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2022年上半期は、魚座の人々にとって、ごく特別な時間です。
もちろん、私たちが生きる時間はすべて、とても大切な、特別な時間ではあるのですが、2022年上半期の星はそれでも、とても特別なのです。この時期の星は魚座の人々に、「あなたの核となるものは、これだよ」「一番純粋で本質的なあなたのありかたは、これだよ」と教えてくれているように見えるのです。
2022年上半期、魚座の人々は約12年のサイクルの「スタートライン」に立ちます。このフレーズをもしかすると、2021年5月から7月にも目にした人も多いかもしれません。魚座の「12年のスタートライン」は3回分けです。一度目は2021年5月から7月、二度目が2021年12月末から2022年5月上旬、そして2022年10月末から12月中旬です。中でもこの2022年上半期が「メイン」です。魚座の王様である海王星と木星があなたのもとに「そろい踏み」するのですが、次に同じ配置になるのは2188年、私たちが生きているあいだには、再び体験することはできません。魚座の人々が自分の世界観の深奥まで降りていって、「これだ!」というものを掴むことができる時間があるとすれば、きっとこの2022年、とりわけ上半期がふさわしいだろうと思います。魚座はあらゆる境界線をこえることができる、真に自由な星座です。救いの星座であり、愛の星座であり、イマジネーションと無意識、美しい幻想、人の最終的な、究極的な幸福のイメージを担う星座です。あなたのなかのそうした、限りなく自由で美しい本質に、あなたという人に最も合った形で触れられるのが、この時間帯であるはずなのです。
上記は非常に抽象的ですが、具体的にはおそらく「人生の新しい局面」「ターニングポイント」を迎える人が多いでしょう。転職や引っ越し、結婚や独立、出産など、人生にそうしょっちゅう起こるわけではないような、ハッキリした転機が訪れる可能性の高い時期です。全く未知の世界に思い切って飛び込んだり、過去に培ったものを一度「リセット」したりする人もいるはずです。木星が巡ってくるタイミングではしばしば、人生が一時的に「更地」のように見えることもあります。そこには、約12年をかけて新たに育てていける幸福の種が蒔かれているのです。種を蒔いたばかりの畑は、当然「なにもない」ように見えます。でも、実際には「なにもない」どころか、未来の豊穣のすべてがそこに詰まっています。
ヘルマン・ヘッセの『シッダールタ』という作品は、釈迦の一生を描いた小説です。その中に、「心の中の避難所」というフレーズが出てきます。人生のどんな理不尽に遭っても、どんなに悲しいことが起こっても、自分の中に確固とした「避難所」を持つ人は、決してへこたれたりしない、一時的にうずくまっても、またきっと起ち上がって歩き出せる、というのです。「避難所」は確かに、生きる強さの条件です。でも、その「避難所」がいつのまにか、「心の牢獄」に変わってしまうことがあります。自ら避難して入ったはずなのに、気づかぬうちにそこに閉じ込められて、出られなくなってしまうのです。もし、あなたの心の中にそうした悪い魔法がかかっているなら、2022年上半期は、その魔法を打ち砕き、牢獄から外に出ることができそうです。自分を守るためのものがいつの間にか、自分を縛るものに変わっていたなら、それをぶち壊す力を得られます。その力はきっと、新鮮な他者との対話、そして新しい学びからもたらされるだろうと思います。
[時期について]
1月は前月からの熱い多忙さの中にあります。ガンガンチャレンジして、多くを達成できるタイミングです。ただ、星座を問わずスピード感には欠ける傾向があります。先を急ぐことなく、「予定」に拘らず、柔軟にゆっくり歩を進めることで、この時期にしか見えない景色を見ることができるでしょう。
2021年11月から2022年3月頭まで「人に恵まれる・人に揉まれる」時期となっています。素晴らしい仲間や友が集まってきて、未来へのビジョンを共有できるでしょう。「一人では出来ないこと」に取り組むには、特別な好機です。
3月から4月半ばは「過去を振り返る」タイミングとなるかもしれません。特に2021年に取り組んだ活動の「続き」「第二章」に着手する人が多いでしょう。あるいは、2021年に仕込んでおいたものをここで「取り出す」ことになるのかもしれません。
2022年上半期全体を通して、あなたは前述の通り、特別なターニングポイントに立っています。新しいことを始めたり、「自分を変える」ことを試みたりと、いつもとは違った活動に取り組む人が少なくないはずです。そんなプロセスが「クライマックス」「山場」のような様相を呈するのが、この4月から5月です。特に4月後半から5月頭は、何が起こってもおかしくないような、ミラクルな時間帯となりそうです。いつもの自分からは考えられないような、大胆不敵なチャレンジができるでしょう。周囲もあなたのアクティブな活動を目にして、驚くかもしれません。
5月半ば以降は前述の「特別なターニングポイント」の嵐のような展開が一段落し、ひと息つけそうです。ここから2023年前半にかけて、経済活動が一気に活性化します。年明けから5月までの中で始めたことが、5月以降、大きな実を結ぶはずです。
また、5月から6月にかけては、なつかしい場所に帰りたくなるかもしれません。「原点回帰」の流れが生じています。長らく離れていたふるさとに帰って、新しいミッションを発見する、といった展開もあり得ます。
[愛について]
「人生の一大ターニングポイント」なので、大恋愛に飛び込んだり、好きな人と暮らし始めたり、結婚したり、といったことも起こっておかしくありません。人生を変えるような出会いに恵まれる人、「運命」を感じるような愛のドラマを生きる人もいるはずです。
あなた自身の急激な成長期でもあるため、これまでとは全く違ったタイプの人物に心惹かれる、といった変化も起こるでしょう。あなたの「人を見る目」が変わりますし、あなた自身の変化を目にしてあなたに惹かれる人も出てくるだろうと思います。自分が変わることで、恋愛も大きく変化するのです。
パートナーがいる人は、パートナーとの関係が変わるはずです。あなたが新しい生き方を選択する中で、お互いの役割分担や力関係、関わりのあり方などを変える必要が出てくるからです。相手がその変化に前向きに応じてくれるなら、二人の関係はさらに成長していくでしょう。
一方、あなただけが成長して、相手がそれに追いつけずにいる場合は、なんらかの調整が必要になるかもしれません。この時期、コミュニケーションは常に「意外性」を含んでいます。「話してもどうせ変わらない」と諦める必要はありません。むしろ、対話することでどんどん現状が変わります。対話があらゆる意味での「改革」につながっていくのです。
愛に強い追い風が吹くのは、4月から5月頭です。
また、愛を探している人は年明けから3月頭、交友関係の中から愛が芽生えるかもしれません。
[目標・仕事について]
約12年に1度の「ターニングポイント」ですから、仕事において新境地を切りひらく人もいるでしょう。新しい世界に飛び込む人、異動や昇進、独立などで新たなポジションに立つ人も少なくないはずです。思い切って挑戦し、見事夢を叶えることができる時です。年明けからサポートしてくれる仲間に恵まれますし、資金的な問題も5月以降には解決できるでしょう。
自分に合った仕事、自分らしい目標を目の前に据えることができる時です。何が自分の適性なのかイマイチわからずにいた、という人も、おそらく去年の5月から7月頃に、なんらかのヒントを掴んだのではないでしょうか。この上半期の中で「なるほど、これが自分に合った仕事だ!」というテーマに出会う人もいるだろうと思います。
特に、これまで合わない仕事にムリヤリ自分を填め込もうと四苦八苦していた人は、考え方を完全に変えることができるかもしれません。小さな靴にムリに足を詰め込もうとするのではなく、自分の足の大きさに合ったサイズの靴を探すのが、本来あるべき姿です。仕事もそうで、特にこの上半期は「自分のありかたに合う仕事・役割」を目指したときこそ、素敵なチャンスがみつかるだろうと思います。
5月以降は経済的な条件がよくなる時間となっています。「稼ぐ」ことに注力できる、貪欲な季節の到来です。
[家族・人間関係について]
2021年11月から2022年3月頭まで、仲間や友人関係におおいに恵まれる季節となっています。魅力的な人々に囲まれ、様々な刺激を受け、未来をともに作っていこうという気持ちを共有できるでしょう。「人」の好意によってとても動きやすくなっていきます。特に2月から3月頭は、人と出会い、関わり、人に揉まれながら、大きく前進できる時間と言えます。2020年に生まれた交友関係の輪がここで、絶大な威力を発揮するかもしれません。
家族については少々フライングになりますが、8月末から2023年3月にかけて「居場所が動く」時期となっています。ゆえにこの上半期は、「動く準備をする」時間となるかもしれません。引越や独立の準備をしたり、新たな家庭を作る準備をしたり、といった作業が進みそうな時間です。
くり返し書いている通り、この上半期は魚座の「一大ターニングポイント」です。人生の転機には引越や家族構成の変化が起こりやすいものです。新しいチャレンジのために身近な人を説得したり、周囲と意識あわせをしたり、なにかとコミュニケーションの重要性が増すはずです。
[お金について]
この5月から2023年5月は「ゆたかさの季節」で、平たく言って「金運のよい時期」と言えます。精力的に収入の途を切りひらく人が少なくないでしょう。収入を増やせる時ですし、大きな買い物をする人もいるはずです。
特に5月から7月頭は、精力的に経済活動を拡大できる時間帯となっています。欲しいものを手に入れる為に全力で「闘う」ことができる時です。チャンスも巡ってきやすいですし、あなた自身の才覚で、そのチャンスを更にスケールの大きなものへと育てられます。
日々、世の理不尽と闘い、チャレンジしていくために、「お守り」「防具」のような意味合いでファッションなどにお金を使う人は少なくありません。そうした「大きめの買い物」は、この時期にフィットしているように思えます。
ただ、散財気味になりやすい時でもあります。たとえば、「高価なものを持つことで人と張り合う」「お金を使うことで見栄を張る」ようなことは、あまり心を充たしてはくれないだろうと思います。その買い物が「心のお守り」なのか「見栄を張りたい」ためなのかは、なかなか区別がつきにくいところがあります。「他人の目に触れさせたいのか、自分の目で見ていたいのか」と考えると、その境目がわかってくるかもしれません。
5月からの「豊かさの季節」は、誰かが何かを与えてくれる時期ではなく、自分の手で何かをつかみ取れる時間帯です。「手に職をつける」「資格を取得して収入アップを目指す」「才能を活かしてビジネスに結びつける」といったことが容易な時期と言えます。欲しいものがある人は、自分の「手の力」を信じて、一歩踏み出してみたいときです。