2013年魚座の下半期の占い

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「いちばん好きな人と結婚してはいけない」
「いちばん好きなことは、仕事にしないほうがよい」。
こんなアドバイスを受けとったことがあるでしょうか。
「好きなこと」を自分の人生の中心に置こうとした瞬間
「それでは食べていけない」とか「世間を甘く見ている」とか
そんな、「あなたのための助言」をしてくる人がいます。
なぜ、この人たちはそんなにも
「好きなこと」「好きなもの」を怖れるのでしょうか。

私たちは自分を楽しませ喜ばせることをなぜか、否定しがちです。
本来はそれこそが、人を幸福にし、充実させるもののはずです。
なのに、それらを選び取ることは、実際、けっこう難しいのです。
大人に反対されたり、親にジャマされたりするのです。
好きなものを選び取ったり、自分が望むように生きたりしただけで
多くの人が、それを否定する人との闘いを強いられています。

本当に好きなことや好きな人を選ぶと、
その先に危険が待っています。
本当に好きな人と一緒になったあと、
その関係が壊れてしまったら、深く傷つくことになります。
本当に好きなことを仕事にして、それで失敗したら、
他の道に改めて進みなおすことは、ひどく苦痛です。
好きなことを仕事としたせいで、
自由な遊びが果たすべき義務に変わってしまい、
思うように楽しめなくなった、という人もいます。
自分の内面にしか価値の基準がないため、
他人に評価をゆだねたり、方針を決めてもらったりすることができません。
なにかまずいことが起こっても、全部自分のせいです。
好きなことや好きな人を選んだとき、
私たちは大きな自由と、ある種の孤独とを
同時に、引き受けることになります。
それを知る人は、これから好きなことをしようとしている人を見ると、
「やめておけ」と言いたくなるのでしょう。

苦しみの少ない、失敗しにくい、危険の少ない道。
他人に非難されにくい、恨まれも妬まれもしない道。
人が他人に勧めるのは、たいてい、そうした道です。
その道を自分の意志で拒否して、
敢えて、リスクの高い道を進むには、
とても大きなパワーが必要です。
自分の人生を丸ごと自分で引き受ける覚悟や、
誰のせいにもしない責任感が必要です。
それを避けて通る人のほうが、むしろマジョリティなのかもしれません。

でも、多くの人が、人生のある局面で、
リスクをとる選択をした経験があるのでは、とも思うのです。
人生の随所に、さまざまな分岐点があります。
何度か遭遇する二叉路や三叉路で、
「今までは人の言うとおり安全な道を選んできたけれど、
今度は、思い切って冒険してみようか」
と思い立つことが、
誰にでも一度くらいは、あるのではないでしょうか。
もちろん、すべての分岐点において、常に
「自分が心から望む道」を選択できる人もいると思います。
そこには、大いに個人差があるわけですが、
少なくとも2013年後半から2014年前半にまたがる期間において、
魚座の人の多くが、「リスクを引き受けて、心から望む方角に進む」
という選択を行うだろうと思います。
さらに言えば、そこで行われる選択は、
この先かなり長い時間にわたってあなたの人生を左右する、
非常に重要な選択であるはずです。

時期的なことを少し申しますと、
まず7月、以前好きだったことを思い出したり、
失ったと思った愛に再び巡り合ったりするかもしれません。
自分から、大切なものを取り戻すために動き出す人も
少なくないだろうと思います。
自分で自分に制限をかけていたことに気づいて、
そこから自由になるべく動き出せるタイミングです。
一方、恋愛や子育てで歯車が噛み合わなくなる場面も
もしかすると、あるかもしれませんが、
ここは焦らず時間をかければ、7月下旬には回復していきます。
8月はとても情熱的な季節となります。
やりたいことに向かってガンガン進んでいけますし、
いったんアクションを起こしたところで、
自分が本当に望んでいたことに気づかされ、
進めば進むほど、ことのスケールが大きくなっていきます。
9月はかなり忙しくなるでしょう。
頼まれ事が多くなったり、新しい役割を得たりするときです。
また、異動や転職、生活習慣の変更などによって
ルーティンワークが激変する人も少なくないでしょう。
10月から11月は、人間関係が活性化します。
同時に、キラキラしたチャンスに恵まれる人もいるはずです。
一方、タフな交渉事が発生する気配もありますが、
力を緩めずに闘えば、大きな戦利品が手に入りそうです。
12月は、「冒険」を意識することになるかもしれません。
自ら行きたい場所に行くための算段をし、
計画を立て、この時期か、あるいは新年にかけて
冒険を実行に移すことになるでしょう。

愛情関係については、強い強い追い風が吹く時期となっています。
フリーの人は恋人に出会うチャンスがたくさんあるでしょうし、
カップルも、関係が一歩も二歩も前進します。
子供が欲しい人にとっては、この下半期から向こう一年間、
やはり、チャンスが多い時期となっています。
愛を育てる時期ですし、何より「愛する」時期と言えます。
愛することも、創造的な活動も、
自分の中に衝動が生まれ、動機が育ち、
それを受け入れてもらえるかどうかわからない状態で、
外の世界に向かって自分を投げ出していく、という行為です。
あらかじめ相手から「こうすればうまくいく」
という正解を教えてもらうことは、不可能です。
答えのない世界で、私たちは自分の欲望に従って、
そのまま、踏み出していくしかありません。
2013年の下半期から2014年の前半にかけて、
魚座の人はそういう愛の冒険を続けていくことになります。
そして、最終的に、大きな愛の果実が手に入ります。

先日、「専業主婦はラクでよい」「いや、専業主婦も大変なのだ」
という議論を目にしました。
この議論が、当然のように
「立場によらず、忙しい人は善で、そうでなければ怠惰で悪だ」
という価値観を前提としていることに、違和感を禁じ得ません。
人が欲しがるものは、千差万別です。
自分が心から望んだことを選んでいるのであれば、
それが忙しさであれ、ラクチンな生活であれ、
誰に責められる言われもないはずです。
この時期、魚座の人が選び取るものが、
忙しさなのか、楽しさや自由な時間なのか、
それはほんとうに、人それぞれであろうと思います。
自分の中に価値の基準を創造し、それに従うことは、
決して簡単なことではありませんが、
この時期の魚座の人は、
手を伸ばせば「好きなもの」を必ず手に入れることができますし、
それによって、深い充足を味わうことになるはずです。