2010年蟹座の下半期の占い

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再訪、そして、学びなおすこと。
「ふたたびそこに訪れる」
「ふたたびその書物をひもとく」
という、これらのことが
この時期、蟹座のもっとも大きなテーマとなります。

旅をして楽しい時間を過ごしたとき、たいてい
「もう一度ここに来たい」
と感じます。
でも、そこに本当に再訪し、さらに訪れることは
ほとんど、叶わないのではないでしょうか。
また、本や学問についても同様です。
なにかおもしろい話を聞いて
「もっと深く学んでみたい」と思うことはけっこうあっても
ほんとうに掘り下げて自分のものにできるのは
ほんのわずかなことではないでしょうか。
この本はもう一度読もう
と思っても、なかなか手につかなかったり
「もっと色々知りたい!」と思いつつ
新しい出来事に心を奪われて、忘れてしまったりします。

この時期の蟹座は、
そんな「通り過ぎてきた場所」に
もう一度戻ってみることになると思います。
そしてそこで、
とても大きななにかを得ることになります。
なぜなら、依然そこを訪れたときはおそらく
ほとんど、無目的だったと思うのです。
でも、今回の「再訪」「再読」には、
はっきりした目的があります。

この「はっきりした目的」を生み落としてくれるのは
実は、夏の出来事なのです。
夏にあなたは、
これからあなたが完成させなければならない、
とても大きなテーマに出会います。
今まで取り組んだことのない、
スケールの大きいミッションだと思います。
それをそこからすぐに始めるのは
たぶん少し、難しいのです。
情報や知識が足りなかったり、
または、なにか資格が必要なのかもしれません。

夏に直面した「ミッション」を心に強く描きながら、
あなたはそれに必要なものをそろえていくことになります。
これが、冒頭から書いた
「再訪」や「再読」の目的なのです。
新しい、具体的な計画を前にして
やらなければならないことが見えるのです。
行かなければならない場所、
会わなければならない人、
聞かなければならない話、
知らなければならないことが、
自然に心に思い浮かぶのです。
秋以降、あなたはそれらを求める旅に出ます。

明確な目的のある旅は、
決して、無駄になることがありません。
たとえその目的自体をなしえなかったとしても、
副産物が偉大な意味を持ちます。
無目的な旅は、どういうわけか、
情報量が薄くなりがちなのです。
一方、ほんの小さなことでも目的がある旅、というのは、
その目的に関係のないことまで、
すべてが深い意味を持っていて
知らない言葉を教えてくれるのです。
これは奇妙なことですが、事実だと思います。
勉強もそうで、
目的意識がはっきりしない勉強は、
ほとんど何も頭に入りません。
でも、目的がはっきりしている勉強は
その周辺にある雑学のようなことまで
しっかり頭に入ってきたりします。

この時期のあなたは、
かつてそこに行った時のあなたとは全然違っています。
かつてそれを学んだあなたとは、
その心と状態が、完全に異なっているのです。
だからこそ、以前よりも遙かにたくさん吸収できますし、
大きく成長を遂げることができるのです。

秋は、心が燃えるような喜びに満たされるでしょう。
やってみたいことや楽しいことに
突き動かされるように向かっていく時期です。
この時期は、ずっと忘れていたことを思い出すような、
そんな刺激のある出来事が起こりそうです。
苦しさや不安を吹き飛ばすような、
熱く新しいものが入ってくるのです。

年末、あなたは誰かに再会すると思います。
おそらく、あなたの方から
その人に会いに行くのかもしれません。
過去に歩み寄ることが、どうしても必要になります。
それは、感傷や執着ではなく、
おそらく相手もどうしても必要としているような、
深い意味を持った邂逅だろうと思います。

時期的なことを少し申しますと、
まず7月は、
「新しい具体的なミッション」の前に立つことになります。
これは、あなたの生活全体を変えるような、
とても大きな変化だろうと思います。
ただ、これには「準備期間」が設定されています。
その「準備期間」に入るのが、9月です。
9月から年末、年明けくらいまで
あなたは「準備」に力を注ぐことになります。
さらに、9月から10月は、
とても楽しいことにあふれています。
いつもよりたくさん遊びに行ったり、
いつもよりたくさんの声をかけられたり、と
あまり生産性がないような気がすることに
たくさんの時間を割くことになるかもしれません。
この時期は、心置きなくめいっぱいに遊んでしまうことが
むしろ、大切だろうと思います。
「自分の時間」「何も生み出さないように思える時間」を
心置きなく楽しむことで、
目に見えないなにかが確実に蓄積されます。
たとえば、何をするにも欠かせないのが
そのテーマへの情熱や意欲、愛情だと思います。
この時期はそうしたものを醸成するときなのです。
義務感に駆られてあくせくする時期ではなく、
心から楽しみ、笑い、
心の中を全取っ替えするような勢いで、
刺激し続ける時期なのだと思います。
11月以降もそんな楽しさは続いていますが、
一方で、自分が背負うべきことについての多忙さも
おそらく、出てくるだろうと思います。
ここでは、意欲や愛を新たにしたあなたが
日常を大きく変化させる決意をするのかもしれません。
自分の時間のあり方を考えた上での転職や、
もっとやりたいことを目指す異動を選ぶ可能性も
とても高い時期です。
12月になると、誰かとの一対一の関係に
熱がこもってきます。
誰かと再会したり、新しく出会ったり、
あるいは、既に知っている人との関係が変わるなど、
何らかの動きがあるだろうと思います。

愛情関係については、この下半期は、
とても喜びの多い時期になるだろうと思います。
愛の星・金星と、情熱の星・火星が
そろってあなたから見て「愛情」の場所に位置し、
さらに、金星はそこに
珍しく、長期滞在してくれるからです。
ずっと愛情についての喜びを感じられなかった人も、
ここで、大きな充足を得られるかもしれません。
愛情を注ぐ対象に出会ったり、
子供ができるなど、
愛の対象が「増える」人もいるだろうと思います。
いずれにせよ、この時期は、
とても喜びが多いはずです。
個人的なそうした思いに力を注ぎ、
甘えたり甘えられたりすることを学習できる、
すばらしい時期となるはずです。
年末にも、
「誰かとの関係が変化する」
という雰囲気の配置があります。
この配置には、どこか、
魔法のような神秘的な動きが感じられます。
相手が既に知っている人物であろうと、
そうではなく、未知の人物であろうと
深い意味と、人生への影響力を持った、
そんな「出会い」が訪れるのだろうと思います。

この下半期の蟹座は、
実によく「動く」ことになると思います。
遠方に旅する人が少なくないはずです。
この旅には、
自らの変容の可能性と、
新しく具体的な目標が、
ぎゅうっと詰め込まれています。
この「目標」のほうはおそらく、
周囲からの、あなたへの「期待」が込められているのです。
一方、9月から11月の動きは、
あなたに「自由奔放に愛する」ことを促しています。
ですからあなたは、この下半期、
無意識に2つのことを進めていくのかもしれません。
一つは期待に応えるための活動、
もう一つは、
他人の思いから全く自由に行われる活動、です。