2014年双子座の下半期の占い

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「宝くじが当たったら、何に使う?」
そんな話題で盛り上がることがあります。
高価なものを買いたいとか、旅行がしたいとか、
自分の欲望の赴くままにお金を使ってみたい
ということがまず、思い浮かぶかもしれません。
その一方で「慈善事業をしたい」「寄付をしたい」
あるいは「事業を興したい」「仕事を大きくしたい」など、
自分個人の充足ではないことを望む人もいます。
この時期の双子座の人はおそらく、後者を選ぶのではないでしょうか。
双子座の人は元々、物質的な価値よりも、
人と人との関わりや社会的理想といった、
手で触れない、「動き」それ自体に心惹かれるところがありますが、
特に今、何かを個人的に手に入れることよりも
外の世界で力を「動かしたい」という思いが強まっているようです。
でも、それを実現するには、お金という力と同じくらい、
「その力を動かすための知性」が不可欠です。

この時期、双子座の人に
「大金が手に入る」「宝くじが当たる」
という占いではありません。
もちろん、その可能性がないわけではないと思いますが、
むしろ「手の中にあるものを、どう使うか?」の方が
ずっと大事な、この時期のテーマです。
ここ数年にわたって、双子座の人の手元には
「他者からの力」がずっと、注ぎ込まれているように見えます。
ここで言う「力」には、様々なものがあります。
お金も一つの社会的なパワーです。

部下や後輩をまとめたり、子どもを育てたりするとき、
私たちは「人に指図したり指示したりする権力」を持ちます。
腕力や人間関係力、知力や魅力など、
世の中には社会的に機能するたくさんの力が存在します。
この中には、個人として鍛えるしかないものもあれば、
人から人に託すことができるものもあります。
そんな、あらゆる「力」を、どんなふうに使えば、
正しく用いることができるのか。
これが、この時期の双子座の人の問題意識です。
この問題意識に自ら応えるために、
双子座の人々はこの時期、猛然と「勉強」を始めます。

「もし、個人では使いきれないほどの
たくさんのお金が手に入ったら、どうしますか?」
この問いは、決して空想のお題にとどまりません。
この時期、宝くじが当たったようなボリュームではないにせよ
あなたは、誰かの手から自分の手に流れ込んでくる「力」を
どうにかして動かしていくことになるだろうと思います。
それを動かすには、理想と意志、知恵と経験が必要です。
2014年後半から2015年前半にかけて、
双子座の人は精力的に勉強し、経験を積み重ねます。
これは本を読むような机上の勉強だけにとどまらず
実際に現場で体験する「訓練」も含まれています。
通常、勉強や訓練は、自分個人の力を強化するために行われますが
この時期の双子座の人には、それ以上に大事な目的があります。
何も知らない幼い子供に、マッチやライターを持たせるのは危険です。
それと同じように、経験や知恵のない人が
財力でも権力でも、大きな力を持つことは危険です。
この時期の双子座の人は、
「社会的に大きな力を用いるために、必要な知は何か」
ということを強く意識しています。
万が一、宝くじが当たっても、
それを理想のために用いる知恵がなければ
結局は宝の持ち腐れとなってしまうことを、直観しているのです。

時期的なことを少し申しますと、
まず7月は、かなり「スッキリする」感じがあるかもしれません。
モヤモヤした感じがとれて、やる気が出てきます。
「水を得た魚」のように、生き返った気持ちがするでしょう。
下旬には、経済的に「花開く」ような出来事もありそうです。
8月は、かなり忙しいときです。
やるべきことが増えますし、役割が変わって、
新しいことをたくさん覚えなければならないかもしれません。
転職や配置換え、独立など、
日常が様変わりする気配もあります。
一方、身近な人と話す時間が増え、その中で
自分の思いを整理し、道筋をつけることができるでしょう。
9月は、プライベートな生活の「土台」を固めるときです。
居場所の空気を入れ替え、居心地を良くし、
そこに、人を迎え入れることもできます。
対人関係はだんだん熱がこもってきます。
10月になると、新しい人間関係がどんどん発生します。
夏の入道雲のように、人との繋がりがむくむく広がるでしょう。
一方、古い価値観を持った人に囲まれて居心地が悪かった人は
その集団を離脱することができそうです。
11月は、共有の財産やパートナーの経済状況など、
自分以外の人とのあいだにある「財」が変動しそうです。
資産運用については、ここで「一勝負」する人もいるでしょう。
突然、貴重なものを受け継ぐことになる可能性もあります。
性的な面でも活性化するときですが、
スリルを求めすぎると、大切なものを失う危険も。
2010年2月ごろの経験が「生きる」かもしれません。
12月は、旅に出る人も多そうです。
突然遠出することになる可能性もあります。
また、この冬を通して、お金の貸し借りには注意が必要です。
金銭的なことが原因で、交友関係に変化が起こる気配があります。
あるいは、こうした問題を通して、
「腐れ縁を断つ」ことができる人もいるでしょう。

愛情関係については、
「知性」と「仲間意識」に軸足が置かれます。
学ぶ姿勢や考える態度が、愛に結びついていきます。
この時期はいつもよりも対話が多くなるでしょうし、
そこで、お互いの考えや価値観を確かめることで
愛が育ったり、欺瞞が暴かれたりするはずです。
言葉遣い、教養、心ばえの深さといったことが、
愛の場でも大いに試されます。
フリーの人は、何か教えたり教えられたりする環境から、
愛が生まれる気配があります。
セミナーや勉強の場に出向くとチャンスが得やすいでしょう。
2014年の前半、愛について良くも悪くも、
嵐のように激しい体験をした人もいたと思いますが
2014年後半からは、その関わりをどう「着地」させるかが
テーマとなっていくかもしれません。
愛に追い風が吹くのは9月末から10月いっぱい、
11月中旬から12月半ばまでです。

2014年後半から2015年前半にまたがる「学び」は、
「タブラ・ラサ(何も書かれていない、白紙の状態)」に
一からあれこれ書き込んでいくような学習ではなさそうです。
そうではなく、過去2年ほどの中で得た様々な経験を
整理して体系化したり、結びつけたり、
それに名前を付けたりするような、
そんな意味を持つ「学び」なのではないかと思います。

たとえば、性欲や支配欲のように、
他人から自分に向けられた欲望をそのまま受け止めてしまうと
それによって自分自身が失われたり壊れたりすることがあります。
でも、そうした欲望がなければ、
そもそも、恋愛や結婚など、根本的な人間同士の結びつきは、
生まれようがありません。
欲望も一つの「力」ですが、それに理想と知恵で働きかけたとき
私たちは心から満足できるものを手に入れることができますし
同時に、他者を充足させることもできます。
この時期、双子座の人々が手に入れる「知恵」は
そんなパワーを持っているのだろうと思います。