2016年牡牛座の下半期の占い

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たとえば、幼い子が駄々をこねたとき、言うことをきいてやるべきか、ガマンさせるべきか、悩まされることがあります。
子どものほうでも、大人から言われたことについて、従うべきか、反抗すべきかを、内容を吟味して考えることがあるはずです。
上司と部下、先輩と後輩、友人同士や家族の間でも、相手の言うことを「きくか・きかないか」「従うか・従わないか」を判断するのは、なかなか難しいことではないかと思うのです。

2016年下半期、牡牛座の人は「従う・従わない」を判断するスタイルを、大きく変えることになるようです。
今までは従順に従っていたことを、ここからは、はねのけることになるかもしれません。
逆に、これまではねつけていたことを、これからは受け入れていくことにするのかもしれません。
たとえば、私たちは人の役に立ちたいと願い、人を喜ばせたいと願います。
愛する相手なら、なおさらです。ですが、この2つの願いは、一致しているようで、実際には矛盾する場合も多多あります。
子どものワガママを聞いてあげれば子どもは喜ぶかもしれませんが、それが本当に「子どもの役に立った」かというと、それは別問題です。
大人の言うことや「えらい人」「目上の人」の言うことが必ず正しいか、といえば、決してそんなことはありません。
どんなにえらい人でも、年齢をかさねた人でも、間違ったことを言うことはあります。
愛する人の願いならなんでも叶えてあげたい、という切なる願いが、自分自身を傷つけたり、堕落させたりすることだってあります。
今まで無意識に繰り返して来た「服従」と「不服従」の境目を、この時期は、新しい価値観のもと、書き換えていくことができます。
「ここは、反発してもいいんだ」「ここは、受け入れた方がいいんだ」という、経験的な学習と閃きが、2016年下半期、牡牛座の人の日常を、徐々に変えていくはずなのです。

2015年秋から2016年9月上旬は、人の力をいくらでも借りて、やりたいことをめいっぱいできる時間となっています。
「やりたいことをやる」には、主体性と自主性が不可欠で、そこには「他人に従う」要素など、基本的には入っていません。
一方、2016年9月から「服従・不服従」という要素が入ってくるのは、あなたという存在の社会性が重みを増すからなのだろうと思います。
他人からの熱い期待や要請が流れ込んできて、その中のどれを選び、どれを選ばないか、という判断が自然に、あなたの社会的な役割を浮かび上がらせていくのです。
そこで判断を誤らずにいられるのは、2016年9月上旬までの「やりたいことを主体的にやる」経験があったればこそ、です。
自分が何をしたくて、何をしたくないか、ということを、思いきりワガママに追求する経験が無ければ、他人からの要請が自分に合っているかどうか、わからないのです。

私たちは決して、自分一人だけで生きているわけではありません。
たとえば、子どもの頃は親に食べさせてもらい、教育を受けさせてもらいます。
大人になって自立したと思っても、社会から守られている部分はたくさんあります。
人からお金を借りて事業を興したり、チャンスをもらったりして、成功に導かれる、と言う形は、ごく一般的です。
2016年夏から秋にかけては、そうした「人から授かるもの」の内容も、大きく変わっていくかもしれません。
今まで使えていたものが使えなくなったところで、自分自身の力が磨かれる人もいるでしょう。
あるいは逆に、今までよりもずっと大きなものを人から託されて、それをちゃんと運用し「活かす」ための力を求め始める人もいるはずです。
無意識に受けとっていた人からの恩恵に気づかされ、それに見合うだけの活動が出来ているか、自問自答する人もいるでしょう。
さらには、時代や歴史を「受け継ぐ」ことの意味を知り、自分の人生を他者の人生と繋がったものとして捉えられるようになる人もいるだろうと思います。
私たちは誰もが、先人の人生の継承者です。受けとったものをどのように活かし、育てて、どのように次の世代に手渡していくか、ということを、この時期、牡牛座の人々の多くが、真剣に考えるだろうと思います。
そして、その考えの果てに、「敢えて、他者からもっと多くの力を借りて、引き受けよう」という覚悟が決まるのかもしれません。

2016年の夏から9月いっぱいにかけて、牡牛座の人の多くが、「愛のミラクル」を経験することになるかもしれません。この「ミラクル」は、すでに2015年から始まっているのではないかと思いますが、特に9月、神秘的なほどの愛のドラマを経験する人が少なくないはずです。

「時期について」
7月は1月から取り組んできた「一対一の人間関係・パートナーシップ」を「仕上げる」ようなタイミングとなっています。ある種の「対決」を続けて来た人が多かったはずですが、熱によって金属を鍛えるように、あなたとその人の関係も、熱い努力を通してここで、かつてよりずっと強い繋がりとなって「完成」するでしょう。そのことを証明するかのような、とても美しくパワフルなコミュニケーションも生まれます。家族や身近な人々との結び付きもあたたかく輝くでしょう。

8月は「好きなものにほど、疑問を投げかける」ような時間となりそうです。好きなものは文句なくいい!というふうに、ただ無条件に受け入れてしまうのではなく、敢えて立ち止まって「なぜこれが好きなのかな?」「どこが好きなのだろう?」「好きってどういうことだろう?」などと深くつっこんで行く必要がありそうなのです。このプロセスは、2015年秋からの一連の「愛の物語」を検証していく意味も持っています。辿ってきた道を見直した上で「これから進む道」を軌道修正できます。

9月は木星が移動するタイミングです。「愛・創造的な活動」の世界から、「任務・責任・健康・日常生活」の世界へと、最初の一歩を踏み出すことになります。特にこのタイミングでは、様々な「調整」が必要になるでしょう。あなたのニーズと関係者のニーズ、人が個別に求めている条件を、ひとつひとつつきあわせて、あるべき形にチューニングしていけるのです。「個別具体的」な対応が求められるため、面倒な場面もあるかもしれませんが、丁寧にひとつひとつの条件を吟味しているうちに、これまで見えていなかった「全容」が見えてくる気配もあります。

10月は旅に出る人が多いかもしれません。遠い場所から強く「引き寄せられる」ような感じがあるでしょう。大切な人に会いに行けるときでもあります。研究活動や取材、発信活動に携わっている人にとっては、強烈な「縁」を感じるような場面があるかもしれません。調べている対象があなたを呼んでいるような感じがするでしょう。

11月から12月中旬にかけて、非常に忙しくなります。仕事や対外的な活動の場で、具体的な結果を出すべく「勝負」をかけるときです。社会的立場や肩書きが変わったり、とても重要なミッションを引き受けたりする人もいるでしょう。年末は故郷に帰ったり、懐かしい場所を再訪したりする人が多そうです。この「移動」を通して、キラリとしたチャンスを掴めるかもしれません。

「恋愛・結婚について」
2015年秋からの壮大な「愛の季節」が、2016年9月上旬まで続いています。夏から秋の間に恋人に出会う人、結婚する人が少なくないでしょう。また、9月は愛についての大きな転機ともなっています。「これまで何もなかった」という人も、ここで時間がぱっと反転するような、「愛のドラマ」を経験することになるかもしれません。たとえば、2015年冬に出会った知人に対して、何の特別な思いも抱いていなかったのが、2016年9月に突然「その人に恋をしている自分」に気づく、といった展開もあり得ると思います。
牡牛座の人々はとかく、自分自身の気持ちに鈍感です。「好きかどうかわからない」「これが恋愛感情なのかどうか解らない」といった状態を延々と持続させることもできてしまいます。「熱しにくく冷めにくい」のは、人間としては長所と言えますが、たとえば、その人と物理的な距離が出来て初めて「好きだったんだ」と気づく、といったスロースタートだと、辛い気持ちになることも多いだろうと思います。
その点、2016年下半期は「愛に向かって、動く」ことができやすい時期と言えます。愛に向かって動いてみて初めて、愛というものの本質に気づく、という人もいるでしょう。この時期は「愛に恵まれる時期」である以上に、「愛について成長できる時期」なのです。

他に、愛に追い風が吹くのは7月前半、8月、11月中旬から12月上旬です。9月1日前後、「愛のミラクル」を経験する人も少なくなさそうです。

「パートナーシップについて」
前向きな動きが期待できます。9月までが大いなる「愛の季節」となっていますし、更に言えば6月末から8月頭にはパートナーシップの部屋に情熱の王様・火星が位置しています。「電撃結婚」のような展開も十分あり得る時期です。また、子どもができてパートナーシップについて改めて考える、というような展開もあるかもしれません。

「子ども・家族について」
9月まで木星が位置している場所は、「愛の場所」であり、「子どもの場所」です。ゆえに、この時期子どもを得る人も少なくないはずです。9月は特に、予想外の「恵み」を得る人が多いでしょう。
既に子どもがいる人も、子どもとの関わりや子育てに自信を持てそうです。木星は「成長の星」なので、子どもとの関わりを通して大いに学び、成長できる時期となっているのです。
秋以降は、書物や教育機関で「自分自身が学ぶ」ことになるかもしれません。このことが、子どもに大きな影響を与えるでしょう。

7月中旬から8月頭にかけて、家族との関わりがとてもあたたかいものになります。美しく居心地の良い場所を作れるでしょう。
9月は、家族で「一緒に楽しむ・遊ぶ・愛情を共有する」ことが、普段の風景を一変させるかもしれません。一緒に夢中になれることが見つかりそうです。喜びを共有することで、関係がふかまり、広がります。

「仕事について」
9月中旬以降、仕事について大きな変化が起こるかもしれません。責任範囲が広がったり、かつてより深い専門性を求められたりと、担う「内容」に変化が起こるのです。
あるいは、あなた自身が異動を希望したり、転職活動を始めたりすることになるかもしれません。2016年9月から2017年10月にかけて、就労条件や業務内容を、今の自分に合った形に大いに「再構築」できる時となっています。
ただ、この時期は無闇に「やることが増える」傾向もあります。任務が単に膨らむ一方で押しつぶされそうになる、と感じたなら、強い意志を持って「あるべき姿」へと調整していくことが大事です。この先長く走り続けていける、気持ちの良い就労条件・仕事環境を積極的に「獲りに行く」ときなのです。

11月から12月にかけて、非常に忙しい時期となります。素晴らしいチャンスが巡ってくるかもしれません。新しいことに挑戦したり、独立したりできるタイミングです。

「勉強について」
夏のあいだは、人から学ぶ事が多そうです。熱い「師」に巡り会えるでしょう。

また、このところずっと、学ぶ事に貪欲な人が多いはずです。この下半期は特に9月末から11月上旬に、情熱的な前進の時間がやってきます。まんべんなく知識を吸収するよりも、より専門性を高めたり、自分に合ったことを深くつっこんで学ぶ事ができる時です。
勉強には「既に解っていることを学習する」勉強と、「まだよくわかっていないことを探究する」研究とがあります。この時期は後者に興味を持つ人が多いかもしれません。
調査・研究、自分なりの考えをまとめて広く発信し、更に議論を深めること。そうした活動に意欲的に取り組めるのも、9月末から11月上旬です。

「お金・買い物について」
8月から9月にかけて、関わっている人々との間で、経済的な調整が進みそうです。人から受けとっているリソースを分析し、自分の力でできる所とそうでないところを厳密に切り分けて、お互いの力関係を整理できます。
好意や善意よりも、シビアな利害の計算に基づいた決断の方が、結果的に上手く回っていくようです。細かいところまで条件をしっかり決め、明文化する必要がありそうです。そうした態度自体が、一つの信用となります。

「健康について」
9月に木星が入る場所は、牡牛座の人にとっての「健康」の場所でもあります。ここから2017年秋にまたがって、自分の健康状態を強く意識するようになるでしょう。健康に、長く走り続けられるための環境整備が出来ますし、生活改善も今なら容易です。
木星は「膨張」の星なので、この星が健康の場所にくると、「肥る」という説もあります。体重が気になる人は、スポーツを始めるなど、新しい体重管理の習慣を導入すると良いかもしれません。
とはいえ、木星はストイックな星ではありません。喜びや楽しみに関係の深い星です。自分が楽しみながら、気持ちよくゆたかに生活するにはどうしたらいいか、ということが、この秋以降の大きなテーマとなります。
これまで自分を犠牲にする一方で無理を重ねてきたり、欲望を押し殺してガマンの生活を続けてきた人にとっては、自分の「喜び・満足」をベースに生活全体を構築しなおす1年にできるでしょう。
9月は特に、自分が生活や健康状態に「何を求めているのか」が明確になります。