2021年魚座の下半期の占い

アーカイブ記事

語学の達人や、素晴らしい職業スキルの持ち主は、みんなの憧れです。また、そうした存在を目指して勉強するのも、とても「カッコイイ」と見なされます。「今、これを勉強しているんだ!」「スゴイ!」などという会話は大変理想的です。まだまだ「学歴社会」は続いていますし、資格を持っていることも自慢になります。

でも、人生では、そうした「誰にでも自慢できる勉強」ではない、でも、とても大事な「学び・勉強」が必要になることがあります。それは、自分の人生に深く関係している学びです。人生の謎を解く学び、苦悩から脱出するための学び、繰り返される問題を根本的に解決するための学びです。自分の中にあってまだ自覚できていない問題を認識しようとしたり、人から何度言われてもなぜか理解できないアドバイスについて深く考えたり、といった学びが必要になることがあるのです。

国家から認定を受けた教科書や、社会的に権威づけられた学びの場があれば、その世界に入っていくのもとてもスムーズです。でも、上記のような「自分の人生のための学び」は、入り口もわかりにくく、教科書もどう探していいか解らず、先生が見つかりにくく、人に説明してもなかなか解ってもらえません。場合によっては笑われたり、傷つけられるようなことを言われたりする危険もあります。

それでも、「自分の人生のための学び」「人生の謎を解くための学び」に着手した人は、多くの苦悩から脱出する可能性をつかみます。また、自分と関わる人々を幸福にしたり、よりゆたかに愛したりする可能性をも、つかむことができます。学んでいるプロセスの途中ではもちろん、それらは「可能性」に過ぎません。ある程度まで学び終えたところではじめて、まるで新しい景色が拡がっていることに気づかされます。

自分の過去の誤り・過ちを認めたり、後悔の種に向き合ったり、見て見ぬ振りをした自分を自覚したりすることは、本当に苦しく、辛いものです。ゆえに、多くの人がそれを回避します。結果、人間関係の中で「なぜか人を傷つけてしまう」というパターンが生じたりします。「誰と付き合っても同じかたちでうまくいかなくなる」「何度反省しても、同じことを繰り返してしまう」といったループにはまり込みます。
そんな無限ループから抜け出すための「学び」が、即ち、「自分の人生のための学び」です。それは一般には「救い」「癒し」などと言われることと同じです。「救われる」にはまず、自分が溺れているということを認識しなければなりません。「癒される」には、癒すべき渇きや傷があると自覚しなければなりません。そのことがまず、高い高いハードルなのです。でも、そのハードルさえ越えてしまえば、すぐに幸福や解放、充実や自由へ向かう道がみつかります。

普段なら「どこからどう手をつけていいか、わからない」ようなテーマでも、2021年下半期なら、すぐに手だてが見つかります。サポートしてくれる人にも恵まれますし、学びの機会もつかみやすいでしょう。何が問題なのか、どうしていくべきなのか、一緒に考えてくれる人が現れます。また、その学びを積み重ねた先に、どんな人生の変化が待っているのかも、ある程度見えてきます。
この学びのルートを抜ける2021年の終わり、あなたは周囲から「あれ、なにか、変わった?」と聞かれるかもしれません。あなたが自分を守るために固く纏っていた鎧が、そこでは消えているからです。捨て去った古い鎧のかわりに、あなたの背には、人を助けるための翼が生え始めているはずです。

5月なかばから7月、あなたの星座に木星が巡ってきます。約12年に1度の「人生の一大ターニングポイント」の到来です。更に言えば、2012年頃からあなたがずっと向き合ってきた「自分自身」との対話が、一気に大きな、クリアな音声で響き渡り始めます。海王星と木星があなたのもとに同座するこの時期は、本当に特別な「原点回帰」の時期であり、「脱皮・羽化」の時期なのです。
更に言えば、この初夏に起こることはまだ「第一幕」までです。人生のターニングポイントがその真価を表し、クライマックスに達するのは、2021年の終わりから2022年5月上旬、そして2022年の終わり頃となっています。

7月、「ターニングポイントの時間」が一時停止して、あなたはいったん「過去」「これまで」の世界に戻ることになります。そして、年末以降晴れて「新しい自分」になるために、今どうしてもやっておかなければならない準備を進めることになります。それがすなわち、前述の「自分の人生のための学び」です。もう不要になった鎧をとりはらうのは、この先に生えてくる新しい翼をひろげるための準備なのです。

[時期について]

7月から8月は、とても忙しい時期となっています。やることが山積みですがその中に、目新しいもの、未経験のことがいくつか見つかるでしょう。実はこれらは、年末以降の「一大ターニングポイント」の手掛かりです。

7月下旬から9月中旬は、人との関わりが一気に活性化します。愛ある豊かな関係もあれば、ひたすら楽しく愉快な関わりもあるでしょう。あるいは、タフな交渉に臨んだり、ストレートに衝突したりする人もいるかもしれません。
様々な形で「人に揉まれる」体験の中で、あなたの内面はダイナミックに変容していくでしょう。過去に起こったことの解釈が、一変する可能性もあります。たとえば「いやな思い出」の謎が解けて、一転「とても大切な、宝物のような思い出」に変わったりするかもしれません。

8月後半から11月頭は、経済的な人間関係が大きく動きそうです。経済活動における「役割分担」が変化するかもしれません。助け合うこと、長い目で見てお金を動かしていくことが、とても大切です。10月は少し、流れが悪くなる感じがあるかもしれませんが、下旬には解決していくでしょう。

10月は素敵なチャンスが巡って来やすい時期でもあります。ずっとやりたかったことを任される人もいれば、自分からパッと手を伸ばして、嬉しいポジションをゲットする人もいるでしょう。

11月から2022年3月頭にかけては、仲間や友だちとの交流が広がる、とても楽しい時期となっています。「味方」が増えますし、親愛の情を感じられる場面が多いでしょう。「みんなでやる」ことの喜びを感じられるタイミングです。

また、12月から1月は、熱いチャレンジの時間となっています。10月頃に掴んだチャンスがここで「大化け」するかもしれません。気軽に始めたことが、必死に取り組むだけの価値がある活動に変わっていく可能性があります。

12月末、「人生の一大ターニングポイント」の第二幕が始まります。新しい世界にぱっと飛び込んでいくような、フレッシュな転機の到来です。


[愛について]

11月から2022年3月頭にかけて、愛の雄大な追い風が吹いてきます。
愛を探している人は、交友関係の中から、あるいは普段協力している仲間の中から、愛の芽を見つけられるかもしれません。7月後半から9月前半は、特に出会いの気配が濃厚です。とはいえ、この時期の出会いはあまりなめらかなものではなく、「廊下の曲がり角で衝突する」ような、多少の衝撃をもって始まるかもしれません。

カップルは、愛の未来について熱く語り合えるでしょう。未来への理想やビジョン、夢を共有し、「これから」のことを前向きに約束できそうです。世の中のことを語り合ったり、自分たちが後の世代に対してできることを夢見たり、といった場面もあるかもしれません。
愛についての視野が広がる時期でもあります。ただ個人的な喜びとしての愛ではなく、周囲の人々や社会、人生といった大きなスケールの中で愛を捉え直すことができる時なのです。
7月後半から9月前半は、二人で一緒に汗を流す場面が増えるかもしれません。あるいは、「話さなければならないけれども、話せずに来たテーマ」がある人は、この時期にガンガン話し合えるかもしれません。

[目標・仕事について]

「後回し」にしてきたことがあれば、ここでしっかり片付けていけそうです。2022年は「スタート」の時間となるのですが、新しいことを始める前に、「これまでのこと」をしっかり片付けておく必要があるのかもしれません。やり残したこと、中途半端なこと、「一度失敗したけれど、もう一度やってみればうまくいきそうなこと」。そうしたことにこの下半期、ガッチリ取り組んで結果を出せそうです。それによって悩みの種や後悔の種から解放され、羽が生えたように身軽になる人もいるはずです。

2022年にスタートするのがどんなことなのかは、2021年5月半ばから7月の段階で、おおよそのことが解るだろうと思います。そのテーマに向けての「準備期間」が、この下半期と言えるかもしれません。年明けからの冒険に向けて、必要な道具を揃え、スキルを磨き、話を聞いて回る、といったこともできそうです。

下半期を通して、「縁の下の力持ち」的な役回りを引き受ける人もいるかもしれません。誰かをサポートしたり、救ったりするために努力を重ねる人もいるでしょう。スポットライトの当たらない場所で、「自分でなければ出来ないこと」が見つかるのかもしれません。そこでの経験が、2022年の「スポットライトが当たる時間」に、大いに役立つ可能性があります。

12月半ばから2022年1月は、非常に忙しい時期となっています。思い切った挑戦ができる時ですし、この挑戦によって、いくつかの隠れた問題が根本解決していく可能性もあります。

[家族・人間関係について]

心からの助け合いが可能になります。ただし「助け合い」というほど、双方向なバランスの良さは感じられないかもしれません。この下半期だけをとってみれば、「一方的に助ける側」か「一方的に助けてもらう側」か、いずれかに立っているように感じられるでしょう。ただ、この時期は助けられるのも、助けるのも、とにかく「全力」でいることに意味があります。「あのとき徹底的に助けてもらった」「あの時徹底的に助けた」という記憶が、後になって非常に大きな、心の繋がりの「柱」となるからです。

他者との人間関係は、7月後半から9月にかけて「動く」時期となっています。熱い出会いもあれば相談事、交渉ごともあり、「真剣勝負」も起こるでしょう。バラエティにとんだ関わりを通して、お互いの普段見せない表情を見せ合うことができそうです。
人間関係について、根の深い悩みを抱えている人は、この下半期、その悩みの根っこにあるものに触れられるかもしれません。悩みの出所、問題の原因が分かったら、すぐにその問題の解決に向かって進める時です。根本的な問題解決が「完了」するのは2023年頃になるかもしれませんが、とにかくここで「着手」できる可能性があるのです。

だれもがコミュニケーションにおいては、ある種の「パターン」を持っています。話し方のパターン、話題のパターン、相手によってそれを切り替える場合もありますが、自分なりのコミュニケーションスタイルというものが、無自覚の内に出来上がっているものです。でも、2019年頃からその「スタイル」が少しずつ、変化し始めているかもしれません。2021年下半期、その「コミュニケーションスタイルの変革」が、一気に進む可能性があります。これは、前述した「古い鎧を脱ぎ捨てる」ことと関係があります。内なる問題が解消に向かうと、言葉遣いや話したいことの内容も、大きく変わるものなのだと思います。コミュニケーションスタイルが変われば当然、人間関係も変化し始めます。もし、この下半期「みんなの態度が変わったなあ」と思えたなら、それはあなた自身の変化によるものなのだろうと思います。


[お金について]

時期の項でも触れたとおり、8月後半から11月頭は、経済活動が「動く」時です。自分の手の中だけにムリにおさめようとせず、外部とのやりとりの中でお金を回し、経済状態を立て直していく、といったことが可能になります。たとえば給付金や融資、モノや資金の援助を受けるなど、外部との経済的・物質的やりとりのスケールが拡大していくでしょう。お金の流れを大きな枠組みで捉えることで、可能性が広がります。

2021年下半期の魚座のテーマは、「人に頼る」「弱さを受け入れ合う」ことです。経済活動にも、それは当てはまります。困ったときには助けを求め、逆に、困っている人にはなんとか、援助を試みる、といったことがうまく回るときなのです。
「助けてもらう」ことも「助ける」ことも、人のデリケートな部分を刺激しがちです。誇りを大切にしながら助け合い、正々堂々と生き延びる道を見つけることが、この時期のあなたには可能なのだと思います。