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見たことも食べたことのないものに、
「食べたい」という欲望は、湧いてきません。
学んだり、旅したりすることも、それに似ています。
少しでもかじったことでないと、「もう少し詳しく知りたい」とは思えません。
話に聞いた絶景、写真で見た街角のイメージこそが、
「そこに行ってみたい」という欲望の種子です。
しかし、それゆえに、私たちはいつのまにか、
「知っていること」の外側に、出られなくなります。
情報を得る場所がいつも似たような場所で、
ウワサを話してくれる相手がいつも同じ人々ならば、
未知の世界への扉となるはずのものたちが、
すでに中をよく知っているテーマパークの、
固定されたゲートのようなものになってしまうのです。
もちろん、勝手知ったるテーマパークも、とても楽しいものです。
安心して遊べる場所では容易に心を開けますし、自分を解放できます。
でも、ずっとその場所「だけ」で遊び続けていると、いつかは、飽きます。
人生が飽和し、何もかもグレーに見えてしまうようなとき、
「勝手知ったる遊び場」「だいたいわかっている観光地」「展開の読める話」は、
もはや、人生に光彩を与えてはくれません。
たとえば小学校や中学校で学ぶカリキュラムは、
「その先で、どんなことを学びたいか」を見つけるための準備です。
全く何も知らない状態では、「何を学びたいか」も見つけられませんから、
まずはあらゆる分野に向かう入り口を広く見せてくれて、
「どれが好き?」「どっちに行きたい?」と聞かれるわけです。
2020年のあなたはたとえば、
そんなカリキュラムを与えてくれる「師」を探すのかもしれません。
自分では見出せない場所を教えてくれる、ガイド役を探す人もいるでしょう。
あるいは、今まで選んだことのない選択肢を選びまくって、
「その先」を手当たり次第に模索していくのかもしれません。
親しい友人に思い切った話題を振ったり、
トークイベントなどで、講師に鋭い質問を投げかけたりできるかもしれません。
とにかく2020年の牡牛座の人々は、
どうにかして「外の世界」への出口を探し出し、外に出ることになるのです。
さらに、この時期あなたが「外界に出る・外に出る」ことは、
「中に入る」という意味も持っています。
たとえば「社会に出る」とは、時に「会社等の組織に入る」ことを意味します。
家や地元などの「中」から出た先は、
会社や業界、職業集団などの「中」なのです。
2020年の牡牛座の人々の多くが、新しい集団やコミュニティ、
カルチャーの中に足を踏み入れることになるのです。
そのことは、冒頭からの「外の世界」の体験と同じことを意味しています。
2020年上半期は特に、「外に出る」「新しい集団に入る」ことを、
多少強引に敢行する人が多いでしょう。
切りひらくこと、打って出ること、打ち破ること。
この上半期のあなたはいつになく勇敢で、挑戦的な表情を見せているはずです。
・時期について
1月は年明けから半ばにかけて、キラキラしたチャンスが巡ってきやすい、ワクワクする季節です。また、年明けから3月にかけて、遠出する機会が多いでしょう。2020年は牡牛座の人々にとって全体に「旅の季節」なのですが、特にこの年明けから3月は、精力的に大冒険に出る人が少なくなさそうです。
また、「師を探す・師事する」ようなプロセスも、この3月までに急展開するかもしれません。日本では4月が新学期ですが、年明けからそこまでのあいだに「学びの場」に出会い、4月から本格的に学び始める、という人もいるだろうと思います。
2月から3月は旧友との再会が起こりやすい時です。特にこの時期は、過去に誤解が生じて引っかかっていた相手など、心情的にずっと「会いにくい状態」となっていた人にコンタクトを取りやすいはずです。自分の中にある「心の壁」を壊すことで、他者の心の扉を開くことが出来るかもしれません。「とりかえしのつかないことだ」と感じていたことを、不思議な形で「とりかえす」ことができるかもしれません。
また、3月は愛に溢れる素晴らしい時期となっています。褒められたり誘われたりする場面も多いでしょう。
4月から5月半ばは、火がついたように忙しくなるでしょう。大チャンスが巡ってきたり、何らかのプロジェクトで重要なポジションを任されたりする人が多そうです。この時期に引き受けたことは、長丁場のミッションとなるでしょう。
4月から夏にかけては、経済的に非常に強い追い風が吹きます。ビジネスではかなり思い切った決断で、大きな成果をあげられるでしょう。大きな買い物をする人も少なくないはずです。6月は懐かしい場所への旅の季節となっています。
・愛について
たとえば全く誰もいない場所で、お互いに独りぼっちの状態で「雨宿りで一緒になる」ような劇的な出会いを経験する人も、いないことはありません。でも、一般には「学校で同じクラスだった」「一緒の職場だった」「サークルで出会った」など、何らかの集団に一緒に所属していたことがきっかけとなって愛が芽生える、というケースの方が圧倒的に多いだろうと思います。
2020年上半期は特に「ある集団の中での出会い」が強調されています。何らかの集まりに所属して、そこに出会いを見つけることができそうなのです。
先生や先輩、上司など、目上の人からの紹介も有望です。この場合も、ある集団に所属しているあなたを「見ていてくれた人」がいたからこその出会い、ということなのだと思います。
カップルは、二人での旅行が愛を育てるようです。旅には、計画通りにスムースに進む、楽しいだけの旅がある一方で、トラブル続きの大変な旅もあります。この時期はどちらかと言えば、イレギュラーなことの起こる旅のほうが、愛を見出したり育てたりするのに役立ちそうです。
というのも、「いざというとき」の顔をお互いに見せておくことが、その先長くつきあっていくのにとても重要だからです。物事が上手くいっているときは、誰でも機嫌良くいられるものですが、いざことが起こったとき、何に慌て、何を重視し、何に怒る人なのか、どんなときに頼りになる人なのか、どういう部分を頼っていいのか、などということを、互いに確認できる場を、旅の中に得られるはずです。
片思い中の人は、懸命に学ぶことがポイントです。相手の専門分野や趣味について学んで、距離を縮める、という方法もあります。また、同じ分野で活動しているなら、自分の力を鍛え、磨くことで、相手の尊敬を勝ちえることができるでしょう。さらに、相手から教えを請うたり、相手の知らないことを深く学んで対等にやりとりできる立場に立ったり、ということも役に立ちそうです。相手の見ているものを見たい、自分が見ている景色を見せたい、というような思いが、愛への突破口となるのではないかと思います。
愛に強い追い風が吹くのは1月半ばから2月上旬、3月から4月頭です。3月10日前後、「愛が満ちる」ような出来事が起こりそうです。
また、三が日は出会いのチャンスとなるかもしれません。
・住処、家族、人間関係について
「外に出ている時間」が長くなる傾向があるため、家族や身近な人に対しては、より濃やかなケアや心遣いが必要になるかもしれません。「わかってくれている」と思っていても、相手は必死にガマンしている可能性もあります。忙しい中でもできるだけ身近な人との時間を大切にすることが、結果的には対外的な活動の支えにもなるはずです。
特に3月後半から5月は非常に忙しい時期となる傾向があります。その前後に、フォローや説明の時間をとっておくとよいかもしれません。
人間関係では、立場の違う人たちと関わる場面が増えそうです。ドレスコードに気を使うような場も多くなるかもしれません。
「自分らしさ」はとても大事ですし、どんな相手ともフラットにつきあおう、という態度は素晴らしいのですが、一方で、マナーや教養、言葉遣いや姿勢の美しさといったものの価値を、牡牛座の人なら熟知しているはずです。この時期は特に、そうしたものが「役に立つ」傾向がありそうです。
教養やマナーに自信がない人も、他者への敬意と「学ぼう」という姿勢があれば、自ずと導いてもらえます。知識ではなく、心のあり方の美しさが、周囲に伝わり、新しい場へのチケットとなる時期です。
・仕事、勉強について
少々フライングになりますが、仕事や対外的な活動に関して本格的な「勝負」が始まるのは2020年の終わり頃からです。ゆえに、この上半期は精力的に学び、吸収し、準備することが求められるようです。
特に、自分がどんなことに取り組みたいか、というビジョンを、この上半期の早いうちでしっかり描いておくことが、2021年からの活動に大きな影響を及ぼします。
年明けから3月までの中で、信頼できる人や「この人に学びたい」と思える相手に会って、色々な話を深めておくと、ビジョンを描きやすくなるかもしれません。
3月半ばから7月のあいだ、そこでも特に4月から5月半ばが、とても忙しい時期となっています。仕事において「勝負をかける」ことができる時期です。ここで学べることも多いでしょう。この時期の経験は全て、2021年につながっていきます。
年明けから1月半ばには、楽しいチャンスが巡ってくる気配もあります。
・お金について
年明けから2月半ば、「経済関係の再編」が起こるかもしれません。いろいろな人との人間関係の中で、経済的な流れを調整できるときです。人からのサポートも受けやすいでしょう。自分がやりたいことを明確にして、堂々とプレゼンテーションしたい時です。
4月から8月上旬まで、経済面では強力な上昇気流が生まれます。ガンガン稼げますし、お得な買い物もできますし、大きな買い物をする人も少なくないでしょう。ただ、散財しがちになる傾向もありますので、狙いはしっかり定めたいところです。
・健康について
この上半期は特に、遠出する機会が多いので、体調を崩しやすいかもしれません。2月から3月は自分の体調と相談しながらスケジュールを柔軟に調整したい時期です。
さらに4月から夏にかけて、食生活を大いに見直せる時期となっています。食欲が高まりやすいので注意も必要ですが、基本的には「自分に合った食生活のあり方」を見出し、整備できる時期と言えます。あなたは「五感の人」ですが、体全体が感じていることを総合的にキャッチし、それに「応える」ことができるのが、この春から夏であるようです。