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2020年は「遠出」が誰にとっても難しい年でした。
飛行機も新幹線も減便され、「旅」は以前のように気軽な、楽しいだけのものではなくなってしまいました。
ですが、そもそも「旅行」は、それほど簡単なものでも、気楽なものでもなかったのかもしれません。
海外旅行の予約時には保険加入を勧められましたし、空港や駅では、荷物を検査されることも普通です。
大昔から、人間は大陸を移動するような移動をしてきましたが、旅は命がけの、危険なものだったのです。
今の私たちは、そうした太古からの「旅の記憶」を、再体験しているのかもしれません。
もし通常の社会的な状況であれば、2021年、双子座の人々には「旅の年です!」と申し上げたいのです。
でも、今は少なくとも、スッキリと「冒険の旅に出ましょう!」とは、とても言えません。
ただ、徐々には、遠出も可能になっていくだろうと思います。
また、「冒険の旅」は、単に飛行機に乗って海外に出向くことにとどまらないのも、事実です。
星占いで言う「冒険の旅」はすなわち、「未知の世界にゆくこと」「異世界にゆくこと」です。
未体験のことに挑戦するのも、充分以上に「冒険の旅」です。学ぶことも、師に出会うことも「旅」です。
普段の自分の行動範囲、知っていることの範囲内、「できるとわかっていること」の圏内から、
一歩でも「外」に出たなら、それはもう、冒険の始まりなのです。
2021年上半期、双子座の人々はそうした「冒険」に出ることになるでしょう。
そして、「冒険でたどり着いた世界」を、あっというまに「自分のテリトリー」へと変えてしまうでしょう。
普段から旅の好きな人の多い双子座です。また、知的好奇心の上でも、誰よりも冒険的なあなたです。
ですが、2021年上半期の双子座の冒険は、そんな「普段の遠出」とは、一線を画すところがあります。
たとえば、船で「未知の世界」に到着し、少し進むと、そこに、宇宙船のような乗物が待っているのです。
そして、「更にその先」に、連れて行かれてしまうのです。
これはもちろん、たとえ話です。
私が言いたいのは、「出発の段階であなたに想像できるのは、最初の世界だけ」ということです。
旅行の計画を立てる段階では、あなたは「よし、A国に行こう」とだけ考えています。
ですが実際にA国に着いたとき、そこに、B国経由C国行きの乗り物があなたを待ち構えているのです!
「冒険の目的地の、更にその先の世界」のことは、想像も説明もできません。行ってみなければ、わかりません。
でも、一つだけ言えるのは、「その先の世界」こそが、あなたを呼んでいるのだろうということです。
無意識の中で、遠い記憶の中で、もう一人のあなたが「その場所」に、今現在のあなたを招いているのです。
たとえば「勉強する」とき、私たちは何らかの知識を頭に詰め込み、力を身につけようとしています。
まさかそこで学んだことによって、
自分の心や価値観、考え方や人生が「作り変えられてしまう」とは、想像していません。
でも、実際には、本当の意味で学んだら、人間はみんな、変わってしまうのです。世界の見え方が一変します。
2021年上半期、あなたが体験するのは、そんな不思議な、そして素敵な「変身」です。
・時期について
1月から2月は、「じっくり考える時間」となるかもしれません。気になっていることや調べたかったことについて、腰を据えて探究できる時期です。
2020年の中で、何らかの問題を解決した人も少なくないと思います。あの体験をもう一度ここでふり返り、咀嚼し、自分のものとすることができるでしょう。2020年中にやり残したことがあれば、この1月2月でやり遂げられそうです。
さらに、同じく1月から2月は、どーんと移動する人も少なくないかもしれません。まだまだ旅行が難しい社会情勢ではあるのですが、何らかの重要な使命を帯びて遠出する人もいるでしょう。
または、2021年のテーマである「学び」に、ここから全力で取り組む人もいるはずです。勉強や研究、取材、執筆、発信活動などをスタートさせる人が少なくなさそうです。
今は誰もが発信手段を持ち、広く意見を言える世の中です。ただ、たとえば一度発信をやってみて「なるほど、もう少しこれを学んだ方がいいな」と解る場合もあります。そんなふうに、1月に着手したことについて、2月はちょっと立ち止まって掘り下げる・強化する、といった展開になるのかもしれません。
1月から2月は「隠れた敵と戦って、粉砕する」ことができる時期でもあります。悩みの種や、自分の中の「もう一人の、妨害的な自分」、目の上のたんこぶのような存在など、内外のおジャマ虫と闘って、新境地を切りひらける時期なのです。
2月後半から仕事や対外的な活動が忙しくなり、キラキラ光るチャンスも巡ってきそうです。
そして3月に入ると、多忙さは一気に加速します。
あなたの星座に情熱と意欲と闘いの星・火星が入り、「動きたい!」という衝動が湧いてくるのです。何かしら新しい活動を始める人が多いでしょう。スポーツを始めるなど、「身体を動かす」人も少なくないはずです。
このアツい忙しさは、4月後半まで続いていきます。
3月末から4月は、2020年後半に培った仲間との関係が「再燃」するような時間です。みんなが集まってきて、新しい計画が立ち上がりそうです。過去の振り返りがすぐに、未来への新しいプランに繋がっていきます。
5月から7月にかけては、非常に重要なターニングポイントです。
大きなチャンスが巡ってきそうですし、アイデンティティが刷新されるような出来事も起こるでしょう。
この期間のちょうど中ほどにある6月は、一度立ち止まってじっくり考えることができる時間帯です。「今はとても大きなことが起こっているようだけれど、それにどう向かっていくべきか」という戦略を練るための時間となるかもしれません。
双子座の人々は普段、決断が早く、スピーディーに行動する事を好みます。でもこの6月は、むしろ「前進をやめる」「即断しない」という方針のほうが、結果的にフィットするようです。
6月は経済的に実りのある時期でもあります。臨時収入があったり、いい買い物が出来たりと、嬉しいことが多いでしょう。
[テーマ別ひとことコメント]
・愛について
2021年の双子座のテーマは「旅・学び」で、もっと言えば「遠方・異世界」なのです。
ゆえに、愛もまた「遠方・異世界」と強く結びついているだろうと思います。
たとえば、バックグラウンドの大きく違う人と出会ったり、愛する人との出会いによって、今まで知らなかった世界に連れて行ってもらえたりするかもしれません。
一般に、パートナーとなった人の家業を継ぐことになり、全く未経験の分野に飛びこむ、といったストーリーはよく見られます。「人との出会い」が、びっくりするような飛躍のきっかけになることがあるのです。
2021年、「身近な所」よりも少し遠くに目を向けてみると、今まで出会えなかったその人に出会えるのかもしれません。
既にパートナーがいる人も、二人だけの「よく知っている世界」から外に出てみたくなるでしょう。例年ならば、「二人で旅行をすることになる」と書きたいところですが、2021年はまだ、自由に移動することが難しいかもしれません。それでも、「知らない世界」に二人で遊びに出かけることは、家にいたままでも可能です。
何かしら未経験の分野に二人で触れ、教え合うなどすることで、愛が大きく育つでしょう。
愛に強い追い風が吹くのは1月上旬、2月、5月から6月頭です。
特に5月末、6月前半は、強い「縁」を感じるような、不思議な出会いの気配があります。
3月から4月は、何事にも積極的に動ける時期なので、愛にもアクティブになれそうです。
・住処、家族、人間関係について
この上半期は、どちらかと言えば「外の人間関係」が忙しい時期なので、身近な人とのやりとりは、どこかおろそかになりがちかもしれません。ですが、遠い世界に踏み出そうとするときほど、「ベースキャンプ」の存在は大切なもの。意識的に、普段から支えてくれている人とコミュニケーションをとり、お互いの「近況」を共有しておくことは、この時期のあなたにとって大きな力にかわるはずです。
特に5月から7月は、家族や身近な人に対して、じっくり腰を据えて向き合う時間となるかもしれません。人任せにしていたこと、あまり目を向けてこなかったことに、ここは真剣に取り組めるタイミングです。
外向きの人間関係については、2020年6月末から、かなりややこしい状況に直面していた人もいるかもしれません。仲間の足並みが揃わなかったり、仲間達の情熱について行けなかったりと、摩擦や衝突に悩んでいた人もいるだろうと思いますが、その状況が2021年1月7日に収束します。交友関係のゴタゴタから解放され、晴れやかな気持ちになる人も多いでしょう。
1月中旬から3月頭は、遠くにいる人々とコンタクトをとる機会が増えるかもしれません。物理的な距離を超えた、大きな人的ネットワークを作って行けそうです。「師」「導き手」のような存在に出会う人も。
3月下旬から4月は、交友関係に恵まれます。2020年後半の苦労がここで、大きく報われるでしょう。友達や仲間の大切さ、ありがたさを実感できる場面がありそうです。
5月末は、一対一の人間関係に大きめの変化が起こる気配があります。誰かに対して働きかけを続けてきた人、人間関係の構築に尽力してきている人は、この辺りでその努力が大きく報われるかもしれません。
6月以降はコミュニケーションが拡がる時期です。5月半ばから大きなチャンスに向かっていく人も多い中、「人脈」は大きな意味を持つでしょう。いろいろな人に広く声をかけてみたい時期です。
・仕事・勉強について
5月半ばから7月が、仕事・キャリアに関しては大きな山場となっています。
ここで新しい仕事がスタートするのかもしれませんし、新たなポジションに立つ人も少なくないでしょう。
ここでの展開は、2021年の年末から2022年前半に跨がって続いていく、少々長丁場のプロセスです。
約12年に一度の「キャリアの転換点」にさしかかり、大きな成功を収める人もいるはずです。ひとつの結果は、「次」に繋がります。「次」の展開を呼び寄せるような輝かしい実績を残せる時期が、この5月半ばから7月、そして年末から2022年という時間帯なのです。
他に、2月から3月もかなり忙しい時期となるでしょう。5月から6月は少し腰を据えて物事に取り組みたい時期です。
学びに関しては、年明けから一気に盛り上がります。特に1月から3月頭にかけて、集中的に学ぶ人も少なくないはずです。上半期全体を通して「学びの季節」で、資格取得などにも適した時期です。より高く大きなものに手を伸ばして、成果を挙げられます。
これからの自分の専門分野となるような世界に「出会う」人もいるでしょう。また、勉強の大切さを再認識して、「勉強しなおす」道を選ぶ人もいるかもしれません。
ここから二年強の中でじっくり学び、壮大なステップアップを遂げる人もいるだろうと思います。
・お金について
年明けはお年玉やお年始に恵まれそうです。あるいは、2020年の中で受けとったものをしっかり整理し、「活かす」道筋をつける作業が必要になるかもしれません。
4月末から7月は、様々な形で経済活動が「動く」時期です。収入の途を探している人は、自分に合った世界に出会えるでしょう。精力的に稼ぐ人もいれば、大きな買い物に臨む人もいるはずです。
特に6月は、焦らずじっくり「耕す」「種を蒔く」「収穫する」ような作業ができるときです。この時期を起点とした実りは、かなり大きなものになりそうです。