2016年蟹座の下半期の占い

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旅をして、帰るべき場所に帰る。そしてまた、新しい旅に出る。
人生は旅にたとえられますが、私たちは人生の上で、「出ては、帰る」を繰り返しているのかもしれません。
外に出て、あらゆる場所を通り過ぎていくと同時に、ある場所にだけは通り過ぎ去ってしまうことなく、何度も戻ってきます。
蟹座の人々にとって、2016年下半期は、「旅」のフェーズから「居場所に帰る・居場所を作る」フェーズへとシフトする時期となっています。
蟹座はもともと「居場所・家」を象徴する星座ですので、このテーマは人生全体を通してみても非常に重要なのですが、蟹座から見た「居場所」は、物質的・物理的条件ではなく、あくまで「人と人との繋がり、人間関係」でできています。
ですからこの2016年下半期は、これまでに積み重ねて来たコミュニケーションを土台に、人の結び付きで出来た一つの世界を形成し、育てて行く段階に入る時、とも言えるのです。

「居場所を作る」ことは、「日常を作る」ことに通じます。
「日常」が新しくなるということは、ささやかなようで非常に大きな変化です。
「郷に入っては郷に従え」のように、様々なことの手法や段取り、価値観が変わりますし、場合によっては昼夜が逆転したり、キャラクターが変化したりする事もあります。
2016年下半期の蟹座の人々は、アイデンティティにも関わる「日常の構築」を、かなり急ピッチで進めていくことになるはずです。
あるいは、上半期から既に、そのプロセスはスタートしているかもしれません。

「日常」は、役割分担で出来ている部分もあります。
役割は、「割」の文字の通り、一連の動きを切り分けて、幾人かがそれを分かち持つことを意味します。
切り分けるのにはちゃんと合理的な意味があるはずで、それをデタラメに混ぜてしまうと、状況は大きく混乱します。
もちろん、たとえば誰かが体調を崩すなど、自分の「役割」を担えなくなったときは、他の誰かが肩代わりすることもあるでしょう。
ですがそのような場合でも、役割の「割」の部分を大切にしなければ、本人が復帰したとき、ややこしい状況に陥ったりします。
役に立ちたい、人に優しくしたい、できるだけ全体に貢献したい、という思いが強いとき、私たちは時々、役割の「割」の部分を軽視して、他人の領域まで立ち入ってしまったりすることがあるものですが、そうすることで傷ついてしまうものも、たくさんあるのかもしれません。
人を信頼しきれずについ、自分だけでやるべきことを抱え込んでしまい、返って全体が混乱する、といったことも起こり得るわけです。
この時期、蟹座の人々は、自分の役割を再定義し、再構築し、最適な運用が出来るように試行錯誤を重ねていくことになると思います。
そのとき、特に意識にのぼるのが、シビアな「役割」の「割」の部分です。
お互いの担当領域に敢えて厳密なラインを引き、自分の分は自分が、相手の分は相手がやる、という意識を強く持つことで、結果的によりスムーズな協力体制を創り出せます。
たとえば、幼い子が大きくなっていくに従って、家の中で自然と家事の「役割」を任せることがありますが、上手くできないからといってすぐに手をかしたり、急いでいるからと代わりにやってしまったりしたのでは、「割った」ことになりません。
この時期は、いかに「割る」か、そして、そのラインをいかに守るかで、自分や関係者のパフォーマンスが大きく変わっていくのではないかと思います。
主役だけでは成り立たない、すべての役柄があってこその「全体」だという世界観を、新しい形で創っていけるときなのです。

この下半期は、健康問題に積極的に向き合うことも必要になるかもしれません。
おざなりにしてきた健康管理や悪しき生活習慣などを見直して、今の自分に合った、気持ちのよい生活のあり方を創り出せます。
体調不良や慢性的な問題を何となく棚に上げてきたなら、集中的な治療を試みられるときだろうと思います。

「時期について」
7月前半はとてもキラキラした美しい時間となっています。また、8月頭まで、精力的に自ら「楽しい時間」を作っていく必要がある、とも言えます。好きなこと、面白いと思えることに打ち込んだり、「英気を養う」ことを意識的に生活に取り入れて、自分という個性を思う存分「生きる」ことが、このあとの展開にとても大きな意味を持つでしょう。

8月から9月は、非常に忙しい時期となります。7月の「やりたいことをやる」雰囲気から一転して「やるべきことをやる」「周囲のニーズに応える」ことが生活の主軸となるでしょう。特に、2015年頃から周囲に対して担うべき役割や責任のありかたを模索してきた人にとって、大いに「役割を果たす」時期となりそうです。世の中には様々な役割がありますが、たいていは「繁忙期」のように、ある時期に集中的に大活躍し、他の時期には余り目立たない、といった緩急があるものです。この時期はそういう意味で、あなたの役割が「繁忙期」に入っている、と言えそうです。周囲の人々が真にあなたに求めているものがなんなのか、耳を傾けていくことも大事です。

10月から11月頭は、人間関係が大いに盛り上がります。誰かと「対決」することになる場面もあるかもしれませんが、思いきってぶつかって行くことにより、この先ずっとあなたを豊かにしていくような、有利な条件を引き出せそうです。この時期の対決は最終的に「win-win」になるようにできています。遠慮せずにしっかりと主張することが、相手にとっても望ましい結果につながっていきます。
11月後半から12月上旬は、嬉しい出会いが多いでしょう。人に会う機会が増えますし、
それが楽しく感じられるはずです。ひとから「もたらされるもの」が多い時期でもあります。

年末年始は遠出する人が多いでしょう。特に、「誰かに再会するための旅」に出る人が多いはずです。真に会いたい人の姿を、秋口当たりから心に温めている人もいそうです。

「恋愛・結婚について」
7月から8月頭は、貪欲に動けるときです。2016年の年初から愛について積極的に動いてきた人は特に、この夏に望ましい結果を出せそうです。
さらに、9月から12月頭にかけては、パートナーを得るために生産的なアクションを起こせるでしょう。
すでにパートナーがいる人にとって、秋から冬は非常に「熱い」時期となっています。一緒に生きていくために現状では何が足りなくて、何が必要なのかを、じっくり議論する機会に恵まれるでしょう。

2016年9月から2017年10月という約1年のあいだ、蟹座の人々は「家族・居場所」について深く考え、追求していくことになります。恋愛やパートナーシップについて考える時も、単なる個人同士の人間関係、という視点を超えて、もっと大きなヴィジョンを描いていくことになるでしょう。そこでは、お互いの過去の経験やバックグラウンドについても、しっかり追求する必要が出てくるはずです。

愛に追い風が吹くのは7月から8月頭、9月下旬から10月中旬、11月後半から12月上旬です。

「パートナーシップについて」
9月を境に「家族・居場所」に関する意識が大きく膨らみます。幸福な居場所を作るにはどうしたらいいか、という観点からパートナーシップを考えることになるでしょう。
すでにパートナーがいる人にとっては、「家をどうするか・家族をどう運営していくか」というテーマがしばしば話題にのぼることになるはずです。未来をどうしていこうか、という話以上に、お互いが相手をどう受け止めているか、何をして欲しいのか、という、目の前のことや手元にあるものから話がスタートするのではないかと思います。

9月末から11月上旬は、パートナーと真剣に向き合い、時に熱く議論することになるかもしれません。11月半ばから12月頭は、愛のこもった素晴らしい時間をすごせるでしょう。

「子ども・家族について」
2016年秋から2017年秋は、端的に言って「家族が増える」ような時間と言えます。子どもを持つ人も多いでしょうし、結婚して家族になる、といった展開も大いにあり得ます。
また、実家から独立して自分の家庭を作る、という人もいるかもしれません。
「家族」は、自分を受け入れ守ってくれる場ですが、同時に、個人としての自由度を奪い、程度の差はあれ「縛る」ものでもあります。両者のバランスを上手く調整するのは結構難しい場合が多いようですが、この時期はそのことと真剣に向き合う必要があると思います。

7月から8月頭には「自分が自分としてのびのびと、満足して生きていくにはこういう条件が必要だ」ということがかなりクリアになるでしょう。9月以降は「こういう場・家族として生きていきたい」というヴィジョンが大きくなっていきます。両者が上手く噛み合う場合はいいのですが、矛盾したり、ぶつかり合ったりする場合には、調整を試みなければならないでしょう。

私たちの家族観や生活観は、他人の作るイメージに多くを負っています。思い込まされた理想に手が届かないといって苦悩している人も決して珍しくありません。「よそはよそ、うちはうち」という意識は、実は、大人の方に必要なものなのではないかと思います。テレビコマーシャルや雑誌に出てくるキラキラした生活のイメージは、決してリアルなものではありません。「よそはよそ、うちはうち」と切り離した上で、あらためて「うちは、どうあるべきか」を考えていけるのが、2016年後半から2017年秋までの時間帯と言えます。

7月から8月頭は、子どもとの関係を大いに楽しめそうです。子育ての「道筋」をしっかりつけることができる時でもあります。外野と闘って不要な方法論などをそぎ落とし、スッキリした気持ちになれるときでもあります。
9月以降は家族で過ごすのがとても楽しく感じられるでしょう。自分の住む世界をゆたかに、力強いものにしたい、という思いが強くなるはずです。

「仕事について」
8月から9月、非常に忙しくなるでしょう。ただやるべきことに追いかけられるというよりは、自分の任務や役割を「開拓していく」ような、挑戦的な気持ちで臨む人が多そうです。日ごろの待遇や条件に不満を抱えている人は、転職活動を始めることになるかもしれません。仕事をただ「与えられるもの」として受け止めず、自分から望んで勝ち得るもの、と考えられるときです。
特に、2015年頃から「自分の役割とは何か」を考え続けている人は、具体的に行動を起こして考えてきたことを「現実化する」機会に恵まれるでしょう。3月から5月にかけて、このテーマに必死に取り組んできた人にとって、8月から9月は「一つの答えを出す」ことができる時期と言えます。

10月後半から11月は、任務を心から楽しむことが出来そうです。嬉しい役回りが巡ってくるでしょう。

「勉強について」
2015年後半から2016年9月は、精力的な学習の時間となっています。特に夏から9月にかけて、猛勉強する人が少なくないでしょう。この間、「この勉強の仕方でいいのかな?」「何を学べばいいのだろう?」というような、根源的な迷いを感じてきた人も多いかもしれません。そうした迷いに、8月から9月にかけて、大事な答えを出すことができそうです。これから「継続的に勉強していく」道筋を、8月から9月の中で整備できそうです。
12月後半以降、たくさん本を買いたくなったり、留学に出たりする時期となっています。
研究や取材などの活動にも力がこもるでしょう。

「お金・買い物について」
7月半ばから8月上旬にかけて、嬉しいことが多いでしょう。臨時収入があったり、「イイ買い物ができる」時期となっています。
11月から12月にかけては、たくさんの「ギフト」を受け取れそうです。あなたと関わる人々が、あなたに対して物質的に報いることをあれこれ、考えてくれる時期となっています。

「健康について」
8月から9月にかけて、自分の健康やそれを支える日常生活と向き合う人が多そうです。生活を自分の身体ややりたいことに「合う」形に再構成できる時期となっています。悪習を絶ちきろうと努力している人や、生活スタイルを理想的なかたちに変えていこうと頑張っている人にとっては、8月から9月はかなり「攻める」ことができる時ですし、10月後半から11月前半はその嬉しい果実を手に入れられそうです。