2020年双子座の下半期の占い

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「わたし」と「あなた」を分けるものは、なにか。

あなたの欲しいものは、本当にあなたの欲しいものでしょうか。
こう書くとなにか禅問答のようですが、世の中ではけっこう、
「欲しい」という気持ちが外側から流れ込んできて、自分を支配してしまうことがあります。
テレビドラマに出ている人のファッションを見て「これが欲しい!」と思う気持ち、
同僚や友達が持っているものを見て「あれが欲しいな」と思う気持ちは、
本当に「自分が欲しがっている」のでしょうか。
中には「行列ができているけれど、何の行列かわからないから並んでみた」という人もいます。
こうなるともはや、「欲している」のは、自分ではなく、自分以外の誰かです。

2020年、双子座の人々は、「チーム」や「仲間」の中で生きる時間を多く持つことになります。
もちろん、年明けからの社会的な変化により、「大勢で集まる」ことは避けるべきアクションですが、
それゆえに、むしろ人々は「仲間や友達」の大切さを再認識しつつあるように思われます。
情熱的な仲間に恵まれ、刺激をくれる友達に囲まれることの意義を、
双子座の人々はこの時期、特に強く感じることになるのかもしれません。
「みんなで話し合う」「みんなで決めていく」という機会が多くなると、
自分の望みと他人の望みは、容易に溶け合い始めます。
みんなが「それ、いいよね!」と言い合っている雰囲気に包まれると、
自分も「それ、大好き!」という気持ちになりますが、あとで冷静になってみて
「あのときはノリでそう言ったけれど、本当は別に好きでもなかったかも」と気づいたりするのです。
2020年下半期、双子座の人々は「自分の望み」と「他者のニーズ」を切り分けながら進むことになります。
「みんなと同じ」でなくとも、「みんなと生きる」ことは可能です。
同調しないこと、自分としての独立性を保つことの中から、本物のチームワークへの道がひらかれます。
完全に同じ意見ではないからこそ、みんなで集まって語り合うことに、意味があるのです。
みんなと一緒にありながら、飲み込まれずに「自分」であり続ける。それが2020年下半期のテーマです。

2020年年末、双子座の人々は「新しい冒険に出かける」節目に立ちます。
もちろん、このcovid-19による世界的な変動の中で、国内・海外旅行がその頃、
自由にできるようになっているかどうかはわかりません。専門家の間では、悲観的な見方が強いようです。
それでも、私たちは物理的な交通手段によらなくても、「冒険」をすることができます。
新たな言葉を学び、新しい世界への知の扉を開き、遠くにいる人々と友達になれます。
2020年12月、あなたはもしかすると、ひとつの啓示を受けるかもしれません。
それは、たとえば三蔵法師が天竺に旅立ったとき、コロンブスが新大陸を目指したときの動機に通じます。
なにかすばらしいもの、気高いもの、真実なものを目指して、どこまでも進もうという決意。
その決意の中には、欲望以外の、人生を賭けるような強い意志と確信が含まれているはずなのです。

・時期について

4月からの「愛の季節」は、8月頭まで続いていきます。特に7月は素敵なことが多く起こりそうです。とても楽しい、クリエイティブな夏です。

8月は経済的に嬉しいことが多そうなタイミングです。年の前半に混乱したビジネスの環境も、ここで軌道修正できるかもしれません。

9月から10月頭は、コミュニケーションが大いに盛り上がります。身近な人との対話がゆたかなものになるでしょう。幼なじみや兄弟姉妹との関係など、親しい人との関係が前向きな展開を見せるときです。

10月から11月にかけては、「公私のバランスを見直す」ようなタイミングとなるかもしれません。特に、慢性的な不調を抱え込んでいる人、生活のリズムが乱れがちな人、普段ムリを重ねている部分がある人は、抱え込んでいるところを整理し、周囲の力を借りて、より自分の現状にフィットしたルーティンを作っていくことができます。

12月は星座を問わず、大きく人生が動く節目となっています。特に双子座の人々にとっては、新しい価値観のもと「学び始める」ようなタイミングとなりそうです。大スケールの移動を始める人も。

[テーマ別ひとことコメント]

・愛について

4月から「愛の星・金星」があなたの星座に長期滞在中で、8月頭まであなたの愛を照らしてくれています。愛についてたくさんの嬉しいこと、前向きな前進が起こるでしょう。
愛についての問題や疑問を抱えていた人は、正面から向き合って結論を出せるでしょう。相手が望んでいるものが何なのか、その謎が解けたとき、愛の関係も変化していくかもしれません。この変化は表面的にどう見えても、非常に本質的で、結果的には前向きと言える変化であるはずです。

「衣食足りて礼節を知る」「金の切れ目が縁の切れ目」など、人間関係と経済状態にまつわるコトワザはたくさんあります。生活の上で何の問題も無いときは、平和に暮らせていたのに、経済的な問題を抱えたとたん、口論や行き違いが増えて、人間関係が破綻する、という現象は、この人間社会ではとてもよく見られるものです。
本当の愛情にもとづく関係が築かれていれば、経済的な問題が起こったときはむしろ、パートナーが「誰よりも心強い味方」でなければなりません。でも、私たちは誰もが弱さや未熟さ、甘えなどを抱えています。ピンチに陥ったとき、支え合う方向でなく、つい傷つけ合う方向に向かってしまうことは、誰の生活にもある「愛の罠」です。
2020年の前半は、多くの人が経済的に大打撃を被りました。ゆえに、そこから関係性の変化が起こったカップルも少なくないはずです。でも、この夏、そうした行き違いをしっかりした愛と意志で立て直せます。困ったときこそ役に立つのが愛でなければ、愛に何の意味があるでしょうか。2020年夏から下半期にまたがって、愛はあなたを支えてくれますし、あなたの愛が大切な人を支えることになるでしょう。その愛の核となる「お互いの心の純粋さ」に気づかされるのが、この7月から8月頭なのかもしれません。

出会いを探している人は、11月から12月にミラクルな出来事が起こるかもしれません。さらに9月から11月は、愛の世界において「失ったものが戻ってくる」気配があります。

・住み処、家族、人間関係について

物でも、情報でも、経験でも、時間でも、お金でも、身近な人々とどのように「シェアする」かがテーマとなります。これまでうまくシェアできずにいたことがあれば、「どうすればみんなでよりよく分かち合えるか」を考えていけます。身近な人が感じていた不公平感に気づかされる場面もあるでしょう。あなた自身、ガマンしてきた思いを吐露する機会を掴めるかもしれません。人間関係の中で、あるいは家族関係の中で「臭い物に蓋」をしてきたところがあれば、その蓋をあけて、きちんと話し合い、気持ちの流れをきよらかなものへと変えていけます。

公私ともに、運命を感じるような出会いに恵まれる可能性もあります。家族との関係があたたかくなるのは10月、人間関係に追い風が吹くのは12月から2021年年明けです。

・仕事・勉強について

「未来」を常に視野に入れて動ける時期です。新しいものをどんどん取り入れていけますし、「ともに活動する人々」のメンツが様変わりする可能性もあります。これまで置かれていた場所や立場に執着せず、新しい可能性をどんどん試していこう! という気持ちになれるでしょう。仲間に誘われて転職する、といったことも起こりやすい時期です。
勉強は7月から10月頭にかけて、とてもはかどるでしょう。さらに年末から、新しい学びの場に身を置く人も少なくないはずです。12月、自分に合った専門分野、研究テーマに「出会う」人もいそうです。

さらに、仕事や学びの場で、誰かから丸ごと技術や立場を「継承・伝授」してもらう、ということも起こりやすい時期です。誰かの「後継者」として立つ人もいるはずです。

・お金について

経済活動が「大きく動く」時期です。
一般に、経済活動と人間関係は、切っても切れないものとなる場合があります。この下半期は「自分一人の財布のことだけを考えていればいい」という状態にはなりにくいようです。たとえば、家族のお金を管理したり、パートナーとの経済的な役割分担が変わったり、といったことが起こりやすいかもしれません。
あるいは、個人のローンを組んだり、ビジネスの上で融資を受けるなど、他者のお金が自分の経済活動に流入してくる可能性もあります。この場合、かなり長期的な視野に立って意志決定をすることになるでしょう。
人の力を借りることを極端に恐れてきた人は、この時期「力を借りる方法」を学べるかもしれません。信頼できる「助け」は、たとえば公的支援など、いろいろあります。「使えるリソースは全て使う!」という、生き延びるための強い意志が、視野を広げてくれるでしょう。
6月から7月、「在庫整理・棚卸し」のような作業が発生しそうです。普段のお金の流れを「見える化」して、活動を軌道修正できます。8月から9月頭、経済面で強い追い風が吹きます。