2015年魚座の上半期の占い

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「全体のイメージ」
新しい服を着たとき、なんとなくごそごそもそもそします。新しい靴を履いたときは、靴ずれができたりします。でも、それを着続け、履き続けているうちに、いつか身体に馴染み、身体の一部のようになります。
初めて身につけたものは、人から見ても「新品だな!」と思えるものです。下ろしたばかりの服は「服を着ている」のではなく「服に着られている」ような感じがすることもあります。一方、その人が長年気に入って、馴染みきっている服は、ごくその人に似合っているでしょうし、その人の内面をありありと映し出しているはずです。

「肩書き」や「立場」「社会的な居場所」にも、そんな所があるような気がします。たとえば「ピカピカの一年生」は、なんとなくぎこちなく、肩に力が入っています。新しい立場に馴染んでいない状態です。それが、月日を重ねるにつれてだんだんに自分のポジションや自分を取り巻くものに馴染み、充実していきます。ハタから見ても「サマになるね!」となります。

2015年上半期の魚座の人々が体験するのは、ちょうどそんなことなのかもしれません。新しい役割や肩書きを得て、それに見合ったナカミをぎゅうぎゅう詰め込んでいくようなタイミングなのです。新しい肩書きを得たばかりのときは、肩書きに見合う力も経験もない感じがして、心細いものです。たとえば、子どもが生まれても「まだ親になった感じがしない」という人がいます。子どもとのつきあいを重ねるにつれてだんだんと親になっていった、という話をよく耳にします。
形に見合うナカミを作ること。あるいは、ナカミを育てて行った結果、新しい形が出来上がるということ。この時期の魚座の人々は、その「ナカミ」に自分をどっかりと置いています。2014年後半から既に、そういう状態にあった人も少なくないでしょう。新しい「形」をととのえることと、ゆたかな「ナカミ」を殖やしていくこととを、同時並行的に進めている人もいるはずです。

もともと、魚座の人は非常に感受性が強い傾向があるのですが、この時期の「敏感さ」「感じやすさ」は、一つの武器となり得ると思います。というのも、この時期あなたが育てる力なり、前述のような「ナカミ」なりは、あなたが自分で感じとったことに応えていくことで強くなっていくからです。何かアクションを起こし、それへのフィードバックを感じとり、さらにアクションを起こし…というコールアンドレスポンスのようなことが、どんどん積み重ねられていったところに、あなたの充実した役割が出来上がります。

2015年上半期、生活がガラリと変わる人も多いでしょう。生活習慣やルーティンワーク、日々使う道具とか、重きをおくこと、食生活も一変するかもしれません。健康に問題を抱えていた人は、それを解決できるようなライフスタイルを一気に構築できるタイミングなのです。このことも、前述の「役割と、ナカミ」に結びついています。この時期の「役割」は、短期的なものではありません。何年もずっと担い続けられる、ロングスパンでの役割です。短距離走と長距離走では、スピードも、必要な条件も全く違います。この時期のあなたは「この先長く走り続けるために必要な条件、もの」を、しっかり揃えて行くことになるのです。

2015年上半期は、「訓練」に適した時期でもあります。身体を鍛えること、技を磨くこと、繰り返すことで覚えられること、経験を積んで初めて身につくこと。「頭でわかる」ことと「実際にできるようになる」こととはちがいます。この時期はあくまで「できるようになる」ことを目指すのに適しています。

2015年上半期以降、大きな責任を引き受けたり、高い権威を背負ったりする事になる人もいるでしょう。社会的な階段を大きくのぼるような時期なのです。その一方で、社会的な成功に歯止めをかけられたように感じる人もいるかもしれません。ですが、これは大きな誤解で、実は非常に大きな山を登り始めたゆえに「ちっとも進まなくなった」ように感じられるだけなのです。この時期は、短期的にどう見えようとも、長期的には「社会的な活動のピーク」「キャリアのピーク」のような時期に当たっています。この「ピーク」に、あなたは2015年上半期から約二年半ほどをかけて取り組み、一つの丈夫な舞台を創り上げることになります。2015年上半期はそのプロセスの「入り口」にあたるわけですが、特にあなたがここで恵まれているのは、「ナカミ」を一気に充実させることができるという点です。肩書きや立場というものは、あくまで外形的な問題です。肝心なのは、何ができるのか、どのくらいタフなのか、どういう個性があるのか、といったような、内容です。たとえば、同じ「営業職」であっても、具体的な仕事のナカミや方法論、優先順位などは、人によって大きく異なります。同じ「母親」であっても、子どもが受けとるもののナカミは、やはり、人によって大きく異なっているものだと思います。2015年上半期は、あなたなりの「ナカミ」を大いに充実させることができる時期と言えます。これは、ここから二年半をかけて社会的立場を踏み固める上で、大きな恵みとなるはずです。

「仕事や勉強など、外向きな活動への取り組み」
前述の通り、「キャリアのピーク」にさしかかる時です。背負うものが大きくなることで、プレッシャーやストレスを感じる人もおおいかもしれません。ですが時間をかけて馴染むにつれて、自分に合ったパフォーマンスが出来るようになっていくはずです。勉強においても仕事においても、かつてより大きな目標を目指したくなるかもしれません。または、目指していたものに違和感を抱き、別の目的地を選び直す人もいるでしょう。
今までは守られたり導かれたりしていたのが、今度は守り導く立場にたつことになるかもしれません。みんなでやっていたことを、一人で担うことになる可能性もあります。自分自身が重要な柱となって、仲間や組織、社会を支えていることを実感する場面もあるでしょう。少しムリかな、と思えるような役目に敢えてチャレンジするところから、なにかが始まります。

実力が飛躍的に「伸びる」時期でもあります。訓練や学習、経験は一つも無駄になりません。あれこれ考えるより、その場に飛び込んでしまった方が、話が早いかもしれません。人のマネをして技を盗んだり、自分なりに工夫してやり方を変えたりするところから、仕事や勉強の内容自体が広がっていきます。
また、今まで苦労して研究や勉強を続けて来た人は、ここへ来てその努力が実り、新しい場所へと引き上げてもらえるようなことも起こるかもしれません。成果が形になるタイミングです。特に、留学など、未知の世界で苦しみながら努力してきた人には、その経験に見合ったチャンスが巡ってくるでしょう。

経営者や、人を雇う立場やまとめる立場にある人にとっては、部下や被雇用者に素晴らしく恵まれる時期となりそうです。部下や後輩から教わることも多いかもしれません。

全体に、非常に忙しい時期となりそうですが、中でも多忙なのが6月以降です。10月頭くらいまで、キラキラギラギラといろいろな光に満ちた、目が眩むような時間を過ごすことになるかもしれません。

「やりたいことが見つからないけれど、みつけたい!という場合」
「所属する場所」を見つけるとよいかもしれません。勉強会に参加したり、チームに加わったりと、人と肩を並べて進んでいける場に立つと、刺激を受け取れそうです。もし、アルバイトなど一時的な活動を選ぼうとするときは「制服がある仕事」を経験してみると面白いのではないかと思います。

既に得意としていることをさらに向上させること、具体的な目標を掲げてそれに向かっていくことも良い方法だと思います。「二年後にはこの肩書きを手に入れよう」といったような、地道な野望も心にフィットするかもしれません。

さらに、学生時代の仲間に会いに行くのも、貴重な機会となりそうです。

「人間関係について」
人から寄せられるニーズや、自分のアクションへの人からの反応に、とても敏感になりそうです。といっても、単に反応に一喜一憂するということではなく、むしろ、「採りあげるべきフィードバックはどれだろう?」というふうに、前に進むための材料として、人の反応を感じとる力が強まっているということです。

人を世話してあげたり、逆に世話してもらったり、という場面が多くなるでしょう。言葉で話し合ったり、正面から向き合ったりするよりも、横から手を添えたり経験をともにしたりするところから、人間関係が育っていきます。
問題を抱えたり、悩んだりしたときは、身近な人に相談すると、それがきっかけとなって人間関係が厚みを持ちます。強がって事情を隠してしまうと、かえって関わりがこじれるキケンもあるようです。

人間関係の中では、いつのまにか「働きかける側・受け止める側」「上に立つ側・下に回る側」「意志決定する側・従う側」など、目に見えない立場が出来上がってしまうことがあります。この時期は不思議と、人との関わりの中にそうした立場性が根を下ろしやすい感じがするかもしれません。不本意な立場を強いられるような場合は、思い切って是正を求めることが大事だと思います。
また、この時期は「役割」にスポットライトが当たっているのですが、「役割」を拡大解釈して、内容を詰め込みすぎてしまった結果、自分自身が「役割」に振り回されるようなことも起こるかもしれません。個人としての自分、自我、といったものを見失わないよう、時には一人になる時間を作ることが大事だと思います。

コミュニケーションが活性化しそうなのが、3月半ばから5月半ばです。多くの人と語り合い、いろいろな話に耳を傾けて、人と関わるための「通路・架け橋」を作って行けそうです。
少々フライングになりますが、8月以降約一年に亘る「出会いの季節・人間関係の活性化の時代」が到来します。人間関係の最盛期は、2015年下半期からですので、上半期はそこに向かう「準備期間」と捉えるのも面白いかもしれません。

「恋愛や愛情について」
1月後半から2月中旬にかけて、素晴らしい時間が訪れます。ジェットコースターのようなハイスピードの恋愛を経験する人もいるかもしれません。とてもドラマティックな雰囲気に包まれています。
さらに、5月から6月頭にも、キラキラした愛の季節が到来します。この間、少しコミュニケーション上の行き違いや、他の(おそらく家族や居場所に関する)ことが忙しく、ちょっと待ち時間が発生してしまう場面もあるかもしれませんが、おおむね「嬉しい流れ」を体感することができるでしょう。

実は、少々フライングになりますが、2015年は上半期ではなく下半期が「パートナーシップの時間」となっています。年の後半から2016年前半にかけて、出会いや大事な約束を交わすような出来事が起こりやすい時期となっているのです。つまり、2015年上半期の段階で既に恋人がいる人は、前進のための準備期間を過ごすことになるのかもしれません。また、2015年上半期の出会いが、2016年にまたがって、大切なパートナーシップへと発展していくのかもしれません。

カップルやパートナーのいる人にとっては、「お互いのために何ができるか」「パートナーシップにおいてどんな役割分担になっているか」ということが、研究課題となるかもしれません。もし、不公平さを感じていたり、関係性における窮屈さや違和感に耐え続けたりしているならば、2015年上半期に、しっかりとその構造を組み立て直すこともできるのではないかと思います。

「大まかな流れ、タイミング」
年明けは、人から見えない部分での忙しさがあるかもしれません。旧年中にやり残したことを片付けたり、隠れた問題を解決したりすることになりそうです。一月半ば頃から2月中旬にかけて、ガツンと忙しくなっていきます。この時期は思い切った「勝負」に出たり、がらっとイメージチェンジをはかったりする人もいるかもしれません。新しいことに挑戦し、そこでキラキラした結果を出せそうなタイミングです。また、この時期は人の愛情や好意を感じられる場面も多いでしょう。

2月中旬から3月にかけて、経済状態がガツンと変化するかもしれません。新しい収入の途を切りひらいたり、欲しいものを手に入れるためのアクションを起こしたりするような時期です。入る方も出る方も振り幅が大きく、思い切った賭けに出る人もいるかもしれませんが、過剰な楽観は危険を伴う気配もあります。果敢さと慎重さの両方を意識して。
3月後半、特別な「スタート」を切ることになるかもしれません。この時期は少々ドラマティックな雰囲気が漂っています。古い鎖を断ち切って新しいことを選び取るチャンスが巡ってくる気配があります。

4月から5月は、フットワーク勝負となります。どんどん外へ出て、おもしろいものやいいものをキャッチしたいときです。勉強や取材活動などにも得るものが多そうです。コミュニケーションが広がりますし、時には熱い議論も発生するかもしれません。

5月半ばから6月にかけて、「居場所」が動く気配があります。引越やリフォームなど、物理的に環境が変化するかもしれません。また、外に出ていた家族が帰ってくるなど、「蘇る」ものがある時期でもあります。長らく帰っていなかった実家に、久方ぶりに帰ってみたら、意外な宝物が見つかるかもしれません。
5月から6月頭は、素敵な愛に恵まれる時でもあります。さらに8月にかけては、クリエイティブな活動に打ち込める時期となっています。
6月から10月頭にかけて、あなたの努力や成長ぶりが大いに認められたり、賞賛される場面が増えていくかもしれません。日常生活やルーティンワークが喜びに輝くような季節です。健康状態も好転しそうです。