2016年水瓶座の下半期の占い

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外へ、外へと、活動の場が広がっていきます。
それに従って、臍の緒を切るように、今まで自分に直接力を流し込んでくれていたものから、離れていくことになります。
これはもちろん、自分の力で呼吸が出来るようになったからです。
むりやりだいじな繋がりを断ち切られる、ということではなく、その径路はもう使わなくてもよくなる、ということです。
私たちは生まれてからも、たくさんの補助的な力に守られます。
おむつや授乳、離乳食など、自分ひとりではまだ出来ないことを、ひとつひとつサポートしてもらいます。
でも、それらは永久に必要なわけではありません。
成長して行くに従って、一人で出来るようになり、ひとつひとつ、不要になっていきます。

大人になってからも、私たちは様々な部分を、誰かに頼って生活しているものだと思います。
「自分は誰にも頼らず、自分だけの足で立っているのだ」と信じているような人でも、現実には、直接に、あるいは間接的に、誰かの力に支えられて生きているのです。
おそらく「自分は誰にも頼っていない」と考えている人ほど、他人から受けとっているものを密かに感知し、そしてそのことから報復されるのではないかと、怖れているのかもしれません。
でも、そんな「報復」などは、本当は、あり得ないのです。
なぜなら、私たちは自分自身も、常に何らかの形で、誰かに色々なものを与えずには暮らせないからです。

2016年下半期、水瓶座の人々は、前述の通り、いくつかの「臍の緒」のようなものを、切り離すことになるだろうと思います。
それは、体内から出て自分で呼吸が出来るようになる、といった変化を前提としています。
具体的には、管理職に昇進するとか、地元を離れて知る人のない場所に住むとか、庇護されていた状態から自分で歩く状態に移行する、などの変化となるかもしれません。
あるいは、阿吽の呼吸で何も言わなくても通じ合える関わりから離れ、言語の通じない人たちの世界へと入って行く、といった変化も起こるでしょう。
文字通り、留学や長期的な出張などを経験する人もいるはずです。
あるいは、「師」から手取り足取り教えてもらっていた状態から離れ、自力で研究を進めはじめる人もいるかもしれません。
交友関係や人的ネットワークも大きく変わります。

守られていた状態では、守られていること自体に気づかない場合もあります。
何にも守られなくなって初めて、今まで守られていたことに気づかされます。
ですがそこで、「すでに守られなくてもいい自分」になっていることにも、気づくのです。
一時的に、不安や心細さ、迷いを感じたとしても、元の状態に戻りたいとは、本質的にはまったく感じないはずです。

そんなふうに、外へ外へと出て行くに従って、「これから自分は、何を手に入れたいだろう?」「ここから、奮闘して勝ち得るだけの価値のあるものは、なんだろう?」という思いが湧くかもしれません。
ふわふわとした夢を描くのではなく、もっとヒリヒリするようなスリリングでストイックな戦いがしたい、だが、戦って勝ちとる意味のあるものとは、なんだろう?という、非常にシビアな問いが、あなたの胸に生まれるのではないかと思います。
激しい野心と、責任感とが、あなたに「未来」を問いかけるのです。
この問いへの答えは、もしかすると、この時期にすべて出せるものではないかもしれません。
少々フライングですが、2017年いっぱいくらいで答えが出るはずです。
2016年下半期は、その問いのそばに、明るい情熱の松明が掲げられています。
冷たい岩のようにしか見えない「夢」の中に、キラキラと黄金が含まれているのが、その光によって、見えてくるのだろうと思います。

「時期について」
7月は非常に忙しい時期です。この忙しさは、「迷子を脱して、やっと道がハッキリしたから、まっすぐゴールを目指そう!」というような、スッキリした意欲に溢れる忙しさだろうと思います。立ち止まらされたもどかしさがあったからこそ、走り出したい衝動が大きくなるのかもしれません。その衝動を駆って「突き抜ける」ことができそうです。
7月半ばから8月頭は、すばらしい人間関係に恵まれる気配もあります。
8月から9月にかけて、過去1年の集大成のような「大きなギフト」を受けとる人もいるでしょう。この「ギフト」は、贈り主への「お返し」の必要のない、ある意味リレーのバトンのようなギフトです。

9月以降、旅に出る人が少なくないでしょう。かなり遠くまで出向くことになるかもしれません。あるいは、この動きは2017年に跨がって続いていくので、この秋は「来年の遠出の計画が持ち上がる」という段階なのかもしれません。ロケハンのように、長居したい場所を、ここで調査しに行く人もいるかもしれません。

10月から11月半ばは、交友関係が大きく広がりそうです。友だちと楽しい時間をすごせますし、「チーム」で動けるときです。
一方、10月は内なる敵と戦うようなプロセスも生じそうです。「もう一人の自分」との闘いを経て、人間関係が様変わりするかもしれません。

11月中旬から12月は、「脱皮」を試みるようなタイミングです。新しいことを始めたくなったり、とにかく身体を動かしたいなど、非常にアクティブな時間となるでしょう。ファッションやヘアスタイルなどを変えて「イメージチェンジ」を試みる人もいそうです。

年末年始は、経済活動に新しい意欲が湧いてくるでしょう。その一方で、過去に起こったことを「読み解く」ような場面もあるかもしれません。手の中にあるものは、過去に根を持っています。獲得しているものの「ルーツ」に対して、見方を改めることになるのかもしれません。自分が辿ってきた道のりや過去の人間関係を「再評価」する人も多そうです。

「恋愛・結婚について」
恋愛や結婚といった場では、「余人には絶対にわからないこと」がかならず、あるものです。2015年秋から2016年9月は、そんな、他人には解らない部分で大きな変化や前進が起こる時間となっています。第三者から見れば全く非合理なことや不可解なことが、カップルの中では「当たり前」となっていることも多多あります。この時期はそうした、お互いのあいだにだけ通用することが大きく膨らんでいくのです。

恋愛や結婚は、少なからず、人を変えます。私たちは他人によって自分が変わることを好まないものですが、愛する相手になら「変えられてもいい」と思うことがあるようです。この時期はそういう意味で、愛を通してあなたが大きく変化していける時期と言えます。特に9月までの時間は、自分一人では遂げることの出来なかった成長を、相手の力によって「遂げさせてもらえる」ようなところがあります。ずっと抱えている慢性的な問題や悩みがあれば、愛する人に相談してみるのもいいかもしれません。

愛に追い風が吹く時期は、7月半ばから8月上旬、そして9月です。
また、8月から9月は「相手から受け取っているもの、受けとってきたもの」について、深く掘り下げることもできます。私たちは愛にすぐ「慣れて」しまいますが、愛は決して当たり前のものではありません。この時期、そのことに気づければ、起こっていることの大切さがまるで違って見えてくるはずです。

「パートナーシップについて」
7月後半から8月上旬、素晴らしい追い風が吹きます。きらきら光るような時間を楽しめるでしょう。お互いの愛情を確かめ合えますし、8月から9月にかけては、普段やってもらっているのに見過ごしていたことに気づかされたり、逆に、あなたの方が見えないところでしているサポートに相手が気づいてくれたりするかもしれません。
「解ってほしい」と思っていたことを、この夏から9月は「解り合える」気配があります。

2015年秋からこの9月にかけて、パートナーから有形無形の、多くのギフトを受け取れる時期となっています。「提供されているのに受け取れていないもの」はないか、よく確かめたいときです。

「子ども・家族について」
家族を通して新しい世界に触れる、という場面が多いでしょう。自分一人では経験できない世界を、家族の存在を通して知ることができそうです。特に9月は、何らかの家族の用事に同行することで見聞を広められそうですし、11月は家族の存在がなければ気にすることもなかった社会の動きに目を向けることになるかもしれません。
10月から11月にかけて、家族に外側からサポートしてもらえます。世話を焼いてもらうのではなく、お互いに自立した人間同士として、対等な支え合いができるときです。
12月は家族の温かさに守られるような気持ちになるでしょう。

子どもとの関係については、「密かに学ぶところが大きい」かもしれません。子どもに対して間違いを認めたり、以前とは別のことを言ったりするのは気が引けますし、プライドの痛みを感じることもあるかもしれませんが、この時期は「子どもがいるからこその、精神的変容」を遂げることができる時なのです。小さな心の痛みを乗り越えて、大事なことを受け入れたとき、子どもとの関係はむしろ、もっと密なものへと変化していくでしょう。
子どもとの関係に喜びが多い時期は、7月後半、10月です。

「仕事について」
年明けから自分の活躍の場を開拓すべく、汗を流してきた人が少なくないはずです。そのプロセスが7月、一気に前向きに展開していきます。8月に入る頃には、「自分はここでしばらく、輝いていけそうだ」という実感を得ていられるでしょう。
自分に合った働き方を見つけるのは、誰にとっても簡単なことではありませんが、この時期はあなたの持ち前のバイタリティと粘り強さで、欲しいものをしっかり勝ち取れるはずです。

2015年秋から、資金援助を受けたり、人のリソースを提供してもらったりすることによって、仕事の場を開拓できてきている人も多いかもしれません。この「他者からのリソース」の提供が、一時的なものになるのか、これから何らかのサイクルに乗せていくことになるのかを、8月から9月にかけて算段していくことになるでしょう。そこでは、どんな未来を作っていきたいか、ということを自問し、人にも応えていく必要が出てくるかもしれません。この時期の支援は、かなり長い未来に続いていく道のりの、最初の旅費であるようです。

9月末から10月にかけて、ちょっと面白いチャンスが訪れるかもしれません。
さらに、11月から12月中旬は非常に忙しい時期となります。仕事を通して「一皮むける」でしょう。

「勉強について」
9月から2017年秋にかけて、スケールの大きな「勉強の時間」に入ります。この時期の「勉強」は、具体的な目的もなくまんべんなく習得しようとするような「勉強」ではなく、自分だけのリアルな目的や理想があって、それに向かっていくための「勉強」です。自分の専門分野を開拓し、あるいは強化するための勉強であり、あるフィールドに特化した勉強と言えるでしょう。あるいは「勉強」ではなく、「研究」というような言い方の方が合っているかもしれません。

9月からの1年の中では、留学に出る人も少なくないはずです。学校に通うのでなくとも、たとえばバックパッカーは「世界を見て回りたい」とよく言いますが、これも一つの「勉強」活動と言えるでしょう。旅を通して何かを学び取ろうとする人が多いだろうと思います。引越しもひとつの旅と捉えることができます。慣れ親しんだ環境を離れて、未知の文化のただなかに身を置くことで、視野が飛躍的に広がります。

この下半期に限って、勉強に追い風が吹きそうなのは、9月から10月です。特に、9月は電撃的に勉強・研究テーマに出会う人もいそうです。

「お金・買い物について」
2015年秋から、自分自身の経済状態より、普段関わりのある人々やパートナーなどの経済活動から受ける影響と、向き合ってきた感があるのではないでしょうか。私たちは誰もが、人から有形無形の富を受けとって生きています。それは、「働いて給料をもらう」といった「取引」ではなく、たとえば、人の世話をしてあげるとか、人を気遣ってあげるといったこと、人のために手伝いをしたり、贈り物をしたりするということはすべて、取引の外側にある経済活動です。そうした場で、私たちは「こんなにもらっていいのだろうか」とか「私だけなぜこんなに恵まれないのだろう」など、計算できない取引の前であれこれ迷い悩むことになります。
そうした迷いや悩みの向こう側に、生きることや人と関わることがなぜ必要なのか、というその秘密が隠されています。2015年秋から2016年9月までの時間は、そんな秘密を解き明かすための道のりだったのではないでしょうか。
この9月に、迷い悩んだ末の「答え」を見いだすことも出来ると思います。私たちが抱えている「他者」のイメージは、その大部分が自分で作りだした幻影にすぎませんが、前述のような「ギフトの授受」は、ごくリアルで、そうした幻影を吹き飛ばしてくれることもあるのです。
9月を境に、人の財に対する迷いや悩みは消えていくでしょう。その一方で、経済活動に繋がる専門性を強化しようという気持ちが強まりそうです。その気持ちが、向学心へと繋がっていきます。

9月末、意外な形で欲しかったものを自分の力で獲得できるかもしれません。12月半ば以降は、収入拡大のために「攻め」の姿勢に転じられる時です。

「健康について」
理知的な水瓶座の人々は、医学的・栄養学的な情報を通して「自分の体には何が必要か」を考えようとするところがあり、自分の肉体や感情が発しているナマなシグナルを受けとるのが、少々苦手なところがあります。
でも、この時期は特に、「自分自身の五感や感情が発している情報」をしっかり受けとって、自分自身に固有のニーズを満たしていく作業が必要になるようです。
身体や五感に耳を澄ますと、「これがたりない!」「これが多すぎる!」という声が聞こえるだろうと思うのです。
それはグラム単位の栄養素の指示ではなく、一つの「体験」への要請かもしれません。たとえば、食べものならば「美味しいものを食べたい」「甘いモノを食べたい」「しょっぱいモノが欲しい」など、ごくプリミティブな要請です。あるいは、爽やかな外気に当たりながら食べたいとか、あたたかな暖炉の前のような安心できる場所で食べたいとか、そんなニーズも湧いてくるかもしれません。身体が充たされたかどうかを心が教えてくれる、という解釈もできます。
7月は健康状態や生活スタイルを改善するのにとてもいい時期です。自然に必要なものが集まってくるでしょう。