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3月下旬、土星があなたの星座、水瓶座へと足を踏み入れます。
7月頭にいったん山羊座に戻りますが、
その後年末に、あなたの星座に本格的に「入宮」することになります。
土星は古来、「冷却と宿命の星」等と言われ、
一般には、土星が到来するのを恐れる人も少なくありません。
でも、水瓶座の人にとっては、少々事情が異なります。
なぜなら、土星は水瓶座の人にとって(山羊座の人にとってもですが)、
もともと、自らの分身のような星だからです。
土星は水瓶座の王様で、この王様が30年近い長旅を終えて
あなたのもとにふたたび戻ってくるのが、この2020年なのです。
守り神のような星が帰還する2020年、水瓶座の人々は
なにかしら頼もしさのようなものを感じたり、
不思議な開放感、安堵感を得たりすることになるだろうと思います。
たとえば「今まであれこれ迷っていたけれど、
やはり、自分にはこれしかない!」といった「着地点」を見出す人も
きっと、少なくないはずです。
さらに言えば、過去2、3年は水瓶座の人々にとって
どこか「おこもり」「お遍路」のような時間だったといえるかもしれません。
巡礼の旅に出たり、修行のために山や寺院にこもったりすることは
古来、自分自身の深いところに手を伸ばして自らを探求し、
あるいは自分の中にある迷いを祓い清めて、
新しい自分として、新しい人生の時間を取り戻そうとするような、
そんな意味を持っていただろうと思います。
あるいは、水底に深く潜って宝物を探すトレジャーハンターのように、
水の外側、すなわち第三者からは見えないところで、
積極的な探求を続けていた人もいるでしょう。
2020年上半期は、そんな「水底」から、一気に水を蹴って水面に向かい、
ポンと水の外に顔を出すようなタイミングです
物事が隠れた場所から光さす場所へと現れ出てくる、
その瞬間が、この2020年上半期なのです。
勢いよく泳ぎあがった場所では、
まず「勝負」が目に入るかもしれませんし、
「愛」が視野を覆っているかもしれません。
いずれにせよ、何かきらめくものや熱いもの、
あなたの心を自由に開放して温めるものに出会えるはずです。
少し長期的な話になりますが、2020年から2021年にかけて、
あなたの人生は大スケールのターニングポイントを迎えます。
すでに2019年の中で、
向こう3年くらいのロングスパンのビジョンを描き、計画を立てた、
という人もおそらく、少なくないでしょう。
未来に向かう時には、過去と向き合う必要も出てきます。
同じ失敗を繰り返さないために、未来への芽を大切に守り育てるために、
この上半期は特に「過去の検証」に力を入れる場面が多そうです。
過去を振り返ることをセンチメンタルだとして嫌う人も多い水瓶座ですが、
この時期はあくまで未来のために、「歩いてきた道」を再評価したいところです。
・時期について
1月前半はきらめくような素晴らしい時間となっています。愛の追い風が吹いていますし、褒められたり誘われたりする場面が多いでしょう。
一方、1月から2月上旬はかなり忙しい「計画の時間」でもあります。未来に向かって今どんなことができるか模索し、できるところからガンガン着手していく、というアクティブさが求められます。この時期は「誰かの指示を待っている」ような状態で過ごしてしまうと、少しもったいないかもしれません。あらかじめ「指示されそうなこと」を想定してあらかたやっておくとか、相手の期待のはるか上を行くような計画を進めてみるなど、自発的なアクションが後で大きな意味を持ちます。
2月半ばから3月は特に、水面下で進めるテーマが多そうです。大舞台を前にして精力的にけいこに励むような、準備の作業が急ピッチで進んでいきます。
3月末から5月半ばは、あなたが「主役」となる場面が一気に増えそうです。大勝負に臨む人もいれば、重要なポジションに大抜擢される人もいるかもしれません。
また、これまで長いことこだわってきたことやわだかまってきたことが、この3月後半以降、すうっと消えてしまう可能性もあります。悩みの種が勝手に解決したり、過去の後悔が何らかの形で「昇華」するなどのことが起こる気配があります。
4月から8月頭にかけては、バラが咲き乱れるような愛の季節です。うれしいこと、楽しいことが「これでもか!」というほど続いていくでしょう。恋愛はもちろん、なにか心から夢中になれることに出会える気配があります。ずっと忘れていたクリエイティブな活動を再開する人もいるかもしれません。楽しむ気持ちがあなたを新しい場所に連れて行ってくれます。
・愛について
2020年上半期、最も愛にあふれる星座はと問われたら、双子座・天秤座・水瓶座、つまり「風の星座」と答えたくなるような1年です。
特に水瓶座の人々にとっては、愛の星・金星に守られる4月から8月頭は、最高の愛の時間となるでしょう。
金星は通常、1つの星座を1カ月弱で通り抜けてしまうのですが、2020年の4月から8月頭は、逆行を挟んで双子座、つまり水瓶座から見た「愛の部屋」に長期滞在してくれるのです。
この間、フリーの人もカップルも、愛にあふれる素晴らしい時間を過ごせるでしょう。とりわけ4月から5月半ばは、情熱の星・火星があなたの星座に入っており、文字通り「愛と情熱の季節」となります。自分から愛のための行動を起こせますし、愛情表現もいつになくスムーズにできるはずです。
また、年明けから1月半ばまでも、キラキラした愛の時間となっています。
・住処、家族、人間関係について
2018年ごろから「住処」や「家族」に関して、人生の新しいフェーズに入ったと感じている水瓶座の人も少なくないはずです。そのプロセスは2020年も続いていきます。
特にこの上半期は、3月から5月半ばにかけて、様々な動きがありそうです。身近な人との関係がより密接なものになりますし、サポートしてもらう場面も増えるでしょう。
人間関係については、愛にあふれるものとなりそうです。
年明けから2月半ばは仲間の熱い情熱に心揺さぶられる場面が多いでしょう。また、この上半期全体を通して、古い友人たちとの交流が増えていく可能性があります。
さらに4月以降は、人の好意をストレートに受け取れますし、あなた自身もちょっとした場面で人をほめたり、感謝を述べたりすることをきっかけに、他者との関係に、血流のように愛情を流し込むことができるはずです。
・仕事、勉強について
「縁の下の力持ち」のようなポジションで動く場面が多いかもしれません。あるいは、2021年以降の流れを見越して、着々と準備を重ねていくことになるのかもしれません。
一般に、大きなプロジェクトほど、長い準備期間を必要とするものです。2021年以降の大勝負のスケールは並大抵のものではないので、それに向けた準備も、時間をかけたものになるわけです。
「2021年以降の大勝負」がどんなものになるのかは、この上半期の3月後半から7月頭にかけて、かなりはっきりしたヒントが得られます。あなたの中に情熱の炎が燃え上がるのかもしれませんし、どこかからボールが飛んできてそれをキャッチするかの如く、未来への道を知らされることになるのかもしれません。
勉強や研究など知的活動に関しては、少々フライングになりますが6月末以降の半年間が「勝負の季節」となっています。ゆえに上半期はこちらも、「何を学ぶべきか」を模索したり、あまり焦点を絞らずに色々試してみたりすることで、「道を探す」時期となるのかもしれません。
・お金について
1月半ばから4月頭にかけて、断続的に目立った動きが起こりそうです。さらに5月半ばから6月は、経済面で少々大胆な行動を起こす人もいるでしょう。
この時期は財をどんどん増やしためていく時期というよりは、未来のために借りたり使ったりと、何か目標が先に存在していて、そこに向けてお金をやりくりする、という流れになるようです。
・健康について
3月後半から7月頭にかけて、体質や体調が大きく変わるのを感じる人も少なくないかもしれません。人生の大きなターニングポイントに足を踏み入れるということは、自分の人生における身体的な「世代感」が変化するということも含んでいます。
普段は「昨日と同じ今日の自分」という感覚で生きる私たちですが、長い時間の流れの中では「どんどん変わっていく自分」です。さらに言えば、その「変化」はグラデーション的にではなく、ガツンとひとつの節目を境に、一瞬で変わってしまったように感じられることもあるものです。もちろん、変化自体はグラデーション的なのですが、私たちがそれを感じる「瞬間」は、パンチのきいた一瞬の出来事だったりするわけです。
この3月から7月頭のなかで、そうした「なるほど、今の自分はあの頃の自分とは違うんだな」ということをはっきり感じ取る場面があるかもしれません。そこで「元に戻そう」とするのではなく、「では、今の自分に合ったサイズの生き方とは、どんなものだろう」という探求がスタートするのが、この時期の特徴だと思います。