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「全体を眺める総論」
私はかつて会社勤めをしていましたが、大きな仕事を抱えて、残業続きになった時期がありました。
必死で作業する中、ふと「もっといいやり方があるのではないだろうか?」という思いが湧き、隣の部署にいた同僚に声をかけてみました。
すると、同僚が得意とする技術を使えば、1、2時間でその仕事がすべて終わることがわかりました。
すぐにやり方を教えてもらい、翌日以降、残業から解放されたのでした。
2015年下半期の蟹座を巡る星の動きを見て、「働きながら学ぶ」というイメージが浮かびました。といっても、仕事と学業の両立に苦しみ、板挟みになる、という辛い「苦学」の意味ではありません。
そうではなく、上記の例のように、
「忙しいからこそ、学ぶ必要が出てくる」
「学ぶことによって、忙しさを軽減したり、より生産的な活動をしたりできるようになる」
時期なのです。
「忙しさ」「仕事」とは、収入を得、収益を上げるための「仕事」だけでなく、「子どもは遊ぶのが仕事」というほどに広い意味で捉えられます。この下半期、蟹座の人は「学ぶことによって、仕事を片付け、問題を解決していく」ことになるのです。
子どもの頃は、何のためかもわからぬまま、苦役のように勉強させられることもあります。それが、大人になると「学生時代、もっと勉強しておけばよかった」「今からもう一度勉強し直したい」などと思うようになります。社会的な経験の中で、勉強がどう役に立つかがわかるわけです。
2015年下半期、蟹座の人々は、「もう一度やりたい」と思える勉強に、真剣に取り組める状態になります。資格取得や昇進など、直接的な結果に結びつく勉強もさることながら、純粋に教養やコミュニケーション能力を強化するために学ぶ人も多いでしょう。
逆に、人に教える立場に立って、精力的に勉強することになるかもしれません。自分のために勉強するより、人に教えるために勉強するほうが、ずっと密度の濃い成長を遂げられる場合があります。この時期、蟹座の人々はあらゆる意味で、その実力を飛躍的に伸ばせるのです。
2014年後半から2015年前半にかけて、経済面での大イベントが起こったかもしれません。収入が増えたり、大きな買い物をしたりした人も少なくないはずです。が、その一方で不思議と「ガマンする」ことを意識し続けていたのではないでしょうか。
過去2、3年の中で、なぜか「欲しいものや好きなものに手を伸ばしてはいけない」という禁欲を守り続けていた人もいると思います。おそらく、「耐えることによって、得られるものがある」という直観が、あなたを長いことガマンさせていただのかもしれません。
2015年下半期、何かをガマンしてまで?みたかった「果実」を、その両手に、予想以上のボリュームで?むことができます。
そして、それと同時に、「成果のためのガマンや辛抱」から、解放されるはずです。これまで自分に対して禁じてきた喜びや楽しみを、ここから少しずつ、取り戻すことができるのです。
2015年下半期は、「出歩く機会」が増えそうです。特に、人に会いに行き、語り合う時間が多くなっていきます。教科書を覚えるだけが「勉強」ではありません。血の通った生身の人間との対話には、素晴らしい学びの機会が詰まっています。
この時期あなたが獲得するのは、ある特定の目的にだけ役に立つ知識や力ではなく、さまざまな変化に柔軟に対応できる、根の深い「実力」です。
経験と学びが強く結びついたとき、骨格のしっかりした自信が芽生え、あなたを支える新しい柱となるでしょう。
「自分自身のこと(心、身体、夢、成長)」
6月末から8月上旬にかけて、心身共に強い変革期に置かれます。自分を変えたいという気持ちが強まりますし、何かに挑戦したい、殻を破りたいという前傾姿勢の気持ちでアクションを起こす人が多いでしょう。
一方、激しい情熱や怒りが心に渦巻き、自分でも驚くほどの、爆発的な行動に結びつきやすい傾向もあります。この時期、勇気はとても大切ですが、勢い余って「暴勇」「蛮勇」になってしまうと、あとで後悔することになりかねません。過度に慎重になりすぎるのはこの時期に合いませんが、スピードや勢いの加減は、多少、意識すべきかもしれません。
また、健康に問題を抱えている人は、時間がかかっても確実な方法で問題解決に挑める時期です。「継続は力なり」を体感できると思います。慢性的な不調に対しては、真剣な態度で臨むべきときです。「いつか何とかなるだろう」と不調を放置すると、深刻な問題が起こる可能性もあります。
慎重に周りの人と相談し、調整を重ねて、真に自分に合った生活スタイルを、時間をかけて模索していけます。
「他者のこと(人間関係、役割、ギフト」
2015年下半期は、「学び」の時期ですが、学んだことが周囲の人々との関わりにすぐに役立ちます。他者とゆたかに関わるために学んでいるという気持ちもあるのではないかと思います。
周囲の人々に対して担うべき役割も変化します。
おそらく、あなたの力を直接に必要とする人が増えるでしょう。身近な人に対する具体的な責任が増し、ルーティンワークもそれによって変化していきます。
ただ、そこで「人のため」を優先しすぎてしまうと、今度はあなた自身の健康不良が懸念されます。責任を果たすために自分を犠牲にする、というのはナンセンスです。自分が倒れてしまえば、責任も果たせなくなるからです。それは責任ある態度とは言えません。自分自身を確かに活かし、その上で人をも活かす手順や習慣を、妥協せず丁寧に作っていく必要があります。
「外の世界(仕事、勉強、社会的な活動、目標)」
2015年春に大きな変化を経験した人も多いでしょう。もっと言えば、2010年頃から今に至るまで、段階的にあっと驚くような変化を経験し続けているかもしれません。
2015年下半期もその流れは続いていますが、特にインパクトの強そうなタイミングは9月から10月です。9月半ばから終わり頃を中心として、これまでやってきたことの積み重ねが「次のステージへ進む」ような出来事が起こるでしょう。
この出来事は、努力の結果、必然的に起こることであると同時に、不思議な縁を含んでいるようです。
また、特に何に役立てようと思ったわけでもない勉強や研究が、ここへ来ていきなり「現実的に役に立つ」ようになるかもしれません。趣味で学んできたこと、なぜか興味があって詳しくなったことについて、誰かがあなたに「教えてください!」と言ってくるようなこともあるかもしれません。
この「学んできたこと」は、教科書や本を通して学んだことかもしれませんし、あるいは、あなたが人生経験を真剣に掘り下げながら身につけてきた「叡智(えいち)」のようなものなのかもしれません。
「中の世界(居場所、身近な人々、所有、土台)」
経済的には、10月頭まで強い上昇気流の中にあります。大きな買い物をしたり、逆にガツンと収入が増えるなど、財布の中身がドラマティックな変化を見せるでしょう。
この時期の経済的なイベントは、あくまで、あなた自身の手が?むもの、扱うものにスポットライトが当たっています。
この動きは、決して一時的なだけのものではありません。ここで追い風を?めば、経済的な悩みを根本的に解消できるでしょうし、「稼ぐ力」そのものを押し上げることもできるはずです。
兄弟姉妹や仲間など、身近な人々との交流がふくらみます。
単なる知り合いだった人たちが、コミュニケーションを重ねるうちに「身内」に変わっていくかもしれません。
たくさんのメッセージのやりとりが発生するときで、あなたの語り方や考え方、価値観なども変化していくでしょう。「空気を読む」ような形ではなく、真に相手の心を思い、相手の変化や成長までを見込んで語りかける方法を、身につけたいという気持ちが強まるはずです。
「恋愛について」
転機となりそうなのは、9月半ばです。
2012年頃から、自分の恋愛感情に「蓋(ふた)をして」きた人も少なくないはずです。恋愛に慎重になったり、愛に対する責任を強く意識して、恋愛から敢えて遠ざかっていた人もいると思います。
そうした、恋愛を大切に捉えるからこそ取ってきた「消極的態度」が、このあたりから消えていきます。愛することや愛されることに対して、徐々に積極的になれます。愛において幸福や喜びを感じることを、自分に許せるようになっていきます。
愛に強い追い風が吹くのは12月ですが、それより前、10月から11月半ばには、愛情をゆたかに含んだコミュニケーションが発生します。大いに「愛を語る」ことができるでしょう。
愛を探している人も、多くの人との対話の中から、愛の芽を見つけることができそうです。9月半ばに、そのきっかけを?む人もいるでしょう。
「タイミング」
6月から10月頭にかけて、多くの果実を手に入れられます。収入が増えたり、財力が大きくなったり、「手に職をつける」人もいるでしょう。これまでやってきたことを形にするだけでなく、それを「どう使っていくか」を建設的に考えることになります。
6月末から8月頭は、「大奮闘」の季節となっています。
物事をガンガン変えていきたい気持ちが強まるでしょう。自分から手を挙げて新しいムーブメントを引き起こす人もいるはずです。一方、この時期は「スピードオーバー」にもなりやすいので、身近な人との対話を重ね、助言を請うようにすると、いい具合にブレーキを利かせられそうです。
9月は仕事や対外的な活動、またはコミュニケーションにおいて、ドラマティックな変化が起こるかもしれません。「ブレイクスルー」を経験する人もいるはずです。
10月から11月にかけては、大いに学び、語り合い、さらに新しい場所に出かけていく時期となります。この動きは2016年半ばにかけて続いていきます。
11月から12月にかけて、「居場所」が動く時期となっています。引っ越しやリフォームなど、環境の変化を経験する人が多いでしょう。
年末はとても楽しく過ごせそうです。