2016年牡牛座の上半期の占い

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「全体のイメージ」
「愛と欲望」というフレーズは、サスペンスドラマを連想させます。
悲劇的なサスペンスの世界では、「愛と欲望」は非常に個人的なものです。
恋愛関係や親子関係など、ある意味、とても「狭い範囲」に限定されています。
ですが、この「愛と欲望」をもっと大きく拡げていくと、どうなるでしょうか。
たとえば、自分だけが満腹するのでは飽き足らず、世界中から飢餓をなくしたい!という「欲望」は、スケールが大きく、サスペンスにはなり得ません。

そこまで大きなスケールでなくとも、たとえば「今まで自分のことしか考えていなかったけれど、子どもができた途端、自分以外の人に優しくすることや、子どもの未来を考えることができるようになった」
といった変化は、誰にも起こりうることです。
「愛と欲望」が、自分一人の範囲から、「自分と子ども」「自分と家族」「自分と社会」という範囲に、拡大していくわけです。

2016年上半期、牡牛座の世界のテーマは「愛と欲望」です。
あなたの中の愛や欲望が、どんどん拡大し、成長していく時期なのです。
特に「人に求めるもの」が変化していきます。
私たちは無意識に、「他者」に対してさまざまなことを期待しています。してほしいことやしてほしくないことが心の奥底に厳然とあって、それに対応してもらえないとき、怒りや悲しみを感じます。
幼い子どもはそれが顕著です。人への期待が叶えられないと、泣いたり怒ったりします。
さらに大人になっても、形は変われど「人に無意識に期待し、期待通りならないと傷つく」のは、基本的には、子どもと同じです。

人に対して求めるものが変わると、不思議な事に、相手もまた、変化してくれます。
日ごろ、一対一で向き合う相手に対し、自分が何を求めているのか。それを深く見つめると、不思議なことに、相手に「力を与える」「勇気づける」ことができるようになります。
相手に「求める」ことが変わると、自分が「与える」ものも変わっていくのです。

たとえば、自分の過去を悔いている人が、子どもに対して、自分の代理としての成功を要求してしまうことがあります。この人は「自分の代理として」求めていることに気づいていません。あくまで「子どものためにそうしているのだ」と信じています。
ですがあるとき、自分が子どもに求めているものが、純粋に子ども自身の幸せではない、と気づきます。自分の失敗を子どもに取り返してもらおうとしているのだ、ということに気づいた途端、子どもとこの人の人間関係が、変化しはじめるのです。
このとき、子どもはこれまで受けていた「不当な要求」のかわりに、自分自身の幸せを思ってもらえる「愛」を受け取れるようになるわけです。

だれもが、「人に必要とされたい」と感じています。
ですから、人に対して「愛と欲望」を持つことは、本来、とても大事なことです。
でも、人に対する「愛と欲望」が、ちゃんと成長を遂げないままにこじれてしまうと、求めるべきものを求めずに、求めてはいけないものをもとめてしまう、ということも起こり得るのです。
前述の例はその、相当重すぎる例ですが、誰もが多かれ少なかれ、人に対して求めるところが「ちょっと、こじれている」ような部分を抱えているのではないでしょうか。
そのような「ねじれ」や「こじれ」が、この時期、あなたの愛と欲望の成長によって、解消していきます。
その結果、もっと大きな愛や欲望を、深く満たすことができるようになるのです。

何かを好きになることや愛すること。
芸術家のように、クリエイティブな活動によって自分を表現すること。
これらのことは、誰もが望むことです。そして、成功すれば大きな喜びを得られます。
ですがその一方で、実現するのがとても難しいことでもあります。
その難しさを乗り越えて、喜びを得るプロセスで、私たちは精神的に、飛躍的な成長を遂げます。
2016年上半期、牡牛座の人々の多くが、そのような体験をすることになるのだろうと思います。

「時期について」
1月は、「再会・再訪のための遠出」をすることになるかもしれません。距離を超えて、懐かしい交流がよみがえるでしょう。
また、過去に学んだことをもう一度勉強しなおし、自分を鍛える人もいそうです。

2月はキラキラした忙しさに満ちています。チャンスが巡ってきやすい時ですし、誰かがあなたに「勝負」を挑んでくるかもしれません。人からの刺激を受けて「なにくそ、自分にもできるぞ!」という思いが生まれ、そこからアクションを起こす人もいるのではないかと思います。

3月は「未来」に向かう、意外な夢が広がりそうです。新しい計画が持ちこまれたり、突然「チーム」の中に身を置いたりすることになるかもしれません。
過去の経験を買われて、大事なポジションを任される人もいるでしょう。
新しい計画や夢のために、生活のあり方を大きく変える人もいるようです。

4月は、人から見えないところでの忙しさがあるようです。
込み入った相談事に乗ってもらったり、人に思い切って助力を請うたりする場面もあるかもしれません。
あるいは逆に、誰かのために「一肌脱ぐ」ような出来事も起こるかもしれません。

5月は、あなたが主役となるような、とてもスケールの大きな転換点です。
ただ、物事がさくさく進まず、混乱しやすい時期でもあります。
大事な計画が持ち上がるのに、走り出そうとすると邪魔が入る、といった状況には、苛立つこともあるかもしれませんが、この混乱やリズムの乱れは、ごく短期的なものです。長い目で見れば全く大したことではないので、先を急がず、長期的な視野で物事を捕らえると、自然に波に乗れるでしょう。
「やりたいことにガンガン取り組める」ときです。勇気を出して、アイデアを実現するために発言し、行動できるでしょう。

6月は、5月に着手したことを軌道に乗せるようなタイミングです。
「このくらいでいいか」というような妥協は、ここでは禁物です。あくまで貪欲に、「10望んだら、10手に入れる」くらいの覚悟で臨むと、納得の結果を出せるでしょう。
コミュニケーションが活発になるときで、意見を求められる場面も多そうです。

「愛について」
文句なしに「華やか!」な時期です。
とはいえ、「穏やかな時期」とは、お世辞にも言えません。
前述の「愛と欲望のドラマ」を、めいっぱい体験できる、愛の冒険の時期と言えます。
2015年秋頃から、すでに愛の冒険のまっただ中にいる人も少なくないかもしれませんが、この冒険は2016年秋まで続いていく、長丁場のプロセスです。
特にこの上半期の特徴は、後の「パートナーシップ」のところでも触れますが、「向き合う」「ぶつかり合う」ことがテーマとなります。
しばしば、恋愛ドラマの冒頭では、これから愛し合うことになる主人公同士がケンカしたり、文字通り曲がり角で衝突して転んだりするシーンが描かれます。この時期の出会いや関わりは、お見合いの席のような穏やかで格式張ったものではなく、走っていってぶつかってしまうような形ではじまり、展開していくのです。

さらに「人の情熱」に向き合うことも、大事なテーマです。
私たちは心の中に、熱く燃えるものを抱えながら、それをできるだけ人に見せないように、気をつけつつ生活しています。
でも、「愛」が問題となるような場では、その「熱」にどうしても、触れなければならないのです。自分の内なる熱とも向き合わなければなりませんし、相手の中にある熱についても、注意深く感じとらなければなりません。
この上半期は、他者のさまざまな「熱」のありかたに触れることができるでしょう。
また、相手が抱えている冷たい悩みや重石のようなものにも触れることになるかもしれません。
いずれにせよ、それらの体験を通して、「愛」が徐々に、大地に深く根を下ろしていくはずです。

愛に追い風が吹くのは1月下旬から2月中旬、4月末から5月、6月中旬から7月半ばですが、2016年上半期という時間帯は、どこを押しても「愛」が出てくる、みっしり愛の詰まった時期と言えます。

「パートナーシップについて」
1月、2月、6月は、とにかく刺激的で、ドラマティックです。
パートナーを探している、という人は、かなり熱い出会いが期待できます。「出会い」という言葉では生ぬるいような、いきなり衝突するような「幕開け」もあるかもしれません。相手か、またはあなた自身が、とても勇敢に、情熱的に「押す」ことで扉が開いていきそうです。

既にパートナーがいる人も、相手との間で「熱い」話し合いや交渉をすることになるでしょう。お互いの情熱が再燃するような場面もあるかもしれません。あるいは、一緒になってなにかと戦うことで、結び付きを強化できるのかもしれません。
お互いの今の関係性によっては、ケンカも起こりがちかもしれません。とはいえ、これは悪いことではないと思います。というのも、お腹の中に不満を溜め込んで、関係が徐々に冷え切っていくような展開にはならないからです。あくまで、ちゃんとお互いの気持ちをぶつけ合い、感情を「出す」ことによって、「そうだったんだ」と解り合える地平にたどりつけます。

とはいえ、経済的な面での行き違いは、かなり根の深いものとなる可能性があります。特に、お互いの誇りを傷つけるような物言いには注意が必要かもしれません。パートナーシップは、その紐帯が強いほど、経済面での結び付きも強くなります。長期的に見て、今の時期は相手が「この先長く使っていける収入の途を、ゼロから作りはじめる」ような段階にあるので、あなたから見ると心許なく思える場面もあるかもしれませんが、そうした局面でこそ、パートナーの存在というものが重みを増すはずです。

「子ども・家族について」
2016年上半期、牡牛座の世界で最も大きなテーマの一つとなるのが、子どもとの関係です。大いに盛り上がりますし、考えさせられる場面、あなた自身が成長できる場面がたくさんあるでしょう。

子どもを望んでいる人にも、秋口までチャンスが多いはずです。

3月は、家族が「味方」としての役割をより大きな形で果たしてくれるかもしれません。あなたをサポートするためにしてくれることの内容が変わる可能性もあります。
今まで「守ってあげる対象」だった存在が、この3月以降、あなたを「守ってくれる」存在に変わるかもしれません。

「仕事について」
2月から3月にかけて、たくさんのチャンスが巡ってきそうです。
フットワークよく動き、さまざまなミッションを受けて立つことで、世界が広がるでしょう。

特に3月は、これまで努力してきたことが、「新しい任務」の形で報われるかもしれません。
転職活動をしている人にとっても、3月は思いがけなく嬉しい形で結果が出る気配があります。

クリエイティブな仕事をしている人にとっては、素晴らしい追い風の吹く時期となっています。「自分」をどんどん前に打ち出して、人の懐を借りる気持ちでぶつかっていきたいところです。

「お金・買い物について」
自分自身のサイフのことより、パートナーや関係者の懐事情を気にしてあげる場面が多いかもしれません。
世の中では、経済状態が恋愛に影響を及ぼすことも少なくありません。たとえば、収入が増えたのをきっかけに結婚を申し込む、などのことは珍しくありませんが、そうした変化がこの6月前後に起こる可能性もあると思います。

6月、大きな動きが起こりそうです。経済面での努力や、大きめの買い物が、家族関係や仕事の内容等にどんどん影響を及ぼすことになるのです。
たとえば、ふと気が向いて購入したものが、仕事にとても役に立つことがあるかもしれません。

「健康について」
3月は体調の変化に注意が必要です。溜め込んできたムリや疲労が、「症状」のような形で表れやすいときです。

6月は、体質や生活が変化するような転換点です。自分の身体が発する声なき声に、耳を傾けたいところです。新しい運動や生活習慣をスタートさせる人も多いでしょう。コスメティクスや普段使いの薬などを変える人もいるはずです。

また、この上半期全体を通して、生殖器や泌尿器、腸に関係する不調には、早めに対応することが望ましいかもしれません。