「固める」ことができるときです。
あなたから誰かへの好意がまっすぐそのまま伝わりますし、人からの強い好意を感じることもできるときです。
それらの「好意」が一過性のものではなく、お互いの心の深くに根ざしていることをも、はっきりと感じとれるだろうと思います。
6月は経済的に素敵な追い風が吹くかもしれません。
人間関係において、少しじっくり話をしなければならない場面もあると思いますが、結論を急がず腰を据えて対話することで、それまで見えていなかったことが見えてくるでしょう。
同じ場所に何度か「再訪」し、その場所やそこにいる人々との結びつきを強めることもできるときです。
愛情関係については、かなりインパクトの強い出来事が起こるのではないかと思います。
腐れ縁や問題の多い関係に悩んでいる人にとっては、すぱっと決着を付けるのに適した時期と言えるでしょう。
なぜなら、少々フライングになりますが2014年夏以降の一年ほど、牡羊座の世界は「愛の成長期」を迎えるからです。
ですから、その直前となるこの2014年前半に
「どんな愛を成長させたいのか、自分の愛は本物なのか」
を、きちんと見定める必要があるだろうと思うわけです。
カップルには、熱く燃え上がる時間もあれば、衝突気味になる時間もあるかもしれません。
大切にしたい関係ならば、「勢いで過激なことを言う」「売り言葉に買い言葉」「揚げ足取り」には十分ご注意を。
「別れる」「終わりにする」などの「ラストワード」は、最後の最後まで取っておいても損はありません。極端なことを言って相手を試す、というようなやり方は、後悔の元です。
出会いを求めている人にとっては、刺激的なチャンスが多いかもしれません。
今までにつきあったことのない相手、ちょっと変わった相手に惹かれる傾向があります。
片思い中の人にとっては、あやふやな状態に決着を付ける勇気が湧いてくるでしょう。
相手にぶつかって行く機会が得られるはずです。
この占いの前半を読んで、恋愛中の人は不安を感じたかもしれません。
不安定な恋愛に悩んでいる人にとって、「離れる・切れる」は忌み語です。
全く恋愛に関係のないことが書いてあっても、この言葉が出てきただけで「恋愛のことでは!」と解釈してしまう人も珍しくありません。
でも、この時期牡羊座の人々が体験する出来事は、そういうことではないと思います。
たとえば、恋愛がうまく行かない理由を、多くの人は「愛が足りないからだ」と考えますが、実際はその逆である場合のほうが多いのではないでしょうか。
要求が過剰だったり、言葉が過剰だったり、甘えが過剰だったり、恐怖心や不安感が過剰だったり、嫉妬が過剰だったり、自信過剰だったり、思考や想像が過剰だったりして、関係がうまく行かない場合もとても多いはずです。
そうした「過剰さ」を、伸びすぎた爪を切るように「切り離した」とき、愛が息を吹き返すことも珍しくありません。
この時期、あなたが愛において実現できるのは、そういう種類の「戦い」だと思います。
特に愛に追い風が吹くのは5月です。
この時期はあなたの魅力がキラキラと輝き、楽しい出来事が多いでしょう。
3月も、嬉しいことが多そうです。