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「冒険」「挑戦」「出会い」。
2016年下半期の牡羊座を巡る星回りを見て浮かぶのは、この3つのキーワードです。
「冒険」はつまり「危険を冒す」ことであり、限りない勇気と、限りない慎重さを要する行為です。
更に言えば、危険を冒してでもやる価値がある、と思えなければ、冒険に出ることはできないでしょう。
2016年下半期、牡羊座の人は、「危険を冒してでもやる価値のあるテーマ」を得て、限りない勇気と、限りない慎重さをもって、冒険に出ることになります。
この時期、牡羊座の人の多くが、行動範囲を今までになく大きく拡大し、さらに、今までに出会ったことのないような人々と出会うために、外へ外へと、どんどん動いていくことになるでしょう。
高いものや遠いものへの憧れを、「憧れ」に終わらせることなく、確かに自分もその地平に立つために、具体的に行動することができるのです。
遠い昔、現代のようなしっかりした交通機関もなく、自然の脅威に生身のむきだしでさらされたままで、巡礼者たちはただ、聖なるものへの心のたかぶりのままに、未知の世界へと旅をしました。
この時期、牡羊座の人々の「冒険」や「挑戦」は、それにも似て、なにか物質的な利益を得ようとすること以上に、精神の渇望のようなものを充たすことを、なにより優先順位の高い目的としているようです。
「冒険」を、文字通り、遠い世界への旅として経験する人もいるでしょう。
「挑戦」が、力を持った誰かと競い合うことや、何らかの「獲物」を狙うことになる場合もあると思います。
「出会い」が、そのまま、パートナーや今後長くつきあっていける大事な人との、運命を感じるような出会いを意味する可能性も十分あります。
その一方で、そうした「文字通り」の経験ではなく、たとえば、「冒険」「挑戦」が、ある種の研究活動のスタートとなったり、ずっと苦手にして避けてきたようなことを、満を持して克服するための道のりとなったりする場合もあるでしょう。
「出会い」の相手が人以外の存在であったり、既に知っている人物と新しい関わりを再構築することであったり、さらには、思わしくない依存関係や腐れ縁のような関係を断ち切ることで、新しい自分自身の「出会い」を経験する、という人もいるかもしれません。
いずれにせよ、これらの体験はすべて、自分のよく知っている場所の外側に出て行くことを意味します。
見知らぬ世界は、予想外のことや危険なことで満ちています。
それに対してできうるかぎりの準備を重ね、心構えをし、臆病なほどにシミュレーションを繰り返すこともあります。
そして、そうした慎重な準備の果てに、不思議な勇敢さをもって、扉を開けて飛び出して行くのです。
私たちが生活の中で敢えて危険を冒してでも「冒険」や「挑戦」を選ぶとき、そこには、さまざまな原因があります。
たとえば、勤めていた会社が倒産して、否応なく新天地を探す、という場合や、子どもができたり、家族が病気になったりと、「世話をする」立場になってそこで、今までとは違った生活のあり方を模索する場合などです。
人生では、自分の力ではどうにもならないことがたくさん起こります。
私たちはそうした、他律的な条件を随時受けとって、そこで、いわゆる「身の振り方」を考えていくことになります。
この時期は、新しい「身の振り方」を選び取る人も少なくないだろうと思いますが、そこで重要になるのが、「理念」「信念」なのではないか、という気がします。
道の分岐点に立ったとき、私たちはつい、「どっちの道に行けば失敗せずに済むか」「どちらがより有利か」などを考えてしまいがちですが、この時期の牡羊座の人々は、おそらく
「どちらの道を行くことが、より、世の中のためになるのか」「どちらの道を行けば、それが『自分らしい道』なのか」「どちらの道を選べば、それを選んだ自分を誇らしいと思えるか」といった、気高い精神に基づく観点で物事を選ぼうとするだろうと思うのです。
人生において何が大事なのか、人間とはどう生きるべきなのか。
自分の人生に、一体どんな意味を与えることができるのか。
そうした「理念」を、この時期の牡羊座の人々は深く考え、堅牢に組み上げていくのです。
2016年下半期の牡羊座の人々は、あらゆる意味で、非常に「考え深い」時間を過ごすことになるはずです。
頭の中で考えるだけでなく、心の奥深い部分までをもくまなく使って、精力的に思考することになると思います。
その思考から出た答えは、状況がどんな風に変わっても、揺らぐことのない、人生の「柱」のような威力を持っています。
その「柱」に沿って選択し、挑戦し、人と関わっていく限り、決して後悔するようなことにはならないのだろうと思います。
「時期について」
6月前半はかなりフットワークの良い時期となります。コミュニケーションも盛り上がりますし、兄弟姉妹や身近な人との関わりも緊密なものになるでしょう。
6月中旬以降は、人間関係が濃密さを増します。人との距離がいつもよりずっと近く感じられ、甘えたり、甘えられたり、といった関わりにぐっと踏み込むことになるでしょう。
7月になると、これまでなんとなく「相手の腹の内が解らなくてもどかしい」という気持ちがあった人は、そうした不透明さが解消していくのが感じられるでしょう。身近に関わっている人々の思いや意志がストレートに伝わってきて、シンプルかつクリアに反応できる気持ちの良さが出てきます。
さらに、7月半ばから8月頭は、非常に楽しい時期です。クリエイティブな活動に取り組んでいる人にとっては、輝くような季節となるでしょう。
8月は「満を持して出発する」ようなタイミングです。ここから9月にかけて、「大遠征」「大冒険」を経験する人も少なくないかもしれません。行動範囲が飛躍的に広がり、知的にもズシンと重みのある刺激を様々に受ける時となっています。特に8月下旬は、遙か雲の上にいるような人物から熱い薫陶を受けたり、ある種の「イニシエーション」のような体験をする人もいるだろうと思います。
9月は星座を問わず、非常に変化の大きい節目です。一つの世界と全く別の世界を結ぶ「ブリッジ」のような時期で、牡羊座の人にとっては特に「訓練を終えて、外の世界に出て行く」「準備段階・修行段階を終えて、一人前としてデビューする」といった意味合いの変化が起こりやすいだろうと思います。
また、公私ともに、素晴らしい出会いに恵まれそうな時でもあります。
10月はとても忙しくなります。この時期、社会的な立場や肩書きが激変する人も少なくないでしょう。また、熱いチャンスをつかんで奮闘する人もいるはずです。野心がごうごう燃えさかり、貪欲に動いていけるときです。かねてからもくろんでいた独立を実行に移す人もいるかもしれません。
11月は少し肩の力が抜けて、状況を楽しめるようになっていきます。
年の半ばからこのあたりまで、精力的に道を切りひらき、結果を出してきた人が多いはずですが、ここからは切りひらいた道を行き来して、その幅を拡げていけるような時なのです。前述の「危険を冒すという意味での冒険」は一段落し、かわって、もっと美しく伸びやかな未来のビジョンを描いていけます。
12月は友だちや仲間との関わりが熱く盛り上がりそうです。新しい仲間を得たり、既にいる友だちとの交流が活性化したりするときです。また、単純に「ラッキー!」と喜べるような「恵み」もあるときです。
12月中旬以降は、仕事や対外的な活動の面で少々停滞感が出てくるかもしれません。先を急がず、ゆっくりと時間をかけて進み、必要があれば柔軟に「後戻り」することも視野に入れたいところです。この年末年始は、長く帰っていない故郷に帰る、と言う人も多そうです。
「恋愛・結婚について」
6月から7月は、非常に官能的な時期となっています。誘惑も多いでしょうし、とても情熱的な雰囲気が漂っています。恋愛もまた「冒険」、すなわち「危険を冒すこと」と言える部分があると思います。危険を冒して得難いものを手に入れる人もいれば、深く傷つく人もいます。夏場は特に、恋愛面での「限りない勇気と、限りない慎重さ」を大切にして頂きたいと思います。
9月以降、木星が牡羊座から見て「パートナーシップ」の部屋に入ります。ここから2017年にかけて、パートナーとなるべき人に出会ったり、結婚したりする人が少なくないでしょう。9月は特に、過去の出会いが新たな出会いへと繋がっていったり、失ったと思っていたものが新しい命を得て復活したりする可能性があります。
愛に強い追い風が吹く時期は、7月中旬から8月上旬、9月、10月半ばから11月半ばです。
「パートナーシップについて」
9月から2017年にかけて、およそ12年に一度の「パートナーシップの季節」に突入します。この時期は公私ともに出会いに恵まれる時期ですし、既に出会っている相手と大切な約束を交わすことになる可能性も非常に高いと思います。
すでにパートナーを得ている人にとっても、関係をリフレッシュしたり、再構築したりするのにふさわしいタイミングです。個個の人間と同じで、「関わり」自体も成長を遂げるものですが、そういう意味でこの時期は「パートナーシップの拡大・成長期」と言えます。時間の流れの中で硬直的になっていた部分、ガマンしすぎている部分、理解し合えぬままに矛盾が膨らんでいる部分などを思い切って解体し、新しく望ましい形を作り直せる時と言えます。
何らかの理由でパートナーシップの解消を望んでいる人にとっても、「交渉」が前向きな展開を見せるでしょう。
パートナーとの間に経済的な問題を抱えている人は、6月から7月、問題解消のための重要な一手を打てそうです。
「子ども・家族について」
6月後半から8月上旬まで、家族や子どもとの関係がとても明るいものになります。身近な人に多くのパワーを割き、お互いにたくさん「与え合う」ことができるでしょう。
家族関係の中では、金銭に換算できないような負担や任務がたくさんあります。損得では勘定できないお互いの負担について、熱く検証し、負担の形を再構築したり、労いの新しい形を模索したりすることも、この夏のテーマとなるかもしれません。
「仕事について」
2015年秋から2016年9月頭まで、かなり地道な努力を続けて来た人が多いだろうと思います。あるいは、今までと立場や働き方が変わり、仕事の進め方や内容について、試行錯誤しながら進んできた人も少なくないかもしれません。外側からは見えないところで、苦心惨憺していた人もいるでしょう。上と下との板挟みになったり、管理上の業務が増えて、本来の「職務」にまで影響が出るなど、悩みを抱えた人もいるかもしれません。その一方で、職場の慢性的な矛盾や問題点を直視し、働き方全体を改革しようとして、成功を収めつつある人もいるはずです。
そうした試行錯誤のプロセスが、9月上旬で一段落します。「これが自分のスタイルだ」と思えるようなかたちを、それまでになんとか創り上げることが出来るでしょう。
9月末から11月上旬までは、「大活躍」のタイミングです。非常に忙しい時期ですが、この時期の忙しさは間違いなく「外から見える」種類の、ハデな忙しさとなるでしょう。野心に自ら燃料を注ぎ込み、「ブレイクスルー」できるような時期と言えます。リスクを取って挑戦し、勝利を収めることができる時です。
「勉強について」
精力的に勉強できるときです。特に8月から9月は、あらゆる形で知的なパワーが活性化しています。腰を据えて、熱く学べる時です。この時期は「まんべんなく基礎的な力をつけるとき」というよりは、自分の専門分野や得意分野を深く掘り下げて「研究」するような活動に適しています。また、遠い場所に留学する人もいるかもしれません。
9月は座学よりも現場での体験や訓練などの場が増えるかもしれません。経験したことが時間の流れに流れ去ってしまわないよう、記録を残すことが大事です。
6月前半、10月後半から11月前半は、学ぶことがとても楽しく感じられるでしょう。「先生」に恵まれる時でもあります。
「お金・買い物について」
この時期は、自分自身の財布の中身よりも、パートナーや関わる「他者」の経済状態が気になるかもしれません。人を助けたり、逆に人から助けられたり、という場面が多いのですが、いずれも「その場できちんと精算」することができません。長い時間の中で、または、ごくひろやかな人間関係の中で、大きなスケールで「ギブアンドテイク」を成立させることを目指すだけでいいのだろうと思います。
中には、かなり大きな財や価値あるものを「受け継ぐ」ことになる人もいるはずです。これには、お金や形あるものに限らず、たとえば技術とかポジションなど、自分の力で命を吹きこまなければならないようなものも含まれます。
経済面で追い風が吹きそうなのは、6月末から7月、そして9月末から10月中旬です。
「健康について」
2015年後半から2016年9月上旬にかけて、健康状態や体質が大きく変化する時期となっています。特に、慢性的な体調不良や、自分でも改善したいと思いつつなかなかできずにいたよくない生活習慣などを抱えていた人にとっては、これを大きく改善できる時期となっています。よい治療法が見つかったり、生活習慣を否応なく改善させられるような環境変化に恵まれたりする人もいるかもしれません。
胃腸や泌尿器、生殖器系の不調には注意が必要かもしれません。また、スピードの出し過ぎや過度の身体的な動きから生じるケガ、旅先での病気やケガにも留意したいところです。とはいえこれは、「ケガの恐れがあるから動くな」ということではなく、あくまで、自分のキャパシティを超えたアクションは避けるよう心がけたいとき、ということです。
特に健康や体調の上で、良い流れが生じやすいのは、8月です。9月は少々不安定になるかもしれませんが、時間をかけてしっかり体調を整えれば、過去1年間の積み重ねが大きく「花開く」ことになるでしょう。