2016年双子座の下半期の占い

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私たちは愛され、守られるべき存在としてこの世に生を受けますが、成長するに従ってだんだんと、友に出会い、恋をし、人を愛して、自分から誰かを愛し守る存在に変わっていきます。
2016年下半期、双子座の人々が経験する変化は、まさにそのようなシフトに似ています。
2016年に始まった「愛され、守られることを知る」プロセスが9月上旬に収束し、かわって9月から2017年にかけて、「愛し守るべきものに出会い、打ち込んでいく」時間を過ごすことになるのです。
たとえば、恋に落ちた直後の恋人は「他者」ですが、ともに過ごす時間が積み重なると、切っても切ることのできない「身内」に変わっていきます。
2016年9月上旬までの世界が家族旅行を楽しむような「身内」の世界だとするなら、2016年9月以降は、恋人と初めて一緒に旅行に出かけるような、「いつか身内となるべき、他者」と出会っていく世界だ、と言えるでしょう。
文字通り、愛する人に出会う人もいるでしょうし、既にパートナーとなっている相手との愛のスケールを、さらに大きく育てていく人もいるだろうと思います。
また、愛とは呼べないようなゆがんだ交わりに縛られている人には、真の愛を目指すための一歩を、勇気を持って踏み出す時期となるかもしれません。

「やりたいことをやる」ことに、多くの人が憧れますが、「やりたいことをやる」ことは、怖い、面倒なことでもあります。
というのも、人から指示されたり命令されたりしてやることなら、人からの評価も受けやすいですし、自分の居場所も確保しやすくなります。一方、自ら「やりたいことをやる」のは、強い意志や主体性、積極的な行動力、リスクを取ること、決断に責任を負うことなどが必要になるからです。
でも、2016年下半期の双子座の人々は、そうした重みを自ら引き受けて、敢えて「やりたいこと」のほうに向かって行きます。
更に言えば、あなたが「やりたいことをやる」ことを、あなたと関わる人々からも、強く望まれているのかもしれません。
この時期あなたと関わる人々は、皆意志が強く、自立していて、自分なりに責任を負い、情熱を燃やして生きる人々です。そうした人々の姿は、あなたにも大いに刺激となるでしょう。

他人の抱えている問題意識や情熱などは、なかなか見て取ることができません。
私たちは燃えるような激しさやぴんと張った弦のようなストイシズムを、それらが強ければ強いほど、胸の中に隠しておこうとする傾向があるからです。
他者の問題意識や情熱に触れられるのは、その人と自分が、常ならぬ接触をしたときだけです。
たとえば、ぶつかり合ったり、諍いがおこったりしたとき初めて、相手の本当の感情に触れられる、ということがあるものです。
この時期、あなたは何らかの形で、人の内なる熱さや重みに、触れることになるでしょう。
そのとき、あなた自身の人生も、少なからず変化していくだろうと思います。

2016年は前半から、かなり大きな人生の変転を体験している人が少なくないはずです。
転職や独立、結婚や引越し、新しい家族を得たり、あらゆる意味で「新天地」に立って、あなたをとりまく人間関係も様変わりしたのではないでしょうか。
そうした「大変化」は、主に9月いっぱいくらいで収束することになるはずです。
そして9月からは、素晴らしい愛や楽しみ、クリエイティブな喜びに満ちた、花園のような時間がやってくるはずです。

「時期について」
7月は、年明けから続いてきた熱い忙しさが「波に乗る」ようなタイミングです。きりひらいてきた凸凹道を舗装して、勢いよく通れるようになるような時期なのです。こなれたスタイルでガンガン「攻める」活動ができるでしょう。経済的にも嬉しいことが多そうです。

8月から9月は人間関係が非常に「熱い」時期です。タフな交渉事が発生したり、勇気を持ってぶつかって行かなければならない場面もあるかもしれません。摩擦を回避せず、しっかりと「対決姿勢」をとることで、かえって相手から認めてもらえるでしょう。とはいえ、9月はキラキラの愛に恵まれる、楽しくも美しい季節でもあります。この時期の「真剣な対決」は、たとえばプロポーズのようなものとなるのかもしれません。好意や誠意があるからこその「対決」が生じそうなタイミングです。
この9月は星座を問わず、かなり大きめの「転機」を経験する人が多い時期なのですが、双子座の人にとっては特に家族や恋人、子どもとの関係など、愛情を介した結び付きに関するドラマが起こりそうです。
9月下旬には、仕事や対外的な活動の場で、努力を認められた上で「脱皮」出来るような節目も巡ってくるでしょう。

10月から11月前半は人の情熱や好意に大いにサポートしてもらえそうなときです。人から関心を持ってもらえますし、あなたの側からも「人を見つめる」目を持つことで、協力体制を強化できます。非常に貴重な宝物を「授かる」場面もあるかもしれません。

11月後半から12月は、旅の気配が濃厚です。かなり遠くまで行くことになるかもしれません。また、貸していたものや預けていたものが「戻ってくる」ような時期でもあります。

「恋愛・結婚について」
9月を境に、大きな「愛の季節」に入ることになります。2017年10月頭までの中で、愛に関して飛躍的な成長を遂げる人が多いでしょう。恋人やパートナーを得たり、子どもを得る人も少なくないはずです。9月はそうした「愛のドラマ」の始まりを告げるような、かなりビビッドな出来事が起こりそうです。
2015年頃からパートナーシップというテーマに真剣に向き合っている人にも、そこに「感情の結び付き」という重要な要素を加えることができます。ここまでどこか、論理や倫理、合理性などに目を向けがちだったならば、そこに「リクツで切り分けられないもの」の重要性を組み込んで行くことになるでしょう。
愛は寄り添うものであると同時に、対決しなければならないものでもあります。両面から愛を引き受けていこうとするプロセスが、この秋以降、あなたを大きく育ててくれるようです。

愛に強い追い風が吹くのは9月、10月後半から11月前半、12月です。8月から9月は、大切な人を真正面から見つめる必要があるかもしれません。

「パートナーシップについて」
8月から9月は、情熱的にパートナーシップに向き合うことになるでしょう。2015年頃からお互いの違いや、お互いの人生がそれぞれのものであることをシビアに見つめてきた人も多かったかもしれませんが、「壁」や「距離」を意識することの対岸に、その壁にぶつかったり、距離をぐっと縮めたりする時間も必要であることが見えてきます。
9月以降は、ゆたかな愛の季節の到来です。パートナーと言っても結局は「他者」ですが、その「他者性」を受け入れた上でもうひとつ新しい世界を作ろうとするのがパートナーシップの世界、ということなのだろうと思います。その世界は、カンヅメで感情を閉じ込めてしまうような「閉じた世界」ではなく、未来や外の世界に開け放たれた、開放的な世界でなければならないはずです。
この時期、理想的な庭のようなパートナーシップを構築するための、全ての手掛かりが整いそうです。この「手掛かり」はあくまで、今のあなたや相手の成長度合いに見合った、適切なカリキュラムというべきものなのだろうと思います。

結婚を望んだり、パートナーを探したりしている人にとっても、8月から9月という時間帯、そして9月から2017年秋という約1年の時間帯は、今までのやり方とは全く違ったアプローチを試みて願いを叶えられる、とても有意義な時間となるはずです。

「子ども・家族について」
2016年9月から2017年10月の中で、子どもを授かる人は多いだろうと思います。
既に子どもを持っている人にとっても、子どもとの関わりが大きく変わったり、子どもの存在を通してあなた自身が大きく成長を遂げたり出来る時期となっています。
子どもの教育に関する理想が高くなりがちで、さらに、他の子どもや家庭と比較したくなる気持ちも強まるかもしれませんが、そこは「ふくらませる」べき部分ではないと思います。能力や成績の優劣よりも、もっと問わなければならない部分があるはずです。
子どもといえども一人の他者である、と捉えたとき、一対一の人間関係をどのように営むかを、ある種の距離を持って考えなければならなくなります。この時期は木星の管轄である「尊重・尊敬」という観念も、とても役に立つはずです。

2015年後半から2016年に「家・家族」を新しく構築した人が少なくないはずです。2016年9月、その構築作業が一段落し、こんどはその「場」において、どう自分を自由に解放していくかを考えることになります。リビングやキッチンから自室へ移動するような「意識のシフト」が起こるかもしれません。

「仕事について」
年明けから自分の任務や業務を整理し、再構築してきた人が多いでしょう。その作業が8月上旬までに「完結」しそうです。「これが自分の任務である」「これが自分のポジションだ」ということを、自分でも納得し、周囲にも認めさせることができるでしょう。
7月から8月頭は特に、自分に合った就労条件を貪欲につかんでいけるときです。遠慮したりガマンしたりしてしまうと、自分自身を傷つける結果になりかねません。自他のために、あえてベタな戦いを挑むことも大事です。
9月下旬は、かなり大きな結果が出そうな節目です。ひょんなことから、意外な肩書きを得る人もいるかも知れません。
12月後半、新しい年に向けての大きめのチャンスが巡ってきそうです。

「勉強について」
7月半ばから8月頭は、とても勉強が楽しくなりそうです。身近な人と知っていることを教え合えるような場面も多いでしょう。
さらに11月から12月は、知的好奇心にたっぷりと燃料が注がれます。興味のあることや得意なこと、専門分野について、集中的に学んでいけるでしょう。「知的開拓」のような、精力的な活動ができる時です。

「お金・買い物について」
7月前半、嬉しいことが多そうです。臨時収入があったり、いい買い物が出来たりするでしょう。
9月末から12月にかけては、欲しいものをきちんと主張・要求していくことが必要です。また、自分以外の誰かの財やお金を預かって、それを適切に運用・マネジメントする、といった場面もあるかもしれません。世の中の仕事の多くは、「人の持っている力を預かって、それを動かして価値を生み出す」という側面を持っています。この時期はそれを大いに意識して、大きな財のポテンシャルをめいっぱい引き出すことができそうです。
だれかから貴重なギフトを受けとる場面もあるかもしれません。

「健康について」
7月から8月上旬は、自分の健康を支えるための条件をしっかり「確保」すべきです。たとえば、睡眠時間が足りなかったり、普段から栄養が偏りがちだったりするならば、そうした条件を積極的に是正することができる時と言えます。自分の「心がけ」にとどまらず、家族や仕事の関係者などに協力を請い、交渉して調整してもらうことが必要な場面もあるでしょう。この夏は特に「自分さえガマンすれば良い」という思考に陥らないよう、気をつけたいところです。
一般に「自然」はやさしいもの、というイメージを植え付けられていますが、人間の歴史は自然との闘いの歴史と言っていい部分もあります。特に7月から8月頭は、自分自身の健康を「勝ちとる」という意識を持ちたいところです。