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「はじまる」時です。いろいろなことが主に3月から5月にかけて、始まります。
キャリアのスタートラインに立つ人、周囲の人々に対して新たに大きな責任を背負う人、夢を叶えるために動き出す人、生活や活動の場がガラッと変わる人もいるでしょう。この「スタート」は、一瞬で終わるようなものではありません。この上半期から来年半ばにまたがる約1年ほどの時間全体が、まるごとドラマティックなスタートラインなのです。
たとえば、資格取得や進学のための「受験」は、受験勉強からそのプロセスが始まり、受験当日があり、合否の発表までが全体としてひとつのスタートラインと言えます。この3月から5月にかけてそうした活動の中に入っていく人が少なくないはずです。人生を変えるための一連のプロセスを選び取り、動き出せるのです。
過去数年、不思議と「分離」や「抑制」の感触が強かったかもしれません。物事がシンプルになり、しがらみから解放される一方で、タスクが少なくなったり、他者との間に距離ができたりと、生活を埋めるものの密度が薄くなったような気がしていた人もいるのではないでしょうか。どこか「疎」な雰囲気があったのではないかと思うのです。
であれば、2023年上半期は、盛りだくさんに、密に、内容がみしみしと詰め込まれる感覚があるでしょう。スカスカだった時間がびっしり埋まり、静かだった空気に喧噪が湧き上がるのです。責任感や義務感が野心に、ムダを切り落とす意識がどしどし仕入れる意識に、パチンと切り替わります。2022年8月末から経済状態がガラッと変わった人もいるかもしれませんが、そこから「欲しいもの」がたくさん視野に入る可能性もあります。豊かで賑やかな時間が、この上半期のあなたの世界に流れ込んでくるのです。特に、ここで燃え始めた野心は今後長く、あなたの生活の目標として輝き続けます。これも「はじまり」です。
2023年上半期という「はじまりの時間」は、「目の前の現実に対し、本気になる」ことがとても大切です。リアルに、具体的に、論理的に物事に取り組む姿勢が不可欠なのです。
なぜなら、この時期「いつかこんなことができればなあ、ムリかなあ」「自分の未来はこのままいくと、どんなふうになるんだろう」「この先いいことがあるかなあ」などと、フンワリした空想をしてしまうと、その空想がだんだんと、「妙な不安」へと化けていく可能性があるからです。
もちろん、夢を見たりイマジネーションを描いたりすることは、いいことですし、楽しいこと、大事なことです。ただ、「未来の自分」についてあまり身の入らない空想を続けてしまうと、根拠のない空想がお化けのような悲観や不安に早変わりし、未来が怖く感じられてしまうかもしれないのです。
それを防ぐには、「目の前の現実に対し、本気になる」ことが効果的です。未来を漠然とした、自分を待っている風景のように思い描くのではなく、「今現在取り組んでいることの延長線上にある、もう一つの現実」として捉えなおすと、不安や悲観は消し飛びます。未来はどこか遠くにある幻影ではなく、今踏みしめている階段の段を、一段一段上っていった先に、ちゃんと続いているのです。
5月は、特別な出会いの時間でもあります。誰かと出会い、その出会いが未来への扉となって、新しい世界に踏み出していく人も少なくないでしょう。あなたの世界の「登場人物」がこの春、ガツンと増えるのは、あなた自身がそれを望んでいるからにほかなりません。何かを願えば、生活全体がその方向に流れ出し始める、とても力強い時間帯です。
木星があなたのもとに巡ってくる5月17日以降、「約12年に1度の、人生のターニングポイント」に入ります。木星は古くから「大吉星」、幸運の星と考えられています。この星が巡ってくる時期は「幸運になる」と考える人も少なくありませんが、私はかねてこの時間を「幸運期」ならぬ「耕耘期」と呼んでいます。というのも、木星が巡ってくる時間帯は、その時期だけ棚からぼた餅が落ちてくるような、受動的で短期的な「幸運」を扱うわけではないと思うからです。木星が巡ってくる時期、あなたの可能性の畑が一気に耕され、そこに、ここから12年をかけて育てていける幸福の種が蒔かれます。しっかり耕して種を蒔いたばかりの畑は「更地」、何もないように見える場合もあるわけですが、そこには「何もない」どころではなく、あらゆる可能性がみっしりとばらまかれています。2023年上半期、人生の転機が訪れたら、「これが幸福の種か!」と捉えなおしてみると、そこで起こっていることの本質が見えてくるはずです。
[時期について]
年明けは懐かしい場所に再訪する機会が増えるかもしれません。久々に故郷に帰る人、遠く離れた旧友に会いに行く人もいそうです。距離を超えることで過去にタイムスリップするような、不思議な体験ができる時です。
仕事や対外的な活動に関して、キラキラしたチャンスが巡ってくる気配もあります。スロースタートでゆるゆると着手し、3月までに一気に仕上げる、といった展開になるかもしれません。あるいは、ここで始まったことが意外にも、今後長くライフワーク的な活動に繋がっていく可能性も。
1月半ばまでもたついていた状況も、下旬から2月には一気にスピードアップします。2月は特に、とても忙しくなりそうです。仲間に恵まれ、未来に明るい希望が出てくる、賑やかな時間です。
3月は星座を問わず、重要な転機を迎える人が多いタイミングです。牡牛座の人々にとっては特に、人間関係に大きめの変化が起こる可能性があります。友達から何かしら相談事を持ちこまれたり、変わった人に出会ってここから徐々に親しくなっていったり、といった展開があるかもしれません。交友関係において、「時間をかけた取り組み」が始まりそうなのです。
また、新しい夢に出会い、追いかけ始める人もいるかもしれません。こちらも、長い時間をかけた道のりとなりそうです。
4月はフットワークよく動き回る季節です。ここから6月頭にかけて、何度も同じ場所に出向き、その場所を「いきつけ」「テリトリー」に変えていけます。人間関係も、くり返し会ったり、何度も語り合ったりする中で、結びつきが強まっていきます。
5月17日、あなたの星座に木星が入ります。ここから2024年5月にかけて、「約12年に1度のターニングポイント」です。これ以降、人生が一変するような転機を迎える人、転職や引越、結婚、出産など、人生でそうしょっちゅう起こらないような大イベントが起こる可能性があります。変化を嫌う傾向がある牡牛座の人々ですが、ここからは「いつも通り・今まで通り」に拘らないことが大切です。
5月下旬以降、「居場所が動く」時間となっています。家の中で様々なイベントがバタバタと起こり、日常生活の風景が変化します。引越や家族構成の変化なども起こりやすい時で、ここでも「いつも通り」を変える必要が出てきそうです。ここから10月上旬にまたがって、より美しい、愛に溢れる、居心地のいい居場所を再構築できる季節です。
[愛について]
2022年2月頃から「縁」を象徴するポイントがあなたの星座に入り、2023年7月まで位置しています。この間、言わば「縁が結ばれやすい時」と言えます。パートナーを探している人はこの上半期に、素敵な「縁」を見つけられるかもしれません。また、5月半ばに始まる「約12年に1度のターニングポイント」は、人生を変えるような大事な出会いがある時期です。真剣に人生を分かち合う相手を探している人ほど、この上半期はチャンスが掴みやすいはずです。
カップルは思いやりが大切な時期です。助け合うこと、弱い部分に寄り添うことで愛が育ちます。「二人だけの時間」を意識的に作ると、あたたかな心の結びつきを強化できるでしょう。デートは静かな場所、落ち着く場所、二人の昔話で盛り上がれるような場所がこの時期に合っているかもしれません。
この上半期は「自分のことで手一杯」になりやすい時間でもあります。また、経済活動が活性化したり、交友関係において重要な役目を引き受けたりと、愛とは別の分野で忙しくなるため、すれ違いが生じやすいのです。パートナーとお金のことでぶつかったり、交友関係についてとがめられたり、といった「愛以外の問題で揉める」のは、ある意味不毛です。愛の関係にしっかりと意識を向け切れていないために、他のことが「一見愛の問題のように見える」だけなのです。忙しい時ほどコミュニケーションや何気ないスキンシップを心がけることで、こうした「問題のすり替え」を避けられるはずです。
愛に強い追い風が吹くのは3月半ばから4月上旬です。3月上旬、5月上旬にも「愛のミラクル」が起こるかもしれません。
[人間関係・家族について]
同僚との関係、仲間との関係、交友関係などにおいて、新しいフェーズに入る時です。
3月以降、目上の人や年上の人々との距離が縮まります。今までは距離を感じていたような人々と「友達付き合い」をすることになりそうです。少し背伸びをする場面、プレッシャーや緊張を感じることもあるかもしれませんが、この経験によって大きく成長できます。ここで友達になった人々とは、この先長く付き合えるはずです。
3月以降の交友関係は「少数精鋭」になる傾向もあります。みんなでワイワイやる、という賑やかさは影を潜め、友達と会う時も「一対一」が多くなるでしょう。ひとりひとりと腰を据えて向き合う中で、人間的な力を養えます。
家族や居場所については、5月下旬以降に動きがありそうです。ここから7月上旬くらいまでの中で、引越や家族構成の変化などが起こるかもしれません。あるいは、家にじっとしている暇がないほど、あちこち動き回ることになるでしょう。
一方、この時期は居場所が愛に溢れる時でもあります。6月から10月上旬まで、家の中は本当に楽しくなりますし、家族との関係もどんどん好転します。居場所を美しく改造する人もいるでしょう。来客も増え、あたたかな場にいる心地よさを満喫できるはずです。
[仕事・勉強・お金について]
・仕事について
2020年頃から活動を制限されて来た人は、3月頭を境に「制限解除」されそうです。プレッシャーやストレスに悩んでいた人、仕事場での孤独感が強かった人、なんらかの重圧に苦しんでいた人も、3月頭にはそうした辛さが消えていき、翼が生えたように活動しやすくなるでしょう。これまでの時間は「修行」だったように感じられるかもしれません。
かわって3月下旬からは、野心や情熱がふつふつと湧いてきそうです。これまでの苦労の中で身についた力を、そのまま新しい野望の方へと振り向けることができるのです。「これだけの力が身についたのだから、もっと大きなことができるぞ」という手応えが出てきます。ここから2043年頃にまたがって、人生を変えるような大成功を収める人も少なくないはずです。
・勉強について
2008年頃から時間をかけて、じっくり学び続けて来たあなたがいるのではないかと思います。何かに取り憑かれたように勉強していた人、知的能力への憧れに胸を焼かれるような状態だった人もいるかもしれません。知への憧れ、情熱がここまでのあなたを変え、育ててきた部分があったのではないかと思います。一方、知や高度な技術に心を囚われるあまり、他のことがおろそかになったり、人間関係に支障を来したりした人、発信活動における「炎上」のような体験をした人もいるかもしれません。
このような、知的活動への熱情、耽溺の時間が、そろそろ収束に向かいます。3月頃「もっと身近な場所、馴染みある場所にも、広い世界がある」という気持ちが湧いてくるかもしれません。あるいは、より自分に合った世界が他にあるのではないか、という発想が芽生える人もいるでしょう。
「学び」への拘りが軽くなった分、かえって「学び」へのアプローチが軽やかさと伸びやかさを増す、そんな変化が起こりそうです。勉強へのフットワークがとても軽くなるはずです。
・お金について
2022年8月下旬から、経済活動が劇的な変化を見せたのではないでしょうか。精力的に稼いで大成功を収めつつある人もいれば、大きな買い物に挑んだ人、ある種の「賭け」を含んだアクションを起こした人もいるでしょう。この熱い「獲得のための闘い」が、3月末に一段落します。年明けからしばらくは、積極的に闘い続けることになりそうです。
5月半ばからあなたの星座に入る木星は、大きな財、富裕さを象徴する星でもあります。経済状態に問題を抱えている人は、ここから向こう2年ほどの中で、状況が大きく好転するでしょう。お金の使い方などを根本的に変えることができますし、無用の焦りや不安、考え方のゆがみなどが改善されます。お金やものに対する心のあり方が、よりよい状態に変わり始めます。