2014年蟹座の上半期の占い

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2013年6月に木星を迎えてから、激動の時間を過ごしている人も少なくないのではないかと思います。
木星は約12年に一度めぐってくる星で、そのタイミングはつまり「新しい12年をスタートさせる節目」となるからです。
人の人生は、「昨日と似たような今日」の積み重ねで、日々あまり変わるところがなく過ぎていきます。
そんな「変わり映えのしない日々」にも、徐々に積み重なっていく「目に見えないもの」があって、その「目に見えないもの」が突然「次の世界」に飛び移る劇的な瞬間が時おり、やってきます。
これは、たとえば何年も着慣れたコートを処分し、新しいものに買い換えるような、そんな「節目」です。
こうした「節目」は、様々なスパンで訪れますが、そのうち「12年サイクル」の節目がちょうど今、訪れているということになります。
2014年上半期は、この「12年サイクルのスタート」を仕上げる時期に当たります。
これまでずっと「あたりまえ」としてきたことが、不意に変化するような出来事がまだ、続いていくことになります。

さらに、2014年上半期はもうひとつ、かなりドラマティックなことが起こりそうです。
というのも「公」と「私」が、互いに影響を与えあいながら一変する気配があるからです。
こう書くとなんだか怖いことのようですが、こうした変化は決して異常なことではありません。
たとえば、プライベート面で「結婚する」「子供ができる」と、社会的な面で「名字が変わる」「働き方が変わる」ことになります。
一方、社会的に「転勤になる」と、プライベートには「引っ越しする」ことになります。
このように、どちらかが変われば、もう一方も連動して変化するワケです。
そして、住処が変わり、働き方が変わり、名字が変われば、当然「見える世界」も違っていきます。
「見える世界」が変わると、価値観が変わり、さらには、「生き方」が変わっていくこともあります。
2014年前半、こうした「生き方の変化」を経験する人が少なくないだろうと思うのです。

さらに、このような大きな変化の中で、あなたと周囲の人の関係もまた、変化を遂げていきます。
ただ、この時期の変化は、とても濃厚で、しっとりしています。
バーンと出会ったりガツンと別れたり、という大雑把なことではなく、一人一人との関係を深く掘り下げたり、何度も繰り返し会って心情を共有したり、といったような、とても複雑な精神的交流が生まれます。
この交流は、長くつきあっていける深い「根」を生み出します。
あなたは「内」と「外」をくっきりと分けるところがあり、一つの関係がうまくゆかないと、わりとばっさり切り捨ててしまうところがありますが、この時期できあがる関係は、外形的には「ベタ」なものであっても、その内容の複雑さから、決して「切ろうと思っても切れない」丈夫さを持っています。
時間の中でいつまでも命を保ち、大樹のように少しずつ育っていく、そんな「紐帯」を作り上げることができる時期なのです。
この「紐帯」はどこか、過去と未来を超越している部分があります。
過去からの贈り物のような結びつきもあれば、未来を先取りするような結びつきもあるでしょう。
あなたが「たいしたことのない、軽い交流」だと考えていた結びつきが、実は非常に重みのある、根深いものだった、ということに気づかされる場面もめぐってくるかもしれません。

時期的なことを少し申しますと、まず1月は人間関係が非常に賑やかです。
人と会う機会も増えるでしょうし、新年会などに「お呼びがかかる」ことも多いでしょう。
新しい出会いもあれば「再会」も期待できます。
電話やメールなどで済ませず、敢えて「会いに行く」ところから未来が広がります。
2月は、人の事情に左右されそうです。
相手の答えを待ったり、相手の条件が揃うのを待ったりと、なにかと「人に時間をあげる」ことが必要になるかもしれません。
ですが、その「待ち時間」の中でふと、自分の周りを見渡したとき、「あ、これを忘れていた!」というふうに、リカバリできる部分も多いだろうと思います。
一方、人との「心」の結びつきは、この時期は今までよりもあたたかなものとして感じられるでしょう。
待たせたり待ったりするということは、そこに生な感情が表出するきっかけが生じる、ということです。
月末は仕事や対外的な活動の面で、「ブレイク」することがあるかもしれません。
3月は状況に落ち着きが出てきて、客観的に物事を見渡せるようになりそうです。
緊張感が和らぎ、スッキリした気持ちになれるかもしれません。
4月は一転して、激動期となります。
この4月は星座を問わず、かなり大きめのターニングポイントとなりそうなのですが、蟹座の人にとってはかなりパンチの効いた節目となるでしょう。
前述のような変化が突発的に起こったり、重要な決断を下したりすることになりそうです。
5月は、4月の激動を「あるべきところに納めていく」ような時期です。
物事を整理したり、未来を見越して目標を設定したりする人が多いでしょう。
月末には、今までの積み重ねがひとつの形にまとまるような手応えが感じられるかもしれません。
6月は、過去一年の変転の「仕上げ」のような雰囲気のある時期です。
細部をきちんとすくいあげり、やり残したことをもう一度きちんとやり遂げたりすることができます。
4月の変動の「後編」のような展開もあるかもしれません。
上半期全体にわたり、ドラマティックな変化の気配が濃厚なのですが、4月と6月がそのピークと言えそうです。

愛情関係については、全体に「じっくりじわじわ育てる」時期が続いています。
このところ、愛について「突っ走る」ことなく、自分を抑え、冷静になり、抑制して進もう、という気持ちが強まっているだろうと思います。
こうした「抑制」は、「消極」とは全く違い、相手のことを考えているという点で、強い力を持っています。
そんなふうに、今まで自分を律して愛に取り組んできた人にとっては、2014年は「結果が出始める時期」と言っていいと思います。
特に1月から3月頭にかけて、その「結果」とも言える手応えが感じられるでしょう。
この時期、人からの深い好意を感じたり、自分が投げたものを好意的に、非常に誠実に受けとってもらえたりするはずです。
恋愛に限らず、人間関係全体が大きな変動のうねりの中にありますが、関わりを表層的に捉えず、人の心の奥にある恐れやさびしさなども深く見つめながら関わっていくとき、非常に大事な繋がりをこの時期、いくつも作り出すことができるだろうと思います。