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2012年上半期の双子座のキーワードは「ミクロコスモス」「インナーワールド」ではないかと思います。
もっとも個人的な世界に、もっとも普遍的で広がりのあるものが生まれる、というイメージなのです。
記憶の底、心の内側、居場所、ルーツ、たどってきた道のり、バックグラウンド。
「プライベート」で片付けられ、「わたくしごと」として後回しにされがちなそれらのことの中に、あなたの可能性や創造性がぎっしり詰まっていて、あなたに見いだされるのを待っているような状態なのです。
双子座は旅する心を持って生まれた星座で、風のように軽々と、様々な世界を飛び回ることが出来ます。
その心は外側に向かって開かれていて、新しいものや若々しいもの、未知のものや自分と異なるものに向かって、優しく輝かしく「それはなに?」と話しかける活力に満ちているのです。
でも、この時期はそんな「外側」「未知なる世界」を、なぜか「内側」であるはずの場所に求めていくことになるのです。
とはいえ、これは決して「閉ざす」「閉じこもる」という動きではありません。
たとえば、ヨーロッパに夢中になって年に数回は旅行をしていた人が、不意に自分の生まれた日本の良さに気づいて、どっぷり歴史や文化を勉強し始める、というようなシフトが起こるのです。
これは、内側に閉じこもるというよりは、新たな世界を発見する試みです。
おそらく、このプロセスが一段落したとき、この人はもう一度ヨーロッパに足を運び、そこに、今までとは違った広がりを発見できるだろうと思うのです。
「内側」をとことん探究したあと、ふと「外側」に出たとき、思いがけなく「内側」と強く結びついた欠片たちを発見することがあるものです。
自分の心とじっくり語り合った後で、見知らぬ人とふと、語り合ったとき、自分の心との対話の続きが、そこに生まれたりする不思議があります。
この時期はそんなふうに「一度、内側の広さに注目する」という動きが発生するのだろうと思います。
愛情関係については、4月から8月上旬にかけて、非常にすばらしい光が双子座を照らし出します。
愛の星・金星が、双子座に長期滞在してくれるのです。
この時期は、金星が長居するだけでなく、愛に「時間」が絡まっているタイミングと言えます。
ずっとつきあっていけるかどうか、お互いがお互いの居場所となりうるかどうか。そんな、「恋愛」という言葉だけでは捉えきれない結びつきの可能性を、探究していくことになるだろうと思います。