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「全体のイメージ」
自分の時間をただひたすらに自分のためだけに使って生きることも、自分の時間の全てを他人のために使い果たすことも、たぶん、どちらも「充実した、心地良い生活」とは言えないのかもしれません。私たちは自分が生きる時間のうち、ある割合を自分以外の誰かのために費やし、他の時間を、自分自身のために使って生きています。
もちろん、人生の段階によって、その割合も大きく変わります。
たとえば、出産の前後等はほぼ全ての時間が自分のものとは言えなさそうですし、受験生として勉強に打ち込んでいるときなら、他人に割く時間などなさそうです。
とはいえ、そうした比較的短期間のミッションではなく、「人生」というスケールで長期的に走り続けていくことを目指すならば、自分に割く時間と、自分以外の他者のために割く時間の割合や、それぞれの時間の使い方について、深く考えなければなりません。
というのも「バランスのよい生活」の「バランス」は、十人十色です。
どういう時間の割合を、どのように活動するのが自分に合っているのか。それは、自分自身で試行錯誤しながら見つけていくしかありません。白いカンバスに自由に絵を描くように「生活」を創造できるならいざ知らず、私たちの生活は、自分の意志ではどうにもならないたくさんのものに縛られています。
私たちは他人の意向や自分の身体性、社会の動向や経済状態など、「自分一人ではどうにもならないもの」たちと対話し、調整を重ね、受け入れたり拒否したりしながら生きています。そうしたたくさんの糸を自分なりにより合わせて、大きなタペストリに織り上げていくような作業が、「生活の創造」です。
2016年後半以降、もとい、2015年の年末あたりから、蟹座の人々は「生活を創造する」ことを考え続けているはずなのですが、2017年上半期、それを「試す」のに格好のチャンスが巡ってきそうです。というのも、この時期はプライベートな生活の対極にある、対外的な活動に強いスポットライトが当たるからです。
表舞台に引っ張り出され、大活躍するチャンスを与えられたとき、私たちは個人としての生活を、いつもとは違う角度から見つめることになります。
外に出たとき、キラキラと華やかな光を放つ人は、おそらく、家に帰ったとき、その光を生み出すような生活をしているはずです。
もとい、家では乱脈に過ごし、外では光り輝く、という人もないではありませんが、その「光」は儚い、ごく一時的なものとなってしまうでしょう。ずっと「外」で輝き続けるには、それを支える「内」の時間が必要なはずです。
2017年上半期、蟹座の人々は、どちらかと言えば「好きなこと」ができます。
外に出て念願のチャンスをつかみ、突然の「ブレイク」を果たす人もいれば、欲しかったものを手に入れたる人もいるでしょう。
そんな中で、あなたは決してふわふわと一時的な輝きに溺れることはありません。
むしろ、外での活動で出た結果やそこで得られた体験を、日々繰り返される生活習慣やルーティンワークへとフィードバックして、活躍を「続けていく」ことに貪欲になるだろうと思うのです。
「コツコツ続けて来たこと」が果たして自分の望みに繋がっているのかどうか、それを試す「舞台」にも恵まれるでしょう。
現代社会では、自分を充たすことや、自分を心地良くすることについて、不思議な罪悪感を覚える人も少なくありません。
でも、心地良く満ち足りた日々を過ごすことは、全然悪いことではないのです。
過去にそうした罪悪感がもとで様々なチャンスを逃していた人は、ここでその原因に気づき、失地回復を試みることができるはずです。
「時期について」
1月は遠出することになりそうです。実務的な要件で出かけていく人もいると思いますが、そこには何らかの「情熱」が胸に渦巻いているようです。何か強いエモーションがあなたを突き動かし、遠くへの旅を決意させるのです。たとえビジネスの出張やどうしても出向かねばならない冠婚葬祭のようなことであっても、何らかの理想や誇りがそこに関係していて、あなたは旅先で心や精神における大事な目的を達成することになるでしょう。
2月は非常に忙しい時期です。仕事や社会的な活動において、大活躍することになるでしょう。チャンスが巡ってきやすいですし、新しいミッションをスタートさせたり、独立したりと、自ら「戦う土俵」を作っていく人もいるかもしれません。
さらに、2月は経済面で面白い動きが起こる気配があります。経済的に積み重ねて来た努力が、意外な形で「実る」ようです。このことは、あなたの社会的立場やキャリアにも、強い影響を及ぼしそうです。
3月から4月は、星座を問わず少し混乱気味になるタイミングですが、焦ることなく手元にあるものを丁寧に拾い上げて対応していくうち、だんだん取り組みのスケールが大きくなっていくでしょう。
また、この時期は仲間とのやりとりが大いに活性化します。時には情熱がぶつかり合うこともあるかもしれませんが、目的意識が共有できていれば、適切な着地点を見いだせるはずです。
5月は、2月からの一連のプロセスをしっかり軌道に乗せるため、舞台裏や細部に深く手を入れられます。自分自身の納得や満足も、この時期は追求すべきテーマです。一つ一つの選択や条件に対して、短期的には大丈夫でも、長期的に見て正しい答えなのかどうか?と自問し、答えを出すことになるでしょう。
6月は非常に「熱い」季節です。なにより「自分を変えたい」という気持ちが強まるかもしれません。自分自身と戦って勝利できるタイミングです。人に恵まれますし、「熟考」に妙味がある時です。「熱くなりすぎる」ような場面では、仲間に頼ったり、一人の時間をしっかり作るなど、熱を放出する算段を。
「愛について」
1月に強い追い風が吹きます。愛する人と遠く旅に出たり、旅先で愛を見つけたりする人もいるでしょう。遠距離恋愛などにも縁がある時期ですが、この時期に生まれる・育つ愛には、距離はむしろプラス要因として働くようです。
愛について精神的な成長を遂げる人も多いでしょう。あるいは、愛とは何かを、心理学や文学、哲学などを通して学ぶ人もいるかもしれません。
愛とは個人的な心の動きのこと、と考えられがちですが、実際は、他者と全力で向き合い、最も深くコミットする行為であり、試行錯誤や熟考、経験を通した学習など、様々な形で学んでいかなければならない人生のテーマです。この1月は特に、愛について、これまでのあなたの人生を総動員して取り組み、成長できるような時期となっています。
さらに、3月にも素敵な愛の風が吹きそうです。
「住処・家族について」
2016年秋から2017年秋は、家族や居場所と「どっぷり向き合う」季節となっています。この上半期も、家族や家に関してやるべきことは多いでしょう。居場所を大きく育てることができるときです。
地域コミュニティの活動に参加するなど、「居場所」のスケールも拡大していくかもしれません。たとえば、外国に出かけて帰ってくると、母国全体が「居場所」だと感じられたりしますが、私たちの「家・住処」の感覚は、人生の様々な段階によって大きく変わるものであるようです。そういう意味で、かつてよりも大きなスケールで「家」を考えられるようになるタイミングと言えます。
「仕事・勉強について」
1月は精力的に学べる時期です。一般教養のようなことではなく、あなたの専門とする分野、深く掘り下げたい分野について、学ぶチャンスがたくさん巡ってくるでしょう。研究活動や取材活動などにも、強い追い風が吹きます。人の純粋な好意によって、いくつもの知的な扉が開かれるようです。
2月から3月、そして5月は、キャリアにおける大きなチャンスの季節となっています。特に2月は、多くの人が特別なミッションにチャレンジすることになるでしょう。仕事において、人生を変えるような選択もできるときです。また、リスクを引き受けて挑んだことに関して、経済的な結果もちゃんと出てくるはずです。
「お金について」
2月に特徴があります。蟹座から見て「お金」を象徴する場所で、月食が起こるのです。これまで積み重ねて来た努力が、経済面で少々不思議な果実に結びついていくでしょう。この変化は2月で完了するわけではなく、8月の日食と1セットになっています。"
「健康について」
年初は、旧年中に溜まった疲労がどっと出やすくなっています。特に1月前半は、体調に気をつけて、休めるときはできる限り休みたいところです。
2015年頃から体調が悪く、なにかと悩みが多かった人もいるかもしれませんが、2017年は徐々にトンネルの出口が見えてくる時期となっています。生活習慣やルーティンワークをじっくり見直し、「生活設計」を意識したいときです。
6月はかなり忙しくなりますし、体調にも変化が起こりやすいときです。オーバーワークや、過剰な活動には十分ご注意を。