アーカイブ記事
たいていのサスペンスドラマでは、「今現在起こっていること」だけでは事件が解決しません。10年前、20年前、時にはもっと昔の出来事を遡って、ようやく「なるほど、それでこんな事件が起こったのか!」と納得させられます。今起こった事件だけ見れば「なぜこんなおかしなことが?」と首をかしげるしかないのに、過去を手繰ってみれば「そうなるしかなかったのかもなあ!」と思わされます。今現在起こっている物事の本質が、誰にも見えない「過去」に隠されているのです。
もちろん、この時期の双子座の世界で「サスペンスドラマのようなことが起こる」という占いではありません(!)。そうではなく、この時期リアルタイムで起こることは、「この時期だけ」のことでは捉えられない、ということが言いたいのです。「なぜ、そんなに必死に頑張るの?」と人から聞かれ、「実は過去に同じ仕事をして、少し手を抜いて失敗したことがあるので、同じ失敗を繰り返したくないんだ」と応える、といった場面があるだろうと思うのです。
この時期のあなたの世界では、「現在の取り組み」と「過去の捉え直し」が美しく調和しています。つまり、過去の学びから生まれた現在へのスタンスが、見事に的を射るはずなのです。かつての後悔の種、苦い経験が、今のあなたの大きな成功に結びつきます。今直面している大きなプロジェクトも、重要な責任ある任務も、過去の自分との対話に導かれて、納得 のゆく形でやり遂げられるのです。
実際、このところ非常に大きな任務、責任、役割を「受けて立っている」人が多いだろうと思うのです。あるいは、とても重要なミッションを背負っているが故に、ある種の孤独の中に立たされている人もいるはずです。たとえば、リーダーや経営者、トップに立つ人は、孤独です。周囲と仲良くしなければならない一方で、侮られてはいけないし、決して周りに報せることができない情報を抱え込むこともよくあります。
そうした状況で、この下半期はひとつの僥倖に恵まれます。というのも「他力」に救われる機会がたくさんありそうなのです。自分一人ではどうにもならない問題、挑戦したけれども解決できない問題、誰のせいでもないややこしい問題。そうした問題に、不思議な「天啓」のようなものがもたらされ、すうっと解決していくのです。
この僥倖、天啓、不思議な「天の救い」のような出来事は、実は前述の「過去の捉え直し」と深い地下茎で繋がっています。
たとえば、かつてのあなたは「自分の力だけでなんとかしよう」「状況を完全にコントロールしよう」と思い詰め、その結果、満足のゆく結果を出せなかったのかもしれません。ゆえに今のあなたは「自分でできる範囲は徹底的にやるけれど、自分の力だけではどうにもならない部分はある」というスタンスで動けるのです。ゆえに、かつてとは違ったルートを通って、輝くゴールに辿り着けます。
あなたのための特別な恵み、あなたのために用意された富が、「他者」「外部」からもたらされます。それは、願ったり要求したりして受けとれるものではありません。取引によって手にできるものでもありません。強いて言うならば、あなたの心の豊かさやものを見る目のひろやかさ、あなたの「大きさ」の中から生じるものなのだろうと思います。あなたの生き方が今、とても真剣な一方で、とても「大きく」なっているからこそ、多くの人がそこにいろいろないいものを投げ込んでくれます。他者の優しさや愛や「徳」を大切にリスペクトするあなたのハートに、世界全体が敏感に反応するのです。
この下半期は、コミュニケーションが非常に豊かに広がる時期でもあります。愛ある言葉やメッセージがあなたの世界を満たし、生活全体がキラキラ光って見えるでしょう。時には議論が巻き起こったり、同じ話を粘り強く繰り返さなければならない場面もあるかもしれません。でも、そうしたやりとり全体が、前向きな優しい意志に貫かれています。
たくさんの言葉が交わされれば交わされるほど、「どうしても語り得ないこと」もあることが際立ちます。双子座は「言葉の星座」ですが、この時期は言葉にならないことの意義にも、強いスポットライトが当たるのです。たとえば、人の本当の優しさや愛が流れ込んで来るような時に、満ち足りた沈黙が生まれることがあります。多くを語らない人の協力、説明されない擁護の行動など、この時期は「言葉のない愛」にも恵まれるのです。豊かな言葉の向こう側に、言葉にならない言葉を見つけ、その時空に守られるような場面があるだろうと思います。
[時期について]
7月から10月頭は、素晴らしいコミュニケーションの時間です。たくさんの人と豊かな、楽しい会話を重ね、世界を広げていけます。勉強や研究など知的活動も、とても楽しくなります。いろいろな「導き手」「サポーター」に恵まれ、「育ててもらう」感じもあるかもしれません。
また、同じく7月から10月頭は、非常に忙しい時期でもあります。特に、「仕事も忙しいのに家の中もものすごくバタバタする」「公私が同時にヒートアップする」状況になるかもしれません。どちらもカンペキにやろうとするのは危険です。目安としては、「仕事や対外的な活動、外に出ての活動」は、長期的な視野に立って捉えるべきですが、家の中のこと、身近な人のことは10月頭まで、遅くとも11月いっぱいくらいで片付きます。ゆえに、短期的に集中して取り組むべきは、プライベートのことなのかもしれません。
8月末から10月半ばは、情熱的に取り組みたいテーマが出てきます。特にクリエイティブな活動に取り組んでいる人には、「超えるべき壁 」が見えるかもしれません。ガンガン勝負して、得るものの多い時です。
10月半ばから11月も多忙期です。ただ、ここは調整がとてもスムーズなので、てんやわんやにはならないでしょう。むしろ「鮮やかに、イイ仕事ができる」「気持ちよくいい汗をかける」時間となっています。
また、このタイミングで転職活動に臨む人もいるかもしれません。中には海外に打って出るなど、非常に広い視野に立って新しいポジションを選択する人もいそうです。
11月はとても楽しい時間となっています。毎日がキラキラ輝いて感じられるでしょう。会いに強い追い風が吹きますし、遊びや楽しみのお誘いが増えるなど、人気が出ます。
クリエイティブな活動においても、素晴らしいチャンスが巡ってきそうです。
12月は人間関係に腰を据えて取り組むことになるかもしれません。誰かのために立ち止まる場面、あるいは誰かがあなたのために立ち止まってくれるようなシーンもありそうです。時間をかけて交渉を重ね、大きな成果を勝ち取る人もいるはずです。
この時期は人間関係が混乱したり、一時的に行き違いが生じたりする気配もあります。慌てて関係を改善しようとすると、逆効果になる可能性も。問題が起こったら、まずは自分の主張をハッキリさせた上で、少し時間をおいてみるのも一案です。年明け、1月半ば頃を目処に、問題が好転するはずです。
[愛について]
6月から10月頭まで、愛に爽やかな追い風が吹き続けます。
愛を探している人はこの時期、機動力が武器になります。フットワークを活かしてきっかけを掴める時なのです。小さなアクションが大きく広がっていく時なので、普段の挨拶やちょっとしたコミュニケーションを大切にし、新しいスポットにこまめに足を伸ばす、SNSでのやりとりでは優しく丁寧に対応する、などのことを心がけるだけで、チャンスが容易に見つかります。また、幼なじみや兄弟姉妹の紹介、「近所」での出会いに妙味がある時期です。とにかく散歩でも買い物でも、「外に出る」ことを心がけたい時です。
カップルも、会話に愛が溢れます。優しい言葉、ほめ言葉、お互いへのあたたかな関心が、共鳴し合い、増幅していきます。普段あまり気持ちを言葉にしないという人も、この時期はメッセージカードや手紙などを使って思いを伝えるなど、一工夫してみると、絶大な効果がありそうです。
10月は「愛のミラクル」が起こりやすい時です。さらに11月から12月頭にかけて、素晴らしい愛の季節が訪れます。
ただ、11月下旬から年明けは、パートナーとの衝突が起こりやすい気配もあります。熱い気持ちがヒートアップして、いつの間にかケンカしていた、などの展開もあり得ます。言葉尻を捉えたり揚げ足をとったりすると、完全に混乱する気配が。ぶつかったら少し、クールダウンの時間をおくと、意外と簡単に仲直りできるかもしれません。
この下半期は全体を通して、弱みを見せる、助け合う、ということがテーマとなっています。相手に頼ったり、甘えたりすることが、とても大切なのです。必要とし、必要とされることは、愛の根幹です。このことと「依存」とをどう切り離すかということも、非常に大きな命題なのですが、この時期は人間の弱さというものにスポットライトを当てることで、愛が一回り大きく育ちます。
また、友達との「恋バナ」が盛り上がる時期でもあるのですが、本当に大切にしたい恋、愛については、楽しいおしゃべりで「消費」してしまうことのないよう、少し気をつける必要があるかもしれません。愛はデリケートなものです。この下半期は「デリケートなものをデリケートに扱う」ことも、とても大切なのです。特に、大切な人と共有している傷つきやすい気持ち、分かち合った涙などは、外界からしっかり守りたいところです。
[人間関係・家族について]
コミュニケーションがとても明るくなる時期なので、家族や外部の人々との関係も、とても楽しく、にぎやかなものになりそうです。愛情を込めてやりとりできますし、情報交換などもとてもスムーズです。
7月から8月は、引越や家族構成の変化など、「居場所が動く」時期となっています。ここでも、あれこれ話し合うことが大切です。皆の意向を確かめ合いながら話を進めることで、心の結びつきが強まります。
11月下旬から12月は、人間関係全般が公私ともに、少々混乱しやすくなっています。売り言葉に買い言葉、根も葉もないウワサ、思い込みなどには充分以上に気をつけたいところです。
また、この時期は約束事の行き違いが増える可能性があります。何か決めごとをしたら、メモに残したり、議事録を共有したりと、「残しておく」ことが効果的です。
とはいえ、この時期の問題の大半は「時間が解決してくれる」ことになっています。遅くとも年明け1月半ば以降には、ちゃんとリカバリーできるはずですので、焦らずどっしり構えたいところです。
[仕事・勉強・お金について]
2023年春から、大きな任務を引き受けている人が少なくないはずです。責任の重圧に押しつぶされそうになったり、「自分でいいのだろうか」と不安になったりしているかもしれません。
もしあなたがそうしたプレッシャーの中にあるなら、この下半期はいろいろな人に助けを求めることができます。自分の中だけに抱え込まず、前任者に話を聞いたり、サポート機関に問い合わせたりと、多方面に「当たってみる」ことで、道がひらけます。
「自分さえ頑張ればいい」「自分が犠牲になればいい」という思いが先行すると、潰れやすいのです。むしろ、「一人ではできないから、できるだけ多くを頼ろう」というスタンスに立った方が、結果的に多くのことを成し遂げられます。敢えて「他力本願」を念頭に置くと、人間関係全体がスムーズに回り出し、目標達成が容易になるのです。
10月半ばから11月は、熱い多忙さに包まれます。じっと考えているよりとにかく動いていくことで、道がどんどんひらけていきます。転職活動などにも結果が出やすい時です。自分が求める就労条件をハッキリさせ、「譲れないこと」を守るようにすると、むしろ話が進みやすいでしょう。
お金については、2008年頃からつくってきた大きな経済関係の輪が、そろそろ完成しつつあるはずです。経済的な人間関係がここで一転したり、取引の形、お金にまつわる役割分担を一気に刷新したりする人もいるかもしれません。このような動きも、過去15年ほどの模索の「成果」です。
人から受けとるものがたくさんある時ですが、受けとったものを自分個人のものにするのではなく、もっと大きな目的のために「投下」していくことになるようです。