2017年牡牛座の下半期の占い

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「貸しを作る」こと、「借りを作る」こと。

2016年の秋から、非常に忙しい日々が続いているはずです。ただ一時的に忙しいだけでなく、「役割」が拡大し、増幅して、忙しさの「車線が増えた」ような、そんな状況なのではないかと思います。ただ言われたことをこなすだけでなく、あくまであなたの意志で「これは、やったほうがいい」というふうに自ら任務を創造して他者の力を借りたり、新たな責任を負ったりした面もあるでしょう。人のニーズに応えながら人に対して自分のニーズも伝えていく、いわば「双方向」の忙しさが、あなたの生活を埋め尽くしているのではないかと思います。ここでは、いわば人に「借りを作る」ことと、人に「貸しを作る」こととが同時並行的に進んでいるのです。その相手は同一人物ではなさそうですが、両方を同時に経験することによってあなたの人間観や社会観は、かつてなく奥行きの深いものに育ちつつあります。この時期の、簡単には精算できない、有形無形の「貸し」「借り」の経験は、切っても切れない人間同士の心の結び付きの土台とも、血管ともなっていきます。

2017年10月を境に、牡牛座の人々は「出会いの季節」に入ります。ここから2018年秋にかけて様々な人に出会い、未知の世界に触れることになるでしょう。この10月まではどちらかと言えば、すでにできあがった人間関係の中で、窮屈な配慮や面倒な調整を重ねながら「役目を果たす」ことに注力していたはずですが、10月以降はもっと独立した、対等な形で、力関係や立場性を「選び取れる」状況になっていきます。

年末、土星があなたから見て「冒険」の世界へと移動します。ここから2020年くらいまでの中で、あなたはこれまで見たことのないような景色をたくさん目にすることになるでしょう。ある使命感を抱きながら、時間をかけた旅に出る人が多いだろうと思います。また、あなたの専門性も、ここからの2年半ほどで、大いに鍛えられ、磨かれます。一歩一歩は小さくとも、続けているうちにいつのまにか遙か遠くまで辿り着けるのが「学び」の面白い所です。そうした「学び」の旅が、12月下旬にスタートします。愛情関係については、10月以降、パートナーシップの季節となっています。ここから2018年にかけて、結婚する人も少なくないでしょう。

・時期について
7月
経済面で嬉しいことが多そうです。欲しいものが手に入りますし、美味しいものを食べたり、芸術に触れたりする、豊かな時間を楽しめるでしょう。とはいえ月の前半は、かなり忙しい時期となっています。タスクを完了させるために走り回るような場面が多いでしょう。また、学んだことをすぐに「実地で試す」ことができるような時でもあります。頭で学んだことを心や体にしっかり「融合させる」プロセスが展開します。月の後半は、家の中がバタバタし始めます。ここから9月にかけて引越しなど、物理的な環境変化を経験する人も多いでしょう。あるいは、家族の誰かが人生の転機を迎え、そのサポートをするためにあなた自身の生活も少なからず変化していくのかもしれません。

8月
星座を問わず、大きな転機が巡ってきやすい時となっています。特に牡牛座の人々にとっては、仕事や対外的な活動に関すること、そして家族や居場所に関することで、大きめの変化が起こるかもしれません。また、両者は連動している気配もあります。たとえば、新しい活動のために居場所を変えたり、家族のために活動の場を変えたりする人もいるはずです。この変化には意外性があり、驚きとともに「これが自分の道なんだな」というような、不思議な納得もあるようです。この時期は身近な人との対話が豊かになり、上記のような変化に関しても、しっかり話し合い、理解を重ねながら対応していけるでしょう。この変化を通して、かえって身近な人や大切な人との心の絆が深まる、ということもあるだろうと思います。13日から9月頭にかけて、愛について抱えていた疑問を解決するためのプロセスが始まります。恋愛や子育てはこの間、「予定通り」には進まないかもしれませんが、「想定外」の方向に進んでみなければわからないことが、わかってくるはずです。

9月
愛が大きく「盛り上がる」時期です。恋愛はもちろん、子育てやパートナーシップにも、素敵な追い風が吹いてきます。家族との関係もとても温かなものになるでしょう。家の中が美しくなる時でもあります。20日から10月半ばまで、特にやりたいことにガンガン打ち込める時期となっています。クリエイティブな活動にも力がこもります。好きなことや好きな人に「全力投球」できる時です。

10月
この下半期の2つめの山場です。10日、2016年秋から6室にいた木星が、7室へと移動するのです。2016年の秋以降、健康や生活に関して、価値観を大きく変えた人もいるでしょう。あるいは、就労条件を変えるべく、転職や独立を試み、このあたりには求めていた働き方を自分のものにしている人も多いはずです。また、この間厳しい訓練を自分に課し、一年ほどをかけて新しい技能をマスターした人もいるかもしれません。そんなプロセスがここで一段落し、今度は新たに「パートナーシップ・人間関係」の時間がはじまります。過去の訓練や生活を土台として「他者」と対等に関われる時間がやってきます。ここから2018年にかけて、パートナーを得る人、他者と新しい関係を結ぶ人、社会的に新しい立場を得る人など、様々に「外に出る」展開を経験することになるでしょう。10月前半は引き続き、愛の追い風も吹き続けています。月の後半は、とにかく人と会う機会が増えていくでしょう。その出会いを通して、自分の個性や実力、自分のポジションの意味などを学ぶこともできそうです。さらに、その学びに沿って、自分の生活のかたちを軌道修正していけます。

11月
11月頭は、かなり忙しい雰囲気に包まれています。日々の役割やルーティンが、この時期かなり拡大していく気配があります。月の半ば以降は、人と関わりながらこれまで自分が身につけてきたことを「試す」時期となっています。いろいろな人との接触を得て、そのフィードバックによって、自分の担当しているポジションを再定義していくようなプロセスが生じそうです。意外な才能を引き出してもらえるような場面もあるかもしれません。

12月
この下半期のもう一つのメインイベントが起こります。2015年頃から、経済面で「ガマン」を強いられてきたり、経済的独立のために孤独な闘いを続けてきたりした人も多いと思います。この「闘い」は、自分一人で生計を立てようとする闘いというよりは、「正しい力の借り方・力の貸し方を学ぶ」というプロセスだったのではないでしょうか。人は自分だけの力では生きていけませんが、人の力を借りるにはそれなりのルールがあります。そのルールを学ぶプロセスは、楽なことだけではなかったはずですが、そのトンネルを出られるのが、この12月なのです。さらに、この12月以降2年半ほど、「時間をかけた一人旅」が始まります。留学や転勤など、未知の世界に身を置いて、時間をかけなければ手に入らないものを手に入れられる時期に入るのです。過去2年半に身につけた「人の力をきちんとかりて、この世でやっていく力」が、ここから役に立つのかもしれません。月の後半は、人と会って得るものが多い時期です。盛んに「会いたい」と言われて会いに行く、という場面が多くなるでしょう。月末、遠くにいる人に会いに行くことになるかもしれません。長い間の疑問が解け、その「遠い場所」が、心の中で「近い場所」に変わるかもしれません。

・愛について
7月下旬から10月まで、バリエーションに富んだ動きがありそうです。特に、7月から9月にかけては「過去の経緯をきちんと整理する」ことが必要になるかもしれません。愛について見過ごしてきたこと、置いてきぼりになっていたことを「取り戻す」ことができそうな時期です。9月下旬から10月前半は、かなり強い愛の追い風が吹きます。
とはいえ、愛が「本格化」していくのはむしろ10月以降かもしれません。というのも、前述の通り、「パートナーシップ・結婚」を司る7室に、成長と拡大の星・木星が入るのが、10月10日以降なのです。ここから2018年にかけて、「パートナーシップの1年」となります。すでにパートナーがいる人にとっては、そのパートナーシップを大きく成長させることができる時ですし、愛を探している人、パートナーを探している人にとっては、「出会いの季節」となります。12月はかなりドラマティックな展開の気配も。

・住処・家族について
7月は家族と語り合う場面が多いでしょう。身近な人ときちんと「生活の調整」ができる時です。7月下旬から9月頭は、居場所が大きく動く時期に当たっています。模様替えやリフォーム、引越しなど、物理的な変化に向き合うことになるでしょう。あるいは、家族が生活のあり方をがらりと変えて、その結果、あなたの生活動線にも変化が生じるのかもしれません。8月末から9月は居場所に愛が感じられる時ですし、思いどおりの美しい居場所を創造できる時でもあります。

・仕事、勉強について
2016年秋からこの方、「働き方・役割性」が変化しつつあったのではないかと思います。仕事の内容が変わるというよりは、あなたの生活全体にわたって、「やるべきこと」の構成が変わったのではないかと思うのです。たとえば、子どもが幼稚園から学校に進むと、親の役割も変化し、働き方も多少なりとも変化する、というようなことがありますが、そんな「自分が日々担っていることの全体の構造が変わる」ような変化が、2017年10月頭までに収束していくようです。2016年秋から、とても忙しかった人も多いはずですし、自分の新しいポジションを確立するために試行錯誤してきた人もいるはずです。そうしたプロセスがここで一段落し、日常のルーティンが軌道に乗るのが秋以降となるようです。

勉強や研究活動については、まず7月から8月に、非常に活性化します。ガンガン気合いを入れてがんばれますし、発見も多いでしょう。年末12月20日から、2020年頃に跨がる壮大な「研究の季節」が巡ってきます。この間、すでに専門としている分野において飛躍的に大きな力をつける人もいれば、新しく専門分野を切り開く人もいるでしょう。年末以降に挑戦する大いなる学びについて、この下半期は「準備と下調べをする」時期と言えるかもしれません。この下半期に得た個人的な経験が、来年以降の研究テーマとなるのかもしれません。

・お金について
2015年頃から、他者を巻き込んだお金の算段に、密かな苦労を重ねてきたでしょうか。自分のためだけでなく、家族やもっと大きく関わる人々との、あらゆる関係性の中できちんとお金の流れを定めるべく、色々な水路を作ったり、人との関係を見直したりしてきたかもしれません。そんな「関係性の中でのお金の調整」のプロセスが、この年末に収束していきます。年が明ける頃には、経済面での悩みから解放されている人も少なくないでしょう。短期的には、7月に経済面で素敵な追い風が吹きそうです。年末、貸し借りの調整や精算ができる気配もあります。

・健康について
2016年秋から2017年秋は、牡牛座の人々にとってまさに「健康と生活に向き合う季節」です。この下半期、長い間抱えていた健康問題を解決することができる人もいるでしょう。特にその山場となりそうなのが、10月から11月です。過去一年ほどの中で試みてきたことの、ハッキリした効果が表れ始めるようです。