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人は、様々な「義務」を抱えて生きています。
幼い子ですら、家の中や幼稚園などで自分の「係」を持っています。
社会的に決められた「義務」もあれば、何となく日常の中でできあがった「義務」もあります。
一人の人が抱えている「義務」の内容は、誰からも見えそうでいて、決してそうではありません。
抱えている「義務」が重すぎて、その辛さを訴えたとき「誰もそんなことをしてくれとは頼んでいない」などと返されることもあります。
私がやらなかったらあなたは困るだろう、と思っても、相手がそれで本当に困るのかどうか、お互いに解っているわけではありません。
一方、自分が何気なく引き受けていることに、誰かが思いがけなく「救われている」こともあります。
誰かが誰かの「役に立つ」ということは、隠れていて、解りづらく、複雑で、難しいことなのだなあと思います。
2014年上半期、牡牛座の人々は自分の抱えている「義務」について、大いに考えることになると思います。
考えるだけでなく、それを変えていくことになるかもしれません。
今まで抱えすぎていたなら、それを手放すことができますし、担わなければならないのに放り出していたものがあれば、それを拾い上げる必要があります。
あるいは、自分を取り巻く人間関係が変わることで、自分へのニーズも変化し、果たす役割が一段階上にあがる、ということなのかもしれません。
さらに、「自分で自分に対して果たさなければならない義務」を怠って、自分をないがしろにしていた人は、自分自身をもっと大切にするという義務を、新たに引き受けることになるのかもしれません。
いずれにせよ、あなたの掌握している責任範囲が、この上半期に勢いよく解体され、再構築されることになるはずなのです。
この「責任範囲・義務の解体と再構築」には、もう一つの変化も強い影響を及ぼしています。
というのも、この時期のあなたは実によく勉強することになりそうなのです。
たとえば、何の具体的目的もないところで「将来ためになるから、英語を勉強しなさい」と言われるより、「来月から一年、英語圏で生活してもらうよ」と言われた方がずっと、英語の勉強にも気合いが入ります。
この時期のあなたの「勉強」は、そんなふうに、明確な目的があって、差し迫って取り組む勉強であろうと思います。
この「明確な目的」は、イコール、あなたの「義務の変化」だろうと思います。
目の前に、新しく「果たすべき役割」が置かれ、それを果たすために必要な勉強をする、というかたちです。
自分が「義務だ」と考えていることは、実際、様々なものでできています。
雇用契約書のようにそれが明文化されていることもあれば、家庭内での役割分担のように、何となく決まっていく(家庭によっては話し合いで決めることもあるでしょう)場合も多いものです。
あるいは、「これは相手にはできないからやってあげなければ」という使命感、「自分が何もかも引き受ければ相手は自分を大切にしてくれるだろう」という期待感、「人から文句をつけられたくない」という恐怖感、「お金をもらっているのだからやらなければ」という夫妻の感覚、人との比較や劣等感、罪悪感、伝統的価値観など、様々な要素が挙げられます。
こうしたものの中には、あまり適切でないものもあります。
コンプレックスと複雑に結びつき、自分自身を苦しめ壊してしまうような「義務感」を抱えている人もいるものです。
複雑な動機から、本来の自分のありかたにフィットしていない「義務」を抱え込んでいる人にとっては、この時期は大きなターニングポイントとなると思います。
即ち、そうした不当な義務を解体し、真に周囲の人と調和できるような義務を、新しく設定し直すことができる時期だからです。
時期的なことを少し申しますと、まず1月は「懐かしい場所に帰る」人も多そうです。
単に仕事や義務が目的で出かけていったのに、帰りには温かく幸せな宝物を抱いて帰る、という人もいるかもしれません。
誰かのハッキリした言葉や態度によって、自分が真に担うべきものに気づかされるのも、このタイミングです。
2月は仕事や対外的な活動の面で、ちょっと停滞感が感じられるかもしれません。
やり直しが生じたり、見直さなければならなくなったりと、先に進むことができにくくなりますが、これは決して「悪い展開」ではありません。
むしろ、順調に進んでいたときには解らない本質的なことが見えてきて、慢性的な問題を解決するきっかけを得ることができるでしょう。
「昔取った杵柄」というような活躍ができる人もいるはずです。
3月は心にきりっと目標が定まり、スピードをあげて大活躍できるときです。
明るい忙しさに満ちているでしょう。
4月は前述の「義務の解体と再構築」を一気に進めることができそうなタイミングです。
この時期は星座を問わず、大きな変革の波にさらされますが、牡牛座の人はルーティンワークや生活の面で変化がありそうです。
また、健康に問題を抱えている人にとっては、自分の「からだ」にじっくり取り組むことになるかもしれません。
5月は比較的落ち着いて、じっくり勉強ができそうなときです。
人と会う機会も多く、コミュニケーションが広がりを見せるでしょう。
ずっと話したかった人と会って話ができそうです。
6月はとても楽しい、キラキラ輝くような季節です。
経済的に少々停滞感があるかもしれませんが、ここで丁寧に見直すことで、未来へ向かう力を強化できます。
あなたの魅力が注目を集める、素敵な季節となるでしょう。
愛情関係については、年明けから3月頭まで、「気高い追い風」とでも言いたいような風が吹いています。
誠実さや考え深さ、人を理解しようとする気持ちなど、愛の精神的な高さが感じられるときなのです。
また、物理的距離が愛を強化するという可能性もあります。
旅行や出張でしばらく離ればなれになったとき、初めてお互いの大切さに気づかされる、という人もいるかもしれません。
遠距離恋愛中の人にとっても、美しい季節となるでしょう。
他に愛に追い風が吹くのは、6月です。