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「全体のイメージ」
「夫婦は、ずっといっしょにいると顔が似てくる」という話を聞いたことがあります。
行動パターンや口癖など以上に「顔が似てくる」というのは意外です。ちょっとした表情や顔の筋肉の使い方などを、鏡のように無意識に「映して」しまうということなのでしょうか。
私たちはひとりひとり、一つの個性として「閉じた」存在で、他人の個性が自分の中に入ってくるなんて、ありそうもないことだ、と感じています。でも、現実の私たちは、他人から言葉や仕草、価値観などをどんどん吸収し、日々、他者の中にあるなにごとかと融合し続けている生き物なのでしょう。だとすれば、ごく近くにいるパートナーや「身内」の個性が次第に自分の中に吸収されて行くことは、決しておかしくないはずです。
とはいえ、自分本来の個性が、他人の個性で「上書き」されてしまうか、といえば
決してそうではありません。どんなに他人の個性を吸収したとしても、私たちの個性は、厳然と残りつづけます。さらには、どんなに私たちが他人から多くを吸収して生きていても、根本的に「合わない」ものというのは、あるはずです。
たとえば、恋人や夫婦であれば、もともと少なからず相手のことを「好きだ」というふうに、高く評価する気持ちがあるわけです。「好き」なものは、なるほど、吸収しやすいでしょう。
私たちは何でもかんでも吸収してしまうわけではなく、その手前で、自分の個性というフィルタにかけて、何を自分のものとすべきか、無意識に取捨選択しているのかもしれません。
2017年上半期、牡羊座の「出会いと関わりの季節」は、さらに隆盛を極めます。
ここで特徴的なのは、あなたの世界に「他者」の個性が大量に流入する、という点です。この時期に出会う人、あるいはすでに深く関わりつつある相手が、あなたという存在に真正面から、どかーんと踏み込んでくるのです。
自分とは違う考え方や価値観、生き方に深く強く触れるとき、相手の生き方の欠片を自分の生き方の中に「組み入れる」「溶け込ませる」ことになるだろうと思います。
その作業の中では、すんなりと「学ぶ」「真似る」ようなところもあれば、激しい反発やぶつかりあい、苦悩や劣等感との闘いを経て、「昇華」するようにして進む場面もあるはずです。
たとえば、あなたは人に対してごくストレートにぶつかって行くタイプですが、この時期他者から取り入れるのは、やわらかく調整しながら徐々に間合いを詰める、という手法かもしれません。普段のあなたなら堂々とライバルとして渡り合うような場面で、この時期は「ライバルになりそうな人は、あらかじめ仲間に引き入れてしまう」ような手法を学ぶのかもしれません。
とはいえ、あなたは自分自身の個性を見失ってしまうわけではなく、あくまであなた自身の武器を増やす形で、または自分という器を拡大するような形で「自分らしくない手法」を部分的に組み込むことになるのです。
自分と違ったタイプの人に出会うと、自分自身の「タイプ」がかえって立ちます。
「他者との融合」には、リスクもあります。成長につながる場合もあれば、堕落や逃げに繋がってしまう場合もあります。
「この関わりが自分をどこに連れて行くのか？」という疑問を感じたときは、2015年頃からあなたが静かに練り上げてきた頑丈な理想が、そのリトマス紙とも、寄って立つ柱ともなるでしょう。
愛と情熱に満ちた「人間関係」を通して、自分の中に生み出せるものは、なんなのか。この時期、その醍醐味を存分に体験し、新しい強さと美しさを手に入れられそうです。
「時期について」
1月は2016年中にやったことの整理や補足の作業に忙しいかもしれません。目立たないところで汗をかく人が多そうです。また、じっくり自分自身と対話を重ね、今現在の立ち位置や課題、目指すべきことなどを確かめていくプロセスも必要となりそうです。
ここでの活動は概ね「一人でやる」ことになるかもしれません。人の意見やノイズから少し距離を置いて、惑わされずに自分の道を決めていくような、「心の時間」と言えるでしょう。
あるいは、人を精力的に「助けてあげる」こともあるかもしれません。逆に、誰かの無私の厚意に助けられる場面もあるでしょう。「愛」の深化を悟る様なタイミングです。
2月は、2017年全体の中で、あなたが最も輝く時間の１つです。火星と金星が揃ってあなたの星座に入り、非常にアクティブな雰囲気に包まれます。自らガンガン動いて、新しいことを次々にスタートさせることができます。
特に、クリエイティブな活動に取り組んでいる人や、いつもとは違った軌道を選びたい人にとっては、素晴らしいチャンスの時期と言えるでしょう。
3月は少し落ち着いた雰囲気の中で、自分のあるべき姿を模索することになりそうです。経済面では活発な動きが起こりますし、物質的に「自分は何がほしいのか」を問われる場面もあるでしょう。経済力を強化したいという思いが強まり、たとえば「手に職をつける」ことを目指して学び始めるなど、純粋な「欲」が積極的行動に繋がりやすいときです。
4月は星座を問わず少し混乱する時期となります。スケジュール通りに物事が運びませんし、新年度なのにスタートダッシュを切れず、少しもたつく感じがあるかもしれません。でも、これは決して悪い展開ではなく、むしろ「手持ちのカードを吟味して、あらゆる可能性を検討する」ような時間と言えます。新しいものをどんどん探しに行くより、すでにあるもののポテンシャルを引き出すことができるような時です。
5月はかなり勢いの良い、ドラマティックな季節です。２月にスタートしたテーマが、一気にクライマックスを迎えるでしょう。4月の遅れを取り戻せますし、外に出る機会が多くなり、行動範囲がガツンと拡大します。また、人との出会いや関わりに、強いスポットライトが当たっています。コミュニケーションに熱がこもり、誰かとの関係が深みや温度を増すでしょう。
6月は引き続き、フットワーク良く動き回り、いいものをどんどん集めていける時です。自分の手で掴めるもの・生み出せるものがたくさんありそうです。ちいさなきっかけやささやかなチャンスを丁寧に拾い上げて、膨らませていけます。
一方、この時期は身近な人との間で感情的なぶつかりあいが起こりやすいかもしれません。ついつい甘えすぎてしまった部分や、甘やかしすぎてしまった部分について、正面から向き合える場面もあるでしょう。
「愛について」
この上半期全体を通して、素晴らしい愛の季節です。愛の星・金星があなたの星座に長期滞在し、あなたの内なる愛に火をつけてくれるのです。
2016年秋からパートナーシップの位置にある木星も、あなたの愛をサポートしてくれるでしょう。人と一対一で深く関わるとはどういうことなのか、この時期の牡羊座の人々は深く学び、大きな飛躍を遂げるはずです。
特に愛が盛り上がりやすいのが2月と5月です。3月から4月は、愛を「掘り下げる」時期となるでしょう。自分が愛と呼んできたものが本当に愛なのか、これから目指していくべき愛はどんなものなのかを、じっくり考えられる機会が巡ってきます。
また、牡羊座から見て「愛の部屋」にあたる場所で月食が起こる2月11日前後は、愛のミラクルが起こる可能性も。ここで起こった出来事は、8月の展開へと繋がっていくようです。
「住処・家族について」
2017年は「パートナーシップ」の年であり、「１対１の人間関係」の年です。
パートナーは「家族」の筆頭ですが、お互いの役割分担や信頼関係が、この時期飛躍的に成長を遂げるでしょう。それぞれが別個に成長していくということではなく、関係自体が深みを増す、大きく強くなる、という時期なのです。
2月は子どもについて、印象的なことが起こりそうです。積み重ねて来た努力の成果が現れたり、子どもが急成長を遂げたことによってあなた自身も大きく成長させられるのかもしれません。
あなた自身が子どもの立場に立っている場合は、6月頃、親との間で関係性の改編が起こるかもしれません。このタイミングではどこか、双方が「反抗期」のような表情を見せることになるかもしれませんが、その経験を通して、新しい関わりかたへの扉が開かれるようです。
さらに、6月は引越などが起こりやすいタイミングです。物理的な環境変化を通して、家族関係もよりのびのびとしたものに変わるでしょう。
「仕事・勉強について」
年末年始は「やりなおし・見直し」のような、過去に遡る感じの動きが強いかもしれませんが、1月上旬を過ぎる頃にはびしっと気合いが入り、前進に転じます。
1月から2月頭は仕事がとても忙しいでしょう。2月に入ると自分から新しいことを始めたくなります。ガンガン動いて「仕事を作る」ような時期です。
「お金について」
2月から6月まで、お金の星でもある金星があなたの星座に位置するため、総じて豊かな雰囲気に包まれています。ただし、物欲が嵩じやすく、特にファッションにお金を使いたくなります。美しいものを買い、身に纏って、それで心から満足し充たされるなら問題はありませんが、他人の目を気にしてお金を使うような「見栄」には、注意が必要かもしれません。
3月から4月にかけて、経済面で大きな動きが起こりそうです。収入を増やしたい人は、この時期に思い切って勝負に出ることになるかもしれません。
6月は経済的に嬉しい動きが生じます。臨時収入があったり、いい買い物ができたりする時期です。
「健康について」
年明けはワーカホリックに気をつけたいところです。旧年中にムリをした人は、「疲れがどっと出る」かたちで、年末年始に体調を崩しやすいかもしれません。
また、2月以降は食生活がポイントになります。金星は食べものの星でもあるので、妙にグルメになったり、自分に「甘く」なったりしがちな時期です。
もし、体重に問題が出てきたなら、4月、普段の食生活をキッチリ見直して、体勢を立て直せるでしょう。
6月は散歩やランニングなど、移動を伴う運動に妙味がありそうです。
