2013年水瓶座の下半期の占い

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ある大手飲食チェーンがお客様アンケートをとったところ、
ヘルシーな野菜中心のメニューを望む声が多かったので
そのとおりにメニューを開発し、提供したものの、
なぜかまったく売り上げに結びつかず、すぐに提供を終了した
という話を、ある記事で読みました。
逆に、高カロリーであまりヘルシーではないと思われるメニューは、
アンケートでは評価が低くとも、売り上げは好調なのだそうです。
私たちが日ごろ「こんなものがあればいいのに」と
言葉で説明できる程度に望んでいることは、
実は「望んでいるつもり」に過ぎず、
真の願望や欲求は、心の奥底に、まだ発見されずに潜んでいる
ということなのかもしれません。
もしそうなら、「本当に相手のためになることをしたい」場合
「相手の言うとおり・望みどおりにすればよい」という考えからは
いったん、離れなければならないのかもしれません。
そして、相手自身もまだ気づいていない相手の「真実」にこそ
近づこうとしなければならないのかもしれません。

2013年下半期から一年ほどの中で、
水瓶座の世界では「人のニーズに応える」ことがテーマとなります。
こう書くと「自分の意志を抑えて、人の言うことをきかねばならない」
というふうに捉える人もいるわけですが、それはまったく違います。
この時期の水瓶座は、誰よりも自発的かつ創造的です。
なぜなら、この時期の水瓶座が応えるべき「ニーズ」は
前述のような「相手が自ら気づいていないニーズ」だからです。

さらに、そこにはもう一つの「ニーズ」も隠れています。
それは、あなた自身の「ニーズ」です。
多くの人が、自分の「使命」や「適性」「活躍の場」を知りたがります。
その人たちが探しているのは、あくまで「自分自身の姿」です。
ですが、そもそも「使命」や「活躍」は、何のためのものでしょうか。
多くの人に必要とされることや、人から認められて報酬を受けること、
自分の活動を人に「受けとってもらうこと」が、すなわち
「使命」や「活躍」であろうと思います。
であるならば、自分自身だけを見つめていてもおそらく、
「使命」や「活躍の場」は、見つからないのではないでしょうか。
私たちの多くは、「活躍の場を得たい」「使命を知り、それを果たしたい」
と考えますが、それらはまさに、冒頭から述べたような
「他者のニーズ」の中にあるわけです。
ゆえに、「他者のニーズ」を知り、それに応えようとすることは
イコール「自分の使命を知りたい」という、
自分自身のニーズに応えることになるのです。

一般に「努力」というと
自分の力や立場を高めるための努力を意味します。
でも、日ごろ私たちが目にする、いろいろな人の努力は、
その人自身のためではなく、
誰か他の人のために重ねられているように見えます。
誰かに喜んでもらうこと。誰かを成長させること。
誰かを守ること。誰かを楽にすること。誰かを支えること。
そんなふうに、他者のために努力している人は、
たとえ、望んだとおりの結果が出なかったときにも
「努力が報われなかった」とは、あまり、思わないようです。
むしろ、まだ達成されてない目標について
さらに「どうすればいいか」と、試行錯誤を繰り返すことをやめません。
目標が「自分が得るもの」ではなく「他者が得るもの」に設定されていると、
私たちは簡単にあきらめたり絶望したりしないのかもしれません。

時期的なことを少し申しますと、
まず7月、「お呼びがかかる」ような出来事が起こるかもしれません。
そこでは、以前やっていたことや得意だったことを
もう一度やるよう要請されます。
新しいことに挑戦するのではなく、
過去の経験を披露するような場が与えられるのです。
あなたにとっては「こんなことは誰にでもできること」と思えても、
周囲から見ればそうではありません。
この下半期の水瓶座の冒険は、
比較的「簡単に、ラクにできること」からスタートします。
スタートラインは「ラクチン」でも、
だんだん階段をのぼって行くにつれ、そのテーマはいつのまにか
あなたにしかできない特別なことに変わっていきます。
それをわずかに自覚し始めるのが、8月から9月にかけてです。
特に、8月には、あなたがあまり価値を認めていなかったことについて
その価値と意味を再発見するような出来事が起こりそうです。
9月から10月は、人間関係が大いに活性化します。
中には遠い距離を越えて、誰かに会いに行く人もいるでしょう。
タフな交渉事や議論が発生する可能性もありますが、
摩擦を回避せず、ストレートにぶつかることが必要です。
10月には対外的な活動や仕事について、
「差し戻し」「やり直し」が発生したり、
あるいは長く待たされることもあるかもしれませんが
焦らず時を待てば、状況は自然に改善していきます。
ここでは、自分一人で先に進もうとするのではなく
他者との「コールアンドレスポンス」がとても重要です。
11月、誰かから貴重なものを受けとることになるかもしれません。
12月以降、旅に出る人が少なくないでしょう。
未知の世界に足を踏み入れる季節がここから始まります。
2014年の7月まで続きます。
物理的な「旅」以外にも、「新世界」への扉がひらかれます。

愛情関係についても、冒頭から述べたことが当てはまります。
すなわち、自分が相手に対して「してあげられること」を通して
関係が深まっていく可能性が高いと思います。
恋愛ではどうしても、相手が自分をどう見るか、ばかり気になりますが、
相手の目を気にして自分をよく見せても、
それが最終的に深い愛を育てることはまず、ありません。
相手にどう評価されるか、ではなく、
相手自身を見つめて、相手の住む世界に関わっていこうとするとき、
愛情関係は大いに変化します。
相手のことを見ているつもりで、実はまったく見ていない人が
驚くほどたくさんいます。
そうした形で恋をしていた人は、この下半期以降、
不意に相手の「実体」を見ることになるかもしれません。
愛の幻想から離れ、現実の中でお互いを育て合うような、
そんな愛がこの時期にはふさわしいように思えます。
愛に追い風が吹くのは7月から9月上旬です。
11月から翌年3月までは、愛を衆目に晒さず、
ひそかに、丁寧に育てていく人が多いだろうと思います。

自分がどう思われるか、自分がどう評価されるか。
それを気にして努力しているうちは、なかなか
その努力を「必要としてくれる他者」に、巡り会えません。
他者に何をしてあげられるか、
どうしたら相手もまだ気づいていないニーズを見いだせるか。
そのことに意識がシフトしたとき、
そこに忽然と「自分の舞台」「使命」が、立ち現れます。
他者のニーズに応え、それが社会的役割として認められれば、
活躍の場を得ることができ、報酬が与えられます。
この時期の水瓶座を巡る星の配置には
「ニーズに応え」「社会的立場を得て」「それへの報酬を得る」
という三つのことが、すべて強調されて示されています。
自分が他者に与えたことによって、
社会から付与されるものが、ちゃんとあるのです。
そしてそれは、あなた自身がまだ、気づいていなかった
あなたの心の奥底に潜むニーズを満たしてくれるだろうと思います。