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ノーベル賞を受賞した科学者が、幼い頃に読んだ本が話題になりました。
「この本を読んで、科学に出会った」というエピソードが語られた直後、
その本はすぐに売り切れになったそうです。
こうしたエピソードを聞いて
「その本を読めば、子どもが科学に目覚めてくれるかもしれない」
「もしその学者が、幼い頃にその本に出会わなければ、
ノーベル賞を取るような研究はできなかっただろう」
と考える人も、おそらく、たくさんいるのだろうと思います。
ですが、本当にそうでしょうか。
一冊の本は確かに、その後の長い研究人生の「入り口」だったかもしれません。
でも、その一冊の本に出会わなければ、
この人は本当に、科学者にならなかったのでしょうか。
おそらく、もしその本に出会わなかったとしても、
この科学者はきっと、他のきっかけを通して科学の道に進んだはずです。
この人の内なるものが、外界にある何らかのキッカケを自然に見出し、
響き合った音が、その人の進むべき道となるのだろうと思うのです。
博士の内なる知への欲望や好奇心は、
この世界から科学を見つけ出す「目」そのものであったはずなのです。
「自己実現」という言葉がありますが、この言葉はまさに、
外界にあるものと、自分の内なるものとがぶつかり合って、
大きく響き合うときの音を言うのではないでしょうか。
もし、そうだとするのなら、2020年の牡羊座の人々は、
そんな「自己実現」の大きな音を耳にするはずです。
2017年の終わり頃からひたむきに探し続け、作り続けてきたものが、
2020年の活動を通して、あなたを取り巻く世界と噛み合い、混じり合って、
一つの大きな輝きを生み出すことになるのです。
それは例えば、キャリアでの大躍進なのかもしれませんし、
一大プロジェクトや、重大ミッションなのかもしれません。
パートナーを探してきた人は、「その人」と新生活を始められるでしょうし、
ずっと学び続けて来た人は、「これだ!」と思える成果を生み出せるでしょう。
手が届かないかもしれない、と思えた目標を一心に見つめ、
倦まず弛まず歩き続けてきた過去数年の道のりが、
2020年、ようやく実を結び、報われます。
2020年上半期のあなたは、2019年より遙かに忙しい状況に置かれるでしょう。
日を追うほどにどんどん、多忙さは増し、取り組みは重要性を増します。
この時期、あなたの取り組みが「本当にやりたいこと」でなかったなら、
もしかすると、奔馬から振り落とされるように、前進が止まるかもしれません。
自分の内なるものと、外界にあるものが「響き合う」ということは、
すなわち、本当にやりたいと思えることを打ち出さなければ、音は出ない、
ということを意味します。
一方、もし本当にやりたいことに取り組めているならば、
2020年は多少準備不足でも、未熟さを痛感しながらも、
とにかく舞台に立ち、リングに上がることが求められます。
準備段階は、もうおしまいです。
あなたという撞木で、世界という鐘を打ち鳴らすべき時間の到来です。
・時期について
1月から2月半ばは、旅に出る人が多そうです。2019年も「旅の季節」でしたが、2019年に切りひらいた旅のルートを辿りなおし、あるいはさらに延長・拡張していくような冒険を、この時期に体験できるでしょう。
勉強や研究、取材や発信など、知的活動にも力がこもるときです。2020年の中で成し遂げていくべき目標に関して、この時期、精力的に調査や下調べをする人も少なくないかもしれません。
2月から3月頭は、とても楽しい時期でもあります。愛に恵まれ、キラキラした時間をすごせるでしょう。
人から褒められたり、誘われたりする場面も多そうです。特に、2019年中に成し遂げたことを見つけてくれた人々が、あなたの新しいチャンスを持ってきてくれる気配もあります。
2月半ばから3月いっぱい、精力的に活動して大きな成果を出せます。この時期は一年の中でも最も忙しくなるでしょう。重要な仕事をどんどん任されたり、自分の限界に挑戦したりできる時です。大勝負をかけることもできます。
3月は経済面で非常にうれしいことがありそうです。引き受けたことにはしっかり報酬をもらう、という態度を徹底すると、関係者との信頼関係はかえって強くなるでしょう。
4月から6月にまたがって、フットワークが勝負のカギとなります。コミュニケーションを拡げ、行動範囲を拡大して、可能性をどんどん大きくしていけるでしょう。「もっと大きな場所にいけるはず」という自信と楽観が大切です。
また、4月から5月半ばはどちらかと言えば、仲間大勢とともに活動する場面が多くなるでしょう。
一方、5月半ばから6月は、一人でコツコツと策を練り、準備を進める時期となっています。というのも、7月から年明けにかけての約半年間、あなたは一世一代の大勝負に挑むことになっているからです。7月以降は、どんなに準備不足だったとしても、とにかく舞台に立ち、リングに上がることになります。「準備がまだなので、もう少し待って!」というお願いは通用しないのです。もとい、この夏までの「準備」のスケールによって、夏以降の勝負のスケールも大きく変わる、ということなのかもしれません。
・愛について
愛に関しても、「人の集まる場所・公の場所」というテーマにスポットライトが当たっています。
たとえば「結婚」は古来、公式な愛の形とされてきました。恋愛から結婚に進もうとするとき、親や親族といった人々に相手を紹介し、更に広範囲の関係者を招いて「披露宴」をするのは、個人的な人間関係を「公のものにする」ための手続きです。
これまでのあなたの愛が個人的な恋愛の段階にあったなら、この2020年上半期、その関係がより開かれた、他者と接するものとしてあらわれるようになるかもしれません。
また、愛を探している人も、目上の人の紹介やお見合い、何らかの集団での出会いなど、「公的な世界」に愛を見つけることができるのかもしれません。
仕事を頑張っている姿を見初められたり、リーダーシップを取る姿に惚れ込まれたりすることもあるでしょう。
仕事や対外的な活動における頑張りが、この時期は愛の道へとつながっている気配があるのです。
すでにパートナーがいる人は、たとえば冠婚葬祭の運営に関わるとか、お互いの仕事を表にでてサポートする機会があるなど、やはり「二人で外の世界に出て、何らかの責任を負う」という場面が多くなるかもしれません。
二人で「外に出る」ことになると、家の中で見るのとは違った顔を見せ合うことになります。公の場で、相手の新しい顔を見る事で、惚れ直すこともあれば、相手への認識を改めることにもなります。
人間は、他者と出会い、未知の場に身を置いたとき、大きく成長します。パートナーシップもまた、いつもとは違った場所に置かれたとき、刺激を受けて、関係全体が成長を遂げるものなのだろうと思います。
年明けから2月頃は、遠出した先で出会いを見つけやすいかもしれません。
2月9日前後、「愛が満ちる・実る」ようなタイミングとなっています。4月8日前後は素晴らしい出会いのきっかけを掴めそうです。
さらに、2月半ばから3月の頭は、愛の強い追い風が吹く時期です。
4月から夏にまたがって、愛のコミュニケーションがさわやかに広がります。フリーの人はフットワーク良く外に出て、いろいろな人に声をかけたい時期です。
カップルはデートや散歩、小旅行など、面倒がらずに「外に出る」ことで愛が育つでしょう。一緒に何かを学んだり、お互いに教え合ったりすることで、普段の会話も新鮮さを増すようです。
・住処、家族、人間関係について
家族や住処に関しては、1月と6月に新鮮な風が吹きこむ気配があります。家族構成が変わったり、家族内での役割分担が変わったり、「住むべき場所」に出会ったりする人もいるかもしれません。「変えたいけれど、絶対に変えられそうもない」と思っていた家族内での条件やルール、人間関係などが、このタイミングでは変化しやすくなります。
2月から3月頭は、「人が懐に飛び込んでくる」または「自分から誰かの懐に飛び込む」ような、密接な関係が生じそうです。固定観念を振り払い、「自分のやりかた」を一旦棚に上げることで、色々な発見ができるかもしれません。
4月8日前後、人間関係のターニングポイントとなりやすいタイミングです。
・仕事、勉強について
とにかく精力的に動けます。どんなに高い目標でも達成できる時です。2019年に学んできたこと、仕込んできたことがある人は、そこでの努力が2020年に入るとすぐに「開花」するでしょう。そう滅多にないような大活躍の時間帯です。
年明け早々、非常に忙しくなります。また2月半ばから3月は、普段とはひと味もふた味も違う大舞台に立つことになるでしょう。
勉強に関しては、「準備段階だ」「訓練だ」「自分は未熟だ」といった前提を取り払うことがポイントです。たとえば英語の勉強をするなら、「良く学んで話せるようになってからネイティブと話す」のではなく、よくわからなくてもとにかく「レッスン」の外に出て「現実」に語り合ってみる、といった荒療治が功を奏する時期なのです。
この時期はなんでも「すぐに本番」になりやすい傾向があります。それでも、「訓練」より「実践」を通して学んだことの方が遙かに良く身につきますし、成長のスピードも何倍も早いのです。
勉強や研究、取材や発信など、知的活動に勢いが出る「勝負」の時間は年明けから2月半ばです。これらの活動に没頭し、心から楽しめそうなのは4月から8月頭です。
・お金について
3月から4月頭、とても良い追い風が吹くでしょう。欲しいものが手に入りそうです。
2018年から2019年にかけて、「稼ぎ方が変わった」「収益の中心が変わった」という人も少なくないはずですが、そこにさらに本腰を入れていくのが2020年です。
とはいえ、2020年はどちらかと言えば「とにかくミッションを遂行する」「プロジェクトを成功させる」ような、スケールの大きな視野でものを考えることが、結果的には大きな実入りに結びついて行く気配があります。小さな収支に拘泥していると、大魚を見失ってしまいます。
「やりたいこと」に、自然にお金がついてくるタイミングなのです。
・健康について
非常に忙しい時期なので、健康状態には十分留意したいところです。ワーカホリックになりやすく、疲れれば疲れるほど視野が狭まって休みにくくなりますので、年初に休暇のスケジュールをガッチリ立ててしまうのがいいかもしれません。気分転換はとても大切です。1月半ばから2月頭、5月半ばから6月は、休みを取りやすそうです。年の前半の休暇は「後半の戦略を練る」ための大事な時間でもあります。自分の時間をしっかり確保して。