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「後悔の種」のようなことがあるでしょうか。
あるいは、心の中にずっとひっかかったまま、手を着けられずにいるテーマがあるでしょうか。
ずっと連絡を取りたいと思いながら、声をかけられないでいる相手がいるでしょうか。
訊けない問い、心のしこり、あやまりたい気持ち、出さないままの手紙。
誰の心にも、目を閉じれば浮かんでくる、「過去のわすれもの」が潜んでいるものではないかと思います。
もちろん、一切の後悔なく生きてきて、過去に何の憂いもない、という人もいるかもしれません。
それでも、時にはお墓参りをしたり、心の中に住む誰かに話しかけたりすることがあるはずです。
2021年、あなたの心の中の「蔵」が開かれます。過去に向かって手を伸ばす勇気がわいてきます。
あるいはそれは「勇気」ではなく、ある種の責任感や、義務感なのかもしれません。
「動機」はさまざまでも、そのゴールにあるのは、あなた自身の心の解放、許しや救済であるはずです。
そのことは、一見「何の意味もない」ように見えるかもしれません。
でも、人間は「先に進もう」とするとき、必ず、過去からの力を感じるものなのです。
2021年上半期、あなたに助けを求める人が現れるかもしれません。
あなたはその人のために、特別な役割を引き受けることになるかもしれません。
たとえば医療や教育関係など、職務として「人を助ける」ことを担っている人も、世の中にはたくさんいます。
でも、この時期のあなたの「手助け」「役割」は、そうした「日々の業務」とは、別の所にあります。
一人の人間として、自分個人の心をもって、「その人」を助けなければならない場面があるはずなのです。
技術や知識、経験はもちろん、役に立つでしょう。ですがそれらはあくまで「道具」「手段」に過ぎません。
どんなに素晴らしい手だてがあっても、個人としての生身の心の表出がなければ、この時期は動けないでしょう。
2021年上半期のあなたは、自分の「心」の大きさに気づくだろうと思います。
自分の心がどんな力を持っているか、どんなに大きな事を成し遂げられるかに、気づかされるのです。
心の「蔵」を開いたとき、その広さに圧倒されるかもしれません。
誰かに助けの手をさしのべたとき、自分の心がそんなにも人の心を潤すことに、驚かされるかもしれません。
感情の力、人と結びつこうとする力。共鳴し、反発し、鏡のように映しあい、やがて溶け合おうとする心。
この「心」の体験は、2021年の3月から6月にかけて、特に力強い動きを見せます。
人の心は多かれ少なかれ、鎧のような硬いものに守られています。
中には何重にも鎧を着ているような「心」もあります。
2021年上半期、そうした「心の鎧」を、突破していくような体験ができるでしょう。
鎧をはずすことは、守りを解除することであり、危険も伴います。
心は柔らかく、傷つきやすく、だからこそ、「心を開く」ことにはリスクがあるのです。
ですがそのリスクを越えてでも、この時期は得るものがあります。
自分が救われること、大切な誰かが救われること。そのことが、未来への道に直結しているからです。
・時期について
1月から2月にかけては、「問題解決のために、フットワークを活かす」ことになるかもしれません。
何らかの慢性的な問題を解決するためのチャンスが巡ってきて、そのために活発に動き回ることになりそうなのです。あるいは、誰かを助けるために奔走する人もいるかもしれません。
ここでは、普段触れないような世界に入り込んで、ゆたかな知見を得ることができそうです。今の時代に是非知っておかなければならないことを、多く吸収できるでしょう。
2月は「過去の振り返り」に適した時期です。2020年にあなたが力を注いだことがどんな結果に繋がったか、たどりなおすこともできそうです。
過去に取り組んだ活動に関して、ここでほめられたり、表彰されたりする人もいるでしょう。タイムラグを経て、過去の自分からの贈り物が届くようなタイミングです。
3月から4月は、「居場所が動く」時です。引越や家族構成の変化など、物理的な変化が起こりやすいかもしれません。あるいは、長らく離れていた実家に帰省するなど、「ルーツをたどる」ような動きもありそうです。過去を振り返り、原点に返れる時です。
また、3月末から4月中旬は、経済面で嬉しいことが起こりそうなタイミングです。
4月末から7月にかけては、かなり大きな出来事が起こりそうな時間となっています。約12年に一度訪れる、一大ターニングポイントがここで、巡ってくるのです。
特に今回は「自分」「アイデンティティ」「自分自身の、個人としての人生」を強く意識することになるかもしれません。
本当に好きなことができているか、自分として納得できる生き方ができているか。そうした意識を持って現状を見渡し、新しい選択をしていける時間がここに置かれています。人生でそう何度も起こらない、転職や引っ越し、結婚や出産など、大きめのイベントが起こりやすい時期でもあります。
この「ターニングポイント」はここだけの話ではなく、年末から2022年に跨がって続いていく、スケールの大きな物語です。
[テーマ別ひとことコメント]
・愛について
2月末から3月中旬にかけ、愛が前向きに動き出すでしょう。この時期はあなたの魅力に強いスポットライトが当たり、あちこちから声がかかりそうです。玉石混淆の中から、素晴らしい宝物を見いだせそうなタイミングです。
さらに4月末から7月は、雄大な愛のターニングポイントとなっています。
出会いを探している人は大事なチャンスが掴める時期ですし、恋愛中の人は相手との関係がガツンと進展するでしょう。大切な約束を交わす人も少なくないはずです。
パートナーがいる人は、あなた自身が急激な成長期に入ることで、相手との関係が変わり始めるかもしれません。パートナーの成長を素直に喜べる人もいる一方で、焦りや嫉妬を感じる人も、世の中にはたくさんいます。あなた自身の成長や挑戦を相手がどう受け止めているのか、よく確かめることも必要になるかもしれません。言葉では前向きなことを語っていても、心の中に渦巻く思いは、もっと複雑で、矛盾したものを含んでいることもよくあるものです。相手が不安や恐れを感じているようなら、それを受け止めた上で、自分の思いを伝える努力をする必要もあるのかもしれません。
6月は、素晴らしい愛の季節となっています。ちょうど巡ってくる薔薇の盛りに連動するように、愛の花が咲きみだれるような時間となりそうです。
愛しあうことは素晴らしいことですが、愛には様々な危険も伴います。特に、恋の感情に圧倒されているようなとき、私たちは相手の顔を見ているようで、実は相手の実像が一切見えなくなることもあります。
でも、この2021年6月という時間は、そうした恋愛の幻の向こうにある、本当の人間同士の深い関わり合いを可能にしてくれるかもしれません。あなたのなかにある特別な「愛する力」が、この時期、一気に花を咲かせ、実をつけるのではないかと思うのです。
・住処、家族、人間関係について
居場所や家族について変化が起こりそうなのは、3月から7月前半です。この時期、紆余曲折を経つつ、家族との関係が深まっていく気配があります。
特に3月から4月は、引越や家族構成の変化など、ハッキリした動きの起こりやすいときです。また、たとえば出張などで一時的に居場所を離れることによって、かえって「家の良さを再確認する」といったことが起こるかもしれません。バタバタした動きの中で、新しい住環境や家族関係を作っていける時なのです。
5月から7月前半は、時間をかけてコミュニケーションを重ね、愛情を育んでいける時間となっています。家族の誰かが人生の転機にさしかかり、それをサポートすることになるのかもしれません。あるいは、あなた自身が選択しようとしている新しい道について、家族の理解を得るために、話し合いを重ねることになるのかもしれません。いずれにせよ、この時期のあなたは「身近な人に支えられ、守られる」と言うことの喜びを深く味わえるでしょう。
子育て中の人は、4月末から6月に、かなりアクティブな動きがありそうです。ぶつかりながら成長し合うような、熱を帯びた時間帯です。5月に汗をかいた分、6月は愛に溢れる、とても楽しい時間となるでしょう。
人間関係については、2020年に仲間や交友関係において苦労を重ねた人も多かったはずですが、2021年に入ると、その苦労が大きく報われるでしょう。特に1月は、感謝の気持ちを伝えられたり、新しい計画に誘ってもらえたりと、嬉しい展開が期待できます。
1月から2月はコミュニケーションが非常に活発になります。2020年の中で拡大した人間関係が、ここでさらに大きく拡がっていくことになるのかもしれません。
5月半ばから7月は、あなた自身の一大転機となり、「関係者」の数も自然と増えるでしょう。かつて関わったことのないような人々にも、知己を得られるかもしれません。自分自身が成長すると、関わる人の顔も自然と、変化していくものなのだと思います。
・仕事・勉強について
「練る」時期です。外向けにガンガン挑戦するというよりは、「武器を増やす」「策を練る」「視野を拡げ、アイデアをたくわえる」ような流れの中にあるようです。活躍の場は年の後半、一気に増えていくでしょう。上半期はそれに向けて、虎視眈々と「引き出しを増やす」ことができる時なのです。
とはいえ、1月から2月はフットワーク良く動くことになるでしょう。特に用事がなくても、出かけていって人の話を聴いたり、気になっていたことを調べてみたりと、材料や道具を収拾するような動きができる時です。また、この時期知り合った人は、このあと意外な場面でキーパーソンになってくれるかもしれません。
6月中旬から7月は、かなり忙しくなりそうです。任務が増え、いろいろな方面から出動要請も寄せられるでしょう。人のニーズに応える喜び、面白さを実感できそうなときです。
勉強については、1月から2月、そして4月半ばから5月半ばに勢いが出そうです。学びに必要なものが次々に集まって、どんどん先に進むことができるでしょう。意外な人が「師」になってくれる気配もあります。
新しい学び方を会得したり、新規性の高い分野について学んだりする人もいるかもしれません。学ぶことについて、何らかの「自由」を勝ち取れるときです。
・お金について
2020年後半は、かなり挑戦的な経済活動に取り組んできた人も少なくないはずです。1月7日にその「攻勢」が一段落し、ホッとひと息つけそうです。
2020年後半に開拓した道を見つめ直し、丁寧に踏み固め、舗装していくような作業を、この2021年上半期に進めていくことになるかもしれません。
3月半ばから4月半ばにかけて、経済面で強めの上昇気流に乗れます。お金についての悩みが軽くなる時で、素敵なものも手に入りそうです。