2017年山羊座の上半期の占い

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「全体のイメージ」
古い作品で恐縮ですが、アニメ『フランダースの犬』や『名犬ジョリィ』など、犬が主人公の友だちとして重要な役割を果たす作品は、たくさんあります。これらの作品の中で、犬たちは決して、鎖で繋がれたり、小屋や家に閉じ込められたりすることはありません。
このことは、現実の犬の飼育とは、状況が大きく異なります。
現実に犬を飼おうと思えば、どんなに懐いている犬でも、首輪をつけて紐で繋いでおく必要があります。お互いに自由な状態で並んで歩く、という風景は見られません。
おそらく、アニメに出てくる「自由に主人公と歩く犬」たちは、どこか、擬人化されているところがあるのだろうと思います。もとい、擬人化ではなく、無垢な無償の友情の象徴なのだろうと思うのです。
しがらみや他の社会的な関係で「つながれて」いるのではない、逃げようと思えば逃げられるのに、常に側にいてくれる「友」。
私たちの心は無意識に、いつもそれを求めていて、その切なる願いが、ああした健気で忠実な犬の姿で描かれている、ということなのだろうなと思うのです。

恋愛関係はさておき、パートナーシップや親子関係など、あらゆる身近な関わりは、愛情を軸として成り立っている、という前提がある一方で、やはりどうしても、厳然として経済関係や社会的関係から逃れることはできません。
でも、私たちはそうした「否応ない事情」という鎖で縛られたような関係には、決して、心から安心することはできないものだろうと思います。
逃げようと思えばいつでも逃げられるはずなのに、どうしても側にいる愛情。
自由と自立の上に成り立った、鎖のない心の友に恵まれた人々は、とても心強くいられるものなのだろうと思うのです。
もちろん、それを「たった一人の人」に集約しようとして、完全な愛や友情を探し求め、裏切られては孤独に逃げ込む人もいます。
私たちは「たった一つの完全な愛・友情」によって支えられるのではなく、無数の淡い愛情のあつまりを花束のようにまとめて、その束全体を、一匹のパトラッシュやジョリィのような存在として、心の支えにしているのでしょう。

2017年、山羊座の人々は大きなチャンスの季節の中にあります。
キャリアにおいて重要な局面を迎え、成功を収め、飛躍する人が多いでしょう。
そんな季節において、上半期は特に上記のような、「心の友・愛情・支え」というテーマにも、意識が向かうだろうと思います。
掴まえて閉じ込めておくような愛情や支えではなく、本来お互いに完全に自由であるにもかかわらず、無償で提供される支援の限りない強さ、頼もしさを再認識させられるでしょう。
あるいはあなた自身が誰かみぢかな人に対して、そうした役割を果たし、お互いの愛を融け合わせて強くなれるのかもしれません。
たった一人の相手から、そうした限りなく信頼できる情愛を受け取る人もいれば、多くの人と、ちいさな愛の欠片を交換しあって、全体としてネットワークのような「愛の土台」を形成する人もいるでしょう。
いずれにせよ、あなたがこの時期汗をかいて獲得できるのは「心の置き場所」です。
外に出て活躍する、その活動のスケールが大きくなればなるほど、あたたかく頑丈な「帰るべき場所」が必要です。
上半身を思いきり動かすには、下半身を鍛える必要があるのと同じように、外の世界で活躍するためには、「居場所」が重要な意味を持つのだろうと思います。

「時期について」
1月はコミュニケーションがゆたかに盛り上がります。
「用事があって話す」ことだけでなく、抽象的なこと、精神的なこと、オチのない話などのほうがずっと、人との距離を近づけてくれるかもしれません。
また、好奇心や向学心が強くなるときでもあります。多くの人が勉強に取り組み、成果を挙げられるでしょう。自分が何を学びたいのかがわかる時期でもあります。
外に出る機会が多くなりますし、いい意味で「犬も歩けば棒に当たる」が当てはまります。動けば動くほど、興味を刺激され、たくさんの可能性を見つけられるでしょう。

2月から3月、そして5月は「居場所」を美しく楽しく創造できるときです。
引越などによって新しい環境を得る人もいるでしょうし、今ある場所を美しく作り替えるひともいるかもしれません。あるいは、新しい家族を得たり、家族との関係が愛情に満ちた温かいものに変化していったりする時期でもあります。
特に2月は居場所が「動く」傾向があります。なにかしら変化が起こり、その変化に対応する過程で、「愛」の重要性を再認識させられるでしょう。

3月から4月は、好きなことにどんどん着手できる時期でもあります。とてもクリエイティブで楽しい時期となるでしょう。「やりたいことがなんなのかわからない」「心から楽しめることをみつけたい」と感じている人には、行動を起こすチャンスです。

4月末から5月にかけては、「やるべきこと」が多そうです。特に、人のサポートに回ったり、人からの要請に応えたりする場面が増えるでしょう。また、「自分がやるべきことは何か」を意識する人も多いはずです。自分の真の任務、役割の核となる部分を再発見して、そこから日々のルーティンを構築しなおすこともできます。

6月はとても楽しい季節となるでしょう。愛に溢れる時期であり、不思議と「調子が良い」だろうと思います。慢性的な不調感から脱して、思いのままに動ける時期となります。
人間関係は「熱く」なる時期で、刺激的な関わりに恵まれる一方で、摩擦を感じる場面もあるかもしれません。人の「気持ち」に留意し、自分からも思いを伝えていくことで、関係をよりたしかなものへと育てて行けるはずです。

「愛について」
1月は愛のコミュニケーションが大いに盛り上がります。一緒に学んだり、一緒に出かけたり、といった、知的な刺激の共有が、愛を育てる手掛かりとなるでしょう。
2月から3月、そして5月は、同居を始めるなど「居場所」が愛の重要なテーマとなる気配があります。恋愛関係から「家族」へと歩を進める人が少なくなさそうです。
3月から4月にかけては積極的な行動を起こせる時ですが、不思議と「レスポンスが悪い」感じがあるかもしれません。この春のアクションへの答えは、ひょっとするとタイムラグを置いて6月に帰ってくる可能性もあります。

「住処・家族について」
山羊座の人にとって、居場所や家族というテーマは、この上半期のメインテーマと言っていいでしょう。家の中を愛で満たすこと、家の中を美しくすることに、大いにパワーをかけることになりそうです。
これは単にプライベートを充実させるというだけのことではなく、あなたがこの時期目指しているキャリアや外向けの活動に関する目標と、深く関係しています。たとえば、家族と一緒に事業を起ち上げたり、家で仕事を始めたりする人もいるかもしれません。「公私」を敢えて切り分けないことが、この上半期を生きる上でのポイントになるのではないかとも思います。
居場所はある意味「生き物」なので、「完成しきる」ことは無いのかもしれません。でも、おそらくこの上半期の奮闘の結果、あなたは今居る場所を、相当以上に満足できる居場所に「仕上げる」のだろうと思います。

「仕事・勉強について」
2016年秋から2017年秋にかけて、山羊座の人々は大きなチャンスの渦の中にあります。階段を一気に駆け上がるようにキャリアアップする人も少なくないでしょう。
勉強や研究活動、取材活動などに関しても、大きな目標を掲げて、間違いなくそれに到達することのできるときです。
特にこの上半期は、日常生活のなかに目標達成のためのアクションを細かく組み込んでいけるようです。どんなに輝かしいメダルも、そこに至る道は全て「毎日の生活」でできています。目標のために日々コツコツ努力を積み重ねるのは山羊座の人の得意とする分野ですが、この時期は特に「生活のマネジメント」が、大きなチャンスに直結するようです。

4月末から5月はかなり忙しくなるでしょう。ガンガンタスクを捌いていけます。6月はスムーズにタスクを捌いていける、気持ちの良いときです。

「お金について」
2月に大きな変化が起こるかもしれません。パートナーの経済環境が変わったり、関係者とのあいだで経済的な仕組みを変えることになったりするかもしれません。この変化は少々突発的に起こるので、調整にあたふたする場面もあるかもしれませんが、家族や身近な人の意外なサポートにより、一つの軌道から新しい軌道へとスムーズに切り替えることができそうです。
8月にも、この「続き」のようなプロセスが待っているようです。

「健康について」
1月は「調整期間」です。いきなりスタートダッシュすることなく、徐々に温めていくような感じで進むと、その後、好調を保ちやすいでしょう。
4月末から5月はワーカホリックになりがちです。無理しすぎないよう注意するとともに、慢性的にムリをしている部分は、根本解決することもできます。
5月に調整を試みた人は、6月、快調さを楽しむことができるでしょう。

2008年頃から、時々「羽目を外す」ことが増えている、という人もいるかもしれません。1月は、その頻度や、どんなときにそうなるのかといったことを検証してみると、あなたの心の深い所で何が起こっているのか、少し解ってくるようです。