2022年山羊座の上半期の占い

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自分の持つ宝物を、新鮮な外気にあてる。

「かわいい子には旅をさせろ」という諺があります。子供がかわいいと思うとつい過保護になって、外の風に当てるのも怖くなるものだが、本当に子供のことを思うなら、未知の世界を体験させ、自分自身の手で道を見つけさせることが必要だ、という戒めです。

このことは「子供」だけに当てはまるものではないかもしれません。たとえば、思いを込めて作った製品を世に出したところ、たくさんのクレームが来てびっくりしたが、その意見を取り入れて製品にたくさんの修正を加え、一躍ヒット商品に成長した、などというエピソードはたくさんあります。もし、作ったものを「世に出す」ことがなければ、その後のブラッシュアップも叶わなかったわけです。

才能や個性にも、このことが当てはまります。「もっといいものが描けるようになるまで、作品を外には出すまい」というのは、ある意味「過保護な親」のような態度です。未熟でも、不細工でも、とにかく作品を世に出し、人の目に触れさせるのは「かわいい子に旅をさせる」ことに似ています。苦労をしても、その苦労に鍛えられ、磨かれて、才能も個性も、強く大きくなるのです。

2019年頃から、山羊座の人々は自分の内なる才能や個性、情熱を「発掘」し続けてきたのではないかと思います。自分の中に眠っていた新たな力を発見し、それを自ら鍛え、磨いてきたのではないかと思うのです。中には「こんなのは才能とは呼べない」「こんな力はありふれていて、誰でも持っている」と、発見したものを軽視している人もいるかもしれません。それでも2021年には、あなたの力を高く評価する人も現れたのではないでしょうか。「なるほど、こんなものでも欲しいと言ってくれる人がいるのか」と、密かな自信を育ててきた人もいるはずです。

2022年上半期、あなたは自分の実力や才能、個性などを「旅に出す」ことになるでしょう。たとえば、自分の作ったものをビジネスの場に出したり、おおやけの場で自分の意見を述べたりするのかもしれません。あるいは、資格試験を受けるとか、公式の試合に臨むなどのチャレンジをするのかもしれません。いずれにせよ、「自分の持っているもの」を、「外界の風」に晒し、その力が外気に揉まれてより強く、大きくなっていく、というプロセスが、この時期勢いよく展開するようなのです。

2022年上半期は山羊座の人々にとって、コミュニケーションの時間であり、学びの時間であり、旅の時間でもあります。もとい、まだ世の中は直接人に会ったり、自由に旅をしたりすることが難しい状況にあるかもしれませんが、それでも、なんらかの形で自分や自分の持つ力を「外気に触れさせる」「(象徴的な意味で)旅をさせる」ことが、この時期のあなたの大きなテーマとなるだろうと思うのです。

あるいは、この「旅」はもしかすると、あなたの「次の居場所」をさがす「旅」なのかもしれません。たとえば「コミュニケーションの輪を拡げてパートナーに出会い、家族となる」といったことも、ある意味「次の居場所を探す旅」と言えます。2022年上半期、あなたは新しい場所へと移動して、そこに「自分の住むべき世界」を探し当てることになります。早ければ5月から6月頃、「その場所」にたどり着く人も少なくないはずです。


[時期について]

1月から3月頭にかけては、とにかく賑やかで明るい、いい意味で大忙しの日々となるでしょう。2021年11月からキラキラした雰囲気に包まれているはずですが、その雰囲気にさらに他の賑やかさが加わって、あなたと「ゆかいななかまたち」といったような、冒険物語のような状況を呈するのです。

1月半ばから2月前半は、少しモタツキや混乱を感じるかもしれません。この時期は「計画通り」に拘らず、あくまで柔軟に、少し緩めに物事にあたると、しなやかに切り抜けられます。先を急ぐことよりもずっと大切なことがある時期です。足踏みしているように思えても、迷路に迷い込んだように感じられても、実際は決して、そんなことはありません。必要なステップをしっかり踏んでいます。

3月半ばから4月前半は、経済活動が盛り上がるタイミングとなっています。欲しいものが手に入りやすいでしょう。また、2021年の中で切りひらいた収入の途を更に拡大できる時期でもあります。

4月から5月は、コミュニケーションの輪が一気に拡がりそうです。この上半期を通して「コミュニケーションと学び、移動の時間」なのですが、特にこの4月から5月が「山場・クライマックス」です。勉強中の人は集中的に取り組んで大きな成果を挙げられそうですし、発信活動をしている人には素晴らしいチャンスが巡ってくるかもしれません。

5月から2023年前半にかけては「居場所が動く」時です。家族が増えたり、独立して家庭を作ったり、新居に移ったりと、「普段の環境」が大きく変化する季節に入ります。あるいは、上半期の中で移動を終え、夏以降「新たな居場所をしっかり育てていく」といった展開になるのかもしれません。特にこの5月末から7月頭は「動き」が大きくなります。

5月末から6月は、楽しい事の多い時期でもあります。家の中がバタバタしつつも、一方で自分個人としての楽しみの時間も多く持てるはずです。

[愛について]

2021年11月から2022年3月頭は、素晴らしい「愛の季節」となっています。愛を探している人は、ここで素敵なチャンスを掴めるかもしれません。パートナーがいる人も、愛の感情がゆたかに盛り上がり、幸福な時間を過ごせるでしょう。この時期は特に「自分の側から行動する」ことがポイントです。愛の星も、情熱の星も、ふたつがあなたの元にあるのです。自分の内なる愛や情熱のもとに「こちらから動く」ことで、大きな愛のうねりに、大切な人を巻き込んでいくことができるはずです。

2021年には、たとえば「出会った人と電撃的に恋に落ちたけれど、経済的な問題が立ちはだかってなかなか前に進めない」といった状況があったかもしれません。もちろんこれは象徴的な例ですが、2019年頃からより自由で対等な、新しい時代の愛情関係を模索している人が少なくないはずなのです。ただ、2021年はそこに、なんらかの物理的な「カベ」がたちはだかって、なかなか前に進めなかったのではないかと思うのです。
上記の例のように「経済条件が調わない」というようなわかりやすいケースもあれば、「周囲の古い価値観に縛られて身動きがとれない」「仕事の事情で引っ越しできず、一緒に暮らし始めることができない」「ピンとくる相手に出会ったけれど、お互いの収入が低すぎて諦めた」「コロナ禍のために婚活が全面的にストップした」など、様々なケースがあったはずです。
また、カップルも「愛はあるけれど、しばしば誤解が生じる」「生活の困難から、ギスギスした関係になった」などの問題を抱えたかもしれません。「衣食足りて礼節を知る」は、愛にも当てはまる部分があります。お金の事や仕事のことで悩みを抱え、パートナーにそれがうまく伝わっていない場合、愛が冷めたとカンチガイされたり、誤解や行き違いが生じやすくなります。2021年はそうした危機を迎えたカップルも、少なくなかっただろうと思うのです。
2022年上半期は、そうした「カベ」「障害物」が、ゆるゆると消えていきます。「愛について前向きに考えているけれど、物理的な障害物があって進めない」状態が解除されるのです。こうなれば「動くしかない」という気持ちになってきます。実際、動けるようになりますし、動けばなにかしら、成果が現れるはずです。

5月から6月にかけて「愛のミラクル」が起こりやすい時期となっています。フリーの人もカップルも、愛をストレートに交わせる、豊かな時間を味わえるでしょう。

[目標・仕事について]

2022年上半期のテーマは「楽しむこと」そして「学ぶこと」です。仕事においても、多くを学び、楽しみを増やす、ということがひとつの目標となるでしょう。外界にむけてガンガンチャレンジしたり、自分のポジションを貪欲に強化したり、といった活動は、おそらく夏以降のテーマとなるようです。上半期は「手元」「足元」を見つめ、自分で自分の実力をコツコツ育ててゆく、という意識がポイントです。

とはいえ、見聞を広めるためにあちこち出向いたり、いろいろな人と語り合ったり、情報収集したり、といった「動き」はむしろ、普段よりも増えていくはずです。心や頭の「窓」を大きく開いて、新風を招き入れ、価値観や考え方をどんどんアップデートしていけます。新しい時代の情報に敏感に反応し、心のハードルを越えて「とりいれてみよう」「やってみよう」という思いを持つと、仲間がじわじわ増えていきます。

自分の「稼ぐ力」「経済力」に意識が向かう人も多いでしょう。仕事に関して、収益構造や費用対効果などの面に目を向け、長期的な「稼ぎ」を強化できるタイミングです。
堅実さを重んじる山羊座の人々ですが、堅実であることと「現状を維持する」ことは、決してイコールではありません。むしろ、新しい時代の流れに背を向け、変化を拒否することが「危険・無謀」な状況もあります。時代の変化が急激に進んでいる今だからこそ、「リスクをとらないリスク」を考慮する必要があるのかもしれません。

2020年頃から「才能や持ち味を活かして稼ぐ」ことに注目している人もいるはずです。2021年、少しずつその道を開拓してきたなら、2022年上半期は、だんだん安定軌道に乗り始めます。自分の個性を信じて、さらに強く打ち出してみたい時です。あなたの個性や才能が、面白い縁を引き寄せてくれる気配もあります。

[家族・人間関係について]

「身近な人々との交流を深める」ことがこの時期のテーマとなっています。外部の人々とのコミュニケーションももちろん、拡大していくのですが、それ以上に家族や身内、いつも顔を合わせている人々との対話が重みを増します。普段、身内とコミュニケーションをとる時間があまりない、という人も、この時期は「いつもよりたくさん話しているな」という状況になりやすいかもしれません。
兄弟姉妹や幼なじみとの関係が深まる時期でもあります。お互いによく知り合っている相手、ごく親しく感じられる相手と、語り合ったり、共同作業に取り組んだりする中で、自分自身を再発見する人もいるはずです。

この5月から2023年前半にまたがって、家族や身内との関係が大きく「動く」時期となっています。引越や家族構成の変化なども起こりやすいでしょう。ゆえに、年明けから春にかけては、家族とできるだけ対話の時間を持つことがポイントです。状況や環境が大きく変わるときほど、お互いの気持ちのすりあわせを丁寧にしておかないと、あとで「こんなはずではなかった」という思いをずっと抱え込むことになりかねません。

特に5月末から7月頭は、身近な人と「ガンガンやりあう」ことになりやすい時間帯です。普段心の中に溜め込んだ不満や鬱屈をお互いに出し切って、思いのたけをぶつけ合って、新しい相互理解の地平に立てます。「膿を出す」勇気を持ちたい時です。

[お金について]

2021年はお金に関してかなり思い切った試みをした人も少なくないはずです。稼ぎ方やお金の使い方がガラッと変わったり、収入の途が完全に刷新された人もいるだろうと思います。2022年の年明けから4月半ばにかけて、そんな新しい「経済活動の世界」を、しっかり踏み固め、丁寧に育てていくことができます。特に1月末から3月頭は、精力的に動いて多くを得られるでしょう。

この時期、お金に関しては「長期的な視野」がとても重要です。一攫千金を狙ったり、短期的にお金を増やすことを模索したりしても、あまり効果はないかもしれません。3月から4月の動きは華やかではあるのですが、そこに「堅実さ」「長期的な確かさ」がなければ、一時的な動きに終わる可能性があります。長い目で見て、着実にレンガを積み上げて、何十年も使い続けられる水路を作ることが、この時期の経済活動におけるひとつのテーマです。

2021年から、お金の面で不安を抱えていたり、人の協力を得られずに苦しんでいる人もいるかもしれません。その不安や苦悩が完全に消えていくのは、遅くとも2023年3月頃です。焦らずコツコツ進んでゆくうちに、だんだん光が見えてくるでしょう。
ただし、困ったときは強がったり恥ずかしがったりすることなく、「使えるものは全て使う」精神で、サポートや補助を受ける道を探すことが大事です。お金の事で人に相談するのを嫌う人が特に多い山羊座の人々ですが、一方で、「現実的であること」を一番重視するのも、山羊座の人々です。現実的であるということは、社会と深く関わり、「助けてもらう時は助けてもらい、助けてあげられるときは助ける」というという態度を維持することだと思います。困ったら人に相談することも、立派な「社会的責任」であり、「自立の道」です。相談するところから、新しい収入の途への縁がつながる可能性もあります。

1月半ばから3月頭にかけては、「失ったものを取り戻す」ことができそうな時期でもあります。損失を取り戻したり、なくしたモノが出てきたり、といったことが起こるかもしれません。