2015年魚座の下半期の占い

アーカイブ記事

「全体を眺める総論」
「憧れの作家の方にどうしても会いたくて、苦労して勉強して、編集者になった」という人がいます。
この編集者さんは念願叶って、その作家の方に直接会い、話をする機会を得たそうです。
「そこまで行かなければ出会えない人」に会う、それを目指して努力して、いつのまにか自分の社会的立場や仕事ができあがる、ということも、結構珍しくないのかもしれません。
あるいは「憧れ」でなくとも、「ライバルと競争していたらいつのまにか、とんでもない遠い場所まで来てしまった」ということもあるかもしれません。
「憧れの人のところまで必死に上がっていく」「競争を経て、上まで上り詰める」といった「上昇」のイメージは、物語にもよく描かれます。

2015年下半期の魚座の人々は、ちょうど前述の「作家に憧れて編集者になった」人のように、「出会い」と「上昇」のイメージが絡み合った世界を生きることになります。
ですが一体「出会い」とは何なのでしょうか。
誰かに出会っていきなり意気投合することがあります。ある人が言ったことが、なぜかずっと忘れられないこともあります。自分が今悩み果てていることについて、あざやかに応えてくれる「他者」に巡りあうことがあります。
そのとき、私たちは心から驚き、「奇跡」や「縁」を感じます。

でも、もしそのときの私たちが、何の悩みもなく、違和感も覚えず、何の問題にも直面していなかったら、「その人」に出会ったとしても、何も感じなかったのではないでしょうか。
自分が、あくまで自分自身の問題として、何事かに「直面」しているとき、心がふるえるような出会いが訪れます。
冒頭にご紹介した編集者も、「憧れの作家」に本の中で出会ったとき、すでに「道を探している」最中だったのかもしれません。
自分の心に響くような目的地、打ち込める対象、憧れる価値のあるものを真剣に探していたからこそ、その作家を見いだすことができたのではないでしょうか。
私たちは「他者」と出会ったとき、同時に、未だ見いだされていなかった「自分自身」とも、そうやって出会っているものなのだろうと思います。

仕事で悩んだとき、恋愛に躓(つまづ)いたとき、家族の世話で苦しんでいるとき、病気やケガをしたとき、経済的な問題を抱えたとき、進路が見つからないとき。そうした自分の人生における「大問題」に直面したとき、私たちはその問題を通して、誰かに出会います。
2015年下半期の魚座の人々が「大問題を抱える」ということではないのですが、少なくとも、新しい社会的立場を引き受けるに当たって、ある種の緊張感と、「どうすればいいのだろう?」という戸惑いを感じることはあるはずです。
そのとき、あなたはその迷いや緊張をきっかけとして、「誰か」に出会うのです。

2015年下半期以降、魚座の人の多くが、ちょっとひるみを感じるほどの、大きな社会的チャンスを?むでしょう。
高いところに登れば、どんなに安全な場所であろうと、慣れるまでは目が眩みます。そうした「上昇」を経験し、その中で、あなたは新たな自分の活躍のステージを、じっくり腰を据えて築いていくことになるのです。
2015年下半期から2016年の半ばにかけて、あなたは「上昇」の道のりを全力でバックアップしてくれる「他者」に出会います。その人との関係が、あなたの「ステージの構築」に、深い意味を付与します。
この下半期以降、魚座の人々は「上昇」と「出会い」を縦糸と横糸として、一枚の大きな布のような新しい世界を一気に、織り上げてゆけるはずです。

「自分自身のこと(心、身体、夢、成長)」
2015年下半期から2016年9月頭という時間帯は、魚座の人にとって「出会いの季節」です。ここで「一対一で関わる他者」はすべて、あなたに大きな影響を与える存在であると同時に、クリアなあなたの「鏡」でもあります。
鏡を見たとき、自分の美しさにうっとりする人もいれば、あれこれと欠点を見いだしてしまう人もいます。無意識に髪や服の乱れを直し、一番良く見える角度を探すこともあるでしょう。相手の前での自分の反応も、鏡が見せてくれるものの一つです。
鏡の中に見えてくる「自分」は、自分が予想した以上の部分もあれば、予想を下回る部分もあります。それをどちらも受け入れた上で、どう生きていくかを選ばせてくれるのが「鏡」なのかもしれません。
この時期出会う人々を通して、あなたは新しい自分を知り、自分を変えてゆくのです。

「他者のこと(人間関係、役割、ギフト」
8月以降、魚座の世界での「人間関係」は花盛りです。2016年9月上旬まで、多くの出会いを経験することになるでしょう。また、すでに出会っている人々との関わりも活発になります。人に会う機会が増えますし、会った場で得るものも大きくなっていきます。
人間関係において、魚座の人は「距離」をあまり気にしません。ゆえに、他人の距離感とのズレや、リズムの噛み合わなさに躓くこともあるようです。これまで人間関係がうまくいかなくて悩んでいた人は、この時期に「どうすればズレを少なく抑えられるか」という技術を学べるかもしれません。

6月から10月上旬にかけて、人の世話をしたり、サポートしたりすることが楽しく感じられるかもしれません。そうした活動の中から、恋愛や楽しいことが生まれます。

2014年後半から2015年前半にかけて、新しい「役割」「責任分野」を引き受けた人も少なくないと思います。そこでの経験が、2015年半ばからの人間関係において、大いに役に立ちます。

「外の世界(仕事、勉強、社会的な活動、目標)」
社会的な立場が「一段階上にあがる」ようなタイミングです。
たとえば、教えられる立場から教える立場に転じたり、従う立場からまとめる立場に変わったり、といったことです。また、これまでは人に手伝ってもらっていたことを、ここからは自力でやらなければならなくなるのかもしれません。独力で何かを成し遂げることの醍醐味を、2015年下半期から2年ちょっとをかけて、学んでいくことになるでしょう。
魚座の人々は、権力や権威といったものをあまり好まない傾向がありますが、そうした力は、世の中において「誰かが担わなければならない」ものでもあります。
この時期、自分自身のためでなく、あくまで仲間のため、誰かのため、社会のためといった意味で、みずから権力や権威を引き受けることになる可能性があります。たとえば、「学校の先生」は、教室における一つの権威であり、権力者と言えます。力を握ったものが持たなければならない心の清らかさ、やさしさ、強さといったものが、あなたの中にすでに大きく育っていることが、ここから2年ほどの中でわかっていくかもしれません。

「中の世界(居場所、身近な人々、所有、土台)」
9月から12月にかけて、経済的な環境が一変するかもしれません。特に9月後半から11月は、その変化の振り幅が大きくなりそうです。突然大きな買い物をすることになったり、収入の途が変わったりする可能性もあります。重みのあるギフトを受けとる人も少なくないでしょう。

8月末から11月頭にかけて、居場所に誰かが居候したり、逆に、あなたが誰かの生活空間に「間借り」したような状態になるかもしれません。その経験によって、生活に関する考え方が変わったり、経済面での「流れ」が変化したりするかもしれません。

「恋愛について」
2015年8月から2016年9月上旬まで、「パートナーシップ」に強い光が当たっています。パートナーを探している人には出会いのチャンスが巡ってきます。結婚する人も多いでしょう。
また、すでにパートナーがいる人にとっても、二人の関係をゆたかに育てていける、とても素敵な時間となるはずです。

パートナーとの間に問題を抱えている人は、その問題がお互いに無視できないほどに大きくなり、必然的に問題に真正面から向き合うことになるでしょう。
このとき、前述の「鏡」の比喩がそのまま、ここにも当てはまるかもしれません。お互いがお互いの鏡のような存在であることを、再認識させられる場合もあるでしょう。

6月末から8月上旬にかけて、愛の世界が大いに活性化します。チャンスも増えますし、「展開」が増えていきますが、それと同時に、隠れた問題も表面化しやすいでしょう。
ケンカしたときは「別れる」「終わりにする」などのラストワードを簡単に使わないよう、気をつけたいところです。

「タイミング」
6月末から8月上旬は、楽しいことの多い時期となっています。やりたいことにとことん打ち込めるでしょう。
クリエイティブな活動に取り組んでいる人は、この時期「産みの苦しみ」を味わいつつも、大きな結果を出せそうです。

8月から10月上旬にかけては、精力的に「やるべきこと」に打ち込む人が多いかもしれません。あなたに強いニーズが寄せられ、それに応えていくところから、いろいろな「芽」が出ます。
特に、この時期に活発した結果、それを目にした人がこのあとで声をかけてくれて、新しい展開が始まる、という可能性も高いようです。

9月は、不思議な「縁」を感じる場面があるかもしれません。
特別なタイミングに、直観的に下した決断が、素晴らしく「的を射て」いる、といったことも起こりそうです。

10月から11月前半にかけては、前述の通り、人間関係が華やかに活性化します。公私ともにパートナーを得るようなタイミングです。人に会いに行く機会が増えますし、人との関わりを「伝う」ようにして、物事が進展していきそうです。

11月後半から12月にかけては、パートナーや関わっている人々の経済状態に変化が起こりそうです。それに呼応する形で、あなたの経済的条件も変化するかもしれません。

12月は、旅に出る人もいるかもしれません。特に、過去数年の中で「行きたくても行けない」状態だった場所に旅立てそうです。