2020年魚座の上半期の占い

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オープンに広げること、手の中に秘すること。

たとえば「特許を取る」と、権利を守ることができます。
でも、特許を取った当の技術は、公の文書となるため、公開されてしまいます。
他の人がそれを用いる時には、権利を主張できるものの、
「知られてしまう」ことは、避けられません。
ゆえに、特別な技術を開発した会社が、あえて特許を取らずに
「社外秘」とだけして、秘密を守って技術を使い続けることがあります。
この場合、もしほかの人にその技術を見抜かれたり、
こっそりまねされたりしても、異議を唱えることは難しくなります。

物事を「秘密にする」ことは、あまりいいこととされません。
秘密に「された」ほうは疎外感を覚えてしまいますし、
そもそも、隠さなければならないことというのは、
あまりいいことではない、と考えられがちです。
でも、上記のように「あえて特許を取ることで公開してしまわず、
秘密として守り続ける」というように、
秘密にすることで前向きな意味や価値が生まれることもあるわけです。
小説家や漫画家は作品の構想を練るとき、外部にその中身を漏らしませんし、
映画やドラマでも、キャストは段階的に発表され、「ネタバレ」は厳禁です。
秘密というものは特別な魅力を持っていて、人の心を強くひきつけます。
「隠されている」というだけで力が生まれるものは、
世の中にたくさんあるのです。

2020年上半期、あなたはどんどんオープンに活動を広げ、
人的ネットワークを拡大していくことになります。
ですがその一方で、
たとえば上記の、特許や小説のプロット、映画のエンディングのように、
「秘しておく」部分をも、広げていくことになるかもしれません。
自分の中だけで練り上げるもの、人の手を交えないからこそできるものを、
深く追求していくことになるのではないかと思うのです。
それは武器であり、力になります。
「古い武器を捨てて新しい武器を作り上げる」ということも、
2020年から2021年のテーマとなっているのですが、
まずはその最初のプロセスを、一人で進められるところまで、
進めていく必要があるのだと思います。

2017年の終わりごろから、あなたは少しずつ、
未来のビジョンを描き続けてきたのではないでしょうか。
そのビジョンが華やかに完成するのが、この2020年です。
未来の計画を立てる時は、これまでに培ってきたもののどれを「捨てるか」を
考える必要も出てきます。
たとえば引っ越しの時はたいてい、処分品が出るものです。
また、カラにしたこれまでの住居をきれいに掃除する必要もあるでしょう。
未来に向かって飛躍するプロセスが具体化すればするほど、
過去にまつわることで「けじめをつける」「ケリをつける」「義理を果たす」
といったアクションも必要になるものなのだろうと思います。
ここから未来に向かうために、あえて過去とのコンタクトを密に取り始める、
という動きも、この上半期にはビビッドに生じるでしょう。
天と地とを同時に視野に入れながら、道を作りつつ進める時間帯です。

・時期について
1月から2月半ばにかけては、ひときわ忙しい時期となっています。2019年中にあなたが自らの手で切り開いたフィールドにたくさんの人が集まってきて、とても賑やかな状況になるでしょう。あなたが目指す目標を周囲の人々が共有してくれて、みんなでワイワイ山のてっぺんを目指すような、忙しくも楽しい時間となるかもしれません。
さらに1月半ばから2月上旬は、素晴らしい愛の季節でもあります。自分らしさをのびのびと出せますし、それによって人から褒められたり、誘われたりする場面が多くなるでしょう。また、2月から4月頭にかけては「再会」の気配も濃厚です。遠くから古い仲間が訪ねてくれるなど、うれしいことがたくさん起こるはずです。あなたの方からも、誰かのもとを訪ねて行って得るものがあるかもしれません。

2月半ばから3月は、未来に向かうビジョンを描き、すぐに具体的な計画に落とし込んでいく、といった作業に追われそうです。中には転職先を探すなど「新天地」を求めて動く人もいるはずです。「次」が視野に入ることで、これまでこだわってきたもの、縛られてきた条件などを切り離すことができます。魚座の人はときどき、不思議なほど一つのことにこだわることがあるのですが、ある時期が来ると、そのこだわりを嘘のように簡単に手放してしまったりします。そうした「不必要になったこだわりのリリース」が、このタイミングで発生するかもしれません。

5月半ばから6月は、「勝負」の時間帯です。自分自身と戦う人もいれば、何か新しいことに挑戦する人も少なくないでしょう。自分の手元に主導権が回ってきますので、かなり思い切った行動を起こせそうです。特に「居場所を美しく豊かにしたい」という思いがあふれる時期なので、引っ越しなどの計画を自ら進めていく人もいるでしょう。家族が増える気配も。

・愛について
「ドキドキハラハラのときめく恋愛!」というイメージよりは、「二人でこたつに入って、のんびりミカンを向いて、猫を抱いている」といったイメージが、この時期の魚座の愛にはぴったりくるようです。ほのぼのした愛、場を共有する愛、家族愛、といったあたたかな愛が展開しやすい時期なのです。
遠く旅に出るような冒険のデートより、近所を散歩して素敵なお店を見つけるようなデートのほうが、愛がすくすく育つでしょう。
ドラマティックな愛の告白を計画するより、何気なくもおだやかな時間をできるだけ二人で過ごし、その時間をつなげていくことの方が、より深く愛にコミットできる時期と言えそうです。

愛を探している人は、身近な環境のなかで愛が見つかりそうです。地域コミュニティの活動や地元のお祭りなどから愛が芽生えるかもしれません。あるいは、家族の誰かの紹介で、パートナーが見つかる、という人もいそうです。

すでにパートナーがいる人は、一緒に過ごす時間が多くなるでしょう。二人で料理をしたり、散歩したり、という日常に、無限の価値を見出せます。「暮らし」というゆりかごの中で美しい愛が育ちます。

愛に特に追い風が吹くのは1月半ばから2月上旬です。フリーの人は1月前半、6月後半に、ドラマティックな出会いが訪れるかもしれません。

・住処、家族、人間関係について
住処や家族に関しては特に4月から8月頭にまたがって、素晴らしい愛の季節となっています。家族愛がいつもよりずっと強く感じられるでしょうし、住処を美しく豊かにしていける時期でもあります。
生活環境は私たちが自分で思う以上に、私たちの心に強い影響を及ぼしています。この上半期は特に、「環境から、好ましい影響を受け取る」ことができる時期と言えるでしょう。

人間関係については「仲間」がどんどん増える時期となっています。2017年の終わりごろから少しずつ仲間を増やしてきた人が多いのではないかと思いますが、ここまでの努力がここで一斉に「花開く」ように感じられるでしょう。
漠然とした人的ネットワークを、一つの団体のような形にまとめ上げるなど、なにか大きな計画を遂行する人も少なくないかもしれません。人を自由な形でまとめていける時期です。

・仕事、勉強について
仕事に関しては2019年が「大活躍の年」だったわけですが、2020年はそれを受けて「その先」を構想できる時期となっています。仕事では特に、何らかの実績がないと仕事のスケールを拡大することが難しいものですが、2019年にあなたが打ち立てた実績を受けて、2020年はもっと大きなスケールのものを狙えるようになってくるのです。そのための構想を練り、計画を立案して、仲間を募る、といったことがこの2020年上半期の主なテーマとなるかもしれません。

特に年明けから3月にまたがって、かなり大胆なプランを立ち上げる人が多いでしょう。「安全にできそうなこと」の中に小さくまとまるのではなく、リスクを負ってでもより大きな方向に向かおう、と思えるのは、2019年のあなた自身の奮闘あってこそです。

勉強に関しては、2018年頃から学びのスタイルを変えつつある人が少なくないはずです。それを受けて、特に3月から4月頭に、新鮮なアウトプットができる気配があります。
「共に学ぶ仲間」にも恵まれるでしょう。勉強会や読書会などに参加し、あるいは主催して、多くを学ぶ人もいるはずです。

・お金について
2020年、経済活動に関して大きな動きが起こるのは、少々フライングになりますが、6月末から2021年の年明けにかけての期間です。ゆえに、この上半期は、下半期の勝負に向けて着々と準備を進めていく時間、と位置付けることができます。どうしたら稼げるか、とか、今の自分にはどんなものが必要か、とか、どのくらい稼ぐ必要があるのか、心から欲しいと思えるものは何なのか、等々、自問しながら情報収集していくことになりそうです。
年の後半「一緒に稼ごう!」と思える仲間を探す人もいるでしょう。2020年は1年を通して「だれと行動するか」が、とても大事なポイントなのです。

・健康について
環境を整えること、人と多く交流する中でもプライベートはきちんと切り離しておくことが、この時期の健康のポイントだと思います。
賑やかで忙しい時期なのですが、忙しくなればなるほど、魚座の人は「公私」を混ぜてしまいがちです。もともと物事を切り分けるのがあまり好きではない人が多いので、なんとなく「全部仕事」「すべての時間を友達のために使う」など、バランスが悪くなりやすいのですが、この時期は公私をしっかり分けて、休息の時間を作り、何よりそれを可能にする「物理的環境」を整えることが大事だと思います。「自分の部屋を居心地よくしておくこと」「居心地のいい自室で安心して過ごすこと」は、誰もができていそうで、じつは結構難しいことです。後回しになりがちですし、人から見えない部分なので「面倒くさい」となってしまうのです。でも、ゆがんだ環境に自分をはめておくと、自分にもまた、ゆがみが生じるものではないでしょうか。「自分がいる場所」を美しく豊かにしておくことは、立派な「健康法」なのです。