2015年牡牛座の上半期の占い

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「全体のイメージ」
重い荷物に苦しんでいるとき、その荷物を半分持ってくれる人がいたら、その人のことが少し、身近に思えます。
逆に、困っている人を助けてあげたとき、相手が深い感謝を示してくれたら、やっぱり、その人を少し身近に感じられるだろうと思います。
挨拶したり、すこしだけ個人的な話をしたり、お裾分けをしたり、情報を共有したり。
ひとつひとつはごくささやかな体験ですが、そこに、少しだけ特別な思いが詰め込まれていきます。この人だからやってあげよう。この人だから挨拶に一言添えよう。そんなふうに、オマケがついていきます。
そうした体験がつみかさなっていくと、いつのまにかその相手は、他人とは明らかに別の「身内」のような存在に変わります。

私たちは日々、たくさんの人に出会い、たくさんの人々と関わりながら生活していますが、その中で「身内」と呼べる相手は、ごくわずかです。生まれたときからの親族はたしかにありますが、成長してからはむしろ、後天的に出会った相手と少しずつ「身内」のような関係を結んでいくものではないでしょうか。「他人」が「身内」になるプロセスには、たとえば電撃的な恋をして、結婚して子どもを作る、といったようなものもありますが、上記のようにささやかなやりとりを積み重ねたところに「身内」ができる場合もあるでしょう。

これはたとえば「身内」ではなく、「仲間」や「地元」、「業界」とか「生活空間」などと呼んでもいいかもしれません。それらは、私たちが生きる場、そのものです。どんなに立派な建物があっても、そこに人が集まらなければ「場」とは言えません。密接で日常的な人間関係と、ある限られた空間とが、私たちを活かし育てる「場」です。
なかには、それが「親と自分の部屋」「自分一人と自分の部屋」というほどに、ごくごく限定されてしまうこともあります。でも、そうした場合でも、ある日突然その扉が開かれて、もう少し広くて、もう少したくさんの人がいる場へと、居場所が拡大していく可能性はあります。

2015年上半期、牡牛座の人々は、他人同士のようだったつきあいを、次第に「場」に変えていくことになります。
たくさんの「知り合い」がいる人でも、その中の誰を自分の「場」に加えるべきか、これは、なかなか悩むところでしょう。だれでもかんでも家の中に入れる訳にはいかないように、自分の「身内」「生きる場」に加えていいメンバーは、それなりのゲートウェイを通過できなければならないはずです。

といっても、試験や面接でもやるかのように人を選別することはナンセンスです。スペックや条件で人を見ることは、もともと、牡牛座の人の決してしないことです。
では、何を基準に、どんなゲートウェイを通して、「他人」が「身内」になっていくのか。
これは、人によって様々なドラマがあるのだろうと思いますが、多分そこでは、「荷物を分け合うこと」「力を貸し借りすること」がカギとなるように思われます。
「他人」ではできなくて、「身内」ならできることは何か。
どんな間柄なら、「身内」と呼ぶことができるのか。
「身内」という言葉でまとめてしまうにはもう少し広い範囲に及ぶかもしれませんが、この上半期が終わる頃、それらに答えを出したあなたは、信頼できる人々による有形無形のあたたかな「場」を、作りあげているだろうと思います。

「仕事や勉強など、外向きな活動への取り組み」
年明けと4月頭に、特徴的なポイントがあります。

2014年の年末からかなり忙しかったのではないかと思うのですが、その多忙な挑戦の「仕上げ」が、1月前半まで続いているのです。さらに、1月下旬から2月上旬にかけては、今までの怒濤の前進の「見直し」「取りこぼしを拾い直す旅」が発生するかもしれません。一度やりきったと思ったことにもう一度チャレンジしたとき、今まで見えていなかったものがはっきり見えてきて、そこで心から納得のゆく「完成」に持っていくことができます。牡牛座の人々は本来、ものごとを時間をかけてゆっくり完成させることを好む傾向があります。その思いをこの時期、ちゃんと自分の活動に組み込めるでしょう。

一方の4月上旬は、ここまで密かに進めてきた「改革」の思いが、具体的な形になって受け入れられるようなタイミングです。たとえば、人には言わないけれども仕込んであった隠し味とか、誰も気がつかないけれどもしっかり組み込んであった仕掛けなどが、その「効果」を発揮するのです。
そこで、隠し味や仕掛けの「種明かし」が行われるかどうかは、あなたの意志次第だと思いますが、ここでスポットライトが当たるのはあくまで、手品のタネそのものではなく、演じられた手品の素晴らしい魔法です。あなたの工夫や苦労の「ちがい」が、仕事の受取手にちゃんと伝わっていくでしょうし、試験などのハッキリした結果に現れるはずです。

「やりたいことが見つからないけれど、みつけたい!という場合」
家の中の大掃除をするといいかもしれません(!)。そして、不要なものを処分し、徹底的に「気に入った環境」を作ることを試みると、なにかが見えてくる可能性があります。

また、1月半ばから2月中旬にかけては、思いきり夢を描くことができる時期です。
何の夢も見つかりそうもない、という人は、友達に会いに行くことをお勧めします。友達などいないよ!という人は、サークル活動やボランティアなど、日ごろの人間関係とはちがった人間関係に身を投じてみると、新しい夢が浮かび上がってくるかもしれません。

外に出たり人に会ったりすることを思い浮かべただけでウンザリする!という人は、思い切って家の中にじっくり閉じこもる時間を持つと面白いかもしれません。この場合、注意したいのは、心や頭も「家の中」に置く、ということです。インターネットやゲーム、テレビなどもそうですが、身体は家の中にあってもアタマは外の世界に出て行っている状態では、「家の中にいる」ことが中途半端になってしまいます。そういうふうに、中途半端に外に足を出しておくことをやめて、「完全に自分の世界にいる」ことをやりきってみると、なにかが見えてくるかもしれません。

「人間関係について」
2012年頃から、あなたの人間関係にストレスをもたらしていた何らかの条件が、今、消えつつあるようです。年の始まりにあたり、人との関係が以前より辛くなったり、気軽に人に会えるようになったりしている人も、少なくないだろうと思います。
とはいえこの時期は、自分からどんどん新しい人間関係を開拓したい!という気持ちは、あまり起こらないかもしれません。むしろ、冒頭に述べたように、既にある人間関係をもっと深く濃いものにし、「場」を育てて行くことに関心が向かうでしょう。

人と関わるとき、共通の記憶や思い出話が重要な意味を持ちます。
誰かがあなたについての思い出を大切に温めていてくれたとわかったら、純粋な嬉しさを感じられると思うのです。それと同じように、あなたも誰かの思い出を大切にしていることを相手に伝えたとき、相手がぐっと距離を縮めてくれるかもしれません。

「恋愛や愛情について」
3月半ばから4月前半にかけて、キラキラした時間が巡ってきます。
この時期は恋愛に限らず、嬉しい出来事の多い時期でもあります。褒められたり誘われたりといった場面が増えていくでしょう。

パートナーとの関係は、この上半期を通して、以前に比べてとてもあたたかく、いい意味で軽やかに、爽やかに感じられるはずです。何となくギクシャクしていた部分が、いつの間にか消えているでしょう。
6月以降、「なぜギクシャクしていたのか」を、二人で改めて検証し、その原因を昇華することもできそうです。

とはいえ実は、牡牛座の人の「恋愛のメイン・ディッシュ」は、この上半期ではなく、下半期に待っています。ですので、上半期はこれからくる薔薇色の季節に備え、「恋愛に必要だと思われる準備」を、遠足の前日のような気分で揃えておくのも面白いかもしれません。

「大まかな流れ、タイミング」
1月から2月は非常に忙しい時期ですが、同時に、仲間や美しい展望に恵まれる、豊かな時期でもあります。
特に1月末から2月上旬にかけては、仕事や対外的な活動の場で「やりなおし」「見直し」のプロセスが発生するかもしれませんが、先を急がず、ゆっくりじっくり取り組めば、ごく建設的な結果に着地するはずです。

2月末から3月は、人からは見えないところで大いに奮闘することになるかもしれません。
慢性的な問題と取っ組み合ったり、内なるコンプレックスや目に見えないハードルを「粉砕」することができるようなタイミングです。
3月半ばから4月前半は楽しい事の多い、キラキラした時期となります。4月から5月前半にかけて、イメージチェンジを試みる人もいるかもしれません。

5月中旬から6月前半にかけては、経済的に少々ゴタゴタしたことが起こる気配があります。急かされるような場面もあるかもしれませんが、落ち着いて時間をかけて取り組めば、最終的に「新しく使える豊かな経済的水脈を掘り当てる」ことも可能です。また、この時期の経済的な混乱は、情報の行き違いや勘違い、誤解などが原因となっている可能性もありますので、領収書や請求書の類、メモなど、記録をきちんと残しておくといいかもしれません。
この時期、コミュニケーションはすこぶる良好で、問題が起こっても人とたくさん話し合うことで状況を好転させることもできるかもしれません。