2017年蟹座の下半期の占い

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苦労してきたことから生まれた、ゆたかな「結果」。

およそこの世の中のどんな役割の中にも、「好きな、やりたいこと」と「あまりやりたくないこと」の両方が含まれているものではないでしょうか。2015年頃から、あなたは少しずつ「あまりやりたくないこと」を周囲の状況や身近な人のニーズに応える形で、引き受けてきただろうと思います。特に2016年から今に至るまでは、家族や親族、職場や生活を共にしている人々、「身内」と呼べるような人々に対して多くの責任や義務を担い、自分の都合よりもその人達の都合を優先して生活を構築しなおしてきただろうと思うのです。このプロセスは、2017年の10月頃に一段落します。人は大抵のことには慣れてしまいますが、慣れないうちの任務や義務は、ことさら重く、厄介に感じられます。特に、「身内」に対しての「任務」には、合理性やリクツで片付かないことが多く、好き嫌いや微妙な感情、傷つきやすいプライドなど、心情的な問題を含んで展開していく上、社会的な評価や報酬はほとんどともなわないため、ストレスが非常に大きくなります。2015年頃から、または2016年半ばから、そうしたストレスを抱えながら、あくまで目の前の現実に立ち向かおうとしてきたならば、この下半期には「習熟」と「慣れ」が、次第にあなたの心を軽くしてくれるでしょう。また、最初は嫌で仕方が無かったことが、最終的に自分の心身に好影響をもたらしたことに気づく、といった発見もあるはずです。さらに、繰り返された任務のサイクルが周囲の心にもちゃんと浸透し、理解を得られたり、感謝されたりする場面が増えていきそうです。2015年頃に転職・独立などを経験し、慣れない場で奮闘してきた人も、この下半期には、その場全体に受け入れられ、自分が「根を下ろした」ことを随所で感じられるはずです。

今年の10月から12月を境に、蟹座の人々は「みんなのため」の時間から抜けだし、「自分のため」の時間へと入っていくことになります。これまでは他者のための配慮と調整の時間のなかで自分を鍛えるような状況だったのが、この秋冬をまたぐ時期にどんどん、自分自身の憧れや願い、愛情などのために時間や労力を割ける場面が増えていくのです。2017年秋から2019年は、長い時間に耐える愛を紡いでいくための時間となっています。特に、パートナーを探している人、すでにいる恋人との結婚を望んでいる人にとっては、素晴らしい前進の季節となるでしょう。この秋からの1年で結婚する人が多いはずです。また、望まない関係に悩んでいる人も、納得のいく着地点にたどり着けるでしょう。この下半期に愛の追い風が吹くのは、8月、そして11月から12月です。

・時期について
7月
「一人楽しむ」「ひそかに楽しむ」場面が多いかもしれません。大勢でワイワイやるような楽しさより、こっそり企画して一人で噛みしめるようにおもしろがれることに、軸足が置かれるようです。また、人からは見えない所で、他者にたくさんの愛を傾けるような場面もあるかもしれません。あなたの働きかけによって、誰かが「救われる」のかもしれません。月の前半は非常に忙しいでしょう。家族や身近な人のために奮闘することになりそうです。2016年秋から育て続けて来た「居場所」が、ここで新しい意味を持ち始めるかもしれません。月の後半になると、6月からの慌ただしさや焦らされるような気分は少し落ち着き、周囲がクリアに見えてきそうです。苦手なことから解放される人も。

8月
どの星座の人にとっても大きめのターニングポイントとなっていますが、特に蟹座の人にとっては経済面での動きが大きいかもしれません。大きな買い物に臨んだり、経済活動を拡大するために新しいアクションをスタートさせたりする人もいるでしょう。また、8月はキラキラした雰囲気に包まれる、とても楽しい時期でもあります。愛に追い風が吹きますし、才能や魅力にスポットライトが当たり、注目されるでしょう。7月にイライラしたり、トラブルを抱えたりしていた人も、8月には一転して解放感を得られそうです。13日から9月頭にかけて、古いコミュニケーションが「復活」するかもしれません。勉強や研究活動における「復習」にも成果が期待できます。

9月
どんどん外に出る、フットワークの良い時期となるでしょう。勉強や研究活動にも、とても意欲が出てきます。知的好奇心を満たす機会に恵まれます。コミュニケーションも大いに広がり、いろいろな人と語り合う中で、価値観を育てて行けそうです。経済面では嬉しいことが多いでしょう。臨時収入があったり、美しいものが手に入ったりしそうです。

10月
この下半期の最も大きな山場となっています。2016年秋から「居場所」を司る4室に位置していた木星が、「愛と創造」の部屋、5室に移動するのです。これまではどちらかといえば「周囲の人々のために・家族や仲間のために」を軸足として行動していたなら、ここからは「個人としての人生をゆたかにするために・本当にやりたいことに向かって行くために」動き出すことになるでしょう。月の前半は特に、そのための下調べや周囲とコンセンサスを作るための対話が熱心に進められるようです。

11月
11月の月初、あなたが去年の秋から作ってきた居場所の「底力」を感じられるかもしれません。周囲から寄せられる愛や信頼の強さに勇気づけられるでしょう。月の半ば以降、やりたいことをやるための環境が着々と整いそうです。あるいは、「やりたいことをやっていくために、是非とも揃えなければならない条件」を、しっかり作っていくことになるのかもしれません。

12月
この下半期もうひとつのメインテーマである土星の移動が起こります。2015年頃から「義務と責任」を意識し、周囲の人たちを支えるための日常生活をしっかり軌道に乗せるプロセスにいそしんできた人も多いと思います。中には多すぎるタスクを抱えて、孤独の中で苦しんできた人も少なくないかもしれませんが、そうした「一人で任務を背負って努力を続ける」ような流れが、ここで収束していきます。何らかの技術や技能を身につけるためにコツコツ「修行」を続けて来た人もいるでしょう。そうした修行が一段落し、独り立ちするための準備が整うのも、このころです。健康上の問題を抱えてきた人も、そろそろ出口が見えてくるかもしれません。月の後半は、やりたいことにとことん打ち込める時です。月末、誰かとの愛に溢れる関係を時間をかけて育てるための、「第一歩」を踏み出す人もいそうです。

・愛について
7月末から8月、愛の強い追い風が吹きますが、なんといっても10月10日からが「愛の季節」の本番です。この10月10日から2018年にかけて、蟹座の人は約一年の「愛の季節」を過ごすことになるのです。12年くらい前に愛の大きなドラマを経験した人も少なくないかもしれませんが、ここではまた、成長を遂げたあなたとして新しい愛を生きることができるでしょう。恋愛したい人、片思い中の人、パートナーを探している人にも、それぞれ可能性に溢れる「愛の芽」が見つかるはずです。また、愛の世界で苦しみ続けて来た人や、真の愛を探すために自由になりたいと願ってきた人も、この10月を境に、トンネルの出口が見えてくるはずです。

・住処・家族について
2016年秋から2017年10月上旬は、まさに「居場所を作る・居場所を育てる」季節となっていました。この10月にはあなたが育て上げた居場所で、安心して生活できる状況が整っているのではないかと思います。家族と言っても最初は「他人」を含んだ人間関係であるはずです。また、一度独立して、長年立ってから再び一緒に暮らす、というような場合も、他人と暮らし始めるのにも似たズレや違和感が出てくるものです。生活を共にするにあたって、どうしても「お互いの心にお互いの存在が根を下ろす」までには、時間と体験の絶対量が必要になるわけですが、そうした「根を下ろすまでの時間」が、2016年秋からの一年だったのかもしれません。この「家族・居場所」がどんな強さや価値を持つのか、11月から12月にかけてよく確かめることもできそうです。

子育てに関しては、10月から2018年に跨がって、とても大きな山場を迎えることになっています。子供を望んでいる人は授かる可能性が高いですし、子育てに奮闘中の人も、その醍醐味を深く感じられるような時期となるでしょう。子供が大きく成長するに従って、自分自身もまた、飛躍的な成長を遂げることが出来るのかもしれません。

・仕事、勉強について
2015年頃から、ある意味「苦労して責任を果たそうとしてきた」人が多いのではないかと思います。地味なことやささやかなことの積み重ねを、悩みながらひとり、背負ってきたのではないでしょうか。責任や義務は、他人から定義してもらえるものもありますが、自らその範囲とナカミを決定して引き受けなければならないものもあります。世の中には、義務を果たして褒められるようなポジションがある一方で、失敗すれば怒られるけれど成功しても気づかれない、といった任務も少なくありません。過去2年半ほどは、どちらかと言えば後者の役目を引き受けてきていたのではないでしょうか。そうした、孤独な「役割をつくる・役割を果たす」季節が、この12月で収束していきます。ここからはもっと自分の好きなことややりたいことで評価されるようになりますし、なにより「自分を表現する」ことが、自由にできるようになるはずです。

勉強に関しても、これまでは嫌なことに耐えてきたような状態だったのが、ここからは「心から知りたいことを知り、吸収し、自分のものにする」楽しみを感じられるでしょう。

・お金について
7月下旬から8月に、経済面で大きめの変化が起こりそうです。ずっと欲しかったものが手に入ったり、手の中にあるもののフォーメーションをドラスティックに変えたりすることになるのかもしれません。この8月の変化は、少々ドラマティックな要素を含んでいます。世の中の大きな変化から影響を受ける形で、経済活動のあり方を変える人もいるようです。

・健康について
2015年頃から不調を抱えていた人は、2017年の年末、トンネルから出られそうです。生活改善を目指している人は、この下半期に一気に改革を進めるのが良さそうです。