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「全体のイメージ」
「がんばったぶんだけ、ものになる」時期です。
「ものになる」とは、たとえば、お金が手に入ったり、実力や技能が身についたり、役割を得たり、認められたりすることです。
では「がんばる」とは、どういうことでしょうか。
たとえば、趣味で陶芸に取り組み、お皿を作っている人がいます。この人が「このお皿を、他人に売りたい」と考えたとします。趣味で作っているときは、自分が好きなようにやれば良いだけですが、他人に手渡すとなると、そうはいきません。他人の求めているものに近づけなければならないからです。とはいえ、他人が好むように作りさえすれば良いかというと、それもちょっと違います。自分自身が満足できなければ、そもそも作る意味が失われてしまいます。
「自分の目」にも「他人の目」にも、納得のゆくものを作る。
この時期の蟹座の人々の「がんばり」は、そこに軸足が置かれています。ただ自分の感性の赴くままに「がんばっ」ても、なかなか人は手に取ってくれないでしょう。一方、他人の目だけを気にしてものを創っても、自分で嫌気がさしてしまいます。自分の創造性を追求しながら、人の心に応えていく。その試行錯誤が実を結ぶのです。
上記の「試行錯誤」「がんばり」は、向こう二年ほど続いていく長丁場です。
この上半期に限っての大きな特徴は、冒頭の一文で言えば「ものになる」という点です。2015年上半期、蟹座の人はがんばればがんばったぶんだけ、その報酬を手にすることができるのです。報酬を大きくしたいという願いを、努力によって叶えることができる時期なのです。この「報酬」は前述の通り、文字通りのお金なのかもしれませんし、実力や立場、魅力や可能性など、あらゆるものにあてはまります。あなたが「ほしい」と思うものに向かって、具体的なアクションを起こせるのです。
「何を欲するか」ということも、この時期のだいじなテーマです。
なんでもたくさんあればよい、というものではありません。たとえば、どんなに美味しいものでも、食べ過ぎて肥りすぎて身体を壊してしまったら、不幸の元です。「お金をたくさん持つことが、必ずしも幸福とは限らない」という哲学は古来、多くの寓話に描かれ、実例にも枚挙に暇がありません。欲しいものが手に入る、ということと、幸福や充足を得るということは、別問題です。
この時期、「たくさんのものを手に入れすぎる」と、水を飲み過ぎたカエルがパチンとはじけ飛ぶように、ある種の破綻を招く可能性もあります。自分の欲しいもの、手に入れたものを、ちゃんと自分の幸福につなげていく力をも、鍛えていく必要があるのだろうと思います。
「仕事や勉強など、外向きな活動への取り組み」
自分で自分を鍛えていこうという意識が強まります。「このままではいけない」という危機感が募り、自然と、訓練や勉強、修行ということに目が向いていくのです。
この時期の「訓練」は、漠然としたものではなく、ごく具体的な目標を見据えて行われます。日程の決まった試験だとか、昇進とか、あるいは、あるミッションを成功させるためにこの訓練を行わなければならない、という目的意識がはっきりしているはずです。更に言えば、「その訓練をやり遂げたら、どんな御褒美がもらえるか」ということも、かなり明確な状態なのではないかと思います。
2011年頃から、あなたはかなり新しいことを模索してきたように見えます。自由に活動できる立場で、誰も経験したことのないやりかたを試してみたい!という気概に燃えているのではないでしょうか。2015年も、そうした気分は上昇気流の中にあり、様々な新しい試みができるでしょう。
これまで、その新しい試みは幾度となく、「関係者の力」とぶつかってきたところもあったかもしれません。一緒に取り組んでいる相手の意図が掴めなかったり、誰かに強引に「持って行かれる」ようなことがあったり、あるいは、相手の都合に合わせるために自分の意志を少し曲げたりと、ぶつかり合う場面が何度もあったのではないかと思うのです。
そうしたぶつかり合いが、この上半期の3月半ばを最後に、すうっと和らいでいきます。今までぶつかってきた分、解り合えるようになっていて、ここからはもっと「ぶつからない」形で、タッグを組んでいくことができるだろうと思うのです。
2月下旬から3月、仕事や勉強面では思い切った勝負に打って出ることができるときです。
目標に向かって猛然と前進できる、勢いの良い季節となっています。
3月半ばには、今まで上ってきた階段が一つのピークに達したところで、少々不思議な扉を開くような出来事も起こるかもしれません。
「やりたいことが見つからないけれど、みつけたい!という場合」
「モノから入る」と面白いかもしれません。たとえば、新しい消しゴムを買っただけでもちょっと勉強の意欲が増す、というようなことがあります。やりたいことが見つからないときは、雑貨屋さんや本屋さん、服屋さんなど、お店に出向いて「欲しいもの」を見繕ってみると、自分の隠れた望みに出会えるかもしれません。それがたとえ、すぐには手に入らないようなものだったとしても、「あれを手に入れるために、頑張ろう!」という、新しい意欲が湧いてくる可能性もあるだろうと思います。五感を刺激して、頭の中をカラフルにすると、気持ちが変わっていくかもしれません。
「人間関係について」
「仕事や勉強について」の部分でも触れましたが、「他人の願望」と、あなた自身の「自由を求める上昇志向」とが、過去3,4年ほどのなかで、何度もぶつかり合ってきたのではないかと思います。時には、ごく密接に関わる人物に、否応ない形で「ジャマされてしまう」状態だったり、あるいは「操られている」ような感じがしたこともあったかもしれません。あなた自身、様々な形でそれに対抗し、やりたいことをやれる環境を作ろうと模索してきたのではないかと思います。
その「ぶつかり合い」が、この3月を最後のステップとして、解消されていきます。
そこでは、ここまで何度もぶつかってきたことによって初めて可能になる「新しいフォーメーション」を形成することができるかもしれません。今までジャマをしてきたように思えた存在が、今度は得難いエネルギーを提供してくれる存在に変わる、といったことも起こるかもしれません。
人間関係において、蟹座の人は相手の気持ちを尊重しすぎると、誰にも知られずにストレスを溜め込んでしまうことがあります。この上半期からしばらくの間、人間関係におけるストレスは、体調にテキメンに響きます。ガマンしすぎて調子を崩してしまわないよう、くれぐれも注意が必要です。少々バクハツしても、思ったことをハッキリ言っても、この時期あなたを取り巻いている人間関係は、簡単には壊れないはずです。もとい、2010年頃から、あなたは既に「壊れるものならもう壊れているし、壊れないなら何をしても壊れない」といった、ごく分厚い地層のような人間関係の、まっただ中に置かれているのです。だからこそ、自分の中にだけ溜め込んでしまわないことが大事なのだと思います。
3月半ばから5月前半、ネットワークがぐんぐん広がり、仲間が増えていくような時期に当たっています。自由で開放的な「場」に参加できるときです。
「恋愛や愛情について」
2012年頃から、恋愛に関して非常に慎重に、厳格になっていたかもしれません。
愛情表現を抑え込んだり、愛の入り口で立ち止まって自分から扉を閉めていたりした人も、少なくなかったのではないかと思います。
そうした「愛の抑制」の時間が、終わりを告げるのが2015年です。
暗闇にいた人がおそるおそる外に出るように、その「解放」はゆっくりしたものかもしれませんが、あなたの愛の世界はこの上半期、確実に明るさを増していくでしょう。
楽しむこと、ときめくことについて禁欲的になっていたなら、その「禁止」が解かれます。
年明けは特に、とても官能的な雰囲気に包まれています。
1月半ばから2月中旬まで、愛の素敵な追い風を感じることができるでしょう。大切な人と遠く旅に出ることになるかもしれません。フリーの人は旅先や学校など「未知の世界に触れる場所」での出会いが期待できます。片思い中の人も、共通の趣味や知識、専門分野を通して、会話を盛り上げることができそうです。
5月から6月アタマにかけては、キラキラした雰囲気に満ちています。あなたの魅力に注目が集まる、とても美しい時期となるでしょう。
「大まかな流れ、タイミング」
年明けは「レスポンス」を求められる時です。
いろいろな人からお誘いが来たり、ギフトが贈られたりする中で、それに心を込めて「返して行く」作業が発生しそうです。そこから、育てていける関わりのタネを見つける人もいるでしょう。
1月半ばから2月にかけては、遠出する機会が増えるかもしれません。出張や旅行、留学、「遠征」のようなイベントが起こりやすい時です。
2月下旬から3月は、非常に忙しい時期となっています。
大きな目標に向かってガツンと勝負を挑むような、熱い季節です。さらにここから4月に跨がって、「縁」を感じるような、少々神秘的なチャンスがめぐってくるかもしれません。社会的立場が突然がらっと変化する可能性もあるときです。
4月から5月半ばにかけては、仲間に恵まれます。
仲間や友達との関わりから、新しい計画が持ち上がる気配もあります。「こんなことをやってみたいね!」という話が、単なる雑談に終わらず、すぐにそれを実現するためのアクションに結びついていくでしょう。周囲の動きに「巻き込まれる」ような感覚もあるかもしれません。
5月は特に、あなたに美しいスポットライトが当たる時期でもあります。褒められたり誘われたりと、心躍るあたたかな出来事が多いでしょう。
5月半ばから6月は、「押し入れのナカミを全部出してキッチリ整理する」ような時期です。棚に上げてきた問題や、ずっと押し隠してきた「もう一人の自分」などを、眼に見えるところに引っ張り出し、しっかり向き合う作業が必要になるでしょう。
特に5月下旬から6月前半は、一時的に物事が「にっちもさっちもいかない」ような状態になるかもしれませんが、これは時間が解決してくれます。一気に問題を解消しようとするより、むしろ問題の中にどっかり腰を据えてしまう方が、最終的にイイ着地点を見つけることができるだろうと思います。