2012年双子座の下半期の占い

アーカイブ記事

「チームの勝利のために、頑張っていくだけです」。
野球やサッカーなど、チームでプレイするスポーツで勝利者インタビューなどの際に、活躍した選手がインタビューに応えて、こんなふうに話します。
インタビュアーはたいてい、その人「個人」としての目標や夢を聞き出そうとしています。
でも、インタビューされた選手は、「目標は、自分個人のことではありません」と主張するのです。

「チームのために頑張っていくだけです」と答えているその人も、最初からそうだったわけではないはずです。
自分が進む道、自分の成績、自分への評価。
最初のうちは、そんなふうに「自分」を追求し続けることが主な目標であったはずなのです。
それが「チームのために」と言えるようになるまでにはいろいろな人に出会い、幾つもの選択を重ね、不本意な場面で努力し、周囲の意見を受け入れたりはねつけたりして、様々な条件の集大成として、「チームのために頑張るだけです」と言える場所にたどり着いたのだろうと思います。
もちろん、本人の努力なしには実現しませんが同時に、「自分」の選択や努力だけでは
そろってくれない「条件」もあると思うのです。

2012年下半期、双子座の世界では様々に「条件がととのっていく」時間が始まります。
これは、「何でも思い通りになる」とか「運が良い」とかそういうこととは、すこし違うかもしれません。
たとえば、希望通りのチームに入れなくても、別のチームで頑張って、納得のいく立場にたどり着く人がいます。
希望通りかどうか、ということと最終的にどんな場所にたどり着くか、ということは
全く別のことなのです。
この時期巡ってくる条件はすべて、ある一つの方向を指し示しているだろうと思うのです。
でも、それらの条件を勘案してもどこにたどり着くのかをすぐに推理することはできないかもしれません。
後になってみて、やっと「あの時、あの条件が巡ってこなければ今の自分はなかった」と思えたりします。
巡ってくるいくつかの条件が自分が想像することも、目指すこともできなかった場所へ
不思議なやり方で、自分を導いてくれるというわけです。

いくつかの選択肢の中から、条件を選ばなければならないかもしれません。
予定を変更したり、ゼロからやりなおしたりする人もたぶん、いるだろうと思います。
もしそうなったとしても、そこでは決して未来への設計図が真っ白に消されてしまうわけではありません。
むしろ、今だけ描くことができる新しい設計図のために自分から望んで、急いで古い図を消し、即座に、もっと大きな図を描き出すことになるはずです。

時期的なことをすこし申しますと、6月、突然の変化を体験する人も多いと思います。
ここから7月頭までのあいだ、環境を変えるために大きく動くことになりそうです。
この「環境の変化」は、ここに始まったことではなく、すでに去年の秋頃から気配はあったと思います。
それを一気に仕上げていくようなプロセスがここで発生するはずです。
7月から8月は、とても熱い季節となるでしょう。
やりたいことが増えたり、今までガマンしてきたことについて急に反転して、アグレッシブに行動できたりする時期です。
特に、2010年頃から耐え続けるような状態にあったり、孤独な悩みの中に閉じこもったりしていた人は、ここで急に、敢然と立ち上がり、問題と正面から向き合って、勢いよく突破していくようなそんなドラマティックな「反転」が起こりそうです。
9月は非常に忙しい時期です。
突然始まった新しい展開に向けて準備をしたり、転職や任務を変更するために今まで抱えていた荷物を一旦下ろすことになるかもしれません。
10月になると、人間関係に熱がこもってきます。
誰かとの距離が急速に縮まったり、多くの刺激をくれるような相手に出会えたりと、日々が「誰か」の存在によって活力を帯びるでしょう。
11月半ばにはそんな熱い人間関係も一段落し、状況をすこし整理する段階に入ります。
夏から始まった大きな変化の中でゴタゴタに積み上がってしまったものを一つ一つ吟味し、不要なものを処理し、スムーズに走っていける環境を調整できます。
12月は、旅行や帰省など、遠出する人が多いでしょう。
また、学習意欲を刺激され、「これから」に向けて強い意欲が湧いてきそうです。

愛情関係については、過去2年ほどの中で孤独や緊張感を感じていた人にとってこの下半期は「解放」のタイミングとなりそうです。
「孤独から解放される」というと、誰かに出会うとか、優しくされるとか、そういうシチュエーションを連想してしまいますが、その前に必要な「解放」があるような気がします。
たとえば、誰かパートナーがいたり、心から大切にしてくれる人が側に居たりしても、孤独なときは、徹底的に孤独なものです。
一方、誰もいなくとも孤独を感じない時もあります。
孤独とは、単純に「側に人がいない」という条件だけでできているわけではないようです。
この時期、あなたの心の中にあった、愛への疑いや恐怖心のようなものが何らかの形で、消えていくのではないかと思います。
そのとき、あなたの世界にそっと足を踏み入れてくれる人も現れるのではないかという気がします。
この初夏、すでに吹いている追い風が8月頭まで続き、さらに、10月から11月半ばにも、温かい光が射し込みます。

世代を問わず「自分には何が向いているでしょうか?」という相談をしばしば、受けとります。
誰もがそんな悩みを一度くらいは経験したのでは、と思います。
その問いの中から「自分はこれだ!」という答えを見いだしてその道に足を踏み入れる人もいると思います。
一方、「自分はどっちに向かうべきだろう?」という問いの答えを見いださないまま、いつの間にか、今の場所に立っているという人も、けっこう多いのではないかと思います。
ふとしたことで巡ってくる、意外な条件、嬉しい条件、ちょっとがっかりさせられる条件。
人生で提示される様々な「条件」に出会ったとき、どんな反応をしていくか、ということが最終的にその人が立つ場所を、決めていくのだろうと思います。