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囚われのお姫様が塔から無事、逃げ出すことに成功したとき、
彼女は次に、これから生きていく世界を探すことになります。
なにかから自由になるということは、同時に、
新しいなにかを探しに行く、ということでもあるようです。
2019年下半期の牡牛座の人々は、自由のために色々なものを探しに行くことになるはずです。
たとえば料理をするのでも「あるものでぱぱっと作る」のではなく、
新しい材料やレシピを探し求めることになるのかもしれません。
「すでに知っていること」「すでに持っているもの」は、人の自由な発想を縛ることがあります。
「既存の条件」がそのまま「制約条件」になるならば、その外側に出るには
「知らないこと」を求めてゆくしかないのです。
一方、「外側にあるもの」こそが「正解」であり、自分の発想はマチガイなのだ、
という不自由を生きている人もいます。
料理のレシピ本に載っているものや、誰かが認めてくれるものこそが「正解」で、
自分の知識を組み合わせたり、経験を活かしたりすることを抑圧している人も少なくありません。
その場合、この時期は「すでに学んだことや経験したことを、自己流にアレンジしてみる」
「すでにある道具を使って、見たこともないようなものを創る」ことがテーマとなるかもしれません。
いずれにせよ、これまでにすでにあった選択肢の世界から抜けだして、
新しい選択肢を探しに行くのが、この下半期の牡牛座のテーマなのです。
私たちは人生の中で、様々なものを探し求めます。そうして探しに出かけた先で、
私たちは自分が何かを選ぶことを試みますが、そこで起こることが「選択」ではない場合もあります。
たとえば、先生から教えを授けられたり、優勝メダルを授与されたり、子どもを授かったりするようなことです。
先生に教えを請うたとき、そこで何を教われるかは、自分では決められません。先生が決めて、授けてくれます。
勝負に挑むことはできても、メダルを必ずとれるとは限りません。それは「授かる」ものです。
さらに子作りに関しては、そもそも子どもが生まれるかどうかも、どんな子どもが生まれるかも、
自分で選ぶことはほぼ、できないのです。
この「授かる」という不思議な現象の中で、私たちは日々、喜んだりガッカリしたりしながら暮らしています。
でも、私たちは授かったものにどんなにガッカリさせられても、
絶え間なく何かを探し求め、次に「授かる」機会を心待ちにしています。
2019年下半期の牡牛座の人々は、前述のとおり自由の限りを尽くして何かを探し求めるでしょう。
今までにないものを見つけようと、行動範囲を拡げ、他者に深く関わり、手を伸ばすでしょう。
その手の先に触れるものは、損得勘定や合理的な判断で「選択したもの」ではありません。
そうではなく、運命の神様の贈り物のようにキラキラと降りてくる「授かり物」です。
・時期について
7月から8月は、「居場所が動く」時期となっています。引越や家族構成の変化、模様替えやリフォーム等、何かしら普段の生活環境に変化が起こりそうです。また、家にじっとしている時間がないほど、あちこち動き回る人もいるかもしれません。複数拠点を行き来して、一つの大きなネットワークのような「住処」を作る人もいそうです。
8月半ばから10月頭にかけては、やりたいことに情熱的に打ち込める、とてもクリエイティブな時間となっています。創作活動や趣味はもとより、自分から「やりたい」と思えることなら何でも、全力で取り組めるでしょう。趣味が仕事になったり、「ファン」ができたりするようなこともあるかもしれません。
9月は気持ちのいい忙しさに包まれる時期でもあります。生活改善や普段の任務の整理をして、生活全体の雰囲気を明るい物ものに変えられるでしょう。生活にハリが出るようなタイミングです。
10月から11月半ばは非常に忙しい時期となっています。やるべきことが山積みになると同時に、少々苦手なことにも挑戦する必要が出てくるかもしれません。ここでの経験は、今まで見たことのない世界を見るためのきっかけとなるようです。
さらに、10月から12月にかけては、人間関係が大きく動く時期となっています。特に11月半ば以降は、公私共に「真剣勝負」のような場面が増えそうです。ただ、これは決して
辛いような体験ではなく、むしろ誰かがあなたに積極的に接してくれたり、自分から相手に強く関わったりできる、とても生き生きした動きであるはずです。他者との関わりを通して大きく成長できますし、どんどん自己主張して新しい道を切りひらけます。このタイミングでの交渉や対決で勝ちとったものは、今後長くあなたの生活を潤す条件となるはずです。
さらに12月は、2020年に跨がる大スケールの「旅」が始まるタイミングです。新しい勉強を始める人も少なくないでしょう。研究テーマに出会い、専門分野が新たにひらけてゆくような節目です。2017年の終わり頃から勉強や研究、調査活動等をコツコツ続けてきた人は、このあたりから総まとめの時間に突入するようです。
年末から年明けにかけて、キラキラしたチャンスが巡ってきそうです。ここで巡ってくるチャンスは、経済的にかなり大きな宝物をもたらすはずです。
・愛について
人が人を「欲する」とはどういうことなのか、身をもって感じる場面がたくさんありそうです。私たちは何でも言葉で話すことができるようで、実はそうでもないところがあります。完全には言葉の行き届かない場所の代表が「愛の世界」ですが、この時期は特に、言葉を超えた交流が生まれやすいはずです。
愛の世界において、与えるものも得るものも多い時期です。いわゆる「コストパフォーマンス」のような考え方が通用しないのが愛の世界ですが、一方で、深く長くつきあおうとすればどうしても「価値観の一致・相違」を考える必要が出てきます。経済面でも、その他のことでも、何が必要で何がそうでないかということについて、しっかりした話し合いを持てる時です。
たとえば、パートナーと長く関わっているうちに、だんだんと価値観が変化していく、といったことも起こります。バリバリ都会で働いていたパートナーが突然、田舎で農業をやりたいと言いだしたとき、自分の中にもそうした思いがあったことに気づく、といったこともあるものです。この時期、パートナーシップや恋愛の中で、自分の中に眠っていた密かな「欲」に出会う人もいるだろうと思います。
8月から10月頭にかけて、情熱的な愛の世界を生きる人が多いでしょう。フリーの人は出会いに恵まれやすいはずですし、カップルも素晴らしい愛の盛り上がりを体験できるはずです。
11月半ばから年末にも、大きな愛のドラマが展開しそうです。愛を探している人、パートナーを求めている人は、この時期積極的に動いて、自分と同じくらいの強さを持った人に出会えるでしょう。
・住処、家族、人間関係について
人間関係については「学ぶ・教わる」ということがポイントになります。どんな相手からでも「何かを学べるはず」という姿勢で人に相対するとき、本当に多くのことを教えてもらえますし、「ギフト」を受け取れます。目上の人や「高嶺の花」のような人に接する機会も多いでしょう。学ぶ姿勢を見せたとき、相手に「引っ張りあげてもらう」ようなことも起こりやすいはずです。
家族との関係は「コミュニケーション」に尽きます。この時期は特に、家の外での対話の中で、「家族とのコミュニケーションの貴重さ」に気づかされるかもしれません。あるいは、外で学んできたことが家の中の風景を変える、といったことも起こるでしょう。家族に教えを請うたり、自分が得意なことを教えてあげたりする時間も増えそうです。家の中が「教室」のようになることを楽しめるかもしれません。
居場所が動きそうなのは7月から8月です。
・仕事、勉強について
仕事では遠出する機会が多くなりそうです。あるいは、遠くにいる人々とやりとりしたり、海外のものを扱ったりすることになるのかもしれません。いつもとは少し違った経験値を積めます。また、普段よりも大きな額のお金を扱うことになる人もいるはずです。ここでも、得難い経験ができます。
勉強に関しては、この下半期から2020年に跨がって、素晴らしい学びの季節です。特に2019年下半期は「具体例」「実際の経験」を集めることがポイントです。教科書から学んだり、誰かのレポートから学んだりする事も確かに重要なのですが、知識は自分自身の心と結びついてはじめて、命を持ちます。2019年下半期に、人間関係の中で、仕事の場で、あるいは旅を通して「自ら経験したこと」は、2020年の学びに生きた形を与えてくれるはずです。
仕事が忙しくなりそうなのは9月半ばから11月中旬です。
勉強や研究活動など知的活動に追い風が吹くのは7月から8月、11月以降です。また。7月頭、7月中旬、12月下旬は、新しい学びやコミュニケーションのキッカケを掴める時です。
・お金について
スケールの大きな好調期です。人から受け取るものも、自分で育てるものも、いつもよりもケタが一つか二つ、多くなるかもしれません。
自分だけのサイフの枠組みでお金の流れを考えるのではなく、他者との関わりや仕事全体、普段の活動全体、社会や世界の仕組みといった広い枠組みで自分の経済活動を考えていくことになるでしょう。
11月から12月は特に、経済面で強い上昇気流の生まれやすいタイミングです。
・健康について
身体の欲求を満たすことが大切です。普段、自分の心身の渇きに鈍感な人も、この時期はそうした渇きを充たさなければ、生活の上で様々な支障が出る、ということを学べるでしょう。自分自身のニーズを満たさなければ、他人のニーズも満たすことができないのです。
ただ、この時期は不思議と、欲求に対して過剰供給になりやすい傾向があります。特に、他人と一緒に行動することにより、他者の欲求の強さに巻き込まれてしまう場面が懸念されます。たとえば、大酒飲みと一緒にお酒を飲んでもりつぶされてしまう、といった展開から不調を起こすこともあります。逆に、小食な人と一緒にいすぎてお腹が空いて常にイライラするとか、あまり眠らなくても大丈夫な人と旅行に出かけて睡眠不足になる、等などといったこともあるかもしれません。「人に合わせる」ことで身体の不調が起こるのは、できるだけ避けたいところです。自分の望みとキャパシティをしっかり掴んだ上で、ガマンせずに人付き合いをする術を、この時期、学べるはずです。