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たとえば、路上で困っていた高齢者や迷子の子どもなどを助けた高校生が、
あとで警察から「表彰」される、というニュースを時々、目にします。
この場合、表彰された高校生は、2つのことを体験したことになります。
ひとつは「困っている人を助けた」ということ。
もうひとつは「その社会的意義を教えられ、評価された」ということです。
もちろん助けた瞬間は、困っている人の問題が解決するだけでよかったはずなのですが、
自分の助けで相手の問題が解決したとたん、「助けた」という当事者としての体験が生じ、
そのことが心の中で新しい意味をもってたちあらわれます。
さらに「表彰」され、ニュースになるなど、出来事が思いがけない方向に発展していきます。
困っている人を助けた場、感謝される場、表彰される場、
ニュースに取り上げられ、それを身近な人が話題にする場など、
当事者となった高校生はたくさんの「場」を経験し、
その意味を自分なりに受け取らなければならなくなるわけです。
こんなドラマティックなことでなくとも、私たちの日常で起こることには常に、
このような「重層的な意味」が含まれています。
家族のためにお弁当を作れば、家族の未来の空腹が満たされるということのほかに、
「きちんと生活できている」という満足感や、「経済面でいい節約ができた」という自負、
家族が喜んでくれるだろうか」という期待など、様様な感情が生まれます。
こうした感情にはたいてい「価値」が関係しています。
私たちは日々起こる出来事の中に、常に意味や価値を探し続けているようです。
2019年下半期、水瓶座の人の中にはまさに「表彰された高校生」のように、
なんらかの「名誉」を得る人もいるかもしれません。
希望を持ち、行動を起こし、周囲の反応を受けて、「あのアクションは一体、自分にとってなんだったのか」を、
時間をかけて紐解いていくようなプロセスが生じるのです。
「あの出来事には一体、どういう意味があったのか」という問いは、過去を見つめ直す問いであると同時に、
未来に向かうための問いでもあります。
「あの出来事は、自分の中で、未来に向かう手掛かりである」という物語を描けてはじめて、
私たちは凛として未来に進んでいけるようになります。
2019年下半期の水瓶座の人々は、まっすぐに未来を見つめています。
理想の未来を描き、夢に向かってひたむきに努力を続けています。
そしてその一方で、過去に起こった出来事について「あれはなんだったのか」と考える場面があるはずです。
「考える」だけでなく、過去の出来事や関係者に向き合い、もう一度やり直そうと試みる人もいるでしょう。
これもまた、後ろ向きなことではなく、あくまで未来に向かうための方針なのです。
あなたは本来あなたが負わなくても良かったはずの傷を、振り払ったり、拒否したりすることもできます。
ずっと自分を押し殺したり、傷つけたりしてきたことがあれば、その部分を何らかの形で解放できる時期なのです。
・時期について
7月から8月は、人間関係が熱く盛り上がる時期となっています。人に会う機会も多いでしょうし、刺激的な出会いもあれば、「対決」の場面もあるはずです。人と真正面から向き合って、自分の中に新しい強さや感情が生まれます。
また、この時期は誰かの手助けによって、今までできなかったことができるようになるかもしれません。ちょっとしたアドバイスやコーチングによって、慢性的な問題が劇的に解決する瞬間が巡ってきそうです。
8月半ばから10月頭は、経済面で大きめの動きが起こるでしょう。誰かとの経済的な役割分担や支援関係などががらっと変わるかもしれません。パートナーの収入が変化する人もいれば、自分の経済力で人を支えることになる人もいるはずです。素晴らしいギフトを受け取る人も少なくないはずです。
9月半ばから11月頭にかけて、遠出する人が多そうです。旅行や出張、留学など、かなり遠方まで足を伸ばす事になるでしょう。この時期の旅には、目的となる「ミッション」が含まれているようです。旅先で大きなチャンスを掴む人も少なくないでしょう。また、かつて取り組んであまり上手く行かなかったことが、物理的な「場」を変えてみてうまくいく、といったことも起こるかもしれません。想定外・予定外の出来事が、チャンスを呼び込みます。柔軟に対応していくうち、真のゴールに導かれるでしょう。
勉強や研究活動などにも勢いが出る時期です。精力的に学ぶことで、これまで上手く行かなかったことの理由や核となる問題点を探り当てることもできそうです。
10月半ばから11月は、一度完成させたものをもう一度解体して再構築する、といったプロセスが展開するかもしれません。やり直し、見直しなどの作業に宝物が潜んでいます。
11月は特に、仲間に恵まれる時期でもあります。2018年の終わり頃からチームの運営に尽力してきた人や、人脈を拡げるために努力を重ねてきた人は、この時期、その頑張りが大きく報われるはずです。
12月は星座を問わず、新しい世界に足を踏み入れる時期となっています。水瓶座の人々にとっては「ずっと長いこと持っている道具を吟味し、不要なものを捨てる」時間に入るタイミングです。どんな人でも、同じ武器・同じ戦略でずっと勝ち続けることはできません。どこかで、使い慣れた武器を捨てて、新しい武器に切り替える節目が巡ってくるわけですが、この12月から2020年はその切り替えの時期なのです。
年末はとても楽しい雰囲気に包まれるでしょう。愛に満たされる大晦日となりそうです。
・愛について
大切な人から受け取れるものが多いでしょう。物質的なものだけでなく、精神的な支えや理解、夢の共有、日々のサポートなど、自分が愛を経由して受け取っているものの大きさに、改めて気づかされる場面がたくさんあるはずです。
あなた自身も相手にしてあげられることが多い時期ですが、この時期はどちらかと言えば「お世話」のようなことよりも、夢や希望を語ったり、一緒に外に出て活動する機会を作ったりすることに重点が置かれるようです。
フリーの人は交友関係が広がるほど、チャンスが多くなるでしょう。まずは「恋愛」に限らずに、人間関係そのものを増やし拡げていく、という観点で動くと、愛を見つけやすいはずです。
愛に強い追い風が吹くのは7月から8月、9月半ばから10月上旬、12月下旬です。
また、8月頭、12月半ばにもチャンスを掴みやすいでしょう。
・住処、家族、人間関係について
2019年前半から「新しい生活のあり方」を模索し始めている人が多いはずですが、そのプロセスは後半も続いていきます。後半は特に、他者と過ごす時間や家の外で過ごす時間が多くなるでしょう。ぎゅっと閉じた人間関係に閉じこもるのではなく、たくさんの人とオープンに関わる中で、より自由な生き方を探究できる時期です。
人間関係も、夏のうちは「一対一」にスポットライトが当たり、懐かしい関わりが復活するなど、直線的で密度の濃いつきあいを重視することになりますが、秋以降はイベントやパーティー、グループ同士の交流など、集団的な交流の中に自分の居場所を見つけられるようです。
「友だち」という言葉は人によって、その意味合いが大きく異なります。ちょっと会っただけでも友と呼び合う人もいれば、困ったときにはいつでも飛んでいくくらいの信頼関係だけを友情と認識している人もいます。水瓶座の人々は基本的に、友だちがたくさんいる傾向があるといわれますが、この時期は「友」という存在の意味合いそのものが、静かに変化していくのではないかと思います。
・仕事、勉強について
仕事面では10月から年明けに跨がって、非常に忙しい時期が続いています。大活躍できる時期ですし、特に2019年の中で描いてきた「未来の計画」があれば、それを秋から年末にかけて、早々と実行に移せそうです。
少々フライングですが、2020年はハデな動きよりは、水面下で活動するような場面が多いかもしれません。ただ、水面下で何をすべきかを悟るには、一度表に出て活動しておくことが必要になります。秋の華やかな活躍の場は、2020年にやるべきことを探し出すための、実験的な場とも位置づけられるようです。
勉強や研究活動、発信活動などに関しては9月半ばから11月中旬に跨がって、一気に成果を出せそうです。さらに10月半ばに嬉しい展開の気配もあります。
11月は、「自分が真に学ぶべきことは何か」ということを、腰を据えてじっくり考えられる時期となっています。ただ先に進めば良いということではなく、一度歩みを止めて、自分がなすべき知的活動のあり方を検証し、心から納得できる道筋を探し出せる時期となっています。
・お金について
8月半ばから10月頭にかけて、経済面で大きめの動きが起こりそうです。2019年全体を通して「未来・夢」が水瓶座のテーマとなっていますので、未来に向けた貯金や投資、経済活動の道筋の構築、というあたりがこの時期の重要課題となるでしょう。
パートナーとの経済的な役割分担を検討することも重要です。こちらも、短期的・瞬間的な収支ではなく、一生涯を見渡した上での「支え合い」を考える必要があります。
・健康について
誰もが自分固有の体型や体質を持っていますが、この時期は特にそれを意識する場面が多いかもしれません。種としての多様性を保つために、私たちはそれぞれがバラバラの条件を持っていて、そこから様々なコンプレックスなどが発生します。私たちは自分の体質や体型をある意味おしつけられ、引き受けさせられて生きるわけですが、この時期は、それらを自ら「引き受けて行こう」という積極的な姿勢を持つことができる時期であるようです。ムリに「これは本当は長所なのだ」などと思い込もうとする、といったことでなくとも、配られたカードを見てそれで勝負する事を考える、といったニュートラルな態度が、心身を安定させるような生活スタイルに繋がっていくのではないかと思います。
気分のよい生活のリズムが生まれ、体調も好転しやすいのは、7月です。