2012年水瓶座の下半期の占い

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この下半期から、水瓶座の人たちは、多くの人が「人生においてもっとも大切だ」と主張するようなものを2つ、手に入れていくことになります。
それらは厳密には「手に入れる」とは、言えないかもしれません。
この2つは、自らそれに「なる」ものだったり、あるいは「任される」ものだったり、「受け止める」ものだったりするのだと思います。

2つのうち1つは、「社会的な立場、責任」です。
この下半期以降2年半くらいのあいだで、あなたの社会的な立場は、大きく変わるのではないかと思います。
わかりやすいところでは、昇進したり独立したりして、「肩書き」が変わる可能性があります。
もちろん、肩書きだけではなく、社会に対して請け負う責任や義務の内容も、重みを増していくと思います。
新しく職を得たり、業種を超えて転職したり、自分でなにかプロジェクトを起ち上げたり、ということも、「社会的立場の変化」の一つと言えます。
あるいは、子供を持つことや、誰かの介護をすることも、立派な社会的責任を請け負うことと言えるでしょう。
いずれにせよ、今までよりも大きなものを、社会に対して引き受けていくことが、ここから2年ほどに渡る、あなたのテーマになるのです。

もうひとつは、「愛と創造」です。
これは、この下半期から、2013年の前半に渡る物語です。
この時期、恋人を得る人もいるでしょうし、結婚する人もいると思いますし、子供を持ったり、何らかの創造的活動を始めたりする人もいるはずです。
自分が心からやりたいことに向かって、ストレートに動いて行ける、そういう風が吹いてくるのです。

こう書くと、素晴らしく発展的な時期のように思えますが、こうした誰もが望むようなチャンスは、それが巡ってくると、その人をおかしいほどに臆病にさせるものです。
周囲から見れば、まごう事なきチャンスなのに、チャンスが巡ってきた当の本人は、まるで災難に遭うかのようにふるえていたりします。
失敗したらどうしよう、重要な役割に自分の実力が見合っていないのではないか、素敵な人とつきあい始めたけれど、いつ振られるか気が気でない、等々、まるで不運の中に突き落とされたように、不安定になってしまうことが珍しくないのです。

水瓶座の人は、非常に論理的で、理知的で、批判精神に富んでいます。
ですから、状況がよくなればよくなるほど、それを自己批判して、悲観で切り刻んでしまうことがあります。
上手くいっているときほど難しい顔をしている、というケースが、水瓶座の人にはよく見られます。
褒められるのもあまり上手ではありませんし、チャンスについても、一切の楽観を許さないために、「リスク回避のためには、チャンスをつぶそう」と行動してしまうことすらあるのです。
そのため、せっかくの才能やチャンスを、結果的に台無しにしてしまう場合があります。

自分の欲望や、願いや、野心を、汚さや悪だと批判してしまうこともあります。
水瓶座の人の心は非常に清らかであり、ゆえに、自分の貪欲さが許せなくなってしまったりするのです。
こういう心の仕組みも、「チャンスを逃す」ときの、まずいパターンと言えます。
この時期は、あなたのためにもたらされる機会を、そうした悲観や批判にさらすべきではないと思います。

時期的なことを少し申しますと、6月から7月頭にかけて、何かを受け止める時間が続きます。
なんとなく、「誰か」をガソリンスタンドのようにして、そこから燃料を入れているような雰囲気があります。
この「充電」は、実は2011年の秋頃から始まっているのですが、7月頭までに、満タンの状態になるはずです。
7月から8月、遠出する人が多いはずです。
夏休みで旅行の季節でもありますが、いつもよりも遠くまで足を延ばしたり、少し長めに旅を続けたりすることになるでしょう。
あるいは、「夏休みの宿題」とばかりに、一気に勉強を進める人もいるかもしれません。
短期集中で資格を取得したりするにはうってつけの時期と言えます。
9月から10月、「転機」を迎える人が多くなるでしょう。
転職や昇進、就職など、社会的地位が変化したり、あるいは重要な役割を任されたりと、ハッキリした変化が起こる気配があります。
自分には少々難しいかなと思えても、ここは勇を越して立ち向かってみることで、未来への扉が開きます。
11月半ばから12月頃には、自分のかねてからの弱点やコンプレックスと向き合い、心理的なハードルを乗り越えることができます。
年末には、新年に向かって自ら起こすアクションの「仕込み」をすることになりそうです。

愛情関係については、素晴らしい時期となっています。
この下半期から2013年の半ば頃まで、強い追い風が吹き続けているのです。
もっと言えば、今年の4月頃から、すでに、あたたかな風が吹いているのではないかと思います。
フリーの人は、真剣な出会いが期待できますし、カップルも、お互いの愛をあたためたり、パートナーとなることを誓い合ったり、さらに、新しい命を授かったりする可能性も高い時期です。
一方、本当は愛ではないものを「愛」と読み替えて、なんとなく執着を続けて来たり、プライドを守る為だけに愛を利用してきたりした人にとって、ここは「軌道修正」の出来事が起こりやすくなっています。
愛に強い追い風が吹くとき、一見「愛が壊れる」ような経験をする人も多いのですが、星が示しているのは、あくまで過去から未来へと繋がっている時間です。
「これまで」に、愛ではない愛にしがみついてきてしまっていたなら、本当の愛に向かうために、それが壊れることもまた、「追い風」の一つの作用と言えます。
でも、そうした場合は、少なくとも、別れについての後悔はないようです。
「そうなるべくしてなったのだ」ということがわかるのも、愛の追い風の、優しい作用なのだと思います。

あなたの論理と野心は、この時期、非常に激しくぶつかり合うかもしれません。
でも、あなたがどんなに分析し批判しようとも、あくまで、チャンスはチャンス、愛は愛です。
あなたが、心の奥で真に求めてやまないものを、諦めてしまう理由は、本当は、どこにもないはずです。