2022年山羊座の下半期の占い

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人をケアすること、自分をケアすること。

人間が「ともに暮らす」のを選ぶのは、ケアを必要としているからだろうと思います。一人で元気に、立派に生きていける時は、誰かと暮らすのはとても厄介で、面倒なことに思われます。寂しさを抱えたり、誰かに頼りたくなったりするからこそ、「ともに生きる」という選択肢が視野に入ります。もちろん、「マイナスを埋めるためでなく、一緒に成長したり、幸福を倍加したりするために、ともに暮らすのだ」という人もいるだろうと思います。ただ、その関係に一切の「ケア」が入り込まないなら、その関係は早晩、弱まっていくのではないだろうか、とも思うのです。結婚式で「病める時も、健やかなる時も」と言われるのは、生きていれば誰もが病を得たり、心を痛めたりするからです。弱さには一切目を向けず、元気な時だけ一緒にいられる間柄、というのは、おそらく「暮らす」ことには向かないはずです。

2022年下半期、山羊座の世界では「ケア」がテーマとなりそうです。身近な人のケアをする人もいれば、自分自身のための「セルフケア」をする人もいるでしょう。あるいは、誰かが自分にケアの手を差し伸べてくれて、その手に自分をゆだねる、という体験をする人もいるかもしれません。いずれにせよ、誰かのことを気にしたり、誰かに寄り添ったり、誰かを世話したり、ということが、あなたの世界のあちこちで起こるようです。
大切な人の弱さを目にした時、相手に対する認識や眼差しは変わります。また、人に弱さを見せた時、自分と相手の関係性が大きく変わったように感じられます。この時期はそういう意味で、普段とは違った関係性が生じ、お互いへの眼差しが深くなる傾向があります。弱さを見せるということは、相手を信頼しようと決めることです。それには、勇気や覚悟が要ります。一方、誰かが弱さを見せてくれたなら、信頼されたという喜びが湧いてきます。これらは頭で考えたり判断したりすることでもありますが、それ以上に、心や身体で感じとり、選び取る部分が多いのではないでしょうか。現代社会では何でも情報やデータをもとに判断しようとしますが、身近な人を信頼するかどうか、自分の弱さを開示するかどうか、といったことは、データや情報ではどうにもならないテーマです。あなたの心の眼差しが、日々を生きる体感が、「その人」を選ぶことになるのだろうと思います。それは、ケアする側であっても、してもらう側であっても、同じことです。この時期、あなたが誰かにしてあげたことが、ずっとあとになって「語り草」になるかもしれません。「あの時、あなたに助けられたから、今の私があります」と、誰かが力を込めて語ってくれる日が来るかもしれません。あるいはあなた自身が誰かに「あの時、後押ししてもらったから、前に進めました」と、感謝することになるのかもしれません。どちらも、素晴らしい「人生の宝物」です。

この時期、住む場所やライフスタイルを大きく変える人もいるでしょう。特に、自分に合わない仕事をしている、という思いを抱えている人は、ここから2023年3月にまたがって、異動の希望を出したり、転職活動を始めたりと、ハッキリと状況を変えるためのアクションを起こし、結果を出せます。また、日々の家事の分担や責任範囲の在り方などを、周囲とガンガン調整して、新しい形に再構築していく人もいるでしょう。今のあなたが必要としている「生活の条件」は、たとえば5年前、10年前とは大きく変わっているはずです。身体が成長すれば靴のサイズが変わるように、人間的な成長に沿って、生活や仕事を構成する条件も変わらざるを得ません。たとえば住処や時間の使い方、人間関係の在り方なども、気づかぬうちに、かなり「サイズが変わっている」のかもしれません。この時期、古いライフスタイルを脱ぎ捨て、今の自分に合うサイズのスタイルを「創造する」ことができそうです。
生きていく上で、「ケア」は継続的なテーマです。この「ライフスタイルの変更」の中に、あなたや身近な人のための「ケア」の手順が、深く織り込まれていなければならないだろうと思います。幸福に生きるために、いろいろなケアの条件を選択できる、豊かなタイミングです。


[時期について]

7月から8月中旬は、「愛と情熱の季節」です。恋愛にはもちろん強い追い風が吹きますし、もっと広い意味での「愛」も熱く盛り上がるでしょう。いつになく積極的に、自分から動くことができます。また、やりたいことにガンガン打ち込める、とても楽しい時期でもあります。夢中になれることに出会う人、クリエイティブな活動においてチャンスを掴む人もいるはずです。

8月下旬から2023年3月は、非常に忙しい時期となっています。重要な任務を引き受け、それをやり遂げるために奮闘することになるでしょう。また、誰かのケアやサポートを担うことになるのかもしれません。一方、この時期に転職活動をする人も少なくなさそうです。責任や義務、役割の内容、そして暮らし方が、この時期ドラスティックに変わりそうです。
健康上の問題を抱えている人、暮らし方が自分に合っていない人は、ここで生活のあり方を根本的に変えることになるかもしれません。健康に害を及ぼすような悪癖を絶ちきったり、エクササイズなど身体を動かす習慣を身につけたりする人もいるはずです。

9月から10月上旬は、遠い場所との間に橋が架かる時です。遠くから懐かしい人が訪ねて来てくれたり、自ら懐かしい場所を旅したりすることになるかもしれません。同窓生との再会などが起こりやすい時でもあります。「恩師」や、長く離れている親戚縁者とのやりとりが、新しい活力を与えてくれるかもしれません。

10月後半から11月中旬は、「人に恵まれる」時です。交友関係が活性化しますし、新しい友達に出会う人もいるでしょう。友に誘われたり、頼られたりする形で、新たな活動を始める人もいるかもしれません。

10月末から12月中旬は、知的活動が活性化する時期です。勉強には勢いが出ますし、研究活動、発信活動など、知的活動全般に追い風が吹きます。自分の声が遠くまで届く時です。
兄弟姉妹や幼なじみ、近所の人々などとの関係が親密になる時期でもあります。「近くにいる人」から、非常に深遠なことを学べるようです。

12月から年明けは、忙しくも楽しい時期となります。「原点回帰」のような出来事も多く起こるでしょう。自分のルーツをたどる機会に恵まれる人、長く離れていた故郷に戻る人、「ここに根を下ろそう」と思える場所に出会う人もいるかもしれません。「これこそが心の置き場所だ」と思えるような人間関係に囲まれる、温かな年末年始となりそうです。


[愛について]

2018年頃から、あなたの愛の世界では新鮮な出来事、突発的な出来事、時代の最先端を行くような出来事が起こり続けているのではないかと思います。過去の恋愛のパターン、成功体験などはこの時期、ほとんど通用しないはずです。これまで惹かれなかったような相手に惹かれたり、意外な出会い方・つき合い方を選択することになったりと、ジェットコースターに乗ったような気分でいる人も少なくないかもしれません。

この2022年下半期はさらに、その意外性、突発性、新規性に拍車がかかります。期待や想定は、ほとんど外れるでしょう。かわりに、期待以上のこと、想定外の面白い展開があなたを待っています。無意識のうちに自分の中に育っていた「恋愛はこうでなければならない」「パートナーとはこうあらねばならない」といった規範意識が、不思議な出来事を通してガラガラと解体され、新しい形に組み上げられていくのです。

ですから、愛を探している人は、意外で突発的な出会いがありそうです。社会的なレールに乗っかったような出会いには縁がないかもしれません。あるいは逆に、「出会いは自然なものでなければならない」と考えていた人は、マッチングサービスやお見合いなどを受け入れることができるようになるかもしれません。自分の中で「これはアリ・これはナシ」などと決められていたルール付けを越えたところに、出会いが見つかるようです。
普段の活動の場での出会い、職場での出会い、生活の中での出会いの気配があります。サポートし合ったり、協力して作業したり、お互いに知っていることを教え合ったりする中で、信頼感が増し、愛が芽生えるかもしれません。最初はなんとも思わなかった相手と、ともに活動するうちに愛し合うようになるのかもしれません。助け合うということは、弱みを見せ合うことにつながります。相手の強みと弱みをわかった上で、さらにそれを「受け入れる」だけでなく、お互いに「変わり合っていく」ようなプロセスも発生するかもしれません。

カップルは「ともに暮らす」ことがメインテーマとなります。たとえば、これまで一緒にいてもどこか「協力して暮らしている」という意識が薄かったけれど、この時期なんらかのきっかけを得て、「生活共同体である」という意識を強め、お互いの役割分担などを見直していくことになるかもしれません。いわゆる「コロナ禍」で、家で一緒にいる時間が増えたことが、プラスに作用したカップルもいれば、マイナスになったカップルもいる、ということがしばしば話題になっています。この下半期、たとえばそんなことも、あなたの愛の世界では大きなテーマとなるかもしれません。「一緒にいて、幸福になる」ための方法を模索し、見つけ出せるのです。ともに暮らすことの幸福を増大させる「愛」を見いだせる時です。

愛に強い追い風が吹くのは、7月から8月、12月中旬から年明けです。特に8月前半は、素晴らしい追い風が吹いて、愛が急成長するでしょう。


[目標・仕事について]

「生活力」が強まる時です。稼ぐ力が身についたり、自分の力を活かせるポジションに出会えたりするかもしれません。また、長く走り続けていくために必要な条件を、しっかり「勝ち取る」ことができる時でもあります。靴を試着してサイズを確かめる時のように、「この仕事、この役割は、本当に今の自分に合うか?窮屈なところ、無理なところはないか?」とチェックすることが大切です。既に担っている仕事が自分に合わないと感じている人は、この8月末から2023年3月にかけて、職場に要望を投げかけたり、転職活動に望んだりして、自分に合った働き方を実現できるでしょう。
ここでの「転職」は、キャリアアップを狙うというよりは、「働きやすい環境を見つける」という意味が強いかもしれません。あるいは、純粋に「収入を上げる」ことも目指せる時です。自分のスキルをより高く評価してくれる職場を探せる時だと思います。とはいえ、一時的には収入が下がるような選択をしても、長い目で見れば多くを得られる、といったルートが見つかることも考えられます。大事なのは「継続性」です。一攫千金のようなリスキーな選択は、この時期のあなたの視野には入らないだろうと思います。

8月末から10月にかけては、キャリアや勉強における「目標」自体を、しっかり見直す時間となるかもしれません。「今のまま頑張っていって、納得できるだろうか?」といった自問が生じるかもしれません。少し立ち止まってじっくり考えたり、いろいろな人の意見を聞いて検討したり、試験的なアクションを起こしたり、といったことができそうです。

10月末から12月中旬は「学びの季節」です。2021年から取り組んできた勉強や発信活動など、知的活動がある人は、この秋から冬にひとつの「まとめ」ができるかもしれません。資格取得などが叶う人もいるでしょう。


[家族・人間関係について]

この下半期から2023年5月にかけて「居場所・家族」が一大テーマとなっています。普段よりも家族や身内のために多くの時間を割き、心を触れあわせることができるでしょう。いつもはあまり身近な人と話さないという人も、この時期は何かしら、真剣に語り合わなければならない「議題」が出てくるかもしれません。「家族会議」のような改まった場を設けることも一案です。
身近な人があなたの助けを必要としているのかもしれませんし、あなた自身が身近な人にサポートしてもらう必要があるのかもしれません。強がらず、意地を張らず、正直にニーズを伝え合うことが大事です。それができる雰囲気や「場」を作る、ということも、この時期の課題と言えます。心理学で「ラポール」という言葉が使われることがあります。本当の対話はまず、それを可能にする関係性や雰囲気、空気が作られていなければ、生まれないものだろうと思います。率直に、心を開いて語り合える世界を整備すること自体が、この時期のひとつの目標なのかもしれません。

外部の人々、他者との関わりにおいても、この時期はたくさんの調整や相談が必要になりそうです。たとえば「相手にお願いするのが心苦しいから、自分で抱え込んでしまう」というクセのある人も、この時期はそうした心理的なハードルを越えて、敢えて「お願い」することができそうです。頼り、頼られる体験を重ねていくことで、本当の信頼関係が育ちます。

人間関係に恵まれるのは、7月後半から8月前半です。また、10月末から12月中旬は、素晴らしいコミュニケーションの時間となっています。公私ともに、豊かな対話が生まれ、得るものがたくさんあるはずです。


[お金について]

2020年頃からお金の心配が絶えなかった、という人もいるかもしれません。いろいろな制限があって辛い中でも、コツコツと努力を重ねてきた人も多いだろうと思います。この「制限がある」時間が、2023年3月に収束します。ゆえに、この下半期の中でそろそろ「トンネルの出口が見えてくる」はずなのです。ひとつひとつ石を積み上げるようにして「収入の途」を作ってきた人は、この下半期にその「途」が丈夫に機能し始めるのを確かめられます。この先長期的に「回っていく」経済環境が、そろそろできあがりつつあるはずなのです。

お金について嬉しいことが起こりそうなのは、7月後半から9月頭です。特に8月後半から9月は、素敵なギフトを受け取れそうです。