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ゴーギャンやゴッホのように、素晴らしい芸術作品を制作しながらも、生前は評価されることのなかった芸術家は多く存在します。
一方、生きている間に一世を風靡し、あるいは大成功を収めたような作家や芸術家が、没後、完全に忘れ去られてしまう例も、多々あります。
受け入れられなくとも死ぬまでその活動を続ける、ということ。
そして、大人気を得たものが忘れ去られるということ。
創造的な活動というものは、非常に不思議で、人間の合理的計算の範囲を遙かに超えています。
愛についても、同じようなことが言えるかもしれません。
誠実で愛情深い人がなぜか愛されない。
誰からも憧れられるような美しい人がなぜか、不幸な人生を歩む。
どう見ても尊敬に値しない人物が狂ったように誰かに愛されている。
欲望の対象としか見られていないのに、その相手を純粋な愛で愛し抜いている。
そんな不条理な光景を、どこででも見かけます。
「愛は美しく、欲望は罪深い」という観念を多くの人が自然に抱いていますが、この両者は分かちがたく、そも、欲望がなければ私たちは、生きていくことも生まれることもできません。
人から求められたり受け入れられたりしなければ、私たちは精神的にも経済的にも、生きていくことが難しい生き物です。
であるにもかかわらず、人から求められもせず、受け入れられもしないことを、延々と続けてしまうことができる生き物でもあります。
この2つの矛盾が奇跡的に噛み合ったところに、私たちは自分が確かに生きていていいのだ、という感覚を得ます。
つまり、自分が創造したものが誰かに「欲しい」と言われたり、自分の愛が相手の愛と結びついたりしたときです。
この出来事の奥底には、与えることと欲することの精妙な魔法が作用しています。
多くの人が、特に愛について「普通の幸せ」などというふうに「普通」という言葉を簡単に使います。
でも、愛の物語は、それをひとつひとつ聞いていると、どれも「普通」などと言う言葉がちっとも似つかわしくありません。
愛の物語を語るとき、それがどんな平凡なものでも、人々は「たまたまそうなって」とか「不思議とこうなって」とかいう言葉を使います。
きらきらと、星屑のような奇跡がそこにちりばめられていて、そうした奇跡の前で呆然とするしかないのが、私たち人間なのかもしれません。
2014年上半期、魚座の人の多くが、「創造性や愛」が「他者のニーズ」と不思議な具合に結びつく、その奇跡を体験することになるのではないかと思います。
「愛と欲望」が切っても切れないものであることを、そこで体験できるだろうと思います。
この「創造性」や「愛」はごく広い範囲にまたがるもので、芸術活動や恋愛のみならず、子供を作ることや利益を求めない活動に携わること、純粋に喜びを求めて取り組むこと、ペットを愛すること、誰かのファンになることなど、多岐にわたります。
どういう形でかはわからないのですが、2014年上半期、あなたは自分が心から望むことに力を注ぎ、それを「他者のニーズ」と触れあわせていけるだろうと思うのです。
つまり、自分がしたいと思ったことが、単なる孤独な独りよがりにならず、人の思いや乾きと結びついていく、ということです。
人に対して強い影響を及ぼし、また、人からも強い影響を受けることになるでしょう。
感受性がいきいきと覚醒し、多くの「意味」を世界中に見いだすことができるでしょう。
時期的なことを少し申しますと、1月から2月は交友関係が大きく広がるときです。
新しい出会いもあれば、古くからの友人関係がここで厚みを帯びて「復活」することになる可能性もあります。
友達や仲間との再会から、新しいミッションがスタートすることもあるかもしれません。
2月は特に、買い物や収入に関することなど、経済的な活動がきっかけで人との交流が生まれる気配もあります。
3月は少し先に来る転機に向けての「準備」を進めることになるかもしれません。
不要なものを整理したり、長らくの懸案を片付けたりできるタイミングです。
また、誰かと秘密を共有することで、人間関係に新しい光が射し込むかもしれません。
4月は星座を問わず、重要な転機となりやすいタイミングですが、魚座の人にとっては特に、愛に関すること、人から受け取れるもの、という面で、動きが生じやすいだろうと思います。
この時期にパートナーと出会ったり、子供を授かったりする人もいるかもしれません。
創造的な活動に携わっている人には、大きなチャンスが訪れそうなタイミングです。
5月は、どっしりとした追い風が吹くときです。
いろいろなことに明るい光が射し込むでしょう。
年明けからここまでバタバタした雰囲気の中にいた人も、ここで物事をしっかり着地させ、軌道に乗せていけるはずです。
6月は「居場所」に関して、時間をかけて取り組まなければならないことが発生するかもしれません。
身近な人や家族の誰かをサポートしたり、生活環境を変化させたりすることが必要になりそうです。
愛情関係については、この上半期全体を通して、素晴らしい追い風が吹く時期に当たっています。
既に愛の対象がある人にとっては、その愛をどんどん深め、あるいは育てていけるはずです。
フリーの人にも、なにかしら嬉しい出来事が起こるでしょう。
結婚したり子供を得たり、何らかの形で「愛」が増える時期となっています。
さらに、非常に官能的な雰囲気もあります。
ただ、誘惑も多い時期ですので、大切にしたいものがある人は、一時的な雰囲気に流されてあとで後悔することのないよう、十分注意が必要だと思います。
愛は「いいもの」と考えられていますが、これほど手間がかかり、危険で、たいへんなこともありません。
この「たいへんなこと」に自ら望んで踏み込んでいく以上、慎重さと果断さの両方が求められるのは、致し方ないことかもしれないと思います。
一般に「悩む」ときは、「正しい答えに到達できていないから」であることが多いと思います。
すなわち、きちんと考えて正しい答えに辿りつき、その通りに行動すれば、「悩み」は解決することがほとんどです。
でも、こと「愛」に関しては、こうした一般的な解決策が一切、通用しません。
なぜなら、「正解」に辿り着くことが「問題解決」への道ではないからです。
愛の世界においては、「悩みを生きること」そのものが「愛を生きること」です。
悩みを回避した愛は、おそらく、何も生まないのではないかと思います。
正解のないところに、悩みながら自分なりの答えを出し、それを元に行動を起こすのが愛であり、創造性です。
この時期の魚座の人は、そういう世界を生きることになるはずです。
全体が愛の追い風に満ちているのですが、その中でも特に強い追い風を感じられるのは、4月だろうと思います。