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占いの記事で「清算」という言葉を目にすると、ドキリとする人が多いかもしれません。人間関係や恋愛関係の解消の意味で、「清算」がよく用いられるからです。「清算」は、元々は金銭の貸し借りなどに「結末をつける」という意味の言葉でしたが、次第に人間関係にも用いられるようになりました。私たちは他者と関わるとき、お互いに様々な「無償の協力」をします。それを「貸し借り」や「恩義・義理」、「お世話になる」など、いろいろな言い方で心に刻み、なるだけ忘れないようにしようと努力します。そして、関係を解消するときは、この貸し借りや恩義が、物質的にも心情的にも、どちらかの側だけに重くのしかかっていないか、考えます。それが「清算」です。金銭を「清算」すると、とてもスッキリします。「祓い清められる」ような現象です。でも、たとえば親が子育てのために費やした金銭を、完全に親に返却して清算する、という人は、いてもごく少数だと思います。そのかわり、というわけでなくとも、親子関係はたいてい、人生全体にわたって続きます。関わりが続いていくということは、完全には清算が行われない、ということです。もっと言えば、清算しないということは、その関係を引き受け続ける、ということなのです。
2018年上半期の牡羊座の人々は、ある関係性において「精算せずに、ずっと関わり続けていく」ことを選び取るのではないかと思います。たとえば、その最も解りやすい例は、恋愛関係から婚姻関係のようなパートナーシップに進む、といった選択です。相手の人生全部を引き受けてゆこうとするとき、私たちは節目節目で貸し借りの残高を計算したりしません。もちろん、場合によってはそういうことも起こりうるかもしれませんが、少なくとも、お互いに与え合ったものを全て精算する、ということは起こりません。「精算しない」ということは、しがらみやアンバランスを常に抱え込んでゆくということです。どんな場合であっても完全にはフィフティ・フィフティになり得ない状態を、そのときそのときのありかたとして受け入れていく、ということです。このことを選び取るには、勇気が必要です。都度精算してスッキリする方が、心情的には、ずっとラクなのです。
2018年、牡羊座の人々は、生活のあらゆる局面で、「未来に跨がって、時間をかけて引き受けていく」ことを選び取るでしょう。時間をかけて紡いでゆける人生の物語、建設してゆける城に、意識を向けるでしょう。おそらく、2011年からこのかた、あなたはどちらかと言えば「解体する・分解する」ような体験を重ねてきただろうと思います。過去を切り離し、どんどん自由になる自分を感じ続けて来ただろうと思います。そのプロセスには、ある種の「精算」のような要素も含まれていたかもしれません。この2018年、そうした「分解・分離・精算」のプロセスから、あなたは脱出し始めます。物事を分断せず、分離させず、つなぎあわせ、とけあわせ、未来に向けてそれを粘り強く延長していく、という動きが、あなたの生きる世界に満ち満ちてくるのです。
では、あなたはなんのためにそうした継続や縫合、融合を選び取るのでしょうか。もちろんそれは、あなた個人の野心や身近にいる大切な人のためでもあるはずですが、おそらくそれ以上に、もっと大きな理想や情熱が、あなたを導いていくように見えます。「ローマは一日にしてならず」の言葉通り、大きなものを創るには、時間が必要です。あなたはこれから、何らかのスケールの大きな目標や野望を抱きつつ、ローマをローマたらしめたところの偉大なる「時間」に挑み、同じく「時間」という、最強の味方に守られ、支えられて進むのだろうと思います。
・時期について
1月は忙しいと同時に、人との関わりが非常に濃くなるタイミングです。やりたいことのために人の力を借りる、ということがごくスムーズに実現できます。あなた自身よりもサポートしてくれる人々の方が積極的で、強すぎるほど強く背中を押される、といったこともあるかもしれません。愛はとても官能的です。
1月末から2月は交友関係が面白い形で広がりそうです。遠くから誰かがあなたを訪ねてやってきたり、あなたの方から仲間を集めるためにあちこち遠征したりすることになるかもしれません。「縁の下の力持ち」のような存在に恵まれそうです。一人で過ごす時間も充実します。じっくり勉強しながら今後の策を練る人も多いでしょう。この時期は愛にも「ミラクル」が起こりやすいタイミングとなっています。
3月から4月は一気に新しいことが起こっていく時期です。自分からよりフレッシュなものを選びたい、という意識が強まるでしょう。慣れて飽きてきた世界から脱出できます。3月半ばから5月前半まで、非常に忙しい時間がやってきます。大きなチャンスを掴める時期です。仕事や勉強、対外的な活動に関して、何段階も飛ばしてかけあがるような形で、ステップアップできるでしょう。とはいえ、3月下旬から4月半ばは、少しペースを落として進む必要があるかもしれません。計画にこだわらず、ゆっくりと周囲を見回し、必要ならば後戻りしながら歩くときです。
5月は経済面で大きな動きが起こりそうです。これまでとは違った経済活動をスタートさせる人もいれば、思い切ってムダをそぎ落とすような作業に着手する人もいるでしょう。また、夢を叶えるために貯金をはたくなど、未来への投資のような選択をする人もいるかもしれません。
6月は仲間や家族、恋人など、身近な人に時間をかけたいときです。懐かしい人に再会できるかも。また、かつて諦めた夢にハタキをかけて、もう一度夢を追う決心をする人もいるかもしれません。
・愛について
非常に官能的な季節となっています。表面的な恋愛のやりとりに留まらず、より相手の人間性やバックグラウンド、心の中に踏み込むような関わりが生まれるでしょう。あなた自身も、格好付けてはいられなくなるはずです。
愛情関係でも「価値観」は大きなテーマですが、この時期はお互いの価値観を理解し合うことにもスポットライトが当たるでしょう。最初は気にならなかったお金の使い方や生活で重視するポイントなどが、徐々に気になってくるかもしれません。すりあわせや相互理解、互いの「文化」のようなものを交流させる機会に恵まれます。
愛に追い風が吹くのは3月です。この時期は失った愛が甦るようなことも起こるかもしれません。また、1月末にも大きな「愛の成就」の気配があります。6月半ば以降も、素晴らしい愛の季節です。
・住処、家族、人間関係について
5月半ばから6月半ばにかけて、家庭生活はとても美しくなるでしょう。3月末から4月半ばは、人の話を、時間をかけて聞きたいときです。
友だちや仲間との関係は、この時期とても「熱く」なります。衝突も起こるかもしれませんが、摩擦はお互いの真剣さから生まれているはずです。ただ沈静化させる方向より、その真剣さを活かす方向性を探る方が、結果的に望ましい着地点を見いだせそうです。
子育てに関しては、1月下旬から2月上旬、あなたの努力が大きく報われるかもしれません。
・仕事、勉強について
野心に火がつくような、盛大な活躍の季節です。特に3月半ばから5月半ばは、スケールの大きなチャレンジができるでしょう。あなたの社会的な立場もぐっと大きなものになりそうです。2018年から2020年は、あなたの仕事や対外的な活動に関して、非常に大きなターニングポイントとなっていますが、その「スタートダッシュ」に当たるのが、この3月から5月なのです。とはいえ、3月末から4月前半は少しペースを落とし、過去を振り返る必要もあるでしょう。
勉強は1月末から3月中旬、4月下旬から5月中旬に強い追い風が吹きます。精力的に学んだことは、すぐに「実地」で役に立つでしょう。学生にとってもこの時期は、学びたいことがぐんぐん身につく、素晴らしい時期です。研究活動などにも勢いがつくでしょう。
・お金について
5月以降、向こう7年ほどをかけて、あなたの経済活動は一変していくでしょう。経済面でかなり重要なチャレンジをする人が多そうです。収入を増やす方向でブレイクスルーを遂げる人もいれば、逆に物質的な欲望から自由になる方向に向かう人もいるかもしれません。いずれにせよ、自分の「欲」と新しい形でつきあう方法を模索する時期に入ります。その最初の一歩となるのが、3月末から5月です。この時期の出来事がきっかけとなって、新しい経済活動がスタートする可能性も少なくないと思います。
・健康について
3月末から4月前半は、自分の体調やコンディション、生活のありかたなどを真剣に見つめ直すことができるでしょう。無理を重ねている人は、ここで「立ち止まる」ことによって生き方を軌道修正できるはずです。
精神的な不安定さ、辛さを抱えている人は、2月から3月上旬にかけて、心の充足に必要なものがなんなのかを、見つけることができるかもしれません。
性的な問題を抱えている人は、かなり重要な転機を迎えるでしょう。理想とするありかたと、現状とが、大きく食い違っているならば、その食い違いを是正するための一歩を踏み出せそうです。特に年明け、大事なきっかけを掴めるはずです。