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私たちはだれもが、大きな時代と社会の中に組み込まれて生きています。
たとえ世の中の一切に興味を持たず、他者と関わらずに生きていたとしても、
何らかの形で生活の糧を得、衣食住の生活必需品をもとめている限りにおいて、
「世の中」と無関係でいることはできません。
呼吸をし、重力の中に暮らしているのと同様、私たちはそのことを意識せずに生きることができますが、
それらの外側に出ることはできないのです。
呼吸や重力と「世の中」の違いは、それを人間が作っているかどうか、という点です。
呼吸や重力は私たちにはどうすることもできません(重力に関しては、宇宙旅行に出ることができますが!)。
家庭、ご近所、地域コミュニティ、地方公共団体、学校組織や会社組織など、
私たちは様々なシステムに重層的に組み込まれて生きていますが、
何か問題が起こらない限りは、それを強く意識することはありません。
2019年後半、牡羊座の人々は何らかの形で、
「自分がある集団の中で生きている」ということを強く意識することになると思います。
たとえば、なんらかのプロジェクトのリーダーになるとか、新しい組織に身を置くことになるのかもしれません。集団の中で新しいポジションを得たとき、私たちは「かつてのポジション」と今とを比較して、
「いろいろな集団や組織があるのだ」「組織によって、ルールや文化が大きく違うんだな」ということに気づきます。
たとえば「結婚して家庭を作る」こともそうです。二人だけの「家族」も、立派な「集団」です。
結婚の際にはパートナーの育った家庭と自分の家族を見比べて、そこに大きな違いがあることに驚かされます。
その上で、「自分はこんな家庭を作りたい」というヴィジョンが生まれ、理想や目標が生じます。
また、実際に子どもを持ったり、生活を運営したりする中で、理想と現実のギャップを目の当たりにし、
その都度「どうしたら真に幸福な集団生活が営めるか」というテーマに、
自分なりの答えを創造していくことになります。
2019年後半、あなたは自分が何らかの集団のなかにいる事を意識し、
そこで「自分から何ができるか」を考えていくことになるでしょう。
自分一人の人生が、他者の人生と絡まり合っていて切り離せないことを、
とても大きなスケールで再認識することができるでしょう。
家庭でも、カップルでも、チームでも、あらゆる人間関係でも、
2人以上の運命共同体を生き生きと運営し、そこで自分のポジションを活かしていくには、
「内部と外部の空気の行き来」が必要です。
どんな家でも換気が必要なように、私たちの生きる「集団」もまた、外気に触れなければならないのです。
さらに、風を通すには、一枚だけではなく、複数の窓を別々の方向に開ける必要があります。
2019年下半期、あなたの所属する何らかの集団において、
ほかならぬあなたが「いくつかの窓を開ける役目」を引き受けることになるのかもしれません。
・時期について
7月から8月は、とにかく好きなことにガンガン打ち込める時です。ずっとやってきた趣味などの世界でも、「もっとできるのでは?」という気持ちが湧いてきて、更に掘り下げたり、突っ込んだりできるはずです。やりたいことの「奥行き」が見えてきて、スケールが拡大します。愛にも強い追い風が吹くはずです。
8月下旬から9月はとにかく忙しい時期となります。夏に「やりたいこと」をやりきって、秋にきりっと「やるべきこと」をやる、という展開になっています。
9月は「人に恵まれる」時期でもあります。公私共に素敵な出会いが多いでしょう。人に会って生まれるものが多い時期です。
10月から11月前半は、「人の都合に振りまわされる」感じが強いかもしれません。押しの強い人に押し切られるようなことがあったり、ややこしい交渉事に臨んだりと、他者の都合に向き合う必要が出てきそうです。ただ、これは他人の犠牲になるしかないということではなく、「世の中には様々な人間がいて、色々な文化がある」ということを学ぶチャンスでもあります。他人の価値観に触れたとき、自分では当たり前のように思ってきたことへの疑問が浮かびますし、人に巻き込まれまいとするときは、自然と自分の考えが深まり、強化されます。この時期は「人の犠牲になる」というよりも、「虎穴に入らずんば虎児を得ず」といった展開になるのかもしれません。思い切って相手のフィールドに飛び込んで、素晴らしい宝物を持って帰ってこられるはずです。
11月半ば以降は、人間関係がスムーズになり、人から多くを得られるでしょう。11月前半までに「勝負」したおかげで、強い信頼関係が生まれ、様々なサポートや優遇を得られるようになるのかもしれません。さらに、11月半ば以降は経済関係が拡大する時期でもあります。スポンサーが現れたり、有利な条件で仕事ができたりする気配があります。
12月は一気に忙しくなるでしょう。2020年に向けて大きなミッションがスタートするタイミングとなっています。行動範囲が広がりますし、重要なポジションに抜擢される人もいそうです。新年に取り組むべきことが見えてきて、例年以上に「未来の計画」を意識する年末となるでしょう。
とはいえ、クリスマスから年始は、友だちや恋人などと愉快に楽しめる、キラキラした時間となるようです。リラックスして、未来の「喜び」についてもビジョンを描けるはずです。
・愛について
愛で「世界を創る」ようなタイミングです。
たとえば、パートナーと住処を整えるようなことがそれにあたります。また、愛する人と一緒に活動する人、愛のために何らかの目標を目指す人も、「愛で世界を創る」作業に取り組んでいると言えるでしょう。子どもを持つことや家庭を運営することも「愛の世界」の構築作業です。
恋愛は一対一の線的な関係ですが、「愛の世界」は面であり、空間です。愛を核としてそのまわりに生活や仕事や様々な人間関係が膨らみ、広がることになります。恋愛では相手を選べますが、パートナーの親や親族を選んでいくことはできません。もちろん、パートナーの家族と折り合いが悪くて、パートナーシップ自体が壊れてしまう、というケースも珍しくないわけですが、2019年下半期はそのあたりまで踏み込んだ「関係の構築」を意識する人が多いのではないかと思います。人生の中では、パートナーや子どもへの愛のために、引越を選択する人もいます。「愛によって世界を創る」ことを、多くの人がごく普通に選択し、実行しているわけです。
愛に特に強い追い風が吹くのは7月から8月、9月半ばから10月上旬、11月です。
出会いを探している人は7月末から8月中旬、9月下旬から10月頭に素敵なきっかけを掴めそうです。
・住処、家族、人間関係について
住み替えを考えている人は、不思議な縁で新しい家を見つけられるかもしれません。特に7月から8月、「ここなら」と思える場所に巡り会えそうです。
家族との関係も夏に盛り上がります。7月頭は不思議な経緯で「家族が増える」ことになるかもしれません。恋愛も、家族になることへの意識から始まる可能性があります。
人間関係は9月半ばから10月上旬に盛り上がるでしょう。素晴らしい信頼関係を築ける時期ですし、会うべき人に会える時期と言えます。
10月半ばから11月前半は「対決」モードが強くなるかもしれません。交渉事などではまず相手の力をうかがうことで、主導権を握りやすいようです。
10月半ば以降は深く踏み込んだ関係を構築しやすくなります。ここまでに相手のやり方をよく学んでおくほど、年末にかけて自分のやりかたを受け入れてもらいやすくなるかもしれません。
・仕事、勉強について
そう滅多に吹かないような、強い強い追い風の中にあります。スケールの大きな上昇気流が生まれていて、知的活動では飛躍的な前進ができますし、キャリアに関しては大活躍が望める時期です。また、これらの飛躍や前進、上昇はこの時期だけのものではなく、この先長く続くあなたの立ち位置へと連れて行ってくれるような動きと言えます。
成長すること、前進することが、この時期はとてもストレートに実現します。
一方、組織人としての自分を意識する人も少なくないかもしれません。集団の一員として活躍する、という枠組みを、新しい形で見直したくなる時期です。これまであまり疑問を抱かなかったようなことに意識が向かう気配もあります。2020年に向けて転職を考える人も多いはずですが、自分個人の利益や自己実現というテーマに加えて、自分の所属する集団が全体としてどこに向かっているのか、ということも視野に入るでしょう。
仕事に関して非常に忙しくなるのが8月から10月頭、11月下旬から12月です。この時期は転職などを実行しやすいタイミングでもあります。
勉強や研究活動など、知的活動に関しては、11月頃から大きな波に乗れるでしょう。
とはいえあくまで、この下半期を通して、仕事と勉強に関しては前述の通り、ずっと強い強い追い風が吹き続けています。
・お金について
2019年春以降、物質的・経済的に「自由」を模索している人が多いはずです。欲望からの自由を望む人もいれば、もっと多くの選択肢を手にする自由を求めている人もいるでしょう。
この下半期は特に10月から年末にかけて、「経済関係」について考える場面が多くなりそうです。私たちの多くは大きな人間関係の中で仕事をし、生活の糧を得ています。仕事のための資金もまた、大きな関係性の中から得られます。こうした大きな枠組みを見直し、重視すべきこととそうでないことを切り分けるような作業が、この秋に発生するようです。
・健康について
とにかく忙しい時期なので、ワーカホリックになりやすい傾向があります。自分を守るために、あるいは長く走りつづけるために、栄養や休息は戦略的にとっていきたいところです。また、7月から8月、11月は、「人から見えない所」を整備する必要がありそうです。特に住環境の衛生面をしっかり管理することがポイントです。