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高い山への登頂に成功した人々はよく、「征服」という言葉を使います。
山登りは「しなければならないからする」わけではありません。
命をかけて、幾多の困難を乗り切って山に登るわけですが、それを楽しみと言っていいのか、趣味と言っていいのか、それも少々、違和感があります。
自ら選び取った困難と、それを「征服」することの喜び。
2014年上半期の水瓶座の人は、もしかすると、そんなふうにある目標を「征服」することになるのではないかと思います。
誰に命令されたわけでも、強制されたわけでもないのです。
自ら望んで、その道に赴くのです。
でも、その道のりは、困難や危険をはらんでいます。
それを自分で選び取ってゆくのは、それだけの価値がある、と解っているからです。
その「価値」は、あなた自身にしかわかりませんが、山へ登る人と同じく、あなたはその価値に確信を持っています。
これはもちろん比喩で、実際には、勉強であったり、ビジネスであったり、子育てや介護であったり、恋愛であったり、そのほか様々な、人生における大切な挑戦だと思います。
あなたはそうした体験を介して、今まで行ったことのない領域に足を踏み入れます。
そして、自ら望んで一歩一歩上を目指し、やがて、心から憧れていたものにたどり着くことになるのです。
この時期のあなたの活動をもう一つの角度から見ると、「ダイヤモンド原石を磨いて、宝石にする」ようなプロセス、とも言えると思います。
原石は、磨く前は単なる石ころです。
その中にどんな宝石が入っているか、全容は全く解りません。
石の中に完全に埋もれていて、全く見えないこともあると思います。
でも、それを削って磨いて行くうちに、途方もない価値を持ったものが中から、出てきます。
人間の力や才能、魅力といったものにも、そういうあり方のものが存在すると思います。
磨き出されるまでは、影も形もないのです。
水瓶座の人々は批判精神と客観的な視線を持っていて、自分のことも外側から批評しようとします。
でも、すっかり他の石に覆われたようになっている宝石は、外から見てもその存在は決して、知ることができません。
どんなに客観的な情報を集めても知り得ないものが、あなたの内側に眠っているのです。
この時期、あなたは様々な方法で、それを掘りだそうとするはずです。
あるいは、誰かから促されて、半信半疑でその作業を始める場合もあるかもしれません。
または、何かのきっかけでぽろりと石がはがれおち、その隙間からきらりと、眠っていた宝石が姿を現すのかもしれません。
この「何かのきっかけ」は、おそらく、今までやったことのないような活動に携わる体験とか、未知の世界に飛び込んだインパクトなどであろうと思われます。
「動いた」とき、「見えてくる」もの。
あなたの中の新しい力が呼び覚まされるタイミングです。
この時期、精力的に勉強する人も少なくないと思います。
ただし、その「学び方」は、今までとは大きく異なるかもしれません。
水瓶座の人は「人から言われたとおりに勉強する」ことはほとんどなく、たいてい、自分のやり方を自分で編み出しますが、この時期はちょうど「勉強の仕方を自分で新たに編み出す」タイミングとなっているのです。
新しいやり方を編み出す最中に、自分の中の宝石の存在に気づいたり、征服すべき頂上を見いだしたりする人も、いるのではないかと思います。
時期的なことを申しますと、まず1月はかなり忙しいタイミングです。
コミュニケーションにおける受発信も多く、なにかと外に出る機会が増えるでしょう。
自分よりも若い人々から刺激を受け取れるときでもあります。
2月になると、強い停滞感を感じるかもしれません。
じっと立ち止まって深く考えるような、あるいは、今まで歩いてきた道のりを見渡してやり残したことに手を着けるような、そんな時期となっています。
中には体調を崩す人もいるかもしれませんが、ここは先を急いでも仕方がありません。
無理をせずしっかり休養をとることで、このあとに来るスピード感に満ちた「主役」の時期を駆け抜けることができます。
決して、目先の小さなことに囚われないことが大事です。
3月になると、一気に勢いが出てきます。
この時期はキラキラと輝くような楽しい雰囲気に満ちており、魅力的なチャンスがめぐってきたり、褒められたりと、嬉しいことが多いでしょう。
公私ともに充実したタイミングです。
4月は星座を問わず、かなり大きな転換点となりそうなのですが、水瓶座の人にとっては特に、前述の「征服」のようなプロセスが展開するかもしれません。
あるいは、社会的な役割を得るために、資格取得などに向けて一心に挑戦して行く人も少なくないと思います。
新しいコミュニケーションが生まれる気配もあります。
5月は交友関係が活性化するタイミングです。
長く付き合って行ける誠実な人間関係を育てることができます。
また「朗報が飛び込んで来る」ような気配もあります。
嬉しいメッセージを受け取れるときです。
6月はフットワーク勝負の時間帯ですが、なんとなくもたつく感じもあるかもしれません。
小さなことにこだわらず、豊かな感受性と柔軟さを武器にして、価値あるものを手に入れて行けるときです。
かつての「マイブーム」が復活するような気配もあります。
失った大切なものを取り戻すこともできるかもしれません。
愛情関係については「目線を高くする」時期となるかもしれません。
ただ「好き」という感情の他に、「尊敬できる」「信頼できる」「相手から多くを学べる」ということに意識が向かいそうです。
さらに、自分自身が「今得ている愛にふさわしいか」ということも、気になってくるかもしれません。
本当に相手のためにできることは何なのか、それをとても身近なところから、ひとつひとつ考えて行く人が多いだろうと思います。
コミュニケーションが広がる時期なので、フリーの人はまず「人と関わる」ことから始め、色々な人のことをよく知ろうとするところから、チャンスが見つかるのではないかと思います。
これは、頭ごなしに「恋人になれるかどうか」の選別をかけるようなことではなく、むしろ「人としてどういう人なのか」という、ごくフラットで人間的な興味を持つ、という意味です。
人間対人間としての関係を、爽やかに、あるいは知的に重ねて行くうちに、次第に距離が縮まる、というような展開で、恋が生まれるのではないかと思います。
また、旅先での出会いも期待できるかもしれません。
カップルも、遠い場所に行くことを一つの目的として共有すると、生活全体にハリが出て、熱い情熱を保つことができるでしょう。
愛に追い風が吹くのは3月と5月です。